2024.10.27
継続力を自己PRでうまく伝えるには?部活経験を就活でアピールしよう
継続力と聞くと、コツコツと努力できる人が思い浮かぶかもしれませんね。就活でも「継続力」はアピールポイントになります。
企業に評価されるための自己PRを作成するには、どんなことを意識したらよいでしょうか。例文を交えて解説します。
INDEX
継続力とは?
継続力とは、物事を続けるために必要な能力のことです。練習や学びをコツコツと続けること、というとイメージしやすいかもしれませんね。
たとえば、小学生から大学生までずっと同じスポーツを続けてきたといった経歴を持っている方は、「自分は継続力がある」と言って間違いないでしょう。
では、高校3年間しか運動部に所属していないから、継続力があるとはいえないのか?というと、そういうわけではありません。
自己PRで継続力を上手くアピールできるかは表現次第です。続けてきた期間が短くても、十分に説得力のある自己PRを作ることは可能です。
また、よく混同される言葉に「持続力」が挙げられます。持続力は、ある物事を一定の状態に保つための能力を意味します。
たとえば「陸上部に所属している私はしばらく記録が伸びず悩んでいたが、諦めずに練習を続けた」というのが持続力を表現しています。
このように、持続力は行動よりも精神面にフォーカスする内容となっているので、自己PRの際には混同に注意しましょう。
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ビジネスの場面で継続力が求められる理由
仕事を最後までやり遂げられるから
物事を続けていくことは、決して簡単なことではありません。長く継続すればするほど、途中で苦難が訪れたり、挫折しそうになることがあるでしょう。
特に体育会系の部活に所属していた人たちは「記録が伸びなかった」「大会で目標としていた結果を残せなかった」といった理由から挫折してしまうことが珍しくありません。
しかし、そんな逆境を乗り越えて物事を続けることができた人は芯の強さがあります。企業から見ても「困難があっても仕事を完遂してくれそうだ」と好印象になるはず。
ビジネスの世界では、個人的な感情で途中離脱することは原則的に許されません。仕事をやり遂げることができるのは、社会人として最も大切な要素ともいえます。
離職する可能性が低いから

継続力のある人は、「一つことに粘り強く努力できる」といった印象を与えます。企業にとっては離職しない人というイメージになるでしょう。
長期的に働いてくれる人材は企業にとってメリットが多いです。
企業は1人の人材を採用するために莫大な時間と労力、そしてコストを投資しています。そのため、採用で失敗をしたくないというのが企業の本音です。
すぐに辞めてしまう人よりも、長く働き続けてくれる人を雇いたいと思うのは当然のこと。
漠然と「自分は継続力があります」と伝えるのでは説得力に欠けますが、体育会系の長期の部活経験という裏付けがあることで説得力が増します。
自信を持ってアピールし、自分は企業にとってメリットがある人間であることを伝えましょう。
困難に直面しても打開する力が高いから

継続力がある人は、困難に直面しても打開できるというイメージがあります。
物事を続けていく上で、予想と違うトラブルが発生するのはビジネスの世界では珍しくありません。そんなときに任された仕事を投げ出さず、責任を持って取り組める姿勢は社会人にとって大切なこと。
また、困難を打開する力を持つアイデアマンというプラスの印象も与えるでしょう。
ただ言われたことをマニュアル通りに遂行するのではなく、自分の頭で考えて動けるからこそ継続することができます。
そんな力を持った人材であれば、企業成長にも貢献してくれるはずだと期待感を持ってもらえるはずです。
企業が求める「継続力のある人」はこんな人
目標に向かってコツコツ取り組む
ビジネスにおける目標設定は重要です。企業では、チームもしくは個人が一定期間に達成することを目標として定め、その成功を目指します。
継続力の高い人は、うまくアクションプランを策定し、目標達成に向けて長期的に努力をすることができます。
また、計画通りに行かないときも定期的に成果を測定し、その原因を探る力が高いはず。
さらに、コツコツと取り組める人物がチーム内にいることで、メンバーの足並みが揃うというメリットも。
コツコツと取り組む姿勢を見せることで、チーム内の士気を高めます。
我慢強い

継続力のある人の強みといえば、我慢強さと粘り強さ。「根気がある」「よく頑張れる」と評価される傾向にあります。
企業のカラーや業種によっては我慢強い性質がプラスになります。特に営業職、開発職、研究職の現場においては我慢強さが求められます。
ただし、コンサルティング業やIT業界では「物事に固執している」というイメージがあり、我慢強さをマイナスに捉える場合も。
これらの業界は論理的思考を重視する傾向にあるため、継続力や我慢強さといった資質は優先されにくいようです。
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苦手なことにも取り組む姿勢がある

継続力のある人は、苦手なことにも取り組むチャレンジ精神を持っています。
長期に渡るプロジェクトや、初めてのクライアントを相手にするときには苦手意識が働く場面もあるかもしれません。
しかし、継続力のある人は自分の仕事を投げ出さずに苦手なことや不安なことにも挑戦する傾向があります。
苦手があることは就活においてマイナス要素と思いがちですが、実はそんなことはありません。
企業は、あなたが苦手なことを克服する勇気を持っていることや、辛いことに向き合う姿勢を評価するはずです。
計画性がある

物事を継続し、目標達成に向けて進んでいくためには計画性が重要です。
適切なタスク整理やスケジュールを組むスキルのある人は、仕事ができる人物として認められるでしょう。
また、前もってきちんと準備することで、仕事の効率やクオリティが高くなるというメリットがあります。
改善策を見つけられる

継続力のある人は、問題解決能力─つまり、改善策を見つける力が優れているとされます。
論理的思考を持って物事を体系的に捉えることができたり、日常的に物事に対して疑問を持つことができ、目標達成までの道のりで発生する問題を適切に解決することができます。
特にIT業界やコンサル業界では問題解決能力の高い人材が求められる場合が多いです。
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面接やESの自己PRで継続力をアピールするときのポイント
要点を最初に伝える
自己PRでは、一番最初に要点を述べるのがポイントです。要点を述べた後に、根拠やエピソードを付け加えて情報を補足していきます。
継続力をアピールするのであれば「私の強みは部活で身につけた継続力です」と一文目で伝えましょう。
なぜ要点を先に述べるのかというと、相手が理解しやすくするためです。自己PRは書き出しが重要です。
企業の担当者は応募者の自己PRを大量に目にしているため、まどろっこしい内容の文章を嫌がる傾向にあります。
たとえ魅力的なエピソードが綴られていたとしても、書き出しが分かりにくいと弾かれてしまう可能性があるのです。
結論を最初にもってくることでその人のいいたいことが明確になり、内容を効果的に伝えることができます。
具体的なエピソードを盛り込む

自己PRにオリジナリティを加味するために、具体的なエピソードはぜひ入れましょう。あなたの人柄を伝える効果があり、印象的な自己PRになるはずです。
「自慢できるようなエピソードがない」という方も心配ありません。
企業が知りたいのは、あなたがどんなポテンシャルを持っているかなので、大会の順位やリーダー経験の有無などは重要ではないのです。
経験の中で感じたことや学んだことを上手く伝えれば、経験がありきたりだとしても問題ありません。
また、失敗したエピソードでも、その経験から学んだことがあれば自己PRに使うことができます。
仕事にどうしていきたいかを伝える

持ち前の継続力を、仕事の中でどう活かしていきたいか伝えるのもポイントです。
エピソードや学んだことを伝えた後の締めくくりに、「御社の仕事で活かしていきたい」という意志を添えることで、即戦力になりそうな人材として印象付けることができるでしょう。
そのためには、事前に企業研究をしておくことが大切です。
会社の理念や事業内容、大切にしているマインドなどをチェックすることで、その企業にマッチした「長所の活かし方」が思いつくのではないでしょうか。
その企業が求める人材をイメージする

就活全体においていえることですが、その企業がどんな人材を求めているかをイメージすることは重要です。
業種によって、求める人物像は様々です。
販売業ならサービス精神、金融系なら緻密性、クリエイティブ系なら柔軟性といったように、その職業にマッチする素質を持った人物を採用したいと思うでしょう。
自己PRを効果的に作りたいとお考えの方は、以下の動画もあわせてご覧ください。
部活で身につけた継続力について伝える例文2選
努力を重ね、目標を達成したエピソード
私の強みはダンスサークルで培った継続力です。コツコツと努力を積み重ねて結果を出すことが得意です。
私は大学時代にダンスサークルに所属していましたが、メンバー同士の関係性の希薄さやコミュニケーションの不十分さを感じていました。週末にはいつもミーティングを実施しているのですが、参加率はわずか10%ほど。
今よりも多くのメンバーに活動に関心を持ってほしいと思っていました。そして、新入生にとっても楽しいサークルとなるよう、内部の環境を変えていく必要があると考えました。
そこで、メンバー1人ひとりとこまめに連絡を取ったり、練習の進捗を共有するためのグループチャットを立ち上げたりしました。そんなことを1年間続けると、週末のミーティングの参加率は10%から20%、50%、80%と増えていき、サークル内のコミュニケーションもより深くなっていきました。新入生たちからも「今度の大会ではこの曲を踊りたい」といった意見が出るようになったことも嬉しかったです。
このような結果を出すことができた継続力を、ぜひ御社の事業にも貢献させていただきたいと考えています。特に営業職にはコツコツと努力を積み重ねられる力が必要であるとインターンのときに伺っております。自分の持ち前のスキルを活かし、結果を出していきたいと思っています。
自分で決めた練習メニューを長期間継続したエピソード
私は、中学生の頃から陸上部に所属しており、コツコツと練習を継続する力を持っています。
私はお世辞にも運動が得意なほうではなく、小柄で力もありません。しかし、陸上の大会で華々しく活躍をする従兄の姿に感銘を受け、自分もいつか従兄のように活躍したいと思い中学時代に陸上部へ入部しました。
しかし、現実は優しくありません。短距離を専攻していましたが、チーム内ではいつも最下位。大会でも良い結果を残せず、落ち込んではまた練習を繰り返していました。この状況をなんとか打開したいと思い、基礎体力をつけるために筋トレや走り込みに注力することにしました。
今までは短距離走に必要な瞬発力だけにフォーカスしていましたが、陸上の基礎は体力や筋力です。自分が決めたメニューを朝晩続けたところ、半年後の地区大会で初めて2位を獲得することができました。その後の全国大会では芳しい結果は残せませんでしたが、コツコツと努力を続けて結果が実った経験は自分の財産になりました。
御社においても、自分の仕事や課題に対してコツコツと努力を重ね、目標達成に向けて邁進することをお約束いたします。
「継続力」を意味する別の表現の例
1つの文章の中に「継続力」という単語が何回も出てくるとしつこい印象を与えます。500文字の中に1〜2回が適切です。
継続力という言葉には以下のような言い換え方もあるため、自己PR作成時にはぜひ参考にしてください。
<継続力の別の言い方>
- 努力を続ける
- コツコツ取り組む
- 最後までやり抜く
- 困難が起こっても諦めない
- 目標に向かって努力し続ける
まとめ
「継続力には自信がある!」という方は、ぜひ就活でアピールしましょう。
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