2024.08.14

スポーツ施設管理士って?公認資格の目的や役割についても解説

普段身近で使っているスポーツ施設を管理している「スポーツ施設管理士」をご存知ですか?普段の生活ではなかなか耳にしない職業かもしれません。

この記事では、公認スポーツ施設管理士の資格や主な業務内容について解説します。

「スポーツ施設管理士ってどんな資格なの?」「資格の目的や役割って?」などとお考えの方は、ぜひ最後までご覧ください。

公認スポーツ施設管理士とは

「公認スポーツ施設管理士」とは、スポーツ施設全般の運営や維持管理に関する知識を学び、その知識を活かしてスポーツ管理者として活動をしたい人に向けた資格です。

スポーツ施設の管理や運営に携わる予定がある人は、資格の取得を検討してみましょう。

公認スポーツ施設管理士の資格の目的

「公認スポーツ施設管理士」の資格は、スポーツ関連施設の維持管理・運営に関する必要な知識を習得し、体育・スポーツ施設管理者の資質向上とともに、日本国内の体育・スポーツの振興に寄与することを目的としています。

スポーツ施設の管理を通して日本国内のスポーツ振興に貢献することで、健康的なライフスタイルの促進やスポーツ文化の発展に寄与することができるでしょう。

こちらの記事もおすすめ
スポーツが地域を活性化する?全国の成功事例を紹介

※参考:公益財団法人日本スポーツ施設協会 ヒアリング資料

公認スポーツ施設管理士の概要

公認スポーツ管理士の資格とは具体的にどのような資格なのでしょうか。ここでは、資格の詳細について解説します。

公認スポーツ施設管理士の資格取得者の役割

「公認スポーツ施設管理士」を取得することで、以下のような業務に関わることができます。

  1. 野外のスポーツ施設、体育館・武道館、プール、音響や照明、芝生といった設備の管理
  2. スポーツ施設全般の維持管理・運営に関する総合的な知識を学び、スポーツ施設の管理者として活動をする

スポーツ施設を適切に運営・管理することで、快適に利用できる環境の維持に貢献します。

また、利用者の満足度を高めるためにスポーツ施設でのイベント企画や利用方法の指導も欠かせません。

公認スポーツ施設管理士は、これらの役割を通じてスポーツ施設の価値を最大限に引き出し、利用者の満足度を高めるとともに、地域社会のスポーツ文化の発展に寄与することを目指しています。

公認スポーツ施設管理士の資格取得に必要な条件

「公認スポーツ施設管理士」の資格取得には、以下のような条件が必要になります。

  • 満20歳以上の者
  • 現にスポーツ施設の管理・運営に従事している、あるいはこれから従事しようとする者

条件を満たす者は、資格取得のために講習会や研修を受講します。

講習会ではスポーツ施設の管理運営に関する基礎知識や実務につながるスキルが学べます。受講を終えたら、資格認定試験を受験し、合格後に初めて公認資格取得となります。

公認上級スポーツ施設管理士の資格もある

「公認上級スポーツ施設管理士」の資格は、公認スポーツ施設管理士の上位資格として、より高度な専門知識と実務経験を備えたプロフェッショナルを認定するための資格です。

資格取得には、公認スポーツ施設管理士と公認スポーツ施設運営士の両方の資格が必要で、加えて、体育・スポーツ施設等で1年以上の実務実績を有することで受験できます。

また、体育・スポーツ施設の維持管理や運営に関し、指導的立場で当たることができる者かどうかが必要条件となります。

公認上級スポーツ施設管理士の資格を持つことで、スポーツ施設管理と運営のより中核的な役割を目指せます。

公認スポーツ施設管理士養成講習会も開催されている

公認スポーツ管理士の資格取得に向けた講習会は、公益財団法人日本スポーツ施設協会主催で定期的に開催されています。

3日間の講習と1日間の認定試験の期日が設けられています。

資格認定試験とセットで講習会が受けられるのは定員100名までで、受講料は講習会会員及び学生は24,000円、一般は28,000円です。(※令和6年7月開催時:日体施発第150号 (jp-sfa.jp)

講習時間は、合計15時間です。主な講習内容は、以下のとおりです。

<公認スポーツ施設管理士養成講習の内容>

  • 各種スポーツ施設(体育会、屋外スポーツ施設、水泳プール)の維持管理
  • スポーツ施設の劣化と保全
  • スポーツ施設経営論

講習会に参加し、必要な知識を習得したうえで認定試験の受験に臨みましょう。

公認スポーツ施設管理士の主な業務内容

公認スポーツ管理士はどのような業務を担っているのでしょうか。ここでは、公認スポーツ管理士の主な業務内容について解説します。

スポーツ施設の保守管理

公認スポーツ管理士のメインの業務内容に、スポーツ施設の保守管理があります。

利用者が施設を安全に利用できるように、定期的な施設の点検や検査を実施し、空調や照明等の設備や構造物の安全性と正常動作を確認します。

必要に応じて修理や交換の対応をするのも、スポーツ施設管理士の役割です。

施設だけでなく、スポーツ器具や機材の点検も欠かせません。不備や欠陥があった際には補充や修理の対応をします。

また、スポーツ施設内外の清掃を実施し清潔な環境の維持にも貢献します。

スポーツ施設の安全性、機能性、快適性を維持し、多くの利用者にとって最適な環境を提供することを目指します。

スポーツ施設の使用予約

スポーツ施設の使用予約も、スポーツ施設管理者の日常業務です。

施設の利用者の目的はスポーツだけとは限らず、文化イベントや企業の会議として利用されることもあります。

利用する場所や備品がブッキングしないように、スケジュールをもとに調整していかなくてはなりません。

施設の予約システムで管理し、利用者に予約や変更の確認をとったり、支払方法の案内や領収書を発行したりします。

予約に関してトラブルや緊急事態が発生した際には適切な緊急対応を実施するのも、スポーツ施設管理士の仕事です。

事業の企画運営

スポーツ施設管理士は、スポーツ施設の事業の企画運営にも携わります。

施設の特性や地域のニーズを考慮し、スポーツイベントやプログラムの企画を立案します。

立案した事業に紐づき、予算計画や告知・宣伝活動などのマーケティング活動も、運営の仕事です。参加者を募ったら、当日の運営やスタッフの管理、設備の準備まで対応します。

魅力的なスポーツイベントやプログラムを企画・運営し、地域のスポーツ振興に寄与できるのは、スポーツ施設管理士としてスポーツ施設に従事しているからこそです。

自分の立案した企画が成功し反響が得られることで、やりがいが感じられるでしょう。

スポーツ施設管理士になるためにはどうすればいい?

スポーツ施設管理士になるためには、先述のとおり公認スポーツ管理士の資格取得を目指しましょう。

資格取得のためには、指定された研修や講座を受講しスポーツ施設管理に関する基礎知識を学ぶ必要があります。

スポーツ関連の専門学校や大学、認定された研修機関での講座が含まれるため、事前に確認してみましょう。

資格を取得したら、スポーツ施設の運営や管理に関連する職務経験を積むことが重要です。スポーツクラブ、フィットネスセンター、市区町村のスポーツ施設などでの実務経験が役立ちます。

「スポーツ施設管理士の目指し方が分からない」「何から始めたらいいの?」と悩んでいる人は、スポーツ専門の就職エージェントへの相談がおすすめです。

スポーツ施設管理士をはじめ、スポーツ関連の就職を目指す人のサポートを行っています。無料で利用できるため、ぜひチェックしてみてください。

スポーツ専門の就職エージェントについては、以下の動画でも詳しく解説しています。ぜひチェックしてみてくださいね。

こちらの記事もおすすめ
体育会学生向け就活エージェント・就活サイトのおすすめ10選!選び方も解説

まとめ

スポーツ施設管理士として公に認められるためには、公認スポーツ施設管理士の資格を取得することがおすすめです。

スポーツを身近に感じながらスポーツに勤しむ人のサポートをしたい人には、向いている仕事といえるでしょう。

アスリートエージェントはスポーツに関わる仕事に興味があったり、スポーツ経験を活かした仕事をしたいと思っている人のサポートをしています。ぜひお気軽にご相談ください。

アスリートエージェントとは?

アスリートエージェントは、アスリート・体育会&スポーツ学生に特化した就職・転職エージェントです。

創業以来、

といった業界でも高い数字を出しているのが特徴です。

就職の知識が全くない方でも、元競技者であるキャリアアドバイザーが手厚くサポートいたします。

履歴書の書き方から面接のアドバイスまで、スポーツと同じように「勝つまで」全力で支援させていただくのがモットーです。

利用は完全無料です。私たちと一緒に就活でも勝利をつかみ取りましょう!

無料自分に合う仕事を探す