2024.08.25

サッカーの裏方の仕事12選を紹介!仕事内容やなり方も解説

サッカーの裏方の仕事は多岐にわたり、どの仕事もサッカー界を陰で支える重要な役割を持ちます。

本記事では、サッカーに関係する裏方の仕事を12種類ご紹介します。自分に合う仕事を見つけて、サッカー界を盛り上げましょう。

 サッカーの裏方の仕事12選

サッカーの試合で活躍する選手たちの仕事はもちろん重要ですが、サッカーの試合を成功させるためには選手だけでは足りません。

プロサッカー選手はもちろん、アマチュア選手やサッカー少年たちを支えるたくさんの裏方の努力があってこそ、サッカーの試合は成り立っているのです。

ここでは、これらの人々にスポットライトを当て、サッカーの裏方の仕事についてご紹介します。

スポーツトレーナー

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スポーツトレーナーは選手が怪我をした際に、その場で応急処置をするだけでなく医者の指示に従って選手の怪我の具体的な状態を見極め、リハビリのプログラムを考えます。

他にも、選手が不調な際には身体面だけでなく精神面でも支える役割があります。

最近では「けがの予防」も大切な役割で、怪我を未然に防ぐためのトレーニングやテーピング技術のスキルも必要です。

スポーツトレーナーは各クラブや治療院、スポーツジムなどで雇用されることが多く、クラブからの派遣もあります。

必須な資格はありませんが、Jリーグクラブの多くのスポーツトレーナーは、はり師・きゅう師(鍼灸師)の資格を持つことが一般的です。

また資格取得と同時に現場経験が大切で、選手との信頼関係が重要になります。知識やスキルだけでなく、コミュニケーションも不可欠です。

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コーチ

サッカーコーチは主に3つのカテゴリーに分かれます。

  • スクール(普及)コーチ:サッカーの楽しさを伝え、サッカー人口を増やす役割
  • アカデミー(育成)コーチ:プロサッカー選手(トップチーム選手)を育成する役割
  • トップチーム(強化)コーチ:チーム強化の最前線に立つ

監督になるためにはコーチ経験が不可欠で、コミュニケーションスキルも重要です。

柔軟性や信頼性が必要で、選手・コーチ・トレーナー・マネージャーをまとめるリーダーシップなどの人間力が求められます。

JリーグクラブやJFLクラブでは、選手育成からトップチームまでのピラミッド型が確立しており、サッカーコーチとしてのキャリアは通常、スクールコーチやアカデミーコーチからスタートします。

その際に重要なのが「日本サッカー協会公認の指導者ライセンス」で、S級からD級までが設定されています。

Jリーグクラブや日本代表監督になるためにはS級ライセンスが必須で、取得には養成講習会への参加と認定試験の合格が必要です。

海外でサッカーコーチを目指す場合は、各国の指導者ライセンスの取得が求められます。

参考:アビスパ福岡公式_アカデミー指導理念

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審判

審判は広い視野と冷静な判断力が必要で、選手たちと同じように素早く動けることが大切です。審判の一つの笛の音で試合が進む方向が変わることがあります。

日本サッカー協会では1級から4級までの審判ライセンスが取得でき、Jリーグの試合を担当する審判は1級を持っていて実績がある人が毎年推薦されています。

国際試合を担当できる国際審判も、1級の審判から選ばれているのです。

現在国内にプロの審判は、主審14人と副審4人が存在します。それ以外の審判たちは別の仕事も持ちながら審判の活動をしています。

プロの審判を目指すなら、まず1級審判員になります。1級になるまでには4級審判から始めて、少しずつ進んでいく必要があります。

地域や都道府県の講習会に行き、講義を受けたり実技講習を行ったりします。講習後は筆記試験もあり合格しないとステップアップすることができません。

プロの審判になると、年間で2,000~3,000万円を稼ぐことも夢ではないでしょう。

参考:JFA_審判制度・資格

通訳

監督が外国人の場合や外国籍の選手が所属している場合は、通常その監督や選手の通訳が必要になります。

外国人は日本語を十分に話せるわけではないため、日本の文化や習慣もよく知らないことが多いです。

だからこそ通訳の存在がとても大切で、言葉の壁を取り払って、円滑なコミュニケーションを図ります。

サッカーの専門用語などを理解していると通訳もスムーズに進み、サッカーに対する情熱や興味があると仕事をより充実させられます。

サッカー通訳の求人は不定期で、一般企業のような募集はなかなかありません。

サッカー業界とのつながりやスポーツエージェント会社に所属して派遣の依頼を受けるなどして働き始めることが多い職業になります。

栄養士

サッカーの栄養士は、選手たちがベストなパフォーマンスを発揮し、怪我を予防できるように栄養面でサポートする大切な仕事です。

プロサッカークラブは基本的にクラブハウスに食堂が設置されており、トップチームの選手だけでなく、クラブスタッフや育成組織の選手にも食事を提供しています。

栄養士の仕事内容としては練習時間によって異なりますが、クラブハウスの食堂で朝昼晩の食事を用意します。

練習前の食事は、食べやすくて消化の良いものを中心に作り、練習後は運動で失われたエネルギーを補充したり、疲労回復できるようなメニューを提供するなどの工夫も必要です。

アウェーの試合で遠征する際には、事前にホテルと連絡をとり、希望に合った食事メニューを提供してもらうように調整したりもします。

栄養学の知識が不可欠で、選手たちの特別なニーズを理解して、トレーニングや試合に最適な食事計画を考えることが求められるでしょう。

大学や専門学校で栄養学を学び、「管理栄養士」や「公認栄養士」などの国家資格を取得することをおすすめします。

他にも、「公認スポーツ栄養士」や「スポーツフードマイスター」などのスポーツ栄養に関する専門的な資格や認定を取得することでキャリアの幅を広げられるでしょう。

もちろんコミュニケーションスキルも欠かせません。選手やコーチと密に連携し、個々の選手の好みや体調を考慮して、食事提供ができるよう柔軟に対応できるスキルも必要です。

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マネージャー

チームマネージャーの仕事は、裏方の仕事の中でもたくさんの業務を行う必要があります。例えば、下記に示す業務があります。

  • トレーニングに必要な用具の用意やメンテナンス
  • シューズやウェア、ボトルなどのアイテムの管理
  • トレーニングマッチの相手との調整
  • 遠征のスケジュールや場所、バスや食事の手配
  • 試合のときの控室のセッティング

クラブによっては役職の呼び名が違ったり、複数の人が仕事を分担していることもあります。

監督やコーチの考えを理解し、トレーニングをスムーズに進めるために、先読みする力や機動力が大切です。

高校や大学などの部活動などで実際にチームマネージャーとして経験していることが、Jリーグクラブなどへの就職にはとても役立つはずです。

マネージャーといっても、選手と一緒にサッカースクールのイベントに参加することもあるので、D級又はC級指導者ライセンスやキッズリーダーの資格があると就職のチャンスが広がるでしょう。

スカウト

国内外問わず将来有望なサッカー選手を見つけて、自チームに誘うのがスカウトの仕事です。

アマチュアリーグや大学、高校の試合に足を運んで気になる選手がいれば、その選手や監督と話をして、プロとして活躍できるかを判断してからスカウトをします。

自チームに欲しい選手とは密に連絡を取り合ったり、クラブの練習に参加してもらい、自チームを選んでもらえるような契約にできるように取り計らうこともあります。

クラブのアカデミーに所属している選手がトップチームに昇格するかどうか、監督やコーチたちと相談することも大事な仕事の一環です。

スカウトには将来有望な選手を見抜く力やサッカーの仲間や繋がり、交渉力が必要になります。

普通に求人が出ることは少なく、今活躍しているスカウトマンは、選手や指導者としての経験が豊富な人が多いです。

あるいは最初は別の仕事でクラブに入って、その後スカウトになることもあります。

スカウトとして成功するには、サッカーの世界でのつながりや選手たちの未来を見抜けるような人柄や信頼がとても大切でしょう。

クラブ運営スタッフ

クラブ運営スタッフの仕事は、以下の業務が挙げられます。

  • 公式戦の運営やスタジアムでのイベント企画
  • チケットの販売
  • 後援会員やスポンサーの獲得
  • クラブの魅力を外部に広める広報
  • お金の管理

など、クラブ全体の運営に関わる仕事がたくさんあります。これらの仕事の中で特に大切なことは地域との絆を深めることです。

地域に受け入れられ、ファンやサポーターを増やすことで観客数やスポンサーも増え、クラブの魅力も広がっていきます。

クラブに新卒で入るためには、インターンシップやボランティアなどで実際の仕事経験があるかどうかや、サッカーの世界につながりがあるかどうかが大事になるでしょう。

特にJ3やJFLなどのクラブチームでは、一人で複数の仕事をこなせる人が重宝されます。

リーグ職員

リーグ職員とは、JリーグやWEリーグ、JFLやなでしこリーグなど、日本サッカーのトップリーグを運営する組織で働く人たちのことを指します。

<主な業務>

  • 試合の計画や主催
  • 試合の視察
  • 審判員の派遣(JFA審判委員会と協力)
  • 各クラブからの質問や要望への対応
  • リーグのスポンサー獲得、広報

各クラブが危機にある時には、助けを差し伸べることも大切な役割です。

この仕事は不定期に求人募集があり、新卒での採用はあまり多くなく中途採用が主なパターンになります。

中途で採用する際には営業や広報、サッカー業界の経験があることが求められることが多いです。

広告代理店やスポーツイベントの仕事から転職することも可能であり、英語やスペイン語などの語学力を持っているとさらにチャンスが広がるでことでしょう。

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スタジアム管理・運営スタッフ

スタジアムにはフィールド、サブグラウンド、観客席、選手控室、運営諸室、来賓席、救護・医務室、用具庫などさまざまな場所があります。

これらの設備を規格に合った状態に管理・メンテナンスし、サッカーや他のスポーツで利用できるよう整備します。

スタジアムの大きさによって業務の範囲が異なりますが、どのスポーツやカテゴリーでも試合に臨むすべての人々が安心して活動できる環境を作り出すことが求められます。

また、プロスポーツだけでなく、多くの人にスタジアムを利用してもらうためのイベントを企画し、人を呼び込むことも仕事の一環です。

整備したスタジアムで選手が素晴らしいプレーをし、サポーターが歓喜する瞬間を作り出すことが大きなやりがいとなるでしょう。

スタジアム管理の仕事は不定期に求人があり、人手が足りなくなる際に募集されることが一般的です。経験がなくても新卒者が採用されることもあるので、チャンスは広がっています。

特に大きなスタジアムは地方自治体が所有していることが多く、地方自治体の職員がスタジアムの管理業務に携わることもあります。

また、Jリーグクラブなどがホームスタジアムとして使用する場合はクラブ自体がスタジアムの指定管理者となり、クラブのスタッフが管理業務を行うこともあるでしょう。

メディア関係

テレビやネット、ラジオ、新聞、雑誌、SNSなどを通じて、試合やクラブの情報、大会・リーグ戦情報、選手の移籍情報などを発信するのがメディアの仕事です。

特定のクラブや選手に焦点を当てた情報や戦術・データに特化したもの、海外クラブの情報などいろいろなアプローチがあります。

試合に直接関わらない視点からクラブや選手を取り上げ、これまでサッカーにあまり興味のなかった人たちにもサッカーの面白さを伝えることも大切です。

最近ではSNSや動画サービスがよく使われ、タイムリーかつターゲットに合った情報を発信しています。

記事の企画や取材、編集をする編集者やライターだけでなく、カメラマンやデザイナー、営業などもメディアの仕事には欠かせません。

サッカー用品関係(ホペイロ)

サッカーならではの職業でもある「ホペイロ」はポルトガル語で「用具係」を指し、主にスパイクやユニフォームなど、選手が使うさまざまな用具の整備を担当します。

この役割は南米で生まれ、近年では日本でもプロサッカーチームで認知され始めた職業です。

具体的には仕事内容は、以下のとおりです。

  • スパイクの管理
  • レガース、ユニホームの用意
  • 道具の手入れ
  • トラックでスタジアムに荷物を運搬する

日々の練習や公式戦のスケジュールを考慮して、選手たちが快適にプレーできるよう準備します。

選手たちからのリクエストにも応えてピッチ状況によってはスパイクの調整や道具のカスタマイズをするなど、ホペイロはまさに道具のプロフェッショナルといえます。

基本的に、ホペイロの求人は一般的にはありません。

日本国内のサッカークラブでは、選手のサポートをするポジションがありますが、ホペイロの求人はなかなかないのが現状です。

ホペイロになるには狭き門とも言えますが、人脈を頼りに見習いからスタートすることができるでしょう。

例えば海外ではホペイロの仕事が一般的で、海外で経験を積んでからJリーグクラブに挑戦するのもいいでしょう。

ホペイロになるための専門学校もあり、本格的にスキルを身につけるための場所も提供されています。

参考:学校法人栃木シティ学園

サッカーに関わる仕事について、以下の動画でも詳しく解説しています。ぜひご覧ください。

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 まとめ

サッカーの裏方の仕事は、専門的な知識やスキルを必要とするものが多いです。

しかし、スタジアムのスタッフやメディア関係、サッカー用品関係といった仕事は未経験でもできます。
自分に合う仕事が分からないなら、ぜひアスリートエージェントを活用してみましょう。

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