2024.11.17
スポーツマーケティングとは?目的や成功事例、実践のポイントをご紹介
スポーツマーケティングは、スポーツを実践する生活者の増加やスポーツに関連する漫画や映画が注目されるようになったことで、ますます重視されるようになりました。
本記事では、スポーツマーケティングとはどのようなことを指し、どのような事例があるのかについてご紹介します。
実践のポイントも解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。
INDEX
スポーツマーケティングとは?
スポーツ自体をマーケティングする方法
スポーツマーケティングとは、一言でいうと「スポーツを用いて実践するマーケティングのこと」です。
スポーツマーケティングは大きく2つの方法に分けられますが、その中のひとつに「スポーツ自体をマーケティングする方法」があります。
スポーツに関連の企業や団体の収益向上を目的として、スポーツチームや競技大会などをマーケティングすることです。
スポーツ自体をマーケティングすることにより、スポーツの認知拡大やチケット・グッズ販売の売り上げ増加などで収益の向上が期待されます。
手法としては新規顧客の増加や既存顧客の好感度向上などがあり、それぞれのターゲットに合わせた効果的な手法を選択することが求められます。
スポーツを利用してマーケティングする方法

もう一つの方法は「スポーツを利用してマーケティングする方法」です。
スポーツを活用することで、スポーツに関心がある層を含めた広い層にリーチすることを目的としています。
スポーツを利用したマーケティングの実践により、認知拡大や売り上げの拡大、ブランドイメージ向上などが期待されます。
アスリートもマーケティングに起用されやすく、広告宣伝やコラボグッズの販売などもイメージしやすい事例のひとつです。
「スポーツビジネス」や「スポーツマネジメント」の違い
「スポーツビジネス」との違い
「スポーツマーケティング」に似ている言葉に「スポーツビジネス」があります。「スポーツビジネス」とは、スポーツに関連したビジネス全般のことを指します。
スポーツビジネスの概念は幅広く、スポーツ用品メーカーやフィットネスジムのインストラクターなどもスポーツビジネスに当てはまります。
近年の技術の発達により展開されている試合のライブ配信サービスなども、「スポーツビジネス」に含まれます。
スポーツマーケティングは、スポーツビジネスに含まれる概念のひとつであることから、両者は異なるものになります。
「スポーツマネジメント」との違い

「スポーツマネジメント」とは、自らの組織の内部を適切に運営していくことを示します。
主に内部における人的・物的リソースを管理や、環境整備により効果向上をはかることを指します。
スポーツマーケティングが外部向けの活動であるのに対して、スポーツマネジメントは内部向けの活動であるという違いがあります。
スポーツマネジメントについては以下の動画で詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
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スポーツマーケティングを実践するときのポイント
共感を呼ぶマーケティングを実践する
スポーツマーケティングで大切なのは、ユーザーに共感してもらえるコンテンツをつくることです。
サービスの良し悪しだけにとどまるのではなく、ファン化や自分事化してもらうことでイメージアップや強い共感を得ることを目指します。
たとえば、自分の行動がどんな意味を持つか明確にしてもらうために「売り上げの〇割をチームに還元します」などの具体的な支援策を展開することで、自分の応援や購買がチームに貢献しているという意識につながります。
スポーツチームやアスリートとの距離が縮まるようなイベントや交流会の開催は、より距離が近くなり、マーケティングにおいて共感が呼びやすくなります。
チームや選手を身近に感じられる好感を得るサービスを提供する

ファンがチームや選手を身近に感じられることで、より好感を得ることができるでしょう。
ファンとチーム・選手の距離が近づけば、ファンにとって応援したいという気持ちもさらに膨らむことが期待できます。
最近では、選手やチームが独自のYouTubeやSNSを活用してプライベートの一面などを発信しています。
スポーツマーケティングの成功事例にも、身近に感じられるような好感を呼ぶサービスを提供している事例がいくつか存在しています。
SNSを活用する

スポーツマーケティングには、SNSを活用することが効果的とされています。
株式会社マクロミルの調査では、約55%もの人がスポーツ関連情報を収集するためにSNSを活用しているデータが出ています。
SNS上では、スポーツに関する最新情報や試合結果の他に、選手やチームの私的な情報などが更新されています。
スポーツへの根強いファンからライトなファンまで、幅広いファン層を網羅しているのがSNSの特徴です。
興味のある選手やチームの情報を収集するためのツールとしてSNSを活用している人が多いことから、スポーツマーケティングにSNSを活用することはおすすめです。
データを収集して活用する

マーケティングにおいて、データを収集して分析し活用することが大切なように、スポーツマーケティングでもデータを収集して活用することは欠かせません。
実際に出ている結果を比較したり数値化して分析したりすることで、マーケティングに必要な施策の考察などに役立ちます。
データを収集・分析するツールを効果的に活用すれば、スポーツマーケティングに必要なさまざまなアプローチができるようになります。
継続して実践する

スポーツマーケティングを実践するためには、単発ではなく継続して取り組むことが重要です。継続的に取り組むことで、認知度を高めることが期待できます。
試合などがないシーズンオフの時期でも、積極的に情報を発信したり、SNSの更新やメルマガの配信をしたりしましょう。
情報発信をし続けることで、継続的にコミュニケーションを取ることができます。
ファンの認知を絶やさないためや新しいファンを作り続けることの両面において、継続することは重要です。
スポーツマーケティングで得られる効果

スポーツマーケティングでは、どのような効果が得られるでしょうか。ここでは、スポーツマーケティングを通して得られる効果についてご紹介します。
年齢や性別に関係なくアプローチできる
スポーツマーケティングでは年齢や性別に関係なく、幅広いターゲット層に向けて効果的にアプローチできます。
スポーツは多くの人々に親しまれるものであり、老若男女問わず様々な層のファンが存在します。そのため、特定の年齢層や性別に限定せず、誰もが共感しやすい内容を提供することが可能です。
大規模なスポーツイベントやワールドカップ、オリンピックなどの国際的な大会は、多様な背景を持つ人々が関心を寄せるため、マーケティング活動を通じて幅広い層にリーチできます。
また、健康志向の高まりやライフスタイルの変化により、フィットネスやアクティブな生活を推進するスポーツマーケティングのメッセージは、さまざまな世代や性別に響きやすいでしょう。
スポーツマーケティングでは、幅広い層に向けた共通のテーマを設定しやすい点が特徴です。
ブランドイメージの向上を狙える

スポーツマーケティングでは、ブランドイメージの向上が狙えます。
スポーツには情熱やチームワーク、挑戦、勝利など、ポジティブな意味や要素が備わっており、前向きなイメージを企業のブランドと結びつけることで、消費者に好印象を与えられます。
例えば、企業がスポーツイベントのスポンサーになることで、健康的でアクティブなライフスタイルをサポートする企業というイメージを消費者に与えることができます。
人気のアスリートやスポーツチームと提携すれば、そのアスリートやチームのファン層に対して信頼感や親しみを持たれる効果も期待できるでしょう。
こうした取り組みは、企業の社会的責任(CSR)活動としても評価され、ブランドの好感度や信頼度の向上につながります。
スポーツマーケティングは、共感や感動を引き起こすエピソードやストーリーと紐づけやすく、スポーツを通じて企業の価値や理念を消費者に伝え、ブランドイメージの向上を図ることができるでしょう。
スポーツマーケティングのトレンド

スポーツマーケティングでは、スポーツの人気や話題性を活用して、消費者の注目を集めたり、流行に乗ったりすることができることでトレンドが狙いやすくなります。
スポーツイベントや選手の活躍、最新のフィットネス習慣などは、常に世間の関心を集めやすいトピックです。
そのため、マーケティング活動にスポーツ要素を取り入れることで、旬の話題に合わせたプロモーションを展開しやすくなります。
スポーツマーケティングで、時代の流れや社会の関心に合わせた施策を打つことで、トレンドを捉えた効果的なマーケティングが可能になるでしょう。
スポーツマーケティングを取り入れた成功事例
プロ野球チームのかわいいグッズを展開した事例
あるプロ野球チームは、かわいいグッズを展開することで収益の増加に成功した事例があります。
女性ファンを中心に、地元エリアではもともと熱狂的なファンが多くいたこともあり、グッズ戦略で54億円もの売り上げを記録しました。
カチューシャなど女性ファンに喜ばれるグッズを作成したことで、地元だけではなく地域を超えたファンの醸成につながっています。
プロバスケットボールチームのSNSを活用した事例

あるプロバスケットチームでは、開幕当初からSNSを活用してファンの獲得に力を入れていました。
若年層を取り囲むことを目指して、SNS上では「#ハッシュタグ」を使った投票や、総選挙キャンペーンを展開。
さらに、TikTokやYouTubeなど動画専用のSNSにオリジナル動画を投稿するなどして新規ファンの獲得に成功しました。
若年層が身近に利用しているSNSを活用したことによる成功事例のひとつとなっています。
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コラボ施策でブランド確立をした事例
あるドリンクメーカーは、「マイナースポーツの支援」という軸でスポーツマーケティングを実践してきました。
長期的に「マイナースポーツのファンやアスリートとスポーツシーンを確立すること」を目指し、その一環としてマイナースポーツに売り上げの1割を投資しています。
長年の施策の効果もあり、マイナーなスポーツを世に送り出して育てた実績は多くの人から認知されるようになりました。
自社ブランド商品のファンの数を、アスリートやチームとともに育て上げた成功事例となっています。
スポーツマーケティングに関わる仕事に就く方法
大学や専門学校で知識を身に着ける
スポーツマーケティングに関わる仕事に就く方法として、マーケティングに関する一般的な知識を習得することが重要です。
大学の商学部、経済学部、経営学部ではマーケティングを専攻できるところがあります。
専門学校でも、マーケティング理論を専門的に教えている学校もあるので、必要な教育機関で知識を身に着けることがおすすめです。
マーケティング及びスポーツマーケティングでは、統計について学ぶことも重要なので、マーケティングと合わせて統計学についても積極的に学習しましょう。
スポーツマーケティングに関する企業にインターンシップに行く

マーケティングについてどのようなことをするのか理解していても、なかなか仕事内容まではイメージしづらいもの。
スポーツマーケティングに関するインターンシップに参加することは、仕事を理解するためにおすすめです。
スポーツマーケティングを実践している企業は絞られてしまいますが、マーケティングを実践している企業であれば、マーケティング領域の仕事内容について現場で学ぶことができます。
入社後のミスマッチを防ぐためにも、就職活動のタイミングでインターンシップに参加してみましょう。
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就職エージェントに相談する

スポーツマーケティングに特化して就職を目指したい人は、就職エージェントに相談することがおすすめです。
就職エージェントには、マーケティングに特化したエージェントや、スポーツ領域に特化したエージェントなどさまざまな専門エージェントが存在します。
スポーツマーケティングに特化している企業が少ないからこそ、関連企業の紹介や就職するためのコツを知るために、就職エージェントに相談してみましょう。
おすすめのエージェントについては以下の動画でご紹介しています。ぜひチェックしてみてください。
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まとめ
スポーツマーケティングは、今後ますます注目される分野になってくると考えられます。
スポーツマーケティングに関わる仕事に就きたい人は、「アスリートエージェント」にご相談ください。
スポーツマーケティング領域の就職相談から企業紹介まで、幅広くサポートします。
就職活動に関する小さな悩みから大歓迎ですので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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