2024.10.30
部活経験で得た「忍耐力」を自己PRで使うには?例文や書き方のコツを紹介
学生時代に体育会系の部活で培った「忍耐力」は社会人になってからも活かすことができる要素です。
就活の場において、どのようにアピールしたらよいでしょうか。ここでは、自己PRの例文と共に忍耐力をアピールするときのコツをお伝えします。
INDEX
忍耐力とは?

忍耐力の定義
忍耐力とは、苦しい状況に陥っても目標に向かって頑張ることのできる力を意味します。また、挫折や逆境に立ち向かい根気よく耐え忍ぶ力ともいえるでしょう。
何かを頑張っている人にとって壁にぶつかることは避けて通れないことです。そんなときに忍耐力を持っていると壁を乗り越えられる可能性が高まります。
忍耐力は一般的にはよいイメージを持たれる言葉です。忍耐力のある人=我慢強い、努力家といった印象を持たれることが多いでしょう。
また、困難な出来事に対して冷静に立ち向かえる人と捉えられることもあります。
忍耐力が就活で強みになる理由

忍耐力は就活の場面で有利になる要素です。どんな業界であっても仕事に慣れないうちは失敗がつきものです。
就職してみたら自分のイメージと違うことや、理想通りに動けないことが重なりフラストレーションを抱える人も珍しくありません。
「目標があるのになかなか達成できない」といったもどかしさを抱える人もいるでしょう。そんなときに役立つのが忍耐力です。
忍耐力があることで社会人のスタートを切ったばかりでも困難に立ち向かい、成長していくことができます。
そして、企業にとって忍耐力がある人は安心して仕事を任せられる人材といえます。
仕事の中で壁にぶつかったとしても、試行錯誤を繰り返しながら根気強く目標に向かって努力してくれる人であれば、会社の成長にも貢献してくれるはずと期待されるでしょう。
こちらの記事もおすすめ
【例文あり】体育会学生が自己PRで使える部活経験の強みとは?書き方のポイントを紹介
体育会系の部活で培える忍耐力とは?

体育会系の部活出身者だからこそ習得できる忍耐力もあります。特徴ごとに4つに分けて紹介します。
目標に向かって諦めずにやりぬく力
体育会系の部活の場合、大会での成績や記録更新といった具体的な目標を掲げて活動している人が多いと思います。
明確な目標があることによって、諦めずにやりぬく力が身につきます。
思うような結果が出なかったとしても、粘り強く努力した経験は自分の強みとしてアピールできるでしょう。
就活でアピールする際は、大会名や記録の数値などを出してどんな目標を持っていたのか細やかに伝えることで説得力が増します。
こちらの記事もおすすめ
継続力を自己PRでうまく伝えるには?部活経験を就活でアピールしよう
苦しいことがあっても耐える力

スポーツを本気でやっていると、苦しいこともあります。
練習を重ねても記録が伸びなかったり、大会で思うような結果を出せなかったりしたときは苦しみを感じることでしょう。
また、怪我や病気でスポーツができなくなりもどかしい思いをしたことがある人もいるのではないでしょうか。
逆境に耐え、乗り越えた経験は社会人になっても活かすことができます。ぜひ就活の場でも自分の強みとして伝えていきましょう。
ピンチをチャンスに変える力

「ピンチはチャンスだ」という言葉を耳にすることがありますが、スポーツに打ち込む中で実感したことがある人も多いでしょう。
大会まで時間がないのに伸び悩んでいたり、チームスポーツなのに部内で意見が割れてしまい気持ちがバラバラになったりと、危機感を感じる場面は運動部にとって珍しくありません。
しかしそんなときこそ、いつも以上に努力をして濃い経験ができたはず。ピンチをチャンスに変えていくことができるポジティブさを、自分の長所としてアピールしましょう。
地道にコツコツと練習に励む力

日々の練習にコツコツと励んだ経験も、忍耐力を養う糧となります。
練習はルーティーンになることが多く自分にとっては当たり前の日課かもしれませんが、何年も続けるには努力が必要です。
途中でやめたくなってしまったり、楽をしたいと思うこともあるでしょう。そんな気持ちに負けず、練習をコツコツと地道に続けることができたことは誇れる経験です。
以下の動画では、スポーツ経験を活かして内定をGETするための自己PRの作り方を解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
忍耐力に関連するエピソードの例

就活でアピールしやすいエピソードの例を4つ紹介します。
大会
体育会系の部活経験者にとって大会は自己PRに使いやすいエピソードです。伝える際は「全国大会」「地区大会」など大会の規模が分かるように明言しましょう。
また、大会で好成績を収めていない場合でも、目標に向かって努力したことは忍耐力をアピールするエピソードとして説得力があります。
就活の場では大会の知名度や残した成績よりも、そこまでの過程に焦点を当てて伝えるのがポイントです。
忍耐力が身についた過程について述べ、企業側に自分の強みを知ってもらうよう意識しましょう。
病気や怪我

病気や怪我のエピソードはネガティブな印象を与えるのでは?と就活の場で隠そうとする人もいますが、伝え方によっては忍耐力を伝えるための材料になります。
怪我や病気になっても前向きでいられたかどうかが重要なポイントです。
一時的に気持ちが落ち込んだとしても、「病気でスポーツができなくなってしまったけれど自分なりにできることを探した」とか「怪我が早く治るようにリハビリに励み、〇年後に復帰した」といったエピソードは企業側に好印象を与えます。
チーム内のトラブル

チーム内のトラブルも伝え方によっては自分の忍耐力をアピールすることができます。
意見の食い違いによる揉め事や欠員などは、チームで活動している部活にとっては致命的な出来事です。
そういった困難が訪れても諦めずに立ち向かい、解決に向けて対処できたというエピソードは自分の魅力を伝える材料として使えます。
トラブルを上手に解決した経験を述べることで、「社会人になってもトラブルに対して冷静に対処できる人」という印象を与えます。
早朝練習/夜間練習

早朝や夜間など、活動時間外に自主練習に励んでいたエピソードもアピールポイントになります。
決められた練習時間・内容以外にも積極的に練習を行う人=忍耐力があり、目標に向けてコツコツ努力できる人という印象を与えることができるはず。
どんな練習を・どんな風に・どれくらい続けていたかを具体的に伝えることができるとよいでしょう。
また、その結果どのような目標を達成したかったのかまで伝えると、明確なビジョンを持って努力できる人というイメージを加味できます。
自己PRで使える「忍耐力」の例文3選

ここからは、実際にESや履歴書、面談で活用できる例文を3つ紹介します。
逆境を乗り越えた例文
私は学生時代にバスケ部に所属し、そこで忍耐力を養いました。大学2年生のときに事故で右足を骨折してしまい、一時はバスケを辞めてしまおうかとも考えました。
しかし、一緒に練習に励んできた仲間や恩師のことを思うと、ここで諦めてはいられないと思うようになりました。
1日でも早く練習に復帰できることを目標に、毎日リハビリを行いました。リハビリは決して楽なものではありませんでしたが、2ヶ月ほど訓練を続けるうちにスムーズに歩行ができるようになり、さらに4ヶ月目には走れるまでに回復しました。
その頃には、バスケでの動きをイメージしながらリハビリも並行するようになり、復帰したい気持ちがますます膨らんでいました。
練習に復帰できたのは怪我から半年目です。ブランクを埋めるために朝晩練習に取り組み、仲間たちと共に全国大会出場の夢を叶えました。
怪我という逆境を乗り越えて練習に励んだ経験は自分自身を強くしてくれたと感じます。御社に入社してからも、バスケ部で培った忍耐力を活かし、業務に取り組んでいきたいです。
大会で目標達成した例文

私の強みは部活で培った忍耐力です。学生時代には野球部に所属し、大会での優勝を目指して毎日練習に励んできました。
毎朝5キロのランニングからスタートし、素振り練習、筋トレなどをコツコツと積み重ねて体を鍛え、地区大会と県大会を1位で通過し全国大会にも出場しました。途中でなかなか結果が出ず伸び悩んだ時期もあります。
そんなときはチームの仲間と励まし合い、お互いのフォームを見て学び合いました。そのたびに大会優勝という大きな目標を思い出し、奮起していました。
3年目の秋に、全国大会で2位という結果を残すことができました。優勝できなかったことは今でも悔しいのですが、1年目は地区大会も突破できなかったことを考えると大きな成果だと思います。
諦めずに仲間たちと練習を続けた経験により、今後の人生で活かすことができる忍耐力を身につけることができました。
御社に入社してからは、この力を業務の中で発揮し、お客様の満足度につながる業務に力を注ぎたいと考えています。
勉強やバイトも頑張った例文

私の長所は忍耐力があることです。何事も諦めずにやり抜き、結果を出すために努力できます。そういった力は学生時代に経験した部活やバイトによって身についたと思っています。
私は中学生の頃からバレーボールに打ち込んでいました。全国大会にも出場して優勝したこともあります。
その一方で、将来は子どもたちにスポーツの楽しさを教えたいという夢があったので、下積みとして児童館でアルバイトをしていました。
部活とバイト、そして学業を並行するのは決して容易な道のりではなく、どれかを諦めてしまおうかと悩んだ時期もありました。
しかし、将来の理想の自分の姿を思い描きながら、諦めずにすべてをやり抜きました。
この経験は今の私を支える大きな自信となっています。
御社に入社することができたら、持ち前の忍耐力を強みに、子どもたちにスポーツの面白さや努力し続けることの大切さを伝える存在になりたいです。
自己PRを書くときのコツ

言いたいことは最初に
自己PRの基本的な構成として、結論を最初に伝えるようにしましょう。自分の強みや長所を先にアピールすることで、企業の担当者の興味を引きます。
ライバルが多い企業の場合、自己PRを全文読んでもらえない可能性もあるため、書き出しで結論を伝えるのは効果的です。
具体的な数字を入れる

練習に励んだ時間や大会の成績などを、具体的な数字を取り入れることでより伝わりやすい自己PRになります。
「毎日10時間練習しました」「結果は3位でした」といったように詳細に伝えるのがポイントです。抽象的な表現が続くと魅力がぼんやりとしてしまう可能性もあるので気をつけましょう。
オリジナルの経験を伝える

ありきたりなエピソードではなく、オリジナルの要素を伝えることで印象深い自己PRになります。
たとえば「怪我からの復帰」はよく使われるエピソードですが、周りの人の励ましがあったことや自分なりのリハビリの工夫の仕方などを伝えるとオリジナリティを加味できます。
輝かしい実績は必要ない

輝かしい実績をアピールすることが就活の目的ではありません。大切なのは結果より過程です。
たとえ望んだ結果が得られなかったとしても、そこでの経験が価値あるものならば自信を持って伝えるようにしましょう。
ESや履歴書で伝えるときは簡潔に

面接など口頭で自己PRをする場合と違い、ESや履歴書では文字数が限られている可能性があります。
長く書くほど評価されるというわけではないので要注意です。
むしろ、長く書くことで魅力が伝わりにくくなる可能性も。言いたいことを簡潔にまとめた文章のほうが好印象を与える可能性が高いです。
面接で伝えるときは表情にも注意

面接で自己PRをする場合、文章の内容だけでなく表情や声のトーンによっても印象は変わります。基本的には「明るく」「ハキハキと」「聞き取りやすく」を意識しましょう。
第三者の前で練習し、アドバイスをもらうこともおすすめです。
以下の動画では、3分でできる面接笑顔トレーニングをご紹介しています。ぜひ面接前にチェックしてみてください。
忍耐力の言い換え例を紹介

自己PRをするときは、同じ言葉を繰り返し使いすぎないように気をつけましょう。
一般的に、一つの文章の中に何度も同じ言葉が出てくると冗長な印象を与えてしまいます。「忍耐力」という言葉は以下のような表現で言い換えることが可能です。
- 諦めない心
- 粘り強さ
- 誘惑に打ち勝つ
- 地道な努力
- 失敗をバネに
一つの文章の中にいくつも「忍耐力」というワードが登場した場合は、ぜひほかの表現で言い換えることを検討してみてください。
まとめ
部活経験で身につけた忍耐力は、就活が終わって社会人デビューしてからも自分を支えてくれる強みになるでしょう。ESや履歴書、面接で上手にPRしていきたいですね。
アスリートエージェントは体育会学生の就活に特化したエージェントです。自己分析から就職先探しまで完全無料でお手伝いします。求人情報も多数紹介可能!まずは登録してみてくださいね。
アスリートエージェントとは?
アスリートエージェントは、アスリート・体育会&スポーツ学生に特化した就職・転職エージェントです。
創業以来、
といった業界でも高い数字を出しているのが特徴です。
就職の知識が全くない方でも、元競技者であるキャリアアドバイザーが手厚くサポートいたします。
履歴書の書き方から面接のアドバイスまで、スポーツと同じように「勝つまで」全力で支援させていただくのがモットーです。
利用は完全無料です。私たちと一緒に就活でも勝利をつかみ取りましょう!
ARTICLE