2025.01.24
サーキット関係の仕事はある?役立つ資格や向いている人の特徴など徹底解説
モータースポーツファンにとって、サーキット関係の仕事に就くことは憧れではないでしょうか。しかし、サーキット関係の仕事はそれほど多くありません。
本記事では、サーキット関係の人気の仕事や関連資格などをご紹介します。サーキット関係の仕事に興味がある方は、ぜひ最後までご覧ください。
INDEX
サーキット関係の仕事5選

サーキットに関連する仕事は多岐にわたりますが、以下の5つが特に代表的な職種です。それぞれ仕事内容や必要なスキルが異なるため、自分に合った職業を見つけるための参考にしてください。
サーキットレーサー
サーキットレーサーは、プロとしてモータースポーツの最前線で活躍する職業です。主に自動車やバイクを使用してスピードやテクニックを競い、サーキット場で観客を魅了します。
レーシングカーにはフォーミュラカーやツーリングカー、GTカーなどのさまざまなカテゴリーがあり、それぞれ異なる技術や経験が求められます。
この職業の華やかさに憧れる人も多いですが、実際には非常に厳しい世界です。才能だけでなく、膨大な練習量、精神的な強さ、そして強い意志が必要です。
また、プロレーサーとして活動するには、スポンサーの獲得が不可欠であり、営業スキルも求められます。
加えて、レースの途中で発生するトラブルに即座に対応するため、メカニカルな知識や理解も持っていると大きな強みになります。
キャリアのスタート地点はカートレースや草レースで、経験を積んだ後、ライセンスを取得してステップアップしていくのが一般的です。
日本国内での活動だけでなく、国際レースへの挑戦も視野に入れ、スキルを磨き続けているレーサーはたくさんいます。
競争率が非常に高い職業ですが、夢を追い求める多くの人にとって憧れの存在であり、成功すれば大きな達成感を得られる職業です。
サーキット場のスタッフ

サーキット場のスタッフは、施設全体の運営や管理を担う重要な役割を果たし、レースやイベントが円滑に行えるようサポートする裏方の存在です。
業務内容はサーキット場の整備、観客の誘導、受付業務、さらにはイベント準備や撤収作業まで幅広く行います。
また、レース中にコース上の安全を監視し、トラブルが発生した際に素早く対応する「マーシャル」という役割も含まれます。
マーシャルは旗を使用してドライバーに情報を伝えるため、レースの進行を熟知している必要があります。レースの開催日には長時間の労働が続くことが多く、体調管理も重要なスキルの一つです。
また、観客やチームとのコミュニケーションを取る機会も多いので、接客スキルがあると重宝されます。
アルバイトやボランティアから始める人が多く、実際にサーキット場での経験を積むことで、正社員として採用される道もあります。
サーキット場のスタッフは、レースを成功させるための土台を支えるやりがいのある職業と言えるでしょう。
レーシングメカニック

レーシングメカニックは、レース車両の整備や調整を行う技術者。レースチームにとって欠かせない存在です。
車両のパフォーマンスを最大限に引き出すため、エンジンやサスペンション、ブレーキなどの各パーツを細部にわたってチェックし、最適な状態に仕上げます。
レース当日にはタイヤ交換や燃料補給、レース中のトラブル対応など迅速な作業が求められます。
緻密な作業能力と高い集中力が必要であり、レース車両の構造に関する専門的な知識とスキルが必須です。そのため、自動車整備士の資格を取得してから現場に入ることが推奨されます。
さらに、モータースポーツ特有の技術を学べる専門学校や研修に参加することでスキルを高めることができます。
レーサーとともに戦略を考えながら車両を調整するため、レースの結果を大きく左右すると言っても過言ではありません。
イベントスタッフ

イベントスタッフは、サーキット場で行われるレースや関連イベントを成功させるための運営を担当します。
業務内容は多岐にわたり、観客の誘導、チケット販売、会場設営、さらにはVIP対応まで含まれることがあります。
レースイベントでは観客の期待値が高いため、現場での臨機応変な対応が求められます。特に大型イベントでは数千人から数万人規模の観客が訪れるため、スムーズな運営が重要です。
スタッフ一人ひとりがチームワークを発揮し、全体の流れを円滑に進める役割を担い、観客のための演出やサービスを提供することも仕事の一環です。
そのため、明るく積極的な姿勢と高い接客スキルが重視されます。
体力が必要な作業も多いですが、イベントが成功したときの達成感は大きいです。アルバイトから始める方が多いことから、未経験者でも挑戦しやすい仕事です。
指導者

指導者とは、レーサーを目指す若者や初心者に向けてドライビング技術やコース攻略法を指導する仕事です。
経験豊富なプロレーサーやインストラクターがこの役割を担うことが多く、安全運転の基礎から高度なテクニックまで幅広い指導を行います。
サーキット場で開催される講習会やスクールでは、個々のスキルレベルに応じた指導が求められます。
指導者には高い運転技術だけでなく、分かりやすく説明する能力や生徒をモチベートする力が必要です。
また、指導内容を常にアップデートし、最新のテクニックやトレンドを取り入れる姿勢も求められています。
特に若い世代にモータースポーツの魅力を伝えることは、業界全体の発展に貢献することにもつながります。長年の経験を活かして、現役を退いた後も関われる職業の一つです。
サーキットと他の仕事は並行できる?

サーキットに関連する色々な仕事があるものの、働き方やサーキットへの関わり方の度合いには差があります。
他の仕事をしながら、趣味の一部としてサーキットを楽しむ人もいるでしょう。ここでは、サーキットと他の仕事は並行できるのかについて解説します。
サーキットと他の仕事は工夫次第で並行可能
サーキット関係の仕事は、必ずしもフルタイムで取り組む必要はありません。他の仕事と並行してサーキットの活動をすることも可能です。
特にイベントスタッフやアルバイトでのマーシャル業務などの場合は、週末や休日を活用してサーキットの仕事をしている人も少なくありません。
また、普段は一般企業で働きながら、週末だけサーキットでイベント運営を手伝ったり、ボランティアとしてサーキットの安全管理に従事する働き方もあります。
レーサーやメカニックなどの職種は専門的なスキルを求められるため本業として従事するケースが多いですが、それ以外の職種であれば比較的柔軟に働ける場合があるので、ぜひ求人情報を確認してみてください。
また、プロのレーサーを目指す人も、副業やアルバイトをしながらレース活動を続けていることがあります。
プロレーサーとしての活動だけで生活費をまかなうのは難しい場合があり、スポンサー契約を結ぶまでは他の仕事と並行するケースが一般的です。
他の仕事をしてレース参加に必要な費用を確保し、徐々に本業に切り替えていくという道を選ぶのも一般的です。
近年は、オンラインでの副業やリモートワークを活用して、サーキット活動との両立を実現している人もいます。
サーキットと仕事を両立するためには

サーキット関係の仕事を他の仕事と並行する際には、時間管理が重要です。
特に、イベント開催時には長時間労働が発生することが多いため、体調管理やスケジュール調整をしっかり行う必要があります。
多忙な生活の中で両立を成功させるには、趣味と実益を兼ねる形でモータースポーツへの情熱を活かすことがポイントです。
また、自分のライフスタイルや優先順位を明確にした上で、モータースポーツへの関わり方を考えることが大切です。
たとえ小さな関わり方でも、夢や情熱を実現する一歩としてサーキットの仕事に挑戦してみる価値は十分にあるでしょう。
サーキット関係の仕事で役立つ資格は?

ここからは、サーキット関係の仕事をする上で役に立つ2つの資格をご紹介します。
JAF公認ライセンス
JAFは、モータースポーツ関連の複数の資格を発行しています。
ライセンスの種類は、四輪自動車競技用、カート競技用のライセンスに大別され、それぞれに「参加者(エントラント)ライセンス」、「運転者(ドライバー)ライセンス」、および「審判員(オフィシャル)ライセンス」という区分が設けられています。
ライセンスを取得するには講習会を受講し、試験に合格する必要があります。資格取得後は、JAF公認のレースに出場することができたり、審判員として活躍したりすることができます。
資格の詳細は公式ホームページをご参照ください。
自動車整備士
レースメカニックの仕事をする場合は、専門学校や大学などで学び、自動車整備士の国家資格を取得することが一般的です。自動車整備士は、自動車整備に関する高度な知識を証明する資格です。
特に1級自動車整備士は最上位にあたり、モータースポーツ関係の仕事をする上で大きな武器となるでしょう。
また、今は技術の進歩により新しい自動車も登場しています。そういった新たな自動車の整備に対応できるスキルを持った自動車整備士が、今後さらに求められてくると予想できます。
サーキット関係の仕事に向いている人の特徴

サーキット関係の仕事は、モータースポーツが好きな人にとってやりがいのある分野ですが、特に向いている人にはいくつかの共通点があります。
ここでは、サーキット関係の仕事に向いている人の特徴について具体的に説明します。
モータースポーツへの愛がある
モータースポーツに対する情熱は、サーキット関係の仕事をする上で最も大切な資質です。
サーキット業界は楽しいだけではなく、体力的・精神的に厳しい場面も多くあります。
そのため、レース観戦や車・バイクへの関心、ドライビングテクニックへの憧れなど心からモータースポーツを愛している人ほど、困難な状況にも対応でき、長く続けることができます。
仕事の合間や休日にレースを観戦すること自体がモチベーションになる人も。情熱は仕事の質にも自然と現れるため、周囲からの信頼も得られやすいでしょう。
人を楽しませたいという気持ちがある

サーキット関係の仕事の多くは、観客や参加者がレースを楽しむためのサポートを行います。
特に、イベントスタッフやサーキット場の運営スタッフなどの仕事では、観客に気持ちよく楽しんでもらうホスピタリティ精神が求められます。
「どうすれば観客に満足してもらえるか」「イベント全体をより盛り上げるためには何ができるか」を常に考え、行動できる人は向いています。
人の笑顔を作ることに喜びを感じられる人は、この仕事で大きなやりがいを感じられるでしょう。
手先が器用

レーシングメカニックやサーキット設備のメンテナンススタッフには、機械いじりや細かい作業が得意な人が向いています。
レース車両の整備やコース設備の管理は、専門的な知識や技術を必要とする場面が多いため、手先が器用であることが強みになります。
また、迅速に対応するスピード感も求められます。メカニックとして働く人は、機械への興味や好奇心を持ち、仕事に活かしたいと思う人が多いです。
トレンドに敏感

モータースポーツの世界は、技術革新やトレンドの変化が激しい業界です。
新しいテクノロジーやマーケティング手法が次々と登場するため、それらをキャッチし、柔軟に対応できる人は活躍の幅が広がります。
特に、サーキット運営やイベント企画に関わる人は、時代のニーズに合わせた新しいアイデアを考え、実行する力が求められます。
例えば、エコ意識の高まりから電気自動車レースが注目されるようになったように、業界の流れを読み取る力が重要です。
企画力がある

サーキットでのイベント運営やマーケティング活動では、観客を楽しませるための企画力が欠かせません。
「どのようなイベントなら観客がもっと楽しめるか」「レース以外の付加価値をどう作るか」を考え、実現することが求められます。
企画力がある人は現場のニーズを正確に把握し、それを実際のイベントやサービスに反映させることができるでしょう。
サーキット関係の仕事の探し方

サーキット関係の仕事は一般的な職種に比べて求人が限られているため、効率よく仕事を探す方法を知っておくことが重要です。
ここでは、具体的なサーキット関係の仕事の探し方を詳しく説明します。
インターネットで探す
現在は、多くの求人情報がインターネットで公開されています。
「サーキット 求人」や「モータースポーツ アルバイト」といったキーワードで検索すると、サーキット運営スタッフやイベントスタッフなどの求人が見つかることがあります。
大手求人サイトやモータースポーツ専門の求人掲示板を活用すると、効率的に情報を収集できるでしょう。
また、数は少ないものの、サーキット場の公式ホームページやSNSで直接募集が行われることもあります。関連サイトは定期的にチェックするのがおすすめです。
知人に紹介してもらう

モータースポーツ業界は比較的小さなコミュニティで成り立っているため、人脈が非常に重要です。
モータースポーツ好きが集まるイベントやサーキットのコミュニティに参加し、関係者とつながることで、非公開の求人情報を教えてもらえる場合もあります。
また、ボランティア活動などを通じて現場での経験を積み信頼を得ることで、次のステップにつながるかもしれません。
趣味の延長で仕事にする

モータースポーツが趣味の人は、その情熱を活かしてサーキット関係の仕事に関わることも可能です。
例えば、ボランティアとしてレース運営に携わり、そこでの経験や人脈を活かして仕事に結びつけるケースも多いです。
また、趣味の延長として働く場合、自分の好きなことを仕事にするため、長く続けやすいのが特徴です。趣味が仕事に直結するため、日々の仕事にやりがいを感じられるでしょう。
スポーツ専門のエージェントサービスを活用する

スポーツ業界に特化した求人エージェントを利用するのも効果的です。
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また、専門のキャリアアドバイザーが在籍し、適切なアドバイスができるのも強みです。
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まとめ
サーキット関係の仕事は、他のスポーツに比べて多くないのが実情です。だからこそ、真剣に就活に取り組む必要があります。
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