2024.12.23
Jリーガーの平均年収・年俸はいくら?稼ぐ選手の特徴とは
日本のサッカー市場を牽引するJリーガーたち。とても華やかなイメージがありますが、彼らの年収は一体いくら?
ここでは、Jリーガーの平均年収や年収が決まる仕組みなどを徹底解説します。
INDEX
Jリーガーの平均年収
2024年シーズンのJリーガーの選手たちの平均年収(年俸)は3138万円です。国税庁の「令和4年分民間給与実態統計調査」によると日本人の平均年収は458万円。
数字を比較すると、Jリーガーの年収はかなり高く感じますね。
なお、2024年の年俸額トップはヴィッセル神戸の大迫勇也選手で3億8,000万円。1億円以上の年俸を稼ぐ選手は貴重です。
また、チーム別に年俸総額を見ていくと、トップはヴィッセル神戸、次いで浦和レッズ、3位は川崎フロンターレとなっています。
サポーターの多いチームや親会社のバックアップが手厚いチームは年俸も高い傾向にあります。
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Jリーガーの年収の内訳は?
Jリーガーの年俸は前年の活躍に応じて決定されます。チームの予算やチーム内の選手全体の年俸額のバランスによっても左右されます。
各チームの査定スタッフが選手たちのチームへの貢献度や実力を査定して年俸を算出する仕組みです。
また、Jリーガーの年収の内訳は基本給だけではありません。出場した試合ごとに支給される出場給、試合で勝利すると支給される勝利給が基本給に加算されます。
基本的には年俸契約時にそれぞれの割合が決まり、契約年俸を満額もらうためには一定数以上の試合に出場して勝利しなくてはいけません。
そのため、怪我などで欠場が続いてしまったり、芳しい結果を残せないと年収額が下がってしまうのです。
Jリーガーの平均年収の決め手となる「カテゴリ」
Jリーガーの年収はJ1・J2・J3のカテゴリによって幅があります。Jリーグは全国41都道府県に60クラブがあり、2024年現在はJ1・J2・J3の3つのカテゴリに20クラブずつ所属しています。
J1が最上位のカテゴリで年間の最終成績によってチームの入れ替えが行われます。
J1
J1では新人選手の最低年俸は約360万円。レギュラークラスになると最低でも1000万円、平均で3000万円の年俸が期待できます。
チームキャプテンやエースは年俸5000万円を超える場合も。さらにその上位トップ選手の中には年収1億円を超えている人もいます。
J2
J2の平均年俸は約400万円ほどといわれています。先述した、日本人の平均年収と同程度になります。J2とJ1に大きな金額差がある理由はスポンサー収入です。
また、カテゴリの入れ替えは毎年行われるため、降格になってしまうと選手の年俸は大幅に減ります。
J2のチームの中でも年俸額には大きな差があり、J1に近い水準の年俸が支払われているチームも存在します。
J3
J3はプロ契約選手が3人以上いるチームが所属するカテゴリ。そのためアマチュア選手を多く抱えるチームもJ3に所属しています。
平均年俸は300万円ほどであり、サッカースクールのコーチなど他の仕事を掛け持ちしている選手が大半です。プロ契約選手であっても年俸額はそれほど高くないのが実情です。
参考:年収ガイド
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年俸上限が決まっているABC契約とは
Jリーガーの年収を知る上で押さえておきたいのがプロ契約の形態です。Jリーグには3種類のプロ契約があり、年俸の上限が定められています。それぞれ解説していきます。
A契約
A契約は年俸の上限がなく、下限は460万円と定められています。J1の大半の選手はA契約を結んでいます。そのため高年収が期待できます。A契約を結べるのは1チーム原則25人までです。
B契約
上限額が460万円までのB契約。ただし、変動報酬は自由に設定可能です。(出場給は1試合47620円)A契約とは異なりチーム内の人数制限はありません。
ただ、年俸額が高くないためB契約を結ぶ選手は少なく、B契約を飛ばしてC契約からA契約を締結する人が多いようです。
C契約
年俸の上限額が460万円であるC契約。出場給(1試合47620円)と勝利給(1試合上限所属クラブのA契約選手の最低勝利給)のみ設定が許可されています。
C契約を結ぶには、カテゴリごとに以下の出場時間の条件が定められています。
- J1:出場時間450分(5試合フル出場相当)
- J2:出場時間900分(9試合フル出場相当)
- J3:出場時間1350分(15試合フル出場相当)
上記の3種類のプロ契約のほかにアマチュア契約も存在します。アマチュア契約では基本給の契約を締結することはできません。ただし、出場給や勝利給は受け取れます。
Jリーガーたちの生涯年収が高いとは言えない理由
カテゴリや契約形態によってJリーガーの選手たちの年収は大きく変わります。平均年収だけを見ると高く感じるかもしれませんが、一概にはそうとは言えません。
また、Jリーガーが高年収であると言い難い理由に以下のようなことも挙げられます。
退職金がない
Jリーガーたちはプロサッカー選手会に所属しています。選手会の規定によると、引退後は一時金が支給されますが、退職金や年金は支給されません。
そのため年俸が高くてもセカンドキャリアにおける経済的困窮が課題となっています。
選手生命が短い

野球やゴルフなど他のプロスポーツと比較するとJリーガーの選手生命は短いため、一時的に稼ぐことができたとしても生涯年収という視点でみると、それほど高い金額を稼げないのが現状です。
J1・J2・J3に登録している選手の平均年齢は25.8歳。日本のプロサッカー界では20代半ばが活躍のピークということになります。
2024年のJ1最年長は元日本代表GK川島永嗣、40歳です。
参考:中日スポーツ
海外と比較すると年俸額が低い
海外と日本のプロサッカー選手の年俸額を比較してみると、その差は歴然としています。
2021年にフォーブスが発表した世界のサッカー選手年収ランキングによると、世界第一位は約137億円。(年俸約80 億円、スポンサー料約60億円)
日本人選手の第一位が年俸4億年なので、世界トップとの差がどれだけ大きいか分かると思います。
参考:年収ガイド
年収の高い選手の特徴
スポンサー契約をしている
有名な選手はスポーツメーカーなどとスポンサー契約を結び、契約金(スポンサー料)を貰っています。有名な選手ほどメディアへの露出も増えるため、メーカーの広告塔になることができるのです。
そのメーカーのスパイクやウェアを使用して試合やイベントに出場するだけで高い宣伝効果を発揮できます。そのため、知名度に比例して契約金額も増える傾向にあります。
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長期間活躍している

全体的に見ると活躍できる期間が短い日本のプロサッカー界。しかし、中には40代でも活躍している選手がいます。活躍する期間が長くなるほどそれだけ生涯年収も高くなります。
また、選手引退後には監督やコーチなど指導者側に転身する人も少なくありません。監督やコーチもチームと契約して年俸制になります。
選手ほど年俸は高くないかもしれませんが、実績に応じて高い収入を得ることができます。
海外で活躍している

日本のJリーガーの平均年収は2000〜3000万円ほどですが、海外で活躍すると高い年俸をねらうことができます。
海外で活躍中の日本人選手を例に挙げるのであれば、レアルソシエダの久保建英選手の年俸は約2億8000万円 (2023年)、ラツィオの鎌田大地選手は約4億7000万円(2023年)、LAギャラクシーの吉田麻也選手は約1億3000万円 (2023年)です。
チームのレギュラーになれば1億円以上の年俸を期待できますし、さらに上位の選手となれば10億円レベルも夢ではありません。
参考:年収ガイド
まとめ
Jリーガーの年収について解説しました。サッカー関連の仕事はプロ選手だけではありません。サッカー経験を活かせる職業って実は色々あるんです。
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