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外池 大亮 / Daisuke Tonoike   元Jリーガー|現在:早稲田大ア式蹴球部監督/スカパー勤務

元Jリーガー外池大亮:サッカーで磨く人間力は、ビジネスの世界でいかに通用するのか?【前編】

―― ベルマーレに決めたとき、親御さんはどういう反応を?

親からは相変わらず「お前には無理でしょ。将来どうするの?」って言われていましたが、当時の大卒プレーヤーは年俸がおよそ3000万円。10年で3億。稼げるし、いけるだろうって僕は考えていたんですよね。

でも、2年目からベルマーレのスポンサーが撤退して年俸が3分の1になって……。僕の計算はあっけなく崩れ去りましたね(笑)。 経営縮小でチームが無くなりますというところまで来て、これからどうすんだよと、もがき苦しんだのを覚えています。

その後、2000年にマリノスへ移籍したんですが、その2年後には戦力外通告を受けました。27、8歳くらいでしたね。W杯開催年で日本が盛り上がっている中、ものすごく取り残されている感覚だったのを覚えています。

それからのトライアウトもセレクションもまったくダメで、自分の状況を思い知らされました。これが引退するということなのかな、サッカーから離れることなのかな……と。いよいよ就活を考えなきゃいけないと思いました。

  あたらしい土地とチームでの再挑戦から学んだこと

―― でも就職ではなく、ヴァンフォーレ甲府へと移籍されますね。

そのタイミングでヴァンフォーレ甲府(以下、ヴァンフォーレ)からテストの話があったんですよ。たまたまベルマーレ時代のコーチがヴァンフォーレで教えていることもあって、最後のチャンスいう心意気で臨みました。 結果、練習生から契約してもらうことができたんです。

それまでに比べると給料はものすごく低かったけれど、甲府という新しい街とクラブでのゼロからの修行が僕にかけがえのない経験をくれました。

―― ヴァンフォーレでのかけがえのない経験とは、どのようなものでしたか?

まず、社長の海野一幸(うみの かずゆき)さんがサッカーを価値化することにものすごく熱い方で。「お前のやりたいことは何でもやってみろ。」と、いろいろなことに挑戦させてくれました。

山梨放送さんと一緒に番組の企画を立てたこともありましたね。メディアの皆さんも心からチームを応援してくださるんですよ。とても温かいひとが多く地方都市の良さに触れました。

試合にもずっと出ることができていたので、試合で活躍してチームが盛り上がる、お客さんが増えていく、チームの認知が広がる……と、好循環でしたね。最初は2000人だった観客が、1年終わる頃には9000人にもなっていて、チームとともに成長させてもらいました。

マリノスをクビになり、もうプロを離れるかもしれないという状況になったことが僕にとって大きかった。というか、それがすべてでしたね。たくさん反省をしたし、クビになったからこそ気づいたことが多くありました。

その後はサンフレッチェ広島からオファーをいただき移籍。モンテディオ山形、湘南ベルマーレを経て、2007年、32歳のときに引退をしました。

  “外側”の世界を経験したい。その想いでJリーガーから電通へ。

―― アスリートの引退には様々な想い、ときには葛藤があると思います。外池さんはどうでしたか?

僕、サッカーを肯定して引退したかったんです。

自分がサッカーを選んで続けてきたからこそ、環境や誰かのせいにして、否定して辞めていくことだけはしたくなかった。肯定して引退することで、真っ白な状態で自分の未来に向き合えるし、次のステージにも行けるはずだと。

それと、これからは“外側”の世界にも触れていきたいと考えていました。
選手としてサッカーという世界のど真ん中(=“内側”のど真ん中)にいた経験に加えて、“外側”での経験も持つことができれば、僕なりの武器になる。両方を知ることで、内と外をつなぐこともできるかもしれない。

引退後、最初はサッカー界の中枢からオファーをもらっていたんです。 クラブチームじゃないので“外側”の世界かなと思いましたが、やっぱり業界として考えると“内側”。断っていいものか悩みましたが、やっぱりできる限り外に出てネットワークを広げていきたかった。

今このタイミングで外に出ていかないと、きっともう飛び出せない。 そんな気持ちでいろいろな企業の方と話していたとき、たまたまインターンに行った電通のサッカー日本代表に関わるクライアント担当の部署がひとを探していたんです。

僕にはビジネスマンとしてのキャリアはないけれど、選手として積んだキャリアを活かしていきたいと話すと、イチから教育するからうちに来てくださいと言っていただけて。電通に入ることを決断しました。

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電通に入社した外池さん。
「33歳という年齢もJリーガーとしての11年の経歴も、そんなの一切関係なしです(笑)。」
と話す、その詳細とは果たして……?

次回公開の【後編】では
・Jリーガー引退後のキャリア
・ツイッターを積極的に使う外池さんが考える「体育会学生×SNS」
・就活と部活とのバランスに悩んでいる体育会学生へのアドバイス

など、さらに内容を盛りだくさんにしてお届けします!

 

取材/アスリートエージェント 尾崎俊介
文/榧野文香


外池大亮 twitter
@tono_waseda

Tシャツ提供 ニューモード株式会社
https://newmode0209.fashionstore.jp/

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