2024.10.13

剣道関係の仕事6選!人気の職業や就職する方法・あると有利な資格をご紹介

剣道関係の仕事は、剣道に直接関わる仕事もあれば、商品開発などで間接的に関わる仕事まで幅広く存在します。

本記事では、人気の仕事や剣道関係の仕事に就く方法、あると有利な資格などをご紹介します。「社会人になっても剣道を続けたい」と思っている方はぜひチェックしてみてくださいね。

剣道の競技だけで生計は立てられる?

剣道というスポーツは、サッカーや野球と違ってプロという制度は存在していません。リーグなども存在しないため、剣道競技のみで生計を立てていくことは難しいといわれています。

しかし、剣道に関わることが可能な職種はあります。今回は全部で6つご紹介します。

剣道関係の仕事6選

「剣道で生計を立てたい!」「剣道を趣味として、仕事をしながら続けたい!」など、剣道への向き合い方は人それぞれです。

まずは、どの仕事が自分のキャリアプランに合っているのかを考えてみてください。

剣道実業団のある企業に就職

実業団とは、法人などに所属する社員で構成されているスポーツクラブです。実業団に入る事で、企業の社員として仕事を続けながら剣道に取り組むことができます。

しかし、実業団へ入るには該当企業からのスカウトが必要になります。

基本的に、自ら会社の実業団に入るということはできないので、学生時代の部活動などで功績を残しておく必要があります。

実業団からスカウトがあったとしても、面接や入社試験は通常通り行う企業がほとんどです。

まずは、該当の企業に就職しなければならないので、面接対策などを充分に行ってから選考へ進みましょう。

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警察官

警察官は、「市民の安全を守る」ことが仕事です。パトロールなどはもちろん、いざとなったら逮捕のために犯人と対峙する場面も出てきます。

そのため、警察官は訓練の一環で剣道や柔道を取り入れています。入念に準備をする必要があるので、訓練はかなり本格的です。

これまで学んできた剣道の経験を活かし誰かを守ることができるのは、警察官になることでしか味わうことができません。

公務員試験の際にも学生時代の剣道経験は武器になり、有利に選考を進めることができるためおすすめです。

剣道コーチ(指導者)

剣道に関わる仕事の中でも、最も一般的な道が剣道のコーチです。

剣道道場で子供相手に剣道を教えたり、学校の部活動コーチになったりなど、「剣道を教える」という立場で剣道と関わることができる仕事です。

剣道のコーチになるためには、日本スポーツ協会公認スポーツ指導員(剣道指導員)の資格取得が必要になります。

【専門科目】社会体育指導員剣道(初級)と、【共通科目】 NHK学園の通信講座を受講し、 合格した後日本スポーツ協会への登録手続きをすることで、コーチになることができます。

ただ剣道の実力があるだけではコーチにはなれません。資格の勉強をしっかりと行いましょう。

道場の経営

指導者ではなく、道場を経営することで剣道と関わっていくことも可能です。道場経営には初期費用として莫大なお金がかかります。

土地を確保し内装を整えたうえで、生徒を募る必要があります。そのため、道場を経営するのであれば、剣道以外の知識なども必要になってきます。

おすすめは、居ぬき物件をそのまま使用するという方法です。内装を少し変更するだけで、すぐに道場が完成します。

剣道以外の知識が必要になりますが、剣道の楽しさや素晴らしさを自分の作った道場で教えることができるのは、やりがいはとても大きい仕事です。

武道具メーカー

武道具とは、面や小手などの剣道で使用する道具のことです。この製品の製造を担うのが、武道具メーカーの仕事となります。

自分の会社で作成した武道具を道場や学校などに売り込んだり、製造の中心となって商品を開発したり、剣道と間接的に関わる事ができる仕事となっています。

自身の経験を活かしたアイデアを基に商品開発に携わったりニーズにあった商品を提案したりなど、剣道での経験をダイレクトに活かせるので剣道経験が長い方にとてもおすすめの仕事です。

スポーツ記者

スポーツ記者は、選手や監督への取材で得た情報や試合の結果などを記事にすることで、世間へスポーツの魅力を伝えることができる仕事です。

基本的には、新聞社や雑誌、WEBメディアなどから依頼を受けて書くので、個人事業主という扱いになります。

剣道はサッカーや野球と違いプロのリーグなどはないのですが、剣道専門の雑誌はいくつも存在しています。

剣道専門雑誌の記者を目指すのであれば、剣道の知識はもちろん、ライティング知識なども必要になってきます。

まずは、剣道だけにこだわらず幅広い分野でのライティングを経験することをおすすめします。

剣道を専門に扱っているメディアをいくつか紹介しますので、チェックしてみてください。

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剣道関係の仕事をするために有利な資格

次に紹介するのは、剣道関連の仕事につく際に有利になる資格です。今まで紹介した6つの仕事は、全て仕事内容は様々です。

しかし、全ての仕事において「剣道経験」はかなり重要になってきます。

選考が有利に進められるため、「自分が資格を持っているのか」「持っていない場合はこれから取得するべきか」などを考えながら、チェックしてみてくださいね。

称号

称号は、「指導力や識見、人格などを備えた、剣道人としての完成度を示すもの」と定められています。

剣道は、礼儀や作法などが厳しく決められているスポーツです。ただ剣道が強いだけでは称号を貰うことは出来ません。

剣道に対する姿勢・学ぶ意欲・修行達成度・強さを全て含めたうえで、初めて称号を手にすることが出来ます。

称号は、全日本剣道連盟の「剣道称号・段位審査規則」によって規定されたものであり、「錬士」「教士」「範士」の3つに分類されています。

それぞれ「〇段以上且つ推薦が必要」など、厳しい条件をクリアしないと審査に進めないので、この資格を取得するにはまず段を取る必要があります。

段は、「剣道の力量を示すもの」と定められています。

剣道の強さを表した階級というイメージです。こちらも称号と同じく、「〇年以上修行をしている且つ〇歳以上」などと、条件が厳しく設定されています。

「初段」「二段」「三段」…と続き、「八段」まで階級が存在しています。

例えば、先程説明した称号は、「六段」以上を取得している人のみ審査へ進むことが可能です。

六段の規定は、「剣道の精義に錬達し技倆優秀なる者且つ五段受有後5年以上修業した者」と定められています。

こちらの資格取得のためには、ひたすら修行を積んでいき審査にチャレンジするという道以外はないので、自分の腕を磨いていきましょう。

日本スポーツ協会公認剣道コーチ

日本スポーツ協会公認剣道コーチは、学校や道場などで、剣道の指導員になるために必要な資格の一つです。

この資格取得には、 【専門科目】社会体育指導員剣道(初級)と【共通科目】 NHK学園の通信講座を受講し合格した後、日本スポーツ協会への登録手続きが必要となります。

また、生徒に剣道を教えることで生計を立てていくには、指導力が試されます。

そんな指導力を目に見える形で表してくれるのが、この日本スポーツ協会公認剣道コーチという資格になります。

今上げた3つの資格はいわゆる民間資格になりますが、剣道関連の仕事を目指すのであれば持っている方が有利になります。

キャリアプランなどと照らし合わせて、資格取得も検討してみてください。

剣道の大会で実績を残し経験をアピールすることも重要

大会で実績を残すことで、指導員やコーチとしての仕事にスカウトされることがあります。

指導員は資格だけではなく実力も必要になりますので、大会には様々な立場の剣道関係者が見に来ているのです。

剣道の大会は全日本剣道連盟が全国で主催しています。詳しくは全日本剣道連盟のホームページをチェックしてみてください。

剣道関係の仕事の探し方

次に、剣道の仕事の探し方について解説していきます。

たくさんある企業の中から剣道関連の企業をピンポイントで探し出したり、募集の少ない指導員の仕事を見つけるのは、かなり難しく時間もかかります。

いくつか企業を探す方法をご紹介しますので、自身に合っている方法を考えてみてください。

スポーツ専門の就職エージェントに相談する

エージェントとは、企業と求職者をつなぐことができる仲介業者のことです。

エージェントを利用すると、企業紹介だけではなく、面接対策や推薦なども行ってくれます。

エージェントを活用することで、かなりの時間短縮かつ選考が有利になるので、どの企業が自分に合っているのか分からないという方におすすめです。

また、エージェントは、「スポーツ経験者専門」や「IT業界に強い」など、それぞれ特徴があります。

自分にピッタリなエージェントを探してみてください。剣道経験がある場合は「アスリートエージェント」の利用をおすすめします。

アスリートエージェントは、スポーツ経験者専門のエージェントです。

元アスリートのアドバイザーが、書類作成から内定後フォローまで就活の全てを完全無料でサポートしてくれます。

剣道を通して培った経験を基に、有利に就活を進めましょう。

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知人や母校から紹介をうける

通っていた剣道道場での指導員、母校の剣道部の外部コーチ、知人からの武道具メーカー企業の紹介などのパターンもあります。

特に学校の外部コーチは求人があまり出ていないため、紹介してもらえるルートがあるのであれば積極的に使っていくことをおすすめします。

また、求人の少ない部活動指導員は「アスリートボックス」というサービスを使うことで、就業先を簡単に見つけることができます。

アスリートボックスは、顧問や指導員不足で悩んでいる学校と指導員を結びつけるサービスです。

剣道の顧問や指導員で悩んでいる学校の紹介も可能ですので、興味がある場合は是非お問い合わせください。

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剣道関係の企業のホームページで求人情報をチェックする

企業のホームページをチェックして求人を探すという方法もあります。

求人募集している企業はホームページに採用情報を必ず載せているので、チェックしてみましょう。

ただ、剣道関連の企業だからといって、剣道に関連する仕事ができるとは限りません。

募集しているポジションなどを必ず確認してから応募してください。また、履歴書などの書類提出もあるので、事前に用意しておくと選考がスムーズに進みます。

「自身のキャリアプランや理想にギャップはないか?」「自分がやりがいを感じられる仕事か?」という部分をホームページのみで判断するのが難しい場合は、会社の説明会へ参加してみるといいでしょう。

剣道経験を活かして就活するときのポイント

最後に、就活においての剣道経験の活かし方を解説します。

剣道に関連する企業はもちろん、それ以外の企業にも活かせるようなポイントを紹介していきますので、企業探し、面接、履歴書作成の際に、役立ててみてください。

剣道経験で培ったスキルをアピールする

剣道は、武術と呼ばれています。

武術は、「武士(や軍人)の表芸とされる、剣術・柔術・弓術・馬術など、広くは戦術、航海術などのわざ」と定められている通り、格式の高いスポーツだといえるでしょう。

また、先程も紹介した通り段矢称号の資格を取得するためには、かなりの努力が必要になります。

面接などでは、剣道で培った「努力・継続力」「精神面が強い」などのアピールが可能です。

また、挫折した経験などがあればそれをどのようにして乗り越えたのか?という「問題解決力」や、「諦めない力」などもアピールすることができます。

剣道関連以外の企業でも、剣道経験を使ったアピールは可能です。色々な視点でどうやって剣道と向き合ってきたのか?という部分を考えてみてください。

参考:Oxford Language

自分の特性に合った仕事を探す

剣道で好きだったことや得意だったことなどを考えることで、自分に合っている業種や仕事を見つけることが可能です。

例えば、剣道の団体戦が好きだった場合、チームで何かをやり遂げる事が得意であると考えられます。

このように、剣道で好きだったこと得意だったことなどから、自分の特性を見つけ出すこともできるのです。

<その他の特性の見つけ方の例>

  • 剣道部で練習環境を整えることが好きだった場合・・・縁の下の力持ちである事務職
  • 練習メニューの考案が好きだった場合・・・提案力やアイデアが大切になる企画・開発職

色々な視点で好きだったことや得意だったことから特性にあった業種を考えてみてください。

自己分析の方法については以下の動画でも解説しています。自分の特性を知りたい方はぜひチェックしてみてください。

趣味で剣道を続ける選択肢も検討する

剣道を仕事にするのではなく、趣味として続けていく選択肢もあります。

アルバイトで道場の指導員を募集している場合もあるため、副業として続けていくことも検討してみてください。

ライフワークバランスが充実している企業に就職し、仕事終わりや休みの日に道場で剣道を楽しんだり、個人で剣道の大会に出場したりなど、色々な形で剣道を続けていくことができるでしょう。

まとめ

剣道にはプロ制度は存在しませんが、実業団や警察官など剣道に直接関わる仕事はいくつかあります。

将来的に自分がどのように剣道と関わっていきたいかをよく考え、仕事を探してみるとミスマッチが起こりにくいでしょう。

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