2024.12.12

スポーツアナリストとはどんな仕事?就職先や役立つ資格について紹介

スポーツアナリストは、競技を支える縁の下の力持ちな存在。スキルを身につけて経験を積めば、様々なプロスポーツの分野で活躍が可能です。

本記事では、スポーツアナリストとはどんな仕事なのかや、必要な資格、就職先などについて解説します。

スポーツアナリストの仕事内容とは?

スポーツアナリストとは、チームや選手のために必要なデータ分析や戦術解析を行う専門職者のこと。

過去の試合データを振り返り、チームや選手の弱点や強みを見極め、今後の戦略に活かします。

シュートの成功率やパス成功率、守備のパターンなど様々なデータを収集し、それをチームにフィードバックするまでがスポーツアナリストの役割です。

また、スポーツアナリストは選手一人ひとりのパフォーマンスも細やかに分析しています。改善すべきポイントを見つけ出すときも、スポーツアナリストが活躍する場面です。

相手チームのデータも分析することで、対戦相手に応じた戦略を練ることが可能になります。

スポーツアナリストは、データ分析ソフトや映像解析ツールを使用して情報を提示するのが一般的です。

こうした分析は、統計やAI技術の進化とともに高度化しており、スポーツアナリストは高度なITスキルや統計知識を求められることが増えています。

スポーツアナリストの就職先

スポーツアナリストの主な就職先は、データ分析会社とプロスポーツチームです。それぞれの特徴を解説していきましょう。

データ分析会社

データ分析会社とは、データ分析を専門とする会社のこと。スポーツ分野に特化したデータ分析会社では、スポーツアナリストが分析した結果をメディアやチームに提供しています。

多岐にわたるスポーツのデータを取り扱うため、複数のスポーツ競技に対する知識が必要とされます。

スポーツアナリストが、データを基にした予測や、戦略の提案まで行う場合もあります。分析結果がメディアからチームまで広く活かされるのが特徴です。

プロスポーツチーム

プロスポーツチームに所属するスポーツアナリストもいます。チームの中で選手や試合を詳細に分析し、パフォーマンス向上のための具体的な提案を行います。

コーチやトレーナーと連携することも多く、スポーツアナリストもチームの一員といえるでしょう。

プロスポーツチームに就職すると、アナリストが試合の結果に直結する役割を担うため、非常に責任が重く、大きなやりがいも感じられます。

スポーツアナリストの年収

日本スポーツアナリスト協会によると、スポーツアナリストの平均年収は580万円です。

ただし、スポーツアナリストの年収は、働く場所や経験、担当するスポーツ種目によっても幅が広がります。

例えば、プロスポーツチームでのアナリストは年収が比較的高めに設定される傾向にあり、400万円から800万円程度が一般的ですが、海外のスポーツ産業が盛んな国では1,000万円以上の年収を得ているアナリストもいます。

データ分析会社での勤務の場合も高度な専門知識が求められるため、経験を積んでいくことで年収が上昇し、役職に応じて年収が増えるケースが多いです。

また、フリーランスとして働くアナリストも存在し、この場合はクライアントによって報酬が異なるため、実績に応じて高い収入を得ることが期待できます。

データ分析や技術力を高めることで、さらなる年収アップが見込めるはずです。

参考:一般社団法人日本スポーツアナリスト協会

スポーツアナリストになる方法

スポーツアナリストとして働く上で、学歴や資格は不問です。

しかし、実際にプロの世界で活躍するとなると高い専門知識が必要です。そのため、しっかりと勉強した人のほうがスポーツアナリストとして本格的に活躍できるはず。

ここでは、スポーツアナリストになるための2つの方法について解説していきます。

専門学校や大学で学ぶ

スポーツアナリストを目指す場合、データサイエンスやスポーツ科学、統計学などを専門とする学科がある大学や専門学校に進学することが一般的です。

学業の中でデータ解析技術やプログラミング、スポーツの基礎知識を体系的に学び、実習やインターンを通じて実務経験を積むことができます。

また、学校を通じて就職先を紹介してもらえる可能性が高く、卒業後のキャリア形成がスムーズになると期待できます。

独学でスキルを身につける

一方、独学でスポーツアナリストを目指すことも不可能ではありません。

近年は、インターネット上や書籍に豊富な学習リソースが揃っているため、独学でもスポーツアナリストに必要なスキルを習得できます

データ分析に必須のプログラミング言語や統計解析ソフトウェアを使いこなせるようになれば、就職の際にもアピールポイントになります。

また、スポーツ分野に特化した分析ツールやAI技術の知識も独学で習得できます。

スポーツアナリストになるために役立つ資格や検定

スポーツアナリストになるために必須の資格はありません。しかし、関連する資格を持っていると就職の際にアピールポイントになります。

また、資格の勉強をする過程で知識を身につけることができます。

基本情報技術者試験

基本情報技術者試験とは、ITの基礎知識や技能を証明する国家試験です。この資格を取得することで、IT業界で活躍することができます。

スポーツアナリストの仕事において、ITの基礎知識を持つことは、スポーツデータ分析やデータベース管理、プログラム開発を行う際に役立ちます。

特に、データ処理やプログラミングの知識とスキルはスポーツアナリストにとって重要です。

参考:独立行政法人 情報処理推進機構

OSS-DB技術者認定試験

OSS-DB技術者認定試験とは、特定非営利活動法人LPI-Japan事務局が総括する民間資格です。

IT業界におけるデータベース上の課題や問題を解決するためのスキルを証明する試験になります。

日々、大量の試合データや選手情報を正確に扱うスポーツアナリストにとっても、データベースの管理スキルは強みとなるはずです。

参考:特定非営利活動法人エルピーアイジャパン

統計検定

統計検定とは、統計に関する知識や活用力を評価する全国統一試験のこと。データ解析の基礎から応用までの知識が身につくため、スポーツアナリストにとって有効な資格です。

統計の知識が深まることで、より高度な分析が可能となり、実践で活かせるスキルを証明できます。

参考:統計検定

データサイエンティスト検定

データサイエンティスト検定は一般社団法人データサイエンティスト協会が主催する、データサイエンス分野の専門知識を証明する検定です。

特にAIや機械学習に関する知識を証明する際に有効です。

スポーツアナリストとしても、データ解析において信頼性のあるデータを提供するために役立つでしょう。

参考:一般社団法人データサイエンティスト協会

スポーツアナリストに向いている人の特徴

スポーツアナリストとして成功するためには、データ分析の技術以外の適性がいくつかあります。ここからは、スポーツアナリストに向いている人の特徴について詳しく説明します。

情報収集が得意

スポーツアナリストの仕事は、試合や選手に関する膨大なデータを収集し、必要な情報を見つけ出すところから始まります。

情報収集を効率的に行う力が求められ、最新のデータをいち早くキャッチする能力が重要視されます。

特に、専門的なスポーツ分析プラットフォームからの情報を活用し、正確で役立つ情報を収集することができる人は、スポーツアナリストに向いているといえるでしょう。

分析力がある

スポーツアナリストは、膨大なデータを分析する力が求められます。例えば、得点パターン、選手の調子の波、チームの戦術傾向などです。

それらを分析し、試合に役立つ情報としてチームに提供するのがスポーツアナリストの役割です。

そのため、ただデータを読み取るだけではなく、数字の背後にある意味を深く理解し、具体的な提案につなげなくてはいけません。

高度な分析力がある人は、データをもとに選手やチームの改善ポイントを具体的に見つけることができるでしょう。

コミュニケーション能力に長けている

スポーツアナリストはデータだけに向き合う仕事ではありません。収集したデータを分かりやすく伝えるまでが仕事なので、コミュニケーション能力が必要な仕事です。

また、スポーツアナリストが行う分析は非常に専門的な内容が含まれるため、データに慣れていない人にも分かりやすく説明する力が求められます。

分析結果を伝える場面で、選手やコーチとしっかり意思疎通を図ることが、チームのパフォーマンス改善に役立ちます。

探究心がある

データ分析の分野は日進月歩。新しい手法や技術が次々と登場しています。

そのため、スポーツアナリストには学び続ける姿勢と、新しい分析手法を積極的に取り入れる探究心が求められます。

分析手法を研究したり、他のスポーツのアナリストの手法を取り入れたりすることによって、常に自分のスキルを磨き続ける姿勢が大切なのです。

正確性を重視できる

スポーツアナリストは数字を扱う職業のため、正確でミスのない仕事が求められます。

特に試合中や練習中にリアルタイムで行うデータ解析では、瞬時に正確な判断を行わなければならないことも多く、データの取り扱いに細心の注意を払わなければいけません。

細かなミスが戦術や選手評価に大きな影響を与えるため、常に正確性を意識できる人のほうが向いていると言えます。

スポーツ経験がある

スポーツに関する知識や経験があると、データの背景を理解しやすくなり分析の精度が上がります。

特に選手経験がある場合、選手の心理や試合展開の流れを理解しやすくなり、単なる数値としてではなく、現場感覚を持ってデータを分析することが可能になるでしょう。

スポーツアナリストの仕事の探し方

スポーツアナリストの求人は、専門的な知識やスキルを持つ人材が求められるため、採用ルートも一般的な職種とは異なることがあります。具体的な探し方には、以下のような方法があります。

エージェントサービスを活用する

スポーツ業界に特化したエージェントサービスを活用する方法です。

特に、スポーツアナリストのように専門的なスキルが必要な職種の場合、エージェントはその分野の求人情報を豊富に持っているため、自分に合った求人が見つかりやすいメリットがあります。

また、エージェントは履歴書や職務経歴書の作成サポートや面接対策も行ってくれるため、初めてスポーツ業界での職探しをする人には大きな助けとなるでしょう。

業界知識が深いエージェントならば、応募先の企業やチームの文化や求める人物像についてもアドバイスをもらえます。

アスリートエージェントは体育会学生のサポートに特化したエージェントです。「就活って何から始めたらいいの?」「自分に合う企業が見つからない」とお悩みの方は、ぜひご利用ください。

以下の動画でも解説していますので、一度目を通してみてくださいね。

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学校の紹介

スポーツアナリストを目指すための専門学校や大学では、在学中のサポートとして就職先を紹介してもらえる場合があります。

特にスポーツ分野の就職サポートが充実している学校や、スポーツチームとの提携がある大学では、学生時代にインターンシップとして現場経験を積む機会も得られます。

インターンシップを通じてスキルを磨き実績を積むことは、就職時に有利に働きます。また、卒業生のネットワークを活用して、先輩からの紹介やサポートを受けることもできるでしょう。

知人の紹介

スポーツ業界は狭いため、人脈や紹介で仕事が見つかることも少なくありません。

特にスポーツに関わる知人や友人がいる場合は、彼らを通じてチームやデータ分析会社に繋がることも期待できます。

知人からの紹介は信頼の証にもなるため、スポーツ業界では非常に有効です。

例えば、以前同じチームで活動していた人や、大学時代のスポーツ仲間など、共通の知人がいることで、転職やキャリアチェンジにも役立つ場合があります。

インターネットで探す

インターネット上の求人サイトでスポーツアナリストの求人を見つけられる可能性もあります。

特に「スポーツに特化した求人サイト」や「データサイエンス系の求人サイト」にはスポーツアナリストの求人が掲載されることがあります。

アスリートエージェントが運営する就職支援サイトもぜひご活用ください。

また、SNSを活用して、自分のスキルや資格をアピールすることも有効です。

例えば、「#スポーツアナリスト募集」などのキーワードで求人を検索したり、データ分析に関心を持つ同業者とつながりを作ったりすることで、ネットワークを広げられます。

SNSを通じて企業やチームが直接求人情報を発信しているケースもあるため、フォローして最新情報をチェックするのもおすすめです。

まとめ

スポーツアナリストとはどんな仕事なのかについてご紹介しました。スポーツに関連する仕事に興味がある方は、ぜひアスリートエージェントをご利用ください。

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