2024.08.14
フィットネス業界への就職を考えるあなたへ。業界のリアルを徹底解説
健康促進や体力づくり、免疫力向上やストレス発散のため、フィットネスと生活は切り離せない存在です。
今までは身体を鍛えるためのトレーニングジムがメジャーな存在でしたが、最近では運動不足解消の初心者向けジムやパーソナルトレーニングを専門としたジムなどフィットネス業界のジャンルの幅が広がっています。
本記事では、今人気のフィットネス業界への就職・転職を考えている人に向けて、業界のリアルを徹底解説していきます。
INDEX
フィットネス業界とは

フィットネス業界と聞くと、インストラクターの仕事が一番に頭に浮かぶ人が多いのではないでしょうか。
しかし、フィットネス業界の仕事のジャンルは一口に言っても、さまざまな業種・職種があります。
<フィットネス業界の業種・職種>
- フィットネスクラブやスポーツ教室などの施設・スクール運営
- インストラクター、トレーナー、コーチなどの指導
- アスリートを栄養面からサポートする栄養士
- 怪我のケアやリハビリに従事するメディカルスタッフ
- 競技やフィットネス施設の経済上の活動を支援するマネジメントスタッフ
- 広報宣伝イベントスタッフ
など
フィットネス業界で働く業種・職種は、広く知られているメジャーなものから、あまり知られていないマイナーなものまでさまざまあるのです。
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フィットネス業界の動向

フィットネス業界の現状
フィットネス業界は、中長期的に見ると右肩上がりに成長を続けている業界です。
近年の健康ブームに則り、主に高年齢層の人々が積極的に身体づくりに向き合っているため、フィットネスの会員の大半が50~60代層がメインとなってきています。
今後も高年齢層を中心に顧客として囲い込むことで、より盛り上がりを見せていくことが期待できます。
また、若い世代でも健康意識が高まっており、幅広い世代で運動を意欲的に始める方が増えています。
高年齢層を囲い込みつつ、今後の顧客となる若者が関心を寄せるテーマやジャンルの展開を考えてゆくことはフィットネス業界のミッションのひとつと言えるでしょう。
フィットネス業界は多様化が進んでいる

近年、国内でも業界全体が盛り上がりを見せてきており、スポーツジムだけではなく健康を意識したホットヨガや24時間使用可能な施設の登場など多様化が進んでいます。
また、女性の高年齢層を囲い込んだ「カーブス」のようなジムや、パーソナルトレーニングに特化した「RIZAP」など、特定型フィットネスが主流になりつつあります。
今後もさらに斬新で新しいフィットネスが生まれることが予測でき、フィットネス業界全体が成長していくことも考えられます。
フィットネス業界(インストラクター)のリアル

フィットネスクラブインストラクター勤務の実態
フィットネスクラブにおいて、スポーツの指導をするのがインストラクターの仕事です。
安全に楽しく継続的にフィットネスを続けられるように指導をすることが主な役割で、顧客に合わせたサポートや指導をおこないます。
フィットネスとひとくくりに見ても、プールやジム、スタジオなど多くの内容を総括しています。顧客の目的もバラバラなので、個々人に合わせた適切な指導を行うことが求められます。
フィットネスのスキルだけではなく、スポーツや健康に関する基礎知識を頭に入れたうえで臨機応変に対応することが望ましいと言えるでしょう。
フィットネスインストラクターの主要な活躍の場

日常的にスポーツを取り入れることを社会全体が目的としている事からも、スポーツ業界が全面的に盛り上がりを見せつつあります。
フィットネスインストラクターの需要は高く、ニーズの高い高年齢層への指導面が現在の主な活躍の場となっています。
一方で、最近では子どもの運動能力の低下が課題視されていることから、今後は幼稚園や保育所での指導、乳幼児向けのフィットネスも注目されることが考えられます。
主要となる活躍の場は、現在注目されている高年齢層向けのものと、今後ニーズが高まる子供向けのものとでは異なってくると考えられるでしょう。
フィットネスインストラクターの給与(社員の場合)

フィットネスインストラクターの社員の給与は月収約15万円、年収として約240万円が相場といわれています。
一般的に見ても高い給与とはいえないですが、長時間勤務や休日出勤なども多いことから、基本金額が高く設定されている会社もあるようです。
さらに、長年続けられるとその分ベースの報酬がアップすることが多いため、長期的に勤務することが好ましいといわれています。
就職活動に進む前に、自分のベースとする給与水準に当てはまっているかどうかを確認して選考に進みましょう。
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フィットネスインストラクターとしての職業寿命

フィットネスインストラクターの仕事は人前に立って指導をする仕事柄や、顧客と一緒に身体を動かすことが主な仕事となるため、ケガや体力面の不安から職業寿命は30〜40代が平均値となっています。
高齢まで続けることはリスクも伴うので、早めにセカンドキャリアを考える人も少なくありません。
インストラクターは、年齢的な限界を視野に入れて全く別業界に転向したり、若いうちに独立したりする人が多い傾向にあります。
フィットネス業界の採用基準

年齢
フィットネス業界に就職・転職する際の採用基準は、年齢的に見ると若い人の方が採用に有利な傾向にあります。
年齢が若い方が、ケガのリスクも少なく体力的に見てみても長期間働けるので重宝されやすいです。
しかし年齢が高い場合でも、自分の持つ強みやスキルを採用時にしっかりとアピールすることで内定の可能性は十分に見込めます。
経験

フィットネス業界では、経験も求められます。
ここで示す「経験」とは、フィットネスジムやスポーツクラブでのトレーナー・インストラクターとしての実務経験、ヨガ、ピラティスなど特定のフィットネスプログラムのクラスを担当した経験などを指します。
また、フィットネスには指導以外にも、スポーツチームのアスリートたちのリハビリテーションなど様々な面からのアプローチがあります。
これらの経験は、顧客が目標を達成するためのサポートを行った経験として評価されます。
フィットネス業界を志すうえでは理論的な知識だけでなく、実際の現場での実践経験が非常に重視されるため、多様な経験を積むことが重要です。
全体的に採用基準は高くはない

フィットネス業界全般で見ると、ニーズが高いということもあり採用基準はそこまで高くないのが実態です。
最近では特化型のフィットネスクラブも増えてきていることから、顧客層に合わせたブランディングで採用基準を高めに設定しているところもありますので、気になるフィットネスクラブの採用ページをチェックしてみましょう。
自分の持つスキルや意気込みをしっかりと伝えることで、採用の可能性も高まります。
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フィットネス業界への就職で求められるスキル

フィットネス業界への就職で求められるスキルにはどのようなものがあるのでしょうか。就職を目指すうえで求められるスキルについて、以下で具体的にご紹介します。
体の構造・トレーニングの知識
フィットネス業界への就職には、「体の構造・トレーニングの知識」が求められます。体の構造・トレーニングの知識とは、人体の構造や生理学、効果的なトレーニング方法に関する専門的な知識のことです。
体を動かすための主要な骨や関節の構造や筋肉群の知識、有酸素運動と無酸素運動の違いなど各トレーニング効果の知識は、フィットネス業界で専門的な指導や適切なサポートを提供するために不可欠です。
また、効果的な筋力トレーニングや有酸素運動、機能的トレーニングなどのトレーニング方法の知識と適用法のほか、各エクササイズの正しいフォームなどの知識も欠かせません。
これらの知識を全て兼ね備えてもっていることで、顧客が安全かつ効果的に目標を達成するための基盤となります。
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コミュニケーション能力

フィットネス業界への就職では、コミュニケーション能力も求められます。
コミュニケーション能力があることで、顧客としっかり意思疎通をとることができ、トレーニングの成果を最大限引き出せます。
まずは顧客の目標や悩みを正確に把握するためにヒヤリングし、正しいトレーニング方法やフォームを明確に説明します。
やる気を引き出しモチベーションを維持させることにも、あなたのコミュニケーション能力が左右します。
効果的なトレーニング指導を行うために、日々の業務でコミュニケーションに関するスキルを磨くことが重要です。
フィットネス業界の求める人物像

体育会出身の人
フィットネス業界では、体育会人材のニーズが高い傾向にあります。
身体を動かすことが多い業界であることから、体育会出身者であれば、入社後にもスムーズにスキルやノウハウを取得してもらいやすいため体育会人材は求められやすいのです。
さらに、体育会出身者は、「スポーツの楽しさを伝えたい」という志望動機をもとに入社を志す人が多いため、フィットネス業界としての伝えたい事とマッチしやすく、内定にもつながりやすいという傾向もあります。
体育会人材のニーズが高いと「男性が多いのではないか」と思われがちですが、男女ともに利用者が増えている業界内で男女の比率のむらを減らすためにも、男女とも平等に採用されています。
体育会人材のニーズについては以下の動画でも解説していますので、ぜひチェックしてみてください。
未経験でもやる気がある人

今までフィットネス業界での勤務が未経でありながら就職したいという人でも、やる気次第で就職することは可能です。
職種にもよりますが、インストラクターの多くは未経験からでも募集している求人は多く存在します。
採用側は未経験からはじめたとしても、しっかりと業務を吸収し頑張って勤務できるやる気を見ています。
就職活動に臨む時には、自分のやる気をしっかりと採用担当者にアピールしましょう。
「サービス業」であることを理解している人
フィットネスの仕事は、顧客と対峙するサービス業です。
「フィットネス業界に興味がある」「体を動かすのが好き」ということは、理由としては好ましいですが、前提としてサービス業であるという本質を理解している人材でないと就職は難しいです。
顧客とコミュニケーションを取り、どのようにして楽しさを伝えリピーターになってもらえるのかを常に考えて対応する姿勢が求められます。
具体的な業務は入社してから習得できますが、フィットネス業界がサービス業であることは就職活動の段階で理解しておきましょう。
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フィットネス業界への就職するときの注意点

求人が少ない
フィットネス業界は人気の業界ではありますが、最近は開放式のほとんど無人のジムや個人で運営しているパーソナルジムが増えてきている傾向にあることから、求人数は多くありません。
そのため、フィットネス業界への就職を目指す人にとっては競争率も高く、非常に狭き門となります。
就職活動をする際には、他者と差別化できるアピールポイントを明確にし、またフィットネス業界に特化したエージェントに相談するなど徹底した対策を取りましょう。
フィットネス業界に就職する方法

就職・転職エージェントに相談する
フィットネス業界に転職する方法のひとつに、エージェントに登録をするという方法があります。
最近では、スポーツ業界に特化したエージェントも増えてきており、スポーツやフィットネスに特化した就職先を希望する人を専門に相談をおこなっています。
多くのスポーツ・フィットネス業界を志望する対象者と向き合ってきた特化型のエージェントだからこそ、的確なアドバイスや選考サポートが受けられる点が魅力です。
さらに、スポーツやフィットネスに特化した企業とのつながりも根強いので、希望にマッチした就職先を紹介してもらいやすい点も特徴です。
スポーツ特化型のエージェントについて、以下の動画で解説しています。ぜひ参考にしてみてくださいね。
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知人から紹介してもらう
フィットネス業界の就職が狭き門であるゆえに、知人の紹介で転職をする方法もあります。紹介であれば、採用担当者ともつながりやすく選考も進みやすいため、内定への道のりもより近づきます。
紹介してもらう際には、誠実に自分の想いや実現したいことを知人に説明することが礼儀です。
紹介を受けたからといって、必ずしも内定を獲得できるとは限らないため、面接や選考に向けた準備は正規ルートと変わらないほど徹底しておこなうようにしましょう。
人気のフィットネス業界への転職は徹底した対策と知識を

今回は、フィットネス業界の仕事の現状や就職する方法についてご紹介しました。
フィットネスは私たちの生活に身近な存在でありながら、意外と具体的な職種や実態が知られていないのが現状です。
どのような働き方でどのような人材が求められるのかを明確にして就職活動に臨むことが、内定への近道といえます。
フィットネス業界への就職を目指す方は、ぜひスポーツ専門の就職エージェントに相談してみましょう。
アスリートエージェントとは?
アスリートエージェントは、アスリート・体育会&スポーツ学生に特化した就職・転職エージェントです。
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