2023.10.10

パーソナルトレーナーにおすすめの資格8選!取得のメリット

パーソナルトレーナーとは、トレーニングジムやフィットネスクラブ、スポーツジムなどで1対1でトレーニングや栄養指導を行うプロフェッショナル。

体を動かすことの楽しさや健康の大切さを一般の方に伝えることができる、やりがいの大きい仕事です。
ここでは、パーソナルトレーナーを目指す人が取得するとおすすめな資格について徹底解説します。

パーソナルトレーナーの業務内容や就職先、年収なども解説しますので、「パーソナルトレーナーの仕事が気になる!」という方もぜひチェックしてみてくださいね。

 パーソナルトレーナーにおすすめの資格8選

NESTA-PFT

NESTA-PFTは全米エクササイズ&スポーツトレーナー協会が発行する民間資格です。
科学的根拠に基づいたトレーニング指導を行う人向けの資格であり、一般の方からアスリートのトレーニングまで幅広い場面でスキルを活用できます。

パーソナルトレーナーに関する民間資格の中でも認知度が高く、保有していることで信頼感に繋がります。

NESTA-PFTはトレーニングの専門知識に加え、ビジネスに必要なスキルも習得できるのが特徴です。
ビジネスやマーケティングのノウハウを身につけたトレーニングのスペシャリストを目指したいという人にはぴったりでしょう。

NESTA-PFTの資格は認定試験に合格することで取得することができます。
合格率は50%ほどで、しっかりとテキストの内容を勉強すれば取得は難しくありません。

認定試験を受けるためには、独学ではなく養成講座で学ぶ、認定校で学ぶ、といった選択肢があります。

【受験資格】
・NESTA JAPAN(あるいは医学映像教育センター)からPFTテキストを購入済み
・CPR・AEDの技能を習得・保持している(定期的にトレーニングを積んでいる)
・日本国籍または、日本での就労可能な在留資格を有する者
・満18歳以上で、高等学校卒業以上の者、高等学校卒業程度認定資格試験合格者、またはNESTAが認定する教育カリキュラム修了者

上記に該当しない場合は、以下の2つの方法で受験可能。

1.高卒資格を取得し、通常受験要件を満たす
2.NESTAが認定する教育カリキュラム 「ヒューマンアカデミー スポーツカレッジ」にて、カリキュラムを修了する

【受験料】
8,250円(税込)

参考:https://www.nesta-gfj.com/pft

JATI-ATI

JATI-ATIは、特定非営利活動法人日本トレーニング協会(JATI)が認定するトレーナー資格。
取得すると、トレーニング指導者を名乗ることができます。
一般人を対象としたトレーニング指導の専門家として、また、競技スポーツ選手の体力強化や傷害予防を目的としたトレーニングを行うプロとして活躍することが可能です。

JATI-ATI(トレーニング指導者)、JATI-AATI(上級トレーニング指導者)、JATI-SATI(特別上級トレーニング指導者)の3つの階級があります。

体力学総論や運動指導科学、運動生理学などの一般科目に加え、トレーニング指導論や効果の測定と評価など専門科目について学び、知識を身につけることができます。

取得するには独学ではなく、JATIに入会し、講習会を受講した上で課題をクリアし、認定試験を受験して合格すると資格が取得できます。

【受験資格】
・JATIに入会し、個人正会員になる。
・養成講習会の受講および自己学習課題(ワークノート)の提出。
※一定の要件を満たす場合は養成講習会受講の免除措置が適用される。

【受験料】
33,000円(税込)

参考:https://jati.jp

NSCA-CPT

NSCA-CPTとは、トレーニングとコンディショニングに関する国際的な教育団体のNSCAが発行する民間資格です。
幅広い年齢や経歴の人を対象としたトレーニング指導法を習得することができます。アメリカ発祥の資格であり、海外でも認知されている資格です。
もちろん日本でも信頼度が高く、優秀なトレーナーの証として知られています。

販売されている参考書や問題集を使って独学でも取得可能です。仕事や学業とも並行して取得しやすい資格といえます。
パーソナルトレーナーとしてスキルアップしたいと考える人にも人気の資格です。

【受験資格】
・出願時および受験時に、NSCAジャパン会員(正会員、学生会員)であること。
・出願時に、満18歳以上であること。
・出願時に、高等学校卒業以上の者または高等学校卒業程度認定試験(大学入学資格検定)合格者。

【受験料】
46,090円(税込)

参考:https://www.nsca-japan.or.jp/exam/certification/index.html#cpt-guidelines

NSCA-CSCS

NSCA-CSCSも、NSCAが発行する民間資格になります。
NSCA-CPTとの違いは、トレーニング指導の対象をアスリートに絞っていること。パーソナルトレーナーだけでなく、アスレティックトレーナー向けの資格でもあります。

認定試験難易度は高めですが、独学でも取得可能です。
プロとして高みを目指したい人が、働きながら取得を目指すケースも多いです。
取得後は大手フィットネスクラブやアスリートのストレングスコーチとして活躍することが期待できます。

【受験資格】
・出願時および受験時に、NSCAジャパン会員(正会員、学生会員)であること。
・学位(学士、修士、博士)取得者、学校教育法が定める4年制大学もしくは6年制大学の卒業見込み者、または高度専門士の称号を保持する者。

【受験料】
50,270円(税込)

参考:https://www.nsca-japan.or.jp/exam/certification/index.html#requirements

JHCA-FC

JHCA-FCは日本ホリスティックコンディショニング協会(Japan Holistic Conditioning Association:JHCA)が発行する民間資格。
1ヶ月に2日間(土日)の講習会が実施され、全10日間の講習会を5ヶ月かけて習得し、認定試験を受けます。
試験には実技と筆記があり、年に4回実施されています。仕事と並行して取得を目指している人も多いです。

専門的なコンディショニング方法を身につけてパーソナルトレーナーとしてデビューしたい人におすすめの資格になります。
フィットネスクラブやアスリートトレーナーなど様々な場で活躍が期待できます。
トレーニングに必要なストレッチやコンディショニング、筋肉へのアプローチと評価について学ぶことができ、フィットネス業界に就職する際には有利になるでしょう。

【受験資格】
・日本ホリスティックコンディショニング協会の会員であること。

【受験料】
16,000円(税込)

参考:http://j-holistic.org/jhca/html/jhca_fc_01.php

JSPO-AT

JSPO-ATは日本スポーツ協会(JSPO、旧日本体育協会)が認めるアスレティックトレーナー資格のこと。
取得することで、最前線で活躍するアスリートたちを支えるプロとして認められます。
資格を取得するためには、協会が実施する講習会を受講し、認定試験(実技)に合格する必要があります。

また、講習会を受講するには日本スポーツ協会の加盟団体から推薦状を得なくてはいけません。
「受講有効期間内に講習の全日程に参加が可能」という条件もあり、働きながら取得を目指すことは容易ではありません。
そういった事情から取得の難易度は高く、トレーナー関連の資格の中では「最難関」と言われることもあります。
しかし、取得をすると一流のパーソナルトレーナーとして認められ、トレーニングジムをはじめ様々な場所で求められる人材になれるでしょう。

【受験資格】
・受講する年の4月1日現在、満20歳以上の者で、JSPO、JSPO加盟団体(都道府県体育
スポーツ協会、中央競技団体等)及びJSPOが特に認める国内統轄競技団体から推薦され、受講者選考基準を満たす。
・受講有効期間内に講習の全日程に参加が可能である。

【受講料】
共通科目:22,000円(税込)
専門科目:55,000円(税込)

参考:https://www.japan-sports.or.jp/coach/tabid218.html

健康運動指導士

健康運動指導士は、財団法人健康・体力づくり事業財団が認定する民間資格。
生活習慣病予防や介護予防のための健康増進を支えるプロの資格です。
保健医療関係者と連携を図り、個々に合わせた安全で効果的な運動をサポートします。

パーソナルトレーナー以外にも、栄養士や作業療法士、理学療法士の人がスキルアップのために取得するケースがあります。
取得後はフィットネスクラブなどで一般の方の指導にスキルを活かすことができます。

講習会を受けて認定試験に合格すると取得できます。
講習会は40単位コースから104単位コースまで分かれているため、自身の目標やライフスタイルに合わせて受講するコースを選ぶとよいでしょう。

【受験資格】
・年制体育系大学の卒業(見込)者。
・医療系の資格保有者の場合は養成講習会を修了すること。
・それ以外の場合は健康運動指導士養成校で学び、養成講座を修了すること。

【受験料】
13,619円(税込)

参考:https://www.health-net.or.jp

日本スポーツ施設協会トレーニング指導士

トレーニング指導士は、公益財団法人日本スポーツ施設協会が認定する民間資格です。

パーソナルトレーナーが1人ひとりのクライアントに合わせて指導を行う際、効率的で安全な筋力トレーニングを提案することができます。ウェイトトレーニングやサーキットトレーニング指導の専門性を証明でき、取得後は公共・民間施設でのスポーツ指導に役立ちます。

取得のためには独学ではなく団体が実施する講習会を受講し、認定試験に合格することが条件となります。
受講できるのは20歳以上の健康な人に限定されています。
学業と並行しながら取得する人も多いです。

【受講資格】
・満20歳以上。
・体育・スポーツ施設等で指導している方、あるいは指導者を目指している。
・オンライン(オンデマンド)講義動画が視聴可能な環境がある。
・「実技」の受講及び「資格認定試験」の受験を必ずできる。
・新型コロナワクチンを3回以上接種した。(2023年現在)

【受講料】
講習会会員及び学生:28,000円(税込)
一般:36,000円(税込)

参考:https://www9.jp-sfa.jp/guidance_train/

 パーソナルトレーナーになるために資格をとるメリット

正しい知識を得られる

パーソナルトレーナーの指導は理論に基づいて行い、運動生理学やトレーニング指導技術、栄養学、安全管理、救急対応など様々な専門知識と技術が必要です。
そういった専門的な内容を知っているかいないかでは、活躍できるフィールドも異なります。
正しい知識を持ってトレーニング指導を行うことができるメリットは大きいです。

お客様から信頼されやすい

資格は自分の専門性や技術力をアピールするのに最も役立つもの。
資格を持っていることでクライアントから信頼を得ることができます。
中には、ジムでたくさんのファンをつけて独立開業し、プライベートジムを開いたというトレーナーもいます。

お客様や自分の安全を守れる

トレーニング指導を行う中で、怪我や事故、急病などが発生する可能性もあります。
そういった際に専門知識を有しておくことで、クライアント、そして自分自身を守ることができます。
また、そういった危険を未然に防ぐためにも専門知識は役に立ちます。
器具の安全点検や無理のない指導方法など、知っておいて損はないはずです。

就職や転職時に有利になる

パーソナルトレーナーの仕事に限らず、資格を保有していると就職・転職の際に有利になることは確かです。
同じ条件の求職者が複数いた場合、有資格者を採用しようと企業側が考えるのは自然なことです。
面接や履歴書でのアピールポイントとしても使えます。

 そもそもパーソナルトレーナーとは

そもそも、パーソナルトレーナーとはどんな職業なのかを押さえておきましょう。

パーソナルトレーナーは1対1でトレーニング指導や栄養管理を行うプロのこと。
対象は一般の方をはじめ、プロスポーツ選手やモデル、俳優など多岐に渡ります。

トレーニングを行う理由はクライアントごとにそれぞれ異なります。
「痩せて綺麗になりたい」と考える人もいれば「アスリートとしてさらに力を発揮したい」という人もいるでしょう。

パーソナルトレーナーは一人ひとりの目的や能力、そして体質に合わせてトレーニングメニューを提案できることが強みです。
スポーツが好きであることはもちろん、ヘルスケアや栄養学に関する知識も求められる専門性の高い仕事といえます。

パーソナルトレーナーの業務内容

パーソナルトレーナーの主な業務内容は、カウンセリングとトレーニング指導、栄養指導になります。

パーソナルトレーナーは指導を始める前に一人ひとりの状況をヒアリングし、どのような目的や課題があるかを把握します。
「●ヶ月後にこうなりたい」という具体的な望みを聞き出しながら、一緒に具体的な目標を決めていきます。

こういったカウンセリングをもとに、トレーニングの内容や期間を提案し、クライアントが納得したら指導のスケジュールを組んでいきます。

トレーニング指導と一口に言っても方法は様々です。
姿勢や呼吸の指導、器具を使ったトレーニング、ストレッチの方法、自宅でできるトレーニング法の伝授などを行うほか、クライアントのメンタルケアも行います。

トレーニングを継続するのは容易ではありません。
クライアントのモチベーションが途切れないように適切に言葉を掛けたりフォローをしたりするのもパーソナルトレーナーの仕事です。

栄養指導は身体を鍛える上で欠かせない要素です。
クライアントの目標に合わせ、どのような食生活をしたら良いか提案します。

そのためには、日頃の食生活を把握することも大切です。
クライアントと伴走するために、毎日の食事内容を画像付きで報告してもらうといった方法もあります。

以上が主な3つの業務内容です。
その他にも器具や備品の点検、整備、トレーニングスペースの清掃など、安全で衛生的な環境づくりをすることも業務の1つです。

また、営業活動まで行っているトレーナーも少なくありません。
SNS等を利用して集客活動をしたり、イベントを開催して集客に繋げるケースもあります。

パーソナルトレーナーの就職先

パーソナルトレーナーの主な就職先はパーソナルトレーニングジムやスポーツクラブ、フィットネスジムになります。
働き方も様々であり、正社員や契約社員、副業、業務委託(フリーランス)、アルバイトなどの形態があります。

スポーツクラブやフィットネスジムの正社員や契約社員になると、安定的な収入と集客を見込める良さがあります。
会社によっては指名をもらうと給料がアップすることも。
最も人気の高い働き方なので、会社によっては倍率が高く、常に求人があるとは限りません。

副業や業務委託で自由度高く働くという選択肢もあります。
働き方や労働時間をある程度自分で決めることができるほか、自分の強みを活かした提案ができます。
安定性では社員に劣りますが、自由な働き方が魅力です。

アルバイトの求人は最も多く、未経験者でもチャレンジしやすい働き方といえます。
「どんな仕事内容か、自分に合っているか知るために、まずはアルバイトから……」という人にとっても、敷居が低いといえます。

パーソナルトレーナーの年収

正社員のパーソナルトレーナーの年収は330〜370万円ほどと言われています。
月収でいうと、25〜35万円ほどが相場です。アルバイトの場合は時給1000〜1200円ほどになります。
他の職業と比較すると、やや低い給与相場となっています。

ただし、指名が多い人気のトレーナーや顧客の多いフリーランスになると、この限りではありません。
成果が報酬に繋がる働き方をすれば、収入もアップしやすいでしょう。

 資格がなくてもパーソナルトレーナーになることは可能

パーソナルトレーナーになるために必要な資格はありません。
無資格でもパーソナルトレーナーとして働くことは可能です。

しかし、上述したようにパーソナルトレーナーは専門性の高い仕事です。
民間の資格を取得しておくと、より1人ひとりに合った指導を行うことができ、人気のトレーナーを目指すことができるでしょう。
就職や契約の際にも、提示できる資格があると信用に繋がるはずです。
資格を取得するメリットについて、詳しくお伝えしていきましょう。

 まとめ

パーソナルトレーナーは無資格でもスタートできる仕事。
しかし、資格を持っていることで活躍の幅は広がります。
働く場所や働き方によっても仕事の内容は様々です。
まずは、自分がどのレベルのトレーナーを目指しているのかを明確にし、着実に準備をしていくことが夢を実現する近道といえます。

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