College athlete

土橋 美菜海 / Minami Dobashi   |現在:早稲田大学4年生 スケート部・フィギュア部門

【特集】体育会学生の就活って?(早稲田大学 スケート部・土橋さん)

この度、アスリートライブにて
「体育会学生」にスポットを当てた特集をスタート!

就活を終え、内定先も決まった体育会学生さんから
「体育会の魅力って?」「体育会学生の就活とは?」など
せきららに聞かせてもらいます!

体育会学生の就活のヒントになることはもちろん
親御様にもぜひ読んでいただきたい内容。

第一弾は、18年間フィギュアスケートに励んだ土橋さんのインタビューです!

Profile

 

土橋 美菜海(どばし みなみ)
早稲田大学4年生 スケート部・フィギュア部門

  ゴミ箱にスケート靴を捨てようとした。18年間、真剣に続けた想い

―― 土橋さんがフィギュアスケートを始めたきっかけって?

4歳のときに、地元神戸のスケートリンクに遊びに行ったことです。 子供向けのスケート教室を見て興味を持ったみたいで。あんまり覚えていないんですけど(笑)。やってみたい!と母にお願いしたみたいです。

突発的な興味だろうって母は思ったらしいですが、実際にやってみたら18年間も続きました。

―― 18年間、きっと大変なこともたくさんあったよね。フィギュアをやめたいなって思うこともあった?

たくさんあります!競技を真剣にやっているひとほど、きっとやめたくなるんじゃないかなって思います。成績が伸び悩んだり、練習をしても上手くいかないことが重なったりすると、何のためにやっているんだろう……って。

金銭的にも精神的にも支えてくれている両親に対しても申し訳なくて、このまま続けていったい何が先にあるのかなって考えてしまうことはありました。

スケート靴をゴミ箱に捨てようとしたこともあったんです。今までで一番、本当にフィギュアから離れたくて。「もういい!やめる!」ってゴミ箱にスケート靴を投げ入れようとして……。寸前で母が止めてくれたんですけどね。

―― ゴミ箱に。そこまでいったんだね。

そこまでいったんですよ(苦笑)。父の転勤で小学4年生のときにドイツに引っ越して、高校生になった頃のことでした。

ドイツでもずっとフィギュアを続けていて、ドイツ人の選手とペアでオリンピックを目指さないかと提案をいただいたんです。ずっとシングルでしたし、ドイツ語もそこまで喋れず不安でしたが、まわりにサポートしていただきながら挑戦することにしました。

ただ、言語や生活習慣、フィギュアや練習に対する価値観の違いがどうしてもあって。ペアのパートナーとの意思疎通も上手くいかず、怪我による焦りもあり、フィギュアへの楽しさが消えてしまったんです。それでやめたいなって思ったのがひとつでした。

あと、同時に女性特有の体型の変化にも悩まされました。成長過程においては大事なことですが、フィギュアスケートだと体重にも関わってくるので、自分でどうコントロールしたらいいか分からなくなってしまって……。

  変化する自分。向き合って理解し、管理する方法を知ること

―― からだが少しずつ丸くなっていくんだよね。

そうです、そうです。同じトレーニングをしていてもジャンプが飛べず、どうして?なんで?って。成長期の体型や体重の変化って一瞬でどうにかできることじゃないし、フィギュアを続けられないかもって考えました。

―― 葛藤ですよね。どのようにして乗り越えられたの?

休まずに練習に取り組んでいると上手くできる日もあって、少しずつ前を向けるようになったんです。食事をこう変えたら調子が良くなるかなって試して、内容の工夫をして、体調の良し悪しも把握できるようになりました。

それって大学生になってもずっと活きていて、試合前にコンディションを整えやすくなりました。自分が自分自身のことを理解する、管理する方法を知るというのが、とっても大きかったなって思います。

―― 長期的に自分と向き合ったからこそ、今につながっているのかもしれないですね。フィギュアを通して身についたもの、他に何かあるかな。

本番に向けて自分のコンディションを整える力は身についたと思います。何時間も練習をしても評価されるのは試合の数分で、ショートプログラムなら約2分半、フリーなら約4分です。その時間で自分を最大限に魅せるために、技術面、体調面、精神面と、自分をコントロールすることに集中しました。

たとえば、上手にやろうとすると緊張してしまうので、楽しんで滑ろう、コーチや親に感謝をして滑ろうって考えていました。あがり症なので深呼吸をしてリラックスするようにも心がけていました。

完璧にできたか?って問われると、やっぱり最後まで難しかったです。ただ、18年間のフィギュア生活でいくつもの試合に出る中で、その力を少しは磨けたかなって思います。大学でのプレゼンや就活の面接など、緊張する場面で自分の気持ちを整えることにも役立っています。

  体育会学生は目標や夢に向かい、努力を重ねられるひと

―― 自分を整える力を磨きながら、フィギュアスケーターとしてどんな姿を目指していましたか?

競技を始めた頃はやっぱりオリンピックが大きな夢でした。でも、経験を重ねていくにつれて、自分自身がどれだけ納得できているかを大切に考えるようになっていったんです。タイトルを獲るというより、最高にしあわせなフィギュア人生だったと思って終わること。それが目標になっていきました。

あとはドイツで生活したことが、わたしの経験でありアイデンティティのひとつなので、何らかの形でフィギュアに表現したいとはずっと考えていました。演技に取り入れるとか、そういうのは常に意識していたなって思います。

―― 土橋さんが考える「体育会学生」ってどんなひとでしょう。

目標や夢に向かって、つらさを乗り越えて誘惑を払いのけて頑張れるひと。努力を重ねられるひと。突っ走っていけるひとです。

練習中に「友達となかなか遊べないし、時間ないよね〜!」なんていう話も笑いながらするんですけど(笑)。でも、チームや個人での目標、夢に向かう毎日の練習は、遊ぶのとはまた違う楽しさがある。体育会のみんなはそれを知っているなって思います。

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