浅野 拓磨 / Takuma Asano   |現在:現役サッカー日本代表選手

「最終ゴールはない。目標は更新し続ける」現役サッカー日本代表 浅野拓磨選手【後編】

サッカーへの想い、日本代表としての姿勢から、
仕事に通ずるヒントをたくさんいただいた前編。

▼前編はこちら
「僕はずっと夢の延長線上にいる」現役サッカー日本代表 浅野拓磨選手【前編】


今回の後編では、引退に対する考え方や、夢との向き合い方など
さらに深い内容を盛りだくさんにしてお届けします。

「叶わないものが夢ではなく、叶えにいくものが夢」
浅野選手は、そう力強くお話してくださいました。

Profile

 

浅野 拓磨(あさの たくま)1994年11月生まれ

現役サッカー日本代表選手。高校卒業後、サンフレッチェ広島とプロ契約を結ぶ。2016年よりドイツ・ブンデスリーガ・VfBシュトゥットガルトに所属。 2017年のW杯アジア最終予選オーストラリア戦では貴重な先制点を挙げ、勝利と共に6大会連続W杯出場に貢献した。ジャガーの愛称で親しまれる。

「難しい」「まだまだ」は高いレベルに挑んでいる証拠

―― 四中工(四日市中央工業高校)を卒業してサンフレッチェ広島とプロ契約されるとき、大学進学は考えなかったですか?

僕は迷わずプロでした。遠征費もかかる強豪校に行かせてくれた両親に、早く恩返しをしたかったんです。大学に進めばまた両親に苦労をかけてしまうし、僕がプロ選手として活躍するのを待たせることになるじゃないですか。

プロに行けると確信したのは、実際にオファーをもらったときです。それまでは本当になれるだろうかっていう危機感と焦りしかなくて。高3の夏にサンフレッチェが一番にオファーをくれたんですが、心の底から安心しました。第一声は「よっしゃ!」でも「やった!」でもなく「ほっとした」でしたね。

―― 強い想いを持って、実際にプロになられた浅野選手。サッカーをやめたいと思ったことはありますか?本音、聞きたいです。

やめたい、ですか(笑)それは無いですけど、うーん……サッカーって難しいなって常に考えています。プロになってからもずっと難しいですね。ただ、それって自分の伸びしろだなって思うんですよ。難しいって、高いレベルに挑んでいる証拠だなって。

サッカーに限らずそうじゃないですか。出来ないな、まだまだだなって考えるということは、出来るようになろうと前を向いている証だと思います。

自分のこれからを想像すると楽しみ、自分の限界を決めたら夢は叶わない

―― いつまでサッカーをやりたいとか、そういう人生設計はどうでしょう。引退を考えたこともやっぱり一度も無いですか?

ざっくりと、35歳くらいまでは現役で活躍していたいなとは思いますね。じゃあ、その先で何がやりたいかっていうのは、正直まだあんまり。やっぱりサッカーに関わる仕事がしたいなとは考えますけどね。あとは、地元にフットサル場をつくって家族をそこで働かせてあげたいな、とか(笑)

僕は、自分がこれからどうなっていくのか楽しみなんです。誰よりもきっと僕が一番、僕自身に期待をしています。

―― 他人に期待をすればその結果は他人任せですが、自分に期待をすれば自分次第ですもんね。ただ、夢を叶えたいけれど自信がない方もいますよね。

夢を叶えたいけれど自信がないっていうのは、叶える気がないのと同じ。厳しいかもしれませんが、僕はそういう感覚なんです。やりたいことがあるのなら自信を持って、まずは全力で頑張ることが大切。その姿勢がなければ、夢を現実にすることは難しいと思います。

たとえば、プロを目指す人が「将来どうしたい?」って聞かれたときに「大学に行きたい。それからプロになりたい」と答える時点でダメじゃないかって。もちろん、大学に進学することを否定しているわけじゃないんです。

プロを目指しているのなら、将来どうなりたいかって聞かれたときに「プロになりたい」っていう言葉が最初に出ないと。大学に行ってなんとなくプロになれたらって考えている時点で、その人はなれないだろうなって僕は思います。自分で自分の限界を決めてしまっていたら、夢なんて叶わない。

あと、自信を持って思いっきり頑張るためには、支えてくれる人に「ありがとう」と感謝することも大切です。それが恩返しをしたいっていう想いになりますよね。恩を返すためには、今この瞬間を100パーセントやり切らなければいけない。感謝、恩返し、全力投球。ちゃんと繋がっていきます。

夢をごまかさずに大切に、まずは小さな目標を見つけることから始めてみる

―― 感謝の気持ちって原動力になりますもんね。でも、そもそも「夢が無い」という人は、どうすればいいのでしょう。

夢ってどんなことでもいいんです。まだまだ先の、将来の最終地点を自分で探そうとするから分からなくなってしまうのかなって。有名になりたいとか、大きなことじゃなくてもよくて。まずは小さな目標を見つけてみること。

幸せな家庭を築きたい、淡々と平和に暮らしたい、お金持ちになりたい、それも充分な夢じゃないですか。幸せな家庭も、平和な暮らしも、お金を手に入れることも簡単なことじゃないから、実現するために何をすべきか考えていく必要がありますよね。

思い描くものを恥ずかしがらずに口にして、考えて、やるべきことをひとつひとつ頑張っていくこと。みんな、叶わないものが夢だと思いがちなんですが、叶えにいくものが夢なんです。僕はたまたまサッカーでしたけど、人それぞれの目標や夢をごまかさずに大切にして欲しいです。

―― 夢を追いかけ、限界を突破し続ける浅野選手。現時点での最終ゴールはどこにあるのでしょうか?

ゴールはありません。今の目標は今年2018年のワールドカップでプレーすることですが、終えるとまた新たに目指すものが出てきます。これまでもプロになりたい、試合で活躍したい、日本代表になりたい、ワールドカップに出場したいという感じで、ここまで進んできました。

その繰り返しなので、最終的なゴールって思い浮かばないんです。ワールドカップで点を取って優勝するっていう現時点での「最大」の目標はあるけれど、それが「最終」ではないんです。サッカー選手である限り、ゴールは更新し続けていくものだと思っています。

今は成長の過程、今の自分を評価できるのは未来の自分

―― 世界の舞台で活躍される方の言葉はやっぱり力強いですね。浅野選手の生き様をこれからもどんどん世の中に発信して欲しいなと思います。

そうですね、自分の今の背中を見てくれとは思わないけれど、僕が今までに経験してきたことやその過程は間違いではなかった。そう自信を持って言えるので、伝える意味はあるのかもって思います。

ただ、積極的に伝えたいっていうわけじゃないんです。しゃしゃり出るのは好きじゃないので(笑)求めてもらえるなら、ですね。あくまでも僕の考え方は「人それぞれ」ですし、話を聞いて感じることも人によって違うと思います。その中で、何か大切なことを思い出してもらえたり、気付いてもらえたりしたら、とても嬉しいことだなって。

これまで辿ってきた道のりは、今の僕にとって正解だったと胸を張って言えるけれど、今この瞬間の自分はまだ正解だとは言えないんです。それを決めるのは未来の自分。これからも夢の延長線上を進みながら、全力でプレーをしていきたいです。


−半年後、6月から開催されるFIFAワールドカップ。
最後に、意気込みを聞いてみました。


今の自分にはまだまだ危機感しかありません。もっと磨かないと、このままじゃ無理だとも思っています。ワールドカップでピッチに立つためにも、まずはこの半年、100パーセント死に物狂いでやらないと。成長をしなきゃいけないし、そうできる自信はあります。自分は今のままじゃない。しっかり頑張ります。

取材後記

世界で輝かしく活躍されている、浅野選手。
トップアスリートとして実践されていることには、
私たちが仕事をより充実させるヒントがたくさん。

最重要の成果に集中し、最大限の力を発揮する。
モチベーションを上げる方法を、自分自身が知る。
目標を作れば「やらなきゃいけない」はポジティブな思考になる。
ゴールはいつも、更新し続けていく。

勝負の世界は厳しくて、
仕事には理不尽なこともあって。
思い通りにいかず、悔しいこともたくさんある中で
自分を奮い立たせるのは、他の誰でもなく自分自身でありたい。

スポットライトのもとで輝くトップアスリートだって
その明るさの裏で、たゆまない努力をされています。
強い意志や信念、夢を持ち続けながら。

今回お届けした、浅野選手の考え方、生き方から
大切なものをひとつでも持って帰っていただけたら
とても嬉しく思います。

 

浅野拓磨オフィシャルブログ
https://lineblog.me/asano_takuma/

取材/アスリートエージェント 尾崎俊介
取材・文/榧野文香

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