2025.02.10

スポーツ業界に新卒で入るには?有利になる学部や就活のコツをご紹介!

スポーツ業界の新卒採用は狭き門。しかし、コツを掴めば内定を勝ち取ることは不可能ではありません。

本記事では、新卒でスポーツ業界に入りたい人に向けたお役立ち情報をご紹介します。

スポーツ業界の現状

はじめに、スポーツ業界の現状についてみていきましょう。

スポーツ業界特有の課題や採用傾向など、現状について押さえておくことは、就活を有利に進める上で大切なポイントです。

人手不足で即戦力を求めている

スポーツ業界は、慢性的な人手不足に悩まされている業界です。

特にスポーツイベントの運営やフィットネスクラブでは、人手が足りずアルバイトや契約社員を多く採用しているのが現状です。

そのため、新卒でも「即戦力」として働ける人材が求められています。

学生時代からインターンやアルバイトで現場経験を積み、実務に活かせるスキルを身につけておくことが、採用される上での大きな強みになるはずです。

また、企業側は研修のコストを削減したいと考えているため、即戦力として活躍できる能力があると判断されれば、内定獲得の可能性が高まるでしょう。

スポーツ業界においては、経験値がものを言うことが多いため、大学在学中にできるだけ多くの実践経験を積むことが重要と考えられています。

教育体制が不十分

スポーツ業界では、新卒向けの教育体制が整っていない企業が多い傾向にあります。

特に中小企業やベンチャー企業では、新人研修のプログラムが用意されていない場合も多く、「入社後は現場で学ぶ」というスタイルが一般的です。

そのため、新卒で入社したとしても、すぐに業務をこなせる能力が求められます。

スポーツイベント会社やフィットネスクラブでは、新人が即座に現場で働けるような体制を整えていないため、事前に業務内容を理解し、必要なスキルを身につけておくことが重要です。

特に、接客業や営業職に関しては、社会人としての基本的なマナーやビジネススキルを独学で学んでおくと、スムーズに仕事を始められるでしょう。

新卒採用は少ない傾向

スポーツ業界では、中途採用が中心となっており、新卒採用の枠はそれほど多くないのが現状です。

特にプロスポーツチームやスポーツメディアなどでは、経験者が優遇されることが多く、新卒での入社は狭き門となっています。

しかし、新卒採用を行っている企業もゼロではなく、スポーツメーカーやフィットネスクラブ、スポーツイベント会社などでは一定の採用枠があります。

新卒採用を目指す場合、企業の募集要項をしっかりリサーチし、チャンスを逃さないことが大切です。

また、新卒採用が少ない分、インターンシップやアルバイトを通じて実績を作ることが内定獲得のカギになります。

求人情報をこまめにチェックし、募集が始まる前に企業研究を行っておくとよいでしょう。

スポーツ業界で有利になる学部は?

スポーツ業界は学歴不問の求人も多いですが、スポーツ系や理系、医療系の学部で学んできた場合は就職先の選択肢がより広がります。

ここでは、スポーツ業界で有利になる学部や、学部ごとの就職先の選択肢について解説していきましょう。

スポーツ系の学部

スポーツ科学や体育学部などのスポーツ系の学部では、スポーツ業界に直結する知識や技術を学ぶことができます。

スポーツ系学部の卒業生は、スポーツ業界の基本的な知識を持っているため、企業側も採用しやすい傾向にあります。

特に、スポーツ指導やトレーニング理論、運動生理学を学んだ人は、フィットネスクラブやスポーツ施設のスタッフとして活躍しやすいでしょう。

また、スポーツマネジメントを学んだ学生は、プロスポーツチームの運営やスポーツイベントの企画・運営を担う企業に適しています。

理系の学部

意外かもしれませんが、理系の学部もスポーツ業界で重宝されます。

例えば工学系の学部出身者は、スポーツメーカーの製品開発やスポーツ施設の設備管理などの分野で活躍できます。

また、データサイエンスを学んだ人は、スポーツアナリストとして試合のデータ分析を行う職業に就くことも可能です。

特にプロスポーツチームでは、選手のパフォーマンスを数値化し、最適なトレーニング方法を分析できる人材にも需要があります。

医療系の学部

医療系の学部出身者は、理学療法士やスポーツトレーナー、スポーツ栄養士といった就職先の選択肢があります。

スポーツと健康は密接に関わるため、医療系の知識を持った人材はスポーツの世界でも活躍できるのです。

最近ではスポーツ医学の研究が進み、より科学的なアプローチが求められています。

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新卒OKなスポーツ業界の職業

ここからは、新卒でもチャレンジできるスポーツ業界の職業をご紹介します。それぞれの仕事の特徴や求められるスキルを理解し、自分に合った進路を見つけましょう。

スポーツメーカー

スポーツメーカーは、スポーツ用品やウェアを製造・販売する企業です。他の職種と比較すると新卒採用が多く、開発、営業、マーケティング、広報など幅広い職種があります。

開発職では、素材の研究や製品デザイン、品質管理などを担当し、理系の知識が求められます。

一方、営業やマーケティングでは、商品を市場に広める戦略を考えたり、販売促進活動を行ったりする役割を担います。

部署によって求められるスキルが異なるため、多様な人材が活躍できるのが魅力です。また、海外展開を行っている企業も多いため、語学力があると活躍の場が広がります。

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フィットネスクラブ

フィットネスクラブと一口に言っても、その業務内容は多岐にわたります。

例えば、トレーナーやインストラクター、受付スタッフなどの仕事があり、新卒採用の求人も比較的見つけやすいです。

具体的には、会員のトレーニングをサポートしたり、適切な運動指導を行ったり、接客が主な業務内容です。

スポーツ系の学部出身者はもちろん、専門資格を持っていると有利になります。

また、健康志向の高まりとともに市場が拡大しており、今後もフィットネスへの注目が期待されています。

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イベント会社

スポーツイベント会社は、マラソン大会やサッカー、野球の試合、eスポーツイベントなどの企画・運営を行う企業です。

新卒の採用枠は少ないですが、アルバイトやインターンシップを経て正社員として採用されるケースもあります。

イベントの成功には、企画力や調整能力、当日の運営力が必要不可欠です。体力も求められる仕事ですが、スポーツの感動を多くの人に届けるやりがいのある職業です。

特に、スポーツマネジメントを学んだ人や、イベント運営の経験がある人には向いている職種といえるでしょう。

スポーツ施設

スポーツ施設には、スタジアム、スポーツセンター、ジム、スイミングスクールなどが含まれます。施設の運営や受付業務、設備管理などの仕事があり、新卒でも採用されやすい業界です。

試合やイベント時の運営管理、施設の維持管理、会員のサポートや接客など数多くの業務をこなすため、様々なスキルを身につけるチャンスがあるのが魅力です。

将来的にはマネージャー職へのキャリアアップも目指すことができます。

プロスポーツチーム

プロスポーツチームというと、プロのスポーツ選手を想像する方が多いでしょう。

しかし実際は、運営スタッフ、広報、マーケティング、チームマネージャー、アナリストなどの選手をサポートする様々な人が活躍しています。

新卒採用は狭き門ですが、インターンシップやアルバイトを経て採用されるケースもあります。特に、広報やマーケティング職は若手が活躍しやすい職種です。

プロの世界は競争率が高いため、学生時代から実務経験を積むことが鍵となります。また、業界で人脈づくりをしておくと、公開されていない求人情報を得られる可能性があります。

スポーツメディア

スポーツ新聞、雑誌、Webメディア、テレビ局などのスポーツメディアで働く選択肢もありますが、この業界も新卒採用がそれほど多くありません。

しかし、アルバイトから正社員に登用されるケースや、フリーランスとして個人で事業を行っている人もいます。

仕事内容は、スポーツの試合を取材し、記事を書いたり、選手へのインタビューを行ったりすることがメインです。

近年はWebメディアの普及により、SNS運用や動画制作のスキルも求められるようになっています。ライティングや編集のスキルを磨き、スポーツメディアの世界に飛び込むのもおすすめです。

新卒でスポーツ業界に入るコツ

ここからは、スポーツ業界への就職を成功させるために意識すべきポイントをご紹介します。

インターンシップや資格取得、企業分析など、内定につながる具体的な対策を押さえ、自分に合った企業への就職を目指しましょう。

インターンシップに参加する

スポーツ業界では、新卒採用の枠が限られているため、インターンシップの経験が大きな武器になります。

インターンに参加することで、業界の実態を知ることができるだけでなく、企業側に対して「即戦力になれる」ことをアピールする機会にもなります。

特に、プロスポーツチームやスポーツイベント会社などは、新卒の募集枠が少ないため、インターンを経て正社員として採用されるケースが多いです。

インターン経験があることで、面接時にも具体的なエピソードを話すことができ、企業からの評価が上がる可能性が高まります。

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即戦力になるスキルや資格を習得する

スポーツ業界では、即戦力として働ける人材が求められるため、学生時代にスキルや資格を身につけることが重要です。

例えば、スポーツトレーナーを目指すなら「NSCA-CPT」や「JATI-ATI」などの資格を取得すると有利になります。

また、スポーツビジネスに関心がある場合は、「スポーツマネジメント」の知識を学んでおくと役立ちます。

最近では、データ分析を活用したスポーツ戦略が注目されており、ExcelやPythonを使ったデータ解析スキルも評価されることがあります。

自分が目指す職種に必要なスキルを把握し、早めに準備を進めましょう。

参考:NSCA-CPTJATI-ATI

自己分析に時間をかける

企業側は「なぜこの業界を志望するのか?」を重視しています。自己分析をしっかりと行い、自分の強みや価値観を明確にすることが大切です。

「スポーツを通じて人々に感動を与えたい」「アスリートのサポートをしたい」といった動機を具体的なエピソードとともに語れると強みになるでしょう。

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企業分析を徹底する

スポーツ業界の企業は、それぞれのビジョンや事業内容が大きく異なります。

そのため、応募する企業の特徴や経営方針をしっかりと理解し、自分の価値観と合っているかを確認することが重要です。

スポーツメーカーなら「どのスポーツに特化しているか」、フィットネスクラブなら「どの年齢層をターゲットにしているか」などを調べるのがおすすめです。

企業分析を徹底することで、面接時に「なぜこの企業なのか?」という質問に的確に答えられるようになります。

グローバルに活躍できる人材になろう

スポーツメーカーやプロスポーツチームでは、海外市場をターゲットにしたビジネス展開が進んでおり、語学力があると就職に有利になります。

英語はもちろん、中国語やスペイン語などを習得することで、海外との取引や国際大会の運営など、さまざまな場面で活躍できるチャンスが増えます。

行動力をアピールしよう

企業は「自ら考え、行動できる人」を高く評価する傾向にあるため、面接では自分の行動力を具体的なエピソードとともに伝えることが重要です。

例えば、「大学時代にスポーツイベントの企画運営を経験し、参加者を増やすためにSNSを活用した」などの実績があると強みになります。

スポーツ人材に特化したエージェントを利用しよう

スポーツ業界に特化した就職エージェントを活用するのも、内定を獲得するための有効な手段です。

アスリートエージェントは、スポーツ人材に特化したエージェントサービスです。

一般的な求人サイトでは見つけにくいスポーツ関連の求人情報を提供でき、求職者の特性に合った企業を効率的に探すお手伝いをしています。面接対策や履歴書の添削などもお任せください。

専門知識のあるキャリアアドバイザーが、スポーツ業界に特化した就活のコツを伝授します!

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新卒の就活に役立つ!スポーツ業界向けの自己PR例文集

最後に、スポーツ業界の選考で役立つ自己PRの例文を3つご紹介します。

自分の経験や強みと照らし合わせながら、魅力的な自己PRを作成していきましょう。

部活経験の例文

【例文】

私は大学のサッカー部で4年間、選手としてプレーしながら、副キャプテンとしてチームの運営にも携わりました。私の強みは、目標達成に向けてチームをまとめるリーダーシップと、困難を乗り越える粘り強さです。

特に、3年次にはリーグ昇格を目標に掲げ、チーム全員の意識を高めるためにミーティングを増やし、個別面談を実施しました。その結果、チームの結束力が強まり、リーグ戦では過去最高成績を収めることができました。

この経験から、私は「周囲と協力しながら課題を解決し、成果を上げる力」を身につけました。貴社のスポーツイベント事業では、チームワークが重要になると考えています。

部活動で培ったリーダーシップと粘り強さを活かし、スポーツを通じて多くの人々に感動を届ける仕事に貢献したいと考えています。

【ポイント】

  • 部活での役割や具体的な経験を明確に伝える
  • 成果を数字や実績で示し、説得力を持たせる
  • その経験をスポーツ業界の仕事にどう活かせるかを述べる

スキルや資格をアピールする例文

【例文】

私は大学在学中にスポーツトレーナー資格「NSCA-CPT」を取得し、スポーツジムでのアルバイト経験を通じて実践的な指導スキルを磨いてきました。アルバイトでは、お客様一人ひとりの目標や体力レベルに応じたトレーニングメニューを作成し、指導を行ってきました。特に、高齢者の方に向けた運動指導では、安全面に配慮しながら適切な負荷を調整し、「運動が楽しくなった」と喜んでいただけたことが大きなやりがいとなりました。

これらの知識と実践経験を活かし、貴社のフィットネスクラブ事業に貢献したいと考えています。お客様に運動の楽しさを伝えながら、効果的な指導を提供していきたいです。

【ポイント】

  • 取得した資格やスキルを具体的に示す
  • 実際に活かした経験を述べ、スキルの信頼性を高める
  • 企業の業務内容と結びつけて、自分がどう貢献できるかを伝える

やりたいことをアピールする例文

【例文】

私は、スポーツを通じて「すべての人が楽しめる環境をつくる」ことを目標にしています。そのきっかけとなったのは、大学時代に参加した障がい者スポーツのボランティア活動です。私は、車いすバスケットボールのサポートをする中で、スポーツがもたらす「楽しさ」と「挑戦する意義」を強く実感しました。また、スポーツには、人と人をつなぎ、社会を豊かにする力があると確信しました。

その経験から、私はスポーツイベントの企画や運営を通じて、多くの人がスポーツに触れる機会を提供したいと考えるようになりました。持ち前の企画力と行動力を活かし、より多くの人々がスポーツを楽しめる環境づくりに貢献したいです。

【ポイント】

  • やりたいことを明確にし、その背景をエピソードで説明する
  • 企業の事業内容と関連付けて、具体的な貢献イメージを伝える
  • 熱意を伝えつつ、行動力やスキルをアピールする

まとめ

スポーツ業界に新卒で入るにはどうしたらよいか悩んでいる方は、ぜひアスリートエージェントをご利用ください。

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