2024.10.23

【例文あり】ガクチカを野球経験で書いた成功例。なぜ野球経験は強いのか。

大体の面接では、「学生時代に1番力を入れたことなんですか?」という質問があります。いわゆるガクチカは、必ずといってもいいほど就活の面接で聞かれる質問です。

「野球をずっと頑張ってきたけれど、何をどうやってアピールしたら良いかわからない」という方は多いでしょう。

本記事では野球の経験談が良い理由や、メリット、注意点、フレームワークとガクチカの例をご紹介します。

野球経験が勝てる理由

エピソードのわかりやすさ

昔から野球の漫画があったり、ゴールデンタイムにお茶の間で野球がテレビ放送されていたりと、野球はとても身近なスポーツです。

そのため、比較的面接官がイメージがしやすく、ガクチカが伝わりやすい傾向にあります。そのため、エピソードが分かりやすいのが魅力です。

社会人として必要な忍耐力アピールができる

社会人が求められる要素の1つに「忍耐力」があります。

企業は、長く働いてくれる人を採用したいと思っている方が多い傾向にあります。そのため、野球の練習を通じて得た「忍耐力」が必要な要素となるのです。

特に大きな大会を目指してきた経験などがあると、練習がハードだったこともイメージでき、忍耐力をアピールしやすくなります。

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目的達成意欲のアピールができる

野球はただゲームを楽しむだけでなく、1つの目標に向かってチーム全体で活動します。

そのため、目標達成意欲の高さもアピールすることが出来ます。

どんなお仕事でも、それぞれに課された目標があるので、それを達成するべくどう動くかが重要になります。

目標を達成するため、どういった目標をたてて、どのように努力したかを伝えると良いでしょう。

ガクチカで野球経験を話すときの注意点

ガクチカを聞かれたからといって、ただ話をすれば良い訳ではありません。ここでは、ガクチカを説明するときの2つの注意点をお伝えします。

結果ではなくプロセスを語る

もちろん、試合や練習を頑張った結果は大切です。

ですが、就職してプロ野球選手になるわけではありません。そのため、アピールするのであれば、結果出なくてプロセスを中心に話しましょう。

プロセスを説明することで「自社でどのように活躍してくれるのか」がイメージしやすいです。目標や問題に対して、どのように取り組んだのかを具体的にお話ししましょう。

専門的な話をしすぎない

確かに国民的スポーツである野球ですが、全員が野球経験者なわけではありません。そのため、専門的な話を一所懸命話しても伝わらないこともあります。

逆に「空気が読めず、相手のことを考えずに話す人」と思われてしまい、せっかくのエピソードもマイナスになってしまいます。

ガクチカで野球の経験を話す際には、野球経験者でなくても分かるように話しましょう

野球経験のないお友達や家族に話してみて、内容が伝わるかをチェックするのがおすすめです。

当てはめるだけ!ガクチカの効果的なフレームワーク

ガクチカを作成する際は、以下のフレームワークに当てはめてみると良いでしょう。

  • 結論
  • 状況やその動機・理由
  • 困難
  • 目標を達成するための取り組みや、困難を乗り越えるための工夫
  • 取り組みをした結果
  • この経験からの学び

グッと相手に伝わりやすくなります。これは野球に限らずなので、色んな経験で考えておくと良いでしょう。

(1)結論

第一に「結論ファースト」が大切です。結論ファーストにすることで話が伝わりやすくなります。

また、「緊張して何を話したかったか分からなくなってしまった…。」というようなことも避けられます。

ガクチカに限らず、「結果ファースト」で伝えることは上手な話し方をするには重要なポイントなため、練習しておきましょう。

(2)状況やその動機・理由

どのような状態で、なぜその行動を行ったのかを簡潔に伝えるようにしていきましょう。話が長いとマイナスなイメージを与えてしまうため、あくまでも簡潔に話すことが大切です。

ここで、良い例と悪い例を見てみましょう。

悪い例

私は高校時代、野球部の主将を務めており、主将として毎日練習を頑張っていました。

良い例

私は高校時代、野球部の主将を務めていました。約100名の部員と共に甲子園出場を目指し、一切手を抜くことなく練習に取り組んでいました。皆に認められるリーダーになるためには「背中で語る」ことが大切だと思っているので、誰よりも早くグランドに来て準備をし、休憩も早く切り上げて練習に取り組んでいました。

具体的な数字があったり、どんな行動をしたか・なぜその行動をしたのかの説明があると、どんな人なのかイメージがしやすいです。

(3)困難

頑張っていれば当然ですが、必ず「困難だったこと」があるはずです。「ノルマ」「人間関係」「トラブル対応」など、壁にぶつかることがあるでしょう。

そこから、「困難にも立ち向かえる人」、「目的達成能力がある人」というプラスなイメージに繋げられます。

嫌なことがあればすぐに会社を休む・辞める人は意外と多く、困難に立ち向かえることはとても重要視されるポイントです。

(4)目標を達成するための取組みや、困難を乗り越えるための工夫

困難だったことを伝える際は、その困難をどんな方法で乗り越えたのかを伝えましょう。困難だけを伝えられても、面接官は困ってしまいます。

困難をどのように対応し、乗り越えたかが大事なポイントです。

自分で考えてアイデアを出し、さらに計画を遂行する力があるかも伝えることが出来ます。これに関してもざっくり伝えるのではなく、具体的にでも簡潔にお話しするようにしましょう。

(5)取組みをした結果

良い結果、悪い結果はどちらでもかまいません。ですが、なにかに取り組むことで、得たことがあるはずです。頑張ったことから得たことを分かりやすく伝えましょう。

会社では「PDCA」サイクルを機能させることが求められます。

PDCAとは、Plan(計画)、Do(実行)、Check(評価)、Action(改善)の頭文字で、継続的に業務を改善していくための手法です。

PDCAを自然にできている方も多いですが、社会人になる上でとても重要視されるポイントでもあります。

(6)この経験からの学び

困難から何を学んだのか、どのように成長できたのか、経験を生かしてどんな大人になるのかが大事なポイントです。

具体的なエピソードで十分に説明しているため、まとめ部分は簡潔に長々と話さないようにしましょう。

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野球経験を使ったガクチカの作り方

野球経験を使ったガクチカについての例文を2つご紹介します。ぜひ参考にしてください。

例文1

私が学生時代に最も力を入れたことは、野球部の活動です。
私は3年次より副主将を務めており、約130名の部員と4年ぶりの首都大学一部リーグ優勝を目指して週6日の練習に励んできました。
ところが、活動でチームの戦術を巡り部員の意見が対立したことがありました。それが尾を引いた結果活動に影響を及ぼし、その後行われたリーグ戦前の練習試合でも格下のチームに連敗を喫する結果となってしまいました。私はその状況を打開する為にリーグ戦に向け、チーム力改善のために2つのことを実施しました。
1点目は「チーム構成変更」です。
通常ではレギュラーメンバーである1軍と補欠メンバーである2軍や3軍は別の練習メニューが組まれることが多く、普段から行動をともにするメンバーが固定となってしまう傾向にあります。そのため、まずはお互いの考えを理解し合うためにも1軍から3軍までのメンバーをシャッフルし関わりの薄いメンバーとも交流を持つ機会を作りました。
2点目は「円滑な意見交換を促すための段取り」です。議事を明確にし、全体ミーティングの前日までに内容を共有することで個々が最善の意見を用意する事を可能にしました。
その結果、部員同士の意思疎通が図れるようになり、考えを尊重し合うことで団結力が増していきました。チーム力が回復したことでリーグ戦での厳しい局面も励まし合うことで乗り越えることができ、首都大学一部リーグで4年ぶりの優勝を果たすことができました。
私はこの経験から、苦境を乗り越えるためには自らでアイデアを生み出し能動的に動く大切さを知ることができました。貴社においても常に自発性を持って取り組んで参ります。

例文2

私が学生時代に最も力を入れたことは、野球部の活動です。
高校2年の夏、チームが目標としていた甲子園出場を果たし、私はチームのエースとして貢献しました。しかし、そのとき痛めた肘が徐々に悪化し、高校2年の冬にはボールを投げることすら出来なくなってしまいました。試合に出れないどころか、大好きな野球の練習すらできない日々に嫌気が差していましたが「いま自分がチームのためにできることをやろう」と決心し、グラウンド整備やボール拾い、後輩の指導など、チームのサポートを率先して行うようにしました。
その結果、これまで自分が集中して練習に取り組めていたのも、練習のサポートをしてくれる仲間やマネージャ―のおかげだと気づくことができました。その後、リハビリの甲斐あって高校3年の甲子園予選にはピッチャーとしてマウンドに立つことができ、2年連続の甲子園出場を果たせました。ブランクがあったにも関わらず、実力以上のものを出せた理由は、一球一球、感謝の気持ちを持って投げ続けたからです。
自分のために頑張るよりも、誰かのために頑張った方が結果が出せること、幸せを感じられることを学びました。この経験をもとに、常に感謝の気持ちをもって仕事に取り組み、貴社の業務に貢献したいと存じます。

以下のYouTube動画では、内定を狙うガクチカについて詳しく解説しています。ぜひチェックしてみてください。

まとめ

野球経験のメリット、ガクチカの作り方をご紹介しました。

ガクチカはただ自分が学生時代に頑張ったことを伝えれば良いと思いがちです。ですが、それでは面接でお話をする意味がないのです。

野球を通じて、どんな人なのか、入社したらどんな働きをしてくれるのかまで伝えられれば最高です。

ガクチカや志望動機、他にも就活では準備しないといけないことがたくさんあります。一人で準備するのに疲れてしまったら、エージェントに頼ってみるのはどうでしょうか??

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