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番場 琢 / Taku Bamba   レーシングドライバー|現在:レーシングドライバー / バンツォ株式会社 代表取締役社長

レーシングドライバー番場琢だからできる「運転で人を幸せにする」ドライビングレッスン

セカンドキャリアというより、バージョンアップ。

レーシングドライバーの番場 琢(ばんば たく)さんは、2014年にバンツォ株式会社を設立し、レース活動以外にもイベントを主催したりドライビングレッスンを行っています。

かつてはチームと自分のためにレースをしていたという番場さん。現在は「車が好きな人を一人でも多く増やすため」に仕事をしているのだとか。

2020年の目標をいきいきと語る彼の表情は、前向きで野心に溢れています。彼にとってのセカンドキャリアとは、妥協ではなく次のステップ。

番場さんはなぜ、“走ること”から“教えること”へとキャリアチェンジしたのでしょうか?

Profile

番場 琢(ばんば たく)1982年1月30日生まれ 東京都出身のレーシングドライバー。16歳から父と共にレーシングカートを始め、1997年にカートレースデビュー。2014年にバンツォ株式会社を設立し、ドライビングレッスンやドライビングスクール、車に関連したイベントを主催。

  持ち前の特技を活かして、人に喜んでもらえるレッスンやイベントをやりたい

―― 番場さんはレーサーでありながら、会社を経営しているのですよね。現在はどんなお仕事をしているのですか?

2014年に会社を設立し、6期目を迎えます。現在の事業内容は大きく分けると2つあって、1つはイベントの主催です。「ニコニコバンバンカップ」というカートの大会を一般の方を対象に開催しています。僕は喋るのが得意なので、マイクを持ってお客様と弄りあったり、一緒にレースをしながらコース上で身振り手振りで会話したり、とにかく笑いを意識した内容です。安全重視で、初心者が笑って帰ることができるイベントでありたいと考えています。

もう1つの事業はドライビングレッスンです。全国のサーキット、一般道問わずどこでも出張し、マンツーマンで個人レッスンを行っています。単純に運転の技術を教えるレッスンではなく、運転中のマインドや楽しく運転するためのコツを伝えているんです。

―― レーサーとしての活動だけではなく、イベントやレッスンを始めようと思ったきっかけは何だったのでしょうか?

レースで日本一の戦績を獲得しても、プロレーサーをずっと続けていくことの難しさを感じていました。この業界は、プロになってもお金を稼ぐことができる人は3分の1程度。僕自身も何度も苦しい局面にぶつかり、ビラ配りや工事現場のバイトをしながらレーサーの仕事をしていた時期もあるんですよ。レースは大好きだけど家族を路頭に迷わせたくないと思っていた矢先、セカンドキャリアについて考える機会が訪れました。

―― レーサー以外の自分の可能性について考え始めたのですね。

そうなんです。自分が好きなことって何だろう?と突き詰めて考えました。その時、所属チームの埼玉トヨペットでお客様に向けた運転セミナーの講師を担当していたのですが、人前で喋っている時が楽しいなと気づきまして。自分が発信することで、お客さんが喜んでくれたり、相手の心に響いた時って嬉しいじゃないですか。「番場さん、ありがとう」と言ってもらえるのもやりがいでしたね。これからも持ち前の特技を活かしてイベントを主催したり、さらに進化したレッスンを行い、人のためになることを続けていきたいと思ったんです。

  レーサーだからこそできる、運転中のマインドを教えるレッスン

―― プロレーサーの経験が現在の仕事に活きていると感じるのはどんな時ですか?

ドライビングレッスンでは、車を使って表現する方法や相手の心を読み取ることを教えています。これはレーサーならではの経験をもとに考えたものです。レーサーは競争相手を出し抜くため、嘘をついたり余裕の表情を車を使い表現します。僕も競争相手がどう思うかを常に勉強し続け、車の表現によって人の心をコントロールしてきました。 バンツォのドライビングレッスンでは、逆の発想を使います。相手を怖がらせたり油断させるのではなく、安心させたり怖がらせない表現を車を使ってするんです。例えば、ぼーっとしている人に危険を知らせてあげたり、安全に道路を通過させてあげたり。相手を引きずり落とすレースとは真逆のスタンスですが、車を使って表現するという点は同じです。

―― ポジティブな発想の転換ですね。番場さんは個人だけでなく、企業に対してもレッスンをしているそうですね。

はい。企業の研修の中で、車を使って人材育成をしています。具体的に言うと、運転している時の考え方を教えています。車は電車のように、ただ乗っていれば目的地に到着するという乗り物ではありません。一人ひとりのマインドに左右されて走り方が変わるので事故の確率も心の持ち方により変わってきます。 僕は、運転中の時間の質を上げることにより、その人の人生がもっと良くなると思っています。通勤の道中にイライラしながら職場へ向かうのか、人に道を譲って「ありがとう」と言われて出勤するのかで、その後のマインドが変わると思いませんか?営業マンだったら、色々な人に「ありがとう」と言われてからお客さんのところへ行ったほうが、きっと良い営業ができるでしょう。 通勤の時間が1日1時間として、年間にすると200時間から300時間くらいになります。その時間の質を上げたら、人生がきっと楽しくなるし、仕事もうまくいってお金も稼げるようになるはず。これは、教習所の教官や警察官では教えられないことではないでしょうか。レーサーであり、人と喋るのが得意な自分だからできる仕事だと誇りに思っています。

  16歳から始めたレーシングカート。感謝とポジティブを常に忘れず

―― 番場さんのセカンドキャリアは、レーサー人生と地続きの次のステップなのですね。

はい、レーサーの仕事がメインだった時よりも、さらに多くの人を楽しませることができるようになってきたと感じます。僕の人生の中で、車好きな人や運転が楽しいと思ってくれる人をたくさん増やしたいんですよね。このままずっと続けたとして、数万、いや数十万人は増やせるんじゃないかなあ。

―― レーサーとして活躍する中で辛い局面もあったと仰いましたが、番場さんが諦めずに続けて来られた理由とは?

一人でここまで来られたわけではなく、色々な人の協力や助言があったのも大きいんですよ。母が13歳で亡くなっているのですが、導いてくれているのかな?と思う時もあります。 母が亡くなった後、僕と弟の面倒を見てくれていた近所のお兄さんがレーシングカートをやっていて、それがきっかけで僕も16歳から父と一緒にカートに乗り始めたんです。それまでは勉強ばかりしていた子ども時代だったんですが、レースを初めて見た時は衝撃でしたね。なんじゃこりゃ!って。 その時はプロになろうなんて全く思っていなかったんですが、レースに出るようになり、人からの勧めでオーディションを受けてプロになり……。諦めそうになった時にキーマンが現れて、僕を助けたり導いてくれたりするんです。だから本当に幸運なんです。

―― 番場さんの人生を変えた人物が何人もいたわけですね。

昔から父に「すべての物事には意味がある。その意味を考えるようにしなさい」と教わってきました。父の言う通り、僕の気持ちさえ離れなければ、ちょうど良いタイミングで出会いやご縁があるのかもしれませんね。 その人たちに感謝し、いつもポジティブな気持ちでいることは大切にしています。自分の心持ちによって、出会う人も変わってくると思うので。

  自分の直感力を信じ、身を丸投げする

―― 番場さんの今後の目標を教えてください。

今後は企業研修に注力し、イベントもこれまで通り継続していきたいです。バンツォのレッスンによって運転を楽しむ人が増えると同時に、全国の交通事故の軽減に貢献できるよう、よりたくさんの方に受講していただけるよう頑張ります。そのために会社の規模も少しずつ大きくしていきたいですね。

―― 最後に、セカンドキャリアを考えるアスリートたちにメッセージをお願いします。

ネットで情報をキャッチしやすくなり、人の感覚に影響されやすい時代ですが、アスリートは自分の直感で生きている人が多いと思います。人の直感より自分の直感を信じ、勇気を出して身を丸投げしてみると、自然と自分の進む方向性が分かると思います。やってみないと分からないので、とにかくやってみることが大切です。そして、自分の好きなことを見定めつつ、今の仕事も全力で続けているときっと何か見えてくるものがあるはずです。

  取材後記

「自分が今やっていることは、レーシングカート業界への恩返しにもなると思うんですよね」と嬉しそうに語る番場さん。 レースの世界で学んだ攻防を、人を幸せにするための手段に転換させるという唯一無二のアイデアは、これからも多くのドライバーたちをハッピーにしていくのでしょう。 「番場さんに運転を教わってよかった!車が好きになった!」というファンも急増中。今後の活躍が楽しみですね。

番場 琢Taku Bamba

レーシングドライバー
現在:レーシングドライバー / バンツォ株式会社 代表取締役社長

取材・文/佐藤愛美

番場琢ツイッター @BAMZO_CEO

番場琢インスタグラム @takubamba

Tシャツ提供 ニューモード株式会社 https://newmode0209.fashionstore.jp/

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