2024.08.27
ChatGPT活用で選考通過率UP!時間がない体育会学生のための就活戦略
ChatGPTを活用することで面接の準備やエントリーシート(ES)の作成がスムーズに進むことから、就活生の間で生成AIツール「ChatGPT」を使った就活が増えています。
しかし、「慣れないツールを使いこなせる自信がない」「AIの効果的な使い方や必要性がわからない」という方もいるでしょう。
本記事では、ChatGPTを有効活用して就活に臨む方法や注意点を解説します。
INDEX
体育会学生の就活で役に立つChatGPT活用術

就活で役立つChatGPT活用術には、主に以下の3つがあります。
- エントリーシートの作成
- 就活に必要な情報収集
- 自己分析の土台作り
就活×ChatGPT活用法①自己PR・エントリーシートの作成
エントリーシートとは、就活で学生が企業に提出する応募書類のことです。エントリーシートには、志望動機や自己PR、ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)などの項目があります。
就活において、エントリーシートを書くのが面倒だと一度は思ったことがあるのではないでしょうか。そんな時に、ChatGPTが便利です。
まず学歴や資格、志望動機などの個人の情報と志望する企業の情報を入力しましょう。
情報を入力することで、ChatGPTが企業に合った自己PRや志望動機を出してくれます。ガクチカも、個人の情報を入力するとChatGPTが文章化してくれるのです。
自己PRをChatGPTで書く時のプロンプト(命令文)の例を紹介します。
【プロンプト例】
「あなたはプロのキャリアアドバイザーです。金融業界を志望している就活生にあった自己PRを書いてください。
就活生の情報:15年サッカーを継続し大学ではサッカー部に所属。部活ではキャプテンを務めている。自分に足りない所を分析し、そこを補えるよう自主練のメニューに追加した。その結果1年生からレギュラーをつかむことができた。
志望企業:〇〇株式会社
条件
(1)文字数は400字で書くこと
(2)就活生の情報をもとに書くこと
(3)志望企業に合った自己PRを書くこと
以下が、このプロンプト(命令文)でChatGPTが作成した自己PRです。
【ChatGPTの回答】
「私は、サッカーへの情熱とリーダーシップを通じて、金融業界でのキャリアを築きたいと考えています。15年間のサッカー経験を通じて、リーダーシップ、分析力、そして継続的な成長の重要性を学びました。
大学ではサッカー部のキャプテンを務め、チームメイトの指導や調整を通じて、共通の目標に向かって協力しました。自己分析の結果、自主練習のメニューに追加し、自らの成長に注力しました。この経験から、挑戦に直面した際には、柔軟性を持ちながら目標に向かって努力し続けることの重要性を理解しました。
〇〇株式会社では、チームワークとリーダーシップが求められる環境であり、私の経験とスキルが活かせると確信しています。サッカーで培ったコミュニケーション能力やチームの調和を図る能力は、チームの一員として円滑な業務の推進に役立つと考えています。また、自主練習を通じて身につけた分析力は、金融業界での複雑なデータやトレンドの分析にも役立つと自負しています。
〇〇株式会社でのキャリアを通じて、チームと共に成長し、組織の目標達成に貢献することを心から楽しみにしています。」
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就活×ChatGPT活用法②就活に必要な情報収集

就活をする上で、情報収集はとても重要です。しかし、すべてを自力で調べるのは大変ですよね。業界研究や企業分析、就職市場のトレンドも把握する必要があります。
そんな時に、ChatGPTで情報取集をしましょう。その業界や企業について質問すればすぐに答えてくれるので、時間短縮になるでしょう。
ここではIT業界の業界研究をするときのプロンプト(命令文)を紹介します。
【プロンプト例】
IT業界の業界研究を以下を含めて簡単にしてください。
・市場規模
・事業内容以下が、このプロンプト(命令文)でChatGPTが作成したものです。
【ChatGPTの回答】
「IT業界は急速に成長しており、市場規模は年々拡大しています。特にソフトウェア開発、クラウドコンピューティング、人工知能、データ分析などの分野が注目されています。これらの技術は企業や個人のニーズに応えるための革新的なソリューションを提供し、効率性や競争力の向上に貢献しています。
事業内容は多岐にわたりますが、主なものには以下が含まれます:
(1)ソフトウェア開発: カスタムソフトウェアやアプリケーションの開発、ウェブサイトの構築などが含まれます。
(2)クラウドサービス: クラウドプラットフォームの提供やクラウドストレージ、クラウドコンピューティングサービスがあります。
(3)人工知能(AI)と機械学習(ML): 機械学習モデルの開発、自然言語処理、画像認識などがあります。
(4)データ分析: ビッグデータの処理や分析、データウェアハウスの構築、BI(Business Intelligence)ツールの開発などが含まれます。
(5)サイバーセキュリティ: データやシステムのセキュリティを確保するためのソリューションの提供やセキュリティアドバイザリーサービスがあります。
これらの事業内容は、企業や個人が技術の進化に適応し、競争力を維持・向上させるために不可欠なものとなっています。
就活×ChatGPT活用法③自己分析

体育会学生の中には、「自己分析のやり方がわからない」という方も多いのではないでしょうか。
自己分析ツールを使う方法もありますが、ChatGPTで自己分析をすることも可能です。
ChatGPTと対話形式で自分史を作成し、深掘りすることで自分の価値観を明確化することができます。
ChatGPTで自己分析を行うときのプロンプト(命令文)の例をご紹介します。
【プロンプト例】
あなたはプロのキャリアアドバイザーです。これから私の自分史をつくるためにいくつかの質問をしてください。
小学生時代から中学生時代、高校生時代、大学生時代の順番で質問してください。質問は一問ずつ聞いてください。
質問がすべて終了したらそれをもとに表を作ってください。
今回は対話形式にしているため、一回で答えが出るわけではありません。各年代ごとに質問をされ、それに答えていくと最終的に自分史を表で作ってくれます。
体育会学生がChatGPTで就活をスムーズに進める方法

何かと忙しい体育会学生は、部活をおろそかにすることなく就活を進めたいですよね。部活と就活の両立を実現するためのChatGPTの使い方を紹介します。
ChatGPTを使って就活のスケジュール管理をする
部活に就活、学校すべての予定を管理するのは大変ですよね。
ChatGPTを活用すれば、やらなければいけないことの優先順位を決められます。決めた優先順位をもとにスケジュールを作成することができます。
複数のタスクを抱えている時のやり忘れを防ぎ、自分でスケジュール管理する手間が省けるでしょう。
1日のスケジュールをChatgptで作成するときのプロンプト(命令文)の例を紹介します。
【プロンプト例】
今日は朝の9時から12時まで部活です。その後6月1日が締め切りの学校の課題と6月3日締め切りのエントリーシートの作成をする必要があります。今日の一日のスケジュールを作成してください。
このプロンプトに対するChatgptの返答がこちらです。
【ChatGPTの回答】
理想的なスケジュールを考えましょう。朝の部活があるので、その後の時間が貴重ですね。以下に提案します:
・09:00 – 12:00: 部活動
・12:00 – 13:00: 昼食&休憩
・13:00 – 15:00: 学校の課題に取り組む
・15:00 – 15:30: 休憩(ストレッチや軽い運動をすると良いでしょう)
・15:30 – 17:30: エントリーシートの作成
・17:30 – 18:30: 夕食
・18:30 – 19:30: 休息(散歩やリラックスする時間)
・19:30 – 21:30: 余裕があれば学校の課題やエントリーシートの内容を見直し、修正
・21:30 – 22:00: 日記をつける、またはリラックスするこのスケジュールでは、部活後に十分な時間を学校の課題とエントリーシートの作成に割り当てています。また、適度な休憩やリラックスの時間も取り入れて、効率的に作業できるようにしています。
体育会学生ならではの就活の強みを質問してみる

体育会学生なら、体育会学生の強みを活かして就活を進める人が多いと思います。ただいまいち体育会学生の強みがわからないという方も多いのではないでしょうか。
ChatGPTに質問すれば、即時に回答が得られます。
ただ体育会学生の強みを聞くのも良いですが、「役職経験」「挫折経験」など部活に関わる具体的エピソードがあればそれを含めてChatGPTに聞くのも良いですね。
実際にChatgptに体育会学生の就活の強みを聞いてみました。
【プロンプト例】
就活で話せる体育会学生ならではの強みをキャプテンを務めたという事を踏まえて教えてください。
こちらのプロンプトでChatGPTに聞いた結果がこちらです。
【ChatGPTの回答】
「体育会のキャプテンとしての経験は、さらに強みをアピールする機会を提供します。以下に、キャプテンを務めた経験から得られる強みをいくつか挙げてみます:
(1)リーダーシップと指導力: キャプテンとして、チームメンバーをリードし、指導する責任があります。その経験から、リーダーシップスキルや指導力を磨くことができます。企業でのリーダーシップポジションやチームリーダーとして活躍する際に重要な資質です。
(2)チームマネジメント: キャプテンは、チームのスケジュール管理やメンバーのモチベーション維持など、チーム全体の管理を行います。これにより、チームマネジメントスキルを獲得し、プロジェクト管理やチーム運営に役立ちます。
(3)問題解決能力: キャプテンはしばしば様々な問題や困難に直面します。そのような状況で、迅速かつ効果的な問題解決が求められます。この経験は、ビジネスの世界での問題解決能力の向上につながります。
(4)コミュニケーションスキル: キャプテンは、チームメンバーやコーチ、他の関係者との効果的なコミュニケーションが不可欠です。そのため、コミュニケーションスキルを高める機会が提供されます。これは、ビジネス環境でのコラボレーションやプレゼンテーションなどの場面で役立ちます。
これらのキャプテン経験から得られる強みは、就職活動やインタビューの際に積極的にアピールすることが重要です。
自身のリーダーシップやチームマネジメント経験を具体的な例として示し、その経験が将来の職場でどのように役立つかを明確に伝えると良いでしょう。
ChatGPTはプロンプト(命令文)が重要

実際にChatGPTを使ってみると「思っていた答えと違う」と感じることもあるでしょう。
ここからは、ChatGPTで見当違いの回答にならないためにはどうしたらいいかを紹介します。
STEP①自分の状況やスキルなど細かく伝える
自分がどういった人間なのかしっかりと伝えられないと、ChatGPTから返ってくる自己PRは自分に全く合わないものになってしまいます。
そのため、学歴や資格、スキル、趣味、特技など細かく書く必要があります。
また、自分のことだけでなく企業の情報も細かく伝えることも大切です。企業名や業界、職種、その企業のホームページのURLを添付するという方法もあります。
自己PRを書く時、ただ「自己PRを書いて」とした場合はこのような回答になってしまいます。
【プロンプト例】
私はIT業界を志望する就活生です。自己PRを400字で書いてください。
結果は以下のように出ます。これでは自分には合わない自己PRができてしまいます。
【ChatGPTの回答】
私の名前は〇〇です。IT業界への熱意と意欲を持つ就活生です。
大学ではコンピューターサイエンスを専攻し、幅広い技術的な知識とスキルを身につけました。プログラミング言語やデータベース管理など、ITの基礎をしっかりと学びました。また、学業の傍らで多くのプロジェクトに参加し、チームでの協力や効率的な問題解決方法を習得しました。
さらに、インターンシップや個人のプロジェクトを通じて実務経験を積み、実際のビジネス環境での課題に対処する能力を身につけました。問題解決能力やクリティカルシンキングのスキルを磨き、常に新しいテクノロジーやトレンドに関心を持ちながら自己成長を続けています。
私の強みは、コミュニケーション能力です。人々との円滑なコミュニケーションを築くことができ、チーム内外での情報共有や意思疎通を円滑に行います。リーダーシップ経験もあり、チームをまとめ、共に目標に向かって努力することに自信を持っています。
また、言語能力も高く、TOEICで800点を達成しました。これにより、国際的な環境での業務やコミュニケーションにも対応できると自負しています。
IT業界でのキャリアを築き、テクノロジーの力で社会に貢献することを目指しています。貴社での成長と共に、私自身も成長し、新たな価値を創造していけることを心から楽しみにしています。
そこで、より具体的に自分の情報を伝えるとどうなるのか見てみましょう。
【プロンプト例】
私はIT業界を志望する就活生です。以下を含めて自己PRを400字で書いてください。
・大学では体育会サッカー部に所属
・サッカー歴15年
・趣味は読書
・TOEIC800点
・強みはコミュニケーション能力
・中学、高校、大学でキャプテンを務めるこちらのプロンプトだと、結果は以下のように出ます。自分の情報をより詳細に加えることで、自分に合った自己PRを作成することができます。
【ChatGPTの回答】
私は体育会サッカー部での経験を通じて、協力やリーダーシップの重要性を学びました。
15年にわたるサッカー歴は、根気強さやチームワークを身につけました。趣味の読書は、新しい知識や視点を得るための貴重な時間です。
TOEIC800点のスコアは、英語力の高さを証明しています。
そして、私の強みはコミュニケーション能力です。中学、高校、大学でキャプテンを務めることで、メンバーとの円滑なコミュニケーションを確立し、チームの目標達成に貢献しました。
これらの経験を活かし、IT業界でのチームプレイやプロジェクト管理においても、高い成果を上げる自信があります。
STEP②詳細な条件・目的を伝える

ChatGPT初心者の方でも、自己PRを作成したいのか志望動機を作成したいのかなどは最初から指示していることでしょう。
しかし、それ以外にも文字数やPREP法で構成する、ですます調にするなど指定するべきことはたくさんあります。
専門用語は使わないなどの禁止事項を伝えることも大切です。
こちらもSTEP1と同様に書きすぎくらいがちょうどいいでしょう。具体的な例を紹介します。
【プロンプト例】
私はIT業界を志望する就活生です。条件に従い、以下を含めて自己PRを書いてください。
・大学では体育会サッカー部に所属
・サッカー歴15年
・趣味は読書
・強みはコミュニケーション能力
・中学、高校、大学でキャプテンを務める条件
・文字数は400字以上で書くこと
・ですます調で書くこと
・専門用語は使わないことこのプロンプトの結果がこちらです。最初に条件を指定すると、後々修正するときも簡単に修正することができます。
【ChatGPTの回答】
私は大学で体育会サッカー部に所属し、15年間のサッカー歴を持っています。
サッカーを通じて、協力やリーダーシップの重要性を学びました。趣味は読書で、様々なジャンルの本に興味を持っています。
コミュニケーション能力が私の強みで、人と円滑に意見交換し、協力して問題を解決することが得意です。
中学、高校、大学でキャプテンを務めた経験があり、チームをまとめることやメンバーのモチベーションを高めることに貢献しました。
これらの経験を活かし、IT業界でのチームプレーヤーとして活躍し、企業の成長に貢献したいと考えています。
体育会学生が就活でChatGPTを利用する際の注意点

就活でとても役に立つChatGPTですが、注意するべきところもあります。
ChatGPTの回答をそのまま利用しない
ChatGPTの答えは、不自然な日本語になっている場合があります。それを確認せずに写してしまうと、変な日本語が使われたESを作ってしまうことになりますね。
また、ChatGPTが生成する文章はオリジナリティに欠けやすいです。今までのデータから学習しパターン化しているため、似たような文章になってしまいます。
そのため、ChatGPTから得た回答から少しアレンジした方が、オリジナリティを出すことができるでしょう。
ChatGPTの情報は一度ファクトチェックを行う

ChatGPTの情報はすべて正しいとは限りません。そのため、ファクトチェック(事実確認)をするようにしましょう。
ファクトチェックをせずに誤った情報をもとに就活を進めてしまうと、採用担当者に不信感を与えてしまいます。
業界研究や企業分析などの情報収集するときは特に気を付けましょう。
スポーツで得た経験・スキルを含めた回答やエントリーシート(ES)を意識する

せっかくのスポーツ・部活動経験を強みにしない手はありません。体育会学生だからこそ経験している事がたくさんあるはずです。
役職経験や挫折経験など、他にもあるのではないでしょうか。スポーツ・部活動で得た経験をChatGPTの命令文に入れることで、他の学生にはないオリジナリティあるエントリーシートになるでしょう。
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まとめ
今回は、生成AI「ChatGPT」を使った体育会学生の就活についてご紹介しました。
体育会学生ならではの利点や問題点も、ChatGPTに聞くことですばやく対処し面接対策に取り入れられますよ。
また、ChatGPTに正しいプロンプトを入力したり、AI回答を活用するスキルは、社会人になっても役に立つスキルだといえます。
ぜひ、就活を効率的にすばやく進めたい体育会学生は「ChatGPT」を活用してみましょう。
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