2024.11.17
【例文付き】ガクチカで陸上経験を伝えたい!作る時のコツや注意点を徹底解説!
就活の面接やエントリーシートで必要となる「ガクチカ」。学生時代に陸上に力を入れていた人はどんなことに注意してガクチカを作ったら良いのでしょうか。
年間2,000人のアスリートたちを支援しているアーシャルデザインが陸上経験者ならではのガクチカを徹底解説します。
面接官の視点をよく理解し、ぜひ効果的なガクチカを作成するためのヒントにしてみてください!
ガクチカを理解しよう

ガクチカで陸上経験を書くメリット・デメリット
企業がガクチカを知りたがる理由は、その人の人間性や能力を正しく見極めるためです。
ガクチカを書くことによって自分の強みをアピールし、就職の判断材料にしてもらえるというメリットがあります。
また、魅力的なガクチカを作成することによって“伝える力のある人”という印象を与えることもできます。
一方、ガクチカの書き方を間違えるとマイナスポイントになってしまうので注意しましょう。
面接官の評価を得たいからといって事実とは異なる内容を伝えたり、せっかく陸上を通して得た経験をうまく伝えられなかったりすれば逆効果となります。
陸上経験のガクチカは評価される?

スポーツに関連する企業以外では陸上経験は評価されないのでは?と思うかもしれませんが、実はそんなことはありません。
面接官はガクチカを通して志願者の人柄を見ている場合が多く、陸上の成績そのものよりもその経験を通してどのように成長したのかが重要になってきます。
ガクチカの作り方によっては採用において大きな評価ポイントとなるはずです。自信を持ってあなたの陸上経験をアピールしていきましょう。
面接官はどんなポイントでガクチカを評価している?

面接官は、以下のようなポイントであなたのガクチカを評価しています。
- ガクチカの内容
- 経験からどんな学びを得たか
- 経験を通してどのような成長を遂げたか
- ガクチカを伝える力
- 会社にマッチする人柄であるか
面接官は陸上の成績以外にも色々なことをチェックしているのですね。この視点をよく理解しておくことで、内定に繋がる効果的なガクチカを作成することができます。
ガクチカと自己PRの違い

ガクチカと自己PRは、似ているようで実は違います。
どちらも面接やエントリーシートでよく問われる項目ですが、ガクチカは先に説明したように学生時代に力を入れたこと。具体的な経験に基づく成長のエピソードを伝えることが求められます。
一方、自己PRとは自分の良いところをアピールすること。就職後に活かせる自分の強みを面接官に伝えることが求められます。
ガクチカと自己PRを同時に聞かれることもあるので、それぞれの違いをしっかりと理解しておくと良いでしょう。
陸上経験を高評価につなげる自己PRの作り方は、以下の動画もご覧ください。
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ガクチカと自己PRが被ったら?

ガクチカと自己PRの内容はできれば異なるほうが良いでしょう。なぜなら、面接官はそれぞれ異なる意図を持って質問をしているからです。
ガクチカで陸上経験を伝えるのであれば、自己PRではサークル活動やアルバイト等で培った自分の強みについて伝えてみるのはいかがでしょうか。
面接やエントリーシートの中で伝える内容が重複してしまうと、アピールポイントが少ない人であるという印象を与えてしまう可能性もあるためエピソードの引き出しは多いほうが有利です。
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ガクチカの効果的な作り方

ガクチカの作り方は2通りある
ガクチカの作り方は、大きく分けて2通りあります。1つ目は自分で考えて作成する方法、2つ目は就職エージェントなどを活用してプロと一緒に作成する方法です。
自分でガクチカを作成する場合、まずは伝えたいことを整理する必要があります。
学生時代の陸上経験の中で特に頑張ったエピソードをいくつか選び、何を学びどんな風に成長したのかを書き出してみると良いでしょう。
伝えたいことが決まったら全体の構成に気をつけてガクチカを作成していきます。
完成後には客観的な視点で読み返し、面接官に伝わりやすい内容か、志望する企業のカラーとマッチしているかなどを評価してみましょう。
一方、就職エージェントを活用してプロのアドバイスを受けながらガクチカを作成する方法もあります。
数多くの学生の就職支援を行なってきたプロと一緒にガクチカを作っていくことで、より魅力的で伝わりやすい内容になります。
また、自分で自分の長所や魅力を掘り下げるのはなかなか難しいものです。「何を書いたら良いか分からない」と躓いてしまった時も就職エージェントはあなたの強い味方になってくれます。
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陸上で頑張ったことをアピールするガクチカの正しい構成

ガクチカを書く時に構成を重視することで、陸上の経験をより効果的に伝えることができます。以下の順番で構成してみましょう。
(1)結論
まず始めに結論を述べます。陸上経験を通して自分がどうなったのか、何を学んだのか、どんな実績を得たのか等を先に伝えることで、あなたが学生時代にどんなことをしたのか分かりやすくなり、面接官はあなたのガクチカに興味を持ちます。
(2)状況やその動機・理由
現在の状況や、そこに至るまでの動機を説明します。行動の背景にある動機や理由を説明することによって、あなたの人柄や考え方を面接官に知ってもらうことができるからです。ただし、メインの話題ではないため簡潔に盛り込むことが大切です。
(3)目標と困難
あなたがどのような困難に直面したのかについて伝えます。次のパートでは困難をどのように乗り越えたかを説明するため、ここでは大会名や練習期間、怪我の様子など具体的な情報を説明しましょう。
(4)目標を達成するための取組みや、困難を乗り越えるための工夫
ここはガクチカの“目玉”のパートです。困難を乗り越えるためにどのような努力をしたのかについて伝えます。事実に加えてその時の心情を添えるとリアリティがあり、よりあなたらしいガクチカになるはず。どんな目標を立てたのかなども具体的に伝えると良いでしょう。
(5)取組みをした結果
取組みの結果、どのような成果を得ることができたのかについて説明します。ここでは「たくさん」「すごく」など主観的で曖昧な表現を避け「部員のうち3人が大会出場を果たしました」や「当初の目標よりも約10秒も記録を縮めることができました」といったように具体的な数字を入れ込みましょう。
(6)この経験からの学び
ガクチカで得た学びと、入社後にこの経験をどのように活かしていきたいか伝えます。面接官はあなたの能力をどんな場面で活かせそうか知りたがっています。事前に企業についてリサーチし、入社後の自分の姿を明確に思い描いてみると良いでしょう。
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陸上経験でガクチカをアピールする際の注意点

5W1Hで分かりやすく
ガクチカを書く時は、5W1Hを意識しましょう。
5W1HとはWho(だれが)When(いつ)、Where(どこで)、What(なにを)、Why(なぜ)、How(どのように)のこと。
この構成がしっかりしていれば、情報を過不足なく相手に伝えることができます。
結果でなく過程重視で書こう

面接官が知りたいのは結果よりも過程である場合が多く、限られた時間や文章量の中で伝えるなら結果に至るまでのエピソードに重きをおきましょう。
感じたことや気づいたことも具体的に入れていくと、相手の心に響くガクチカに近づきます。
部活で練習を頑張ったことばかりアピールしていない?
練習を頑張ったエピソードはガクチカにしやすいのですが、他の志願者と差をつけるためにぜひ違うエピソードも取り入れてみましょう。
また、成功体験や輝かしい成績のアピールだけでなく、目標に到達できなかった悔しさや挫折した経験談も面接官の印象に残りやすいのでおすすめです。
部活以外にも話せるガクチカはある?

部活のこと以外にも伝えられるガクチカを探してみましょう。
例えば、陸上と並行しながら頑張ったゼミの話や、陸上の経験がボランティア先で思いがけず役立ったことなど。あなたならではのエピソードのほうがより面接官の印象に残ります。
自己中心にならないように注意
自分の良いところを伝えたいという思いが先走り、自己中心的なガクチカにならないように注意しましょう。
コーチや仲間に励まされたことや、陸上経験の中で支えてくれた人たちへの感謝の気持ちも忘れずにガクチカを作成することが大切です。
企業が求める人材を知ることも大切

志望する企業はどんなカラーの人材を求めているのか、リサーチしてからガクチカを作成しましょう。
例えば、求める人材が「柔軟な感性を持ち、仲間と調和できる人」と「自分のオリジナリティを追求し、成長し続けることができる人」とでは面接で見られるポイントも異なります。
企業の目線を意識したガクチカを戦略的に作っていきましょう。
陸上経験のガクチカ例文3選

例文1:選手
私が学生時代に注力したのは跳躍のチーム作りです。学年の壁を超え、チーム全員で練習に励み、大会に向けて意識を高めていくことを目標としていました。
しかし、途中で思いがけない壁に直面しました。後輩たちが部活に時々しか来なくなってしまったのです。できれば毎日参加してほしいと思っていた私は、後輩たちに理由を問いました。すると、彼らのモチベーションが下がっていることに気づいたのです。原因は私たち上級生が丁寧に後輩指導を行わなかったことでした。陸上競技は個人競技になるため、他の部活に比べて一体感が薄くなる傾向があります。「チーム全体で意識を高めていきたい」と目標を立てながら、私は自分の練習のことで頭がいっぱいになっていたと反省しました。
そこで、打開策として2つのことを実行しました。1つは、チーム全体の現状の記録プラス10cmを新たな目標として設定したことです。2つ目は、目標達成のために上級生と下級生でペアを作り練習を行ったことです。そうすることで後輩指導を強化することが狙いでした。結果として後輩たちは部活に積極的に参加するようになり、「前よりも部活が楽しい」という声を聞いた時は私も嬉しく思いました。
この経験を通して私は、組織における自身のやるべきことを把握し、実行していくことの重要性を学びました。
例文2:マネージャー
私は学生時代に陸上部のマネージャの活動に力を入れてきました。マネージャは選手と異なり裏方のイメージが強いかもしれませんが、各選手の入賞を目指し、自分に何ができるか考えて行動する経験は新鮮で、私にとっても大きなチャレンジでした。
私たちの部活には専属の監督がいないため、練習メニューは毎回自分たちで決めています。選手たちは競技に専念する必要があり、自分にどんな練習メニューが適しているかや最新の練習メニューを調査するのが難しいため、それはマネージャの役割になります。より良い練習が行えるように、私は他大学の監督や選手と親交を持ち、他大学でどのような練習を取り入れているのか調査を行いました。実際に大学に足を運んだこともあれば、SNSを活用してリサーチを重ねたこともあります。
地道な調査と実践の結果、私が提案した練習メニューを取り入れた5名の選手が新記録を更新し、3名が入賞することができました。選手たちの努力はもちろん、それを適切にサポートして結果に繋げることができ、私も深い達成感を味わいました。
このことから、自分に何ができるかを考えて行動することの大切さも学びました。また、他大学の人たちと積極的に協力して情報収拾をしたり、それに基づくメニューを考えた経験を仕事でも活かし、貴社の事業の発展に貢献していきたいと思います。
例文3:怪我や病気を乗り越えた経験
学生時代、私は陸上部の短距離選手として活躍していました。大会での入賞を目指し、毎日練習に励んでいたのですが、2年生の2月に練習の中で全治3ヶ月の大怪我をしてしまい、これまでのように練習を続けることが難しくなってしまいました。3年生の夏の大会の出場は難しいかもしれないと医師に言われた時は悔しくて涙が出ました。夏の大会で入賞することを目指して練習に励んできた自分にとって、全治3ヶ月は大きすぎるロスタイムだったのです。
どうしても諦めきれなかった私は、夏の大会に出場することを目標にリハビリの計画を立てました。怪我をした部分を使わない代わりに、通常の2倍量の練習を行いました。それに加えて食事管理も徹底し、大会に向けて体のコンディションを整えていきました。決して楽ではありませんでしたが、夏の大会に出るという目標を掲げた以上は絶対に頑張ろうと自分で自分を励ましながら続けていました。
そして数ヶ月に及ぶリハビリとトレーニングが功を奏し、夏の大会へ出場することが叶いました。入賞することはできませんでしたが、数ヶ月間の過酷な日々のおかげでこれまで以上に忍耐力が備わり、自信に繋げることができたと思います。
陸上経験において思いがけぬハプニングでしたが、計画を立てて実行にうつすことや、諦めずに取り組むことの大切さを学びました。
まとめ
陸上経験者向けのガクチカの書き方を解説しました。お伝えしたポイントを意識することで、より自分らしい魅力的なガクチカを作成することができます。
就活を有利に進めるために、ぜひこの記事の内容を参考にしてみてくださいね。
ガクチカを作成する過程で自己分析に躓いた場合はアスリート就職エージェントを頼ってみることもおすすめです。
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