2024.09.22

フィギュアスケートに関わる仕事は?年収・資格・未経験でもなれるのか

氷上で自由自在に滑るフィギュアスケートは、テレビで観ていても感動する競技です。可憐に舞う選手たちに憧れて、フィギュアスケートに挑戦する人もいるのではないでしょうか。

本記事では、フィギュアスケートに関わる仕事や業界の現状について解説します。フィギュアスケートに興味がある方は、ぜひ最後までご覧くださいね。

知っておきたい!フィギュアスケート業界について

音楽業界との密接なつながり

フィギュアスケート業界は音楽業界と密接につながっているという声も出ています。

フィギュアスケートの演技には、音楽は不可欠であり、音楽があるからこそ魅力的な演技が実現できるのです。

そのため、フィギュアスケートを観たことがきっかけとなり、演奏CDを購入したり、オーケストラのコンサートに行ったり、消費行動への関連性も注目されています。

音楽業界に対する経済効果が期待できるのです。

参考:フィギュアスケートがもたらす音楽業界への貢献とは?映像アーカイブの可能性|フィギュアスケートを彩る人々(第35回)

スケートリンクが少ない・指導者が少ない

フィギュアスケート業界の抱える問題に「スケートリンクが少ない」という問題があります。

1980年代の全盛期と比べると、全国のスケートリンクは1/3以下に減っているといわれています。氷の維持費もかなりの金額がかかるため、通年で利用可能なリンクはほとんどない状況です。

また、フィギュアスケートは指導者が少ない点も課題です。1〜8級までの級がある中で、レッスンをしてくれるコーチは級が上がるとさらに少なくなります。

もちろん、指導者の不足によりレッスン料も増加し、なかなか継続してレッスンを受けられない問題も出ています。

参考:日本フィギュアスケート界の問題点「スケート場閉鎖をきっかけに辞める子どもが多い」深刻なリンク不足で幼児クラスは“75人待ち”も…

フィギュアスケート関係の仕事内容と年収【未経験編】

スケートリンク施設運営・設備管理

未経験者でもできるフィギュアスケート関係の仕事には、スケートリンク施設運営や設備管理の仕事があります。

レッスン生の練習拠点になることも多く、有名な選手を目の当たりにすることもあるかもしれません。

仕事内容としては、スケートリンクの企画や設計、施工や保守管理、製氷作業などをおこないます。施設によっては、スケート靴などのレンタル業務も担います。

求人状況は施設の運営状況により異なるので、気になるスケートリンク会場の採用情報を調べてみましょう。

スポーツ番組プロデューサー

フィギュアスケートを含むスポーツ番組を取り扱う制作会社のディレクターやプロデューサーになることで、フィギュアスケートにも関われます。

冬季はフィギュアスケートの話題や大会がピックアップされることも多く、選手と顔を合わせる機会も増えるでしょう。

テレビ局への就職はハードルが高いですが、スポーツ番組を扱う制作会社への就職から考えることもおすすめです。

スケート靴メーカー

フィギュアスケーターに欠かせないスケート靴のメーカーへの就職もフィギュアスケートに関わる仕事です。
スケート靴の開発や企画、販売に関わることで、有名選手の活躍に貢献できる醍醐味が味わえます。

経験者であれば、スケーターとしての視点も活かしやすいですが、未経験者でも十分活躍できる仕事です。

有名なスケート靴メーカーには、小杉スケート、ジャクソン、ザイラス、サンエスなどがあります。求人情報をチェックしてみましょう。

スケートドレスメーカー

フィギュアスケーターたちが舞台で着るドレスを作る仕事もあります。

衣装ひとつでスケーターの見え方は変わり、スケーター自身の気持ちも高まります。自分の作った衣装で活躍する選手が見られることに、大きなやりがいを感じられる仕事です。

未経験者でもファッションなどに関心がある人におすすめの仕事です。有名なスケートドレスメーカーには、ユミクチュール、L.A. SKATE、Un・feeなどがあります。

フィギュアスケート関係の仕事内容と年収【経験者編】

プロフィギュアスケーター

経験者はスキルを活かして、プロのフィギュアスケーターを目指すこともできます。

プロのフィギュアスケーターは、日本国内や世界各国のアイスショーに出演することが一番の仕事です。

構成や技術を磨き、実力を発揮するためのトレーニングを重ねることで、観る人を満足させる演技を披露します。

アイスショーへの出演の他、イベントに出演するなどのタレント活動や、フィギュアスケートを志す人への指導をおこなうこともあります。

年収は、選手の実績により異なります。オリンピックでメダルを獲得すると、ショーの出演だけでも50〜200万円になります。

アイスショーの人気レベルによっても収入は増減するので、自分だけの持ち味や技を磨き人気を維持している選手もいます。

コーチ・指導者

フィギュアスケーターの技術面や戦略面のアドバイスをするコーチや指導者も、経験者が目指せる仕事です。

コーチや指導者は、選手の魅力を伸ばすために構成を考えたり精神的なサポートも行います。コーチの腕により選手の成績も左右されるため、責任の大きな仕事です。

必要な資格はありませんが、「公認スケートコーチ」「日本フィギュアスケーティングインストラクター協会(JFSIA)」などの資格を持っていることで就職や転職活動に有利になることもあります。

フィギュアスケートのコーチや監督の年収は、働き方により異なります。複数の選手から指導の依頼があれば、数十万円〜数百万円の報酬も期待できます。

フィギュアスケート関係の仕事に必要な資格とは

特に必要な資格はない

フィギュアスケート関係の仕事に就くために取らなければならない資格はありません。

経験者であれば、フィギュアスケートのスキルをアピールし、未経験者でもフィギュアスケートへの熱い想いを伝えることが重要になります。

その他、働く職種によりアピールできる資格(英検やMOS、柔道整復師など)は、就職・転職活動時にはアピールしましょう。

持っておくと便利な資格

資格の取得は必須ではありませんが、持っていることで就職・転職活動で有利になる資格があります。

<持っていることで有利になる資格>

  • 公認スケートコーチ2・3
  • 日本フィギュアスケーティングインストラクター協会(JFSIA)

働く上での知識やノウハウを蓄積することにも役立つため、実績を積みながら早い段階で活躍したい人は取得も視野に入れましょう。

公認スケートコーチ2・3

「公認スケートコーチ2・3」の資格は、フィギュアスケートの基礎的な技術の指導者を養成することを目的とした資格です。

公益財団法人日本スポーツ協会と公益財団法人日本スケート連盟が主催しています。取得することで肩書きができ、信頼度も上がります。

本格的にコーチとして活動したい人は取得することをおすすめします。

日本フィギュアスケーティングインストラクター協会(JFSIA)所属

日本フィギュアスケーティングインストラクター協会(JFSIA)に所属しているコーチもいます。

高い指導者育成を目的とし、世界的に広がるフィギュアスケート業界への対応に向けて活動している協会です。

役員には、著名なコーチや解説者もいるので、コーチを目指す人はJFSIAの会員になることをおすすめします。

まとめ

フィギュアスケートに関係する仕事にはさまざまな種類があり、未経験者でも目指せる仕事があることをご紹介しました。

フィギュアスケートに関わる仕事に就きたい人は、まずは業界や企業調べを徹底しておこないましょう。
自分の知らない、自分に合った仕事が見つかるかもしれません。

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