2024.08.14

スポーツライターになるには?仕事内容や必要スキル、年収について詳しく解説!

スポーツライターになるには、大学卒業後に新聞社や出版社などに就職したり、フリーのライターになる方法があります。

スポーツライターになるために資格は必要なく、未経験でもできる仕事ですが、スポーツの知識やライティングスキルなどが求められます。

本記事では、スポーツライターになる方法や、スポーツライターの仕事内容、必要なスキルなどをご紹介します。スポーツライターを目指す方は、ぜひ最後までご覧ください。

スポーツライターとは

スポーツライターとは、スポーツに関する記事(新聞、雑誌、ウェブメディアなど)を執筆する仕事を行う人のことを指します。

これには、プロスポーツイベントや競技の試合結果、選手のインタビュー、監督のコメント、試合の戦術分析などが含まれ、情報を元に記事を執筆します。

似た職業に「スポーツジャーナリスト」がありますが、どちらもスポーツに関する記事を書く仕事です。仕事内容において明確な違いはありませんが、書く内容に主観性があるかどうかが異なります。

スポーツライターは、記事に主観的な見解を含めず、指示されたテーマに沿って客観的な情報を提供するのが一般的です。

一方、スポーツジャーナリストは、特定の競技に関する豊富な知識やネットワークを活かして、競技のデータを収集し、試合結果の予測なども行います。

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スポーツライターになるには?

資格は不要だがスポーツの知識は必要

スポーツライターになるためには特定の資格は必要ありませんが、スポーツに関する知識が求められます。

スポーツの歴史やルール、トレンドなどに関する理解が不可欠です。

また、複数のスポーツ競技についての幅広い知識や観察力、調査能力、選手や関係者との円滑なコミュニケーション力も重要です。

現場での観察や試合の内容を注意深く観察し、適切に分析する能力は必須です。

さらに、選手や関係者との取材によって得た情報を細かく整理して読者に分かりやすく伝えることも重要になります。

日々の積み重ねが求められるため、スポーツに対する情熱と最新の知識を持ち続けることが求められるでしょう。

そのため、様々なスポーツニュースや記事にアクセスし、日々の情報を把握することも重要です。

新聞社や出版社などに就職する

スポーツライターとして成功するには、即戦力が求められます。特に独立して生計を立てるには、幅広い経験が不可欠です。

多くのスポーツライターは、新聞社や出版社などのメディア企業で記者としての経験を積んでから独立しています。

新聞社や出版社などのメディア企業では、取材の手法や記事の書き方、編集の手順などを学び、実際に現場で取材を経験することで、スポーツライターとしてのスキルやノウハウを身につけることができるでしょう。

一般的なスポーツライターの仕事は、記事やコラム、ブログ投稿など記事の執筆だけではなく、取材やインタビュー、コンテンツ制作、動画制作など多岐にわたります。

その際に、記者としてのスキルや経験が大いに活かされることでしょう。

メディア業界では速報性や的確な情報伝達が重要なため、記者経験を持つ人材はとても価値が高いとされています。

クラウドソーシングで案件を獲得する

スポーツライターになるには、クラウドソーシングで案件を獲得する方法があります。

クラウドソーシング上では、たくさんの企業が案件を募集しています。案件を獲得し実績を積めば、スポーツライターとしての経験や実績が増えて案件獲得につながるでしょう。

SEOスキルやライティングスキルをアピールするための実績をポートフォリオにまとめることが、クラウドソーシングで案件を獲得するための鍵を握ります。

スポーツライターで成長していくためには、アピールできるスキルを自分から提案する姿勢が大切です。

スポーツライターの仕事内容

スポーツライターの具体的な仕事内容をご存知でしょうか。

スポーツライターは、世間へスポーツの魅力を伝える仕事ですが、執筆だけではなく取材やインタビューも行っています。

ここでは、スポーツライターの仕事内容について解説していきます。

執筆する内容のリサーチ

スポーツライターの仕事内容の一つである「リサーチ」とは、記事を書くために必要な情報を収集し、調査するプロセスです。

スポーツライターがリサーチする情報には、以下のようなものがあります。

  • 試合の結果
  • 選手の成績
  • チームの戦績
  • コーチや選手、アナリストなどの専門家の意見
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リサーチは信頼性のある情報を提供し、読者にとって価値のある記事を書くために欠かせない作業です。

選手や監督への取材

スポーツライターは、選手や監督へ取材を行い、得た情報を記事にします。

新聞社や雑誌、WEBメディアから依頼を受けて、特集記事を組んだり、時にはチームから依頼を受けて、記事を書いたりすることがメインです。

記事の執筆内容は、選手の食事メニューに関しての記事だったり次の試合に向けてのインタビュー記事だったりと、様々な角度でスポーツの魅力を世間に伝えます。

選手や監督がインタビューに答えてくれるのは、主に練習時間の合間です。そのため、なるべく素早く世間が知りたい事を質問する必要があります。

急いでいるからといって、的外れな質問や失礼な質問などをしないように十分注意しなければいけません。

また、チームの専属ライターもいる場合があります。専属ライターは、チームのサポーター向けに選手への取材を行い、WEBや冊子などで記事を配布します。

スポーツライターは一見スポーツに関係のない仕事に見えますが、実はかなり密接にスポーツに関わっているのです。

記事の執筆

選手や監督に取材を行った後は、早速ライティングを行います。聞いてきたことをより魅力的に、分かりやすくまとめて世間へと発信するのです。

この際に、選手や監督が言った言葉を間違った意味で解釈してしまったり、間違った日本語で発信してしまったりすると大きな問題となります。

また、読んでいて楽しくない記事では読者もつかず、選手や監督への評価が悪くなる可能性もあります。

ライティングをする際は、間違った情報や誤解を与える情報を発信しないようにより一層気を付ける必要があるでしょう。

また、スポーツの知識が全くないと良い記事を作るのは難しいです。

例えば、サッカーの記事なのに何人でやるスポーツなのかを知らなかったり、野球の記事なのにポジションを全て言えなかったりなど曖昧なまま記事を書いてしまうと、内容も滅茶苦茶で伝えたい事が伝わらない記事となってしまうのです。

そのため、スポーツなどの特定の分野で記事を書く際は、文章能力以外にも基本的な知識が必要となってきます。

スポーツライターの年収

スポーツライターは基本個人事業主のため、平均年収というものは存在しません。まずは、経験を積んでスキルを高めていくことが重要になります。

多くの記事を作成すれば実績も増えるため、スポーツ関連の会社やチームから声がかかる可能性も高くなります。

また、書く記事を特定のスポーツに絞らず幅広く書いていくことで、オフシーズンでの年収低下の防止にもなるでしょう。

例えば、サッカーのオフシーズンは12月〜2月になります。この期間、サッカー業界の動きは小さくなっているため、記事にできる内容やインタビューできる内容が極端に狭くなってしまうのです。

しかし、バスケットボールのオフシーズンは4月や5月です。

サッカー業界が動いていなくても、バスケットボールはシーズン真っ只中ですので、仕事がなくなるということはありません。

このように、特定のスポーツに絞らず記事を書くことで1年中記事を書くことができる計算になるので、年収が低下してしまうというリスクを取り払うことができるのです。

スポーツライターになるために必要なスキル

スポーツライターになるために求められるスキルとはどのようなものがあるのでしょうか。

ここでは、スポーツライターに向いている人の特徴を大きく4つに絞って詳しく解説していきます。是非参考にしてみてください。

(1)コミュニケーション能力

スポーツライターは、コミュニケーション能力が必要になってきます。

ほとんどの場合、選手や監督への取材を基に記事を書くため、会話のキャッチボールを続けられなければ仕事として成立しません。

また、コミュニケーションが取りやすい・話しやすいという印象を与えることで具体的な話が聞け、記事の魅力度アップにも繋がるでしょう。

先程も解説した通り、スポーツライターは記事を書くだけが仕事ではありません。自分自身を売り込み仕事を獲得できない非常に厳しい世界です。

色々な人との繋がりや、コミュニケーションを大切にして1つひとつの仕事をこなしていく必要があります。

(2)分析力

スポーツライターには、分析能力も必要です。聞いたことをそのまま記事にするのはAIの文字起こし機能などでも簡単にできてしまいます。

スポーツライターに必要なのは、聞いたことをわかりやすい言葉に変換して自分の感じた温度感や、空気感も含めて文章にするスキルです。

取材時の空気感を読み手に、「文章だけで届ける」ということは、非常に難易度が高いといえます。

選手や監督が本当に伝えたかったことを違う形で解釈して世間に悪い形で発表してしまった場合、名誉棄損で訴えられたりしてしまう可能性もあるのです。

そのため、発言の意図を汲み取り、選手や監督が本当に言いたい事を分析して文章で仕上げる工夫が必要になるのです。

(3)文章力

ライターである以上当然のことですが、文章能力は必要スキルです。

文章の書き方や表現方法は人それぞれですが、文章の書き方には統一されたルールがあります。
それは、「起承転結」というものです。

<起承転結とは>

  • 「起」読者を引き込むような問題を提示
  • 「承」記事のメインとなるテーマを展開
  • 「転」様々な視点での意見を記載
  • 「結」記事のまとめに

文章を書く際には、この大枠を決めてから書き始めることで文章がまとまり、読み手にも伝わりやすくなるのです。

ただ、近年WEBなどで公開されている記事では、結論から先に書く場合も多くなっています。『結起承転結』のような形と考えると、イメージしやすいかもしれません。

④情熱

スポーツライターに必要な能力の最後は、「情熱」です。スポーツへの情熱や記事への情熱がないと、スポーツライターという仕事を続けるのは難しいでしょう。

スポーツの試合は、全国各地で行われています。時には、国を超えて取材へ向かう必要もあります。

どんなにライターとしてのスキルがあってもスポーツへの愛がなければ、スポーツライターとして働いていくことは難しいかもしれません。

給与面が不安定でも休みが不定期でも、スポーツの良さを伝えたいという情熱があれば、きっと読み手にも愛が伝わる記事を書けるはずです。

スポーツライターの仕事のやりがい

どのような仕事をしていても、やりがいを感じる瞬間は必ずあるでしょう。

ライターの仕事は、1人で黙々と記事を書き進めていく印象が強いかもしれません。それでは、スポーツライターはどのような瞬間にやりがいや楽しさを感じることができるのかをご紹介します。

好きなスポーツと関わることができる

スポーツライターは、スポーツの魅力や選手の努力を自分の文章で読み手に伝えることができます。

好きなスポーツや好きなチームのライターになることが出来れば、かなり近い距離でスポーツに関わることができる職種なのです。

怪我などで引退を迫られた選手がスポーツライターに転職し、違う形でずっと大好きなスポーツに関わっていくパターンも多いといわれています。

文章を書くことが好きで、生涯スポーツに携わる職に就きたいと考えている方にとってはぴったりな職業かもしれません。

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達成感が得られる

1つの記事を書き終えるにも長い時間と労力を使いますし、内容によっては何度もダメ出しされ修正を余儀なくされることもあるかもしれません。

しかしその苦労を乗り越え、実際にスポーツの大会で自分の目と肌で感じた感動を、自分の言葉で文字にして多くの読者に届けられた時の達成感は計り知れないものとなるでしょう。

また、完成した自分の原稿によって誰かの心を動かしたり感動を与えられた時には、「この仕事をやっていてよかった」と強く感じることができるはずです。

スポーツを通じて社会に貢献できる

スポーツライターは、スポーツを通じて社会に貢献できるやりがいがあります。

スポーツの試合結果や選手の情報を正確に伝えることで、ファンや一般の人々にスポーツの魅力や最新の情報を提供できます。

また、スポーツを通じて社会問題や慈善活動、地域社会の取り組みについて紹介することは、意識を高める手助けにもなるでしょう。

スポーツの持つ力を活かして社会によい影響を与えられる点は、スポーツライターとして活躍する大きなやりがいです。

スポーツ界での人脈が広がる

スポーツ界で人脈が広げられる機会の多いのも、スポーツライターのやりがいです。

記事作成のための取材やインタビューを通じて、選手やコーチと直接関わる機会が増えたり、スポーツイベントや記者会見、業界イベントに参加することでマネージャーやエージェントと繋がれたりするでしょう。

同業者との情報交換や共同プロジェクトを通じて、業界内での人脈を広げることも期待できます。

スポーツ界での人脈形成は、その後のキャリアの発展にも関与する強みになるでしょう。

スポーツライターの将来性

日本においてスポーツライターをされている方はプロ野球やサッカーを専門にして記事を書かれている人が多いようですが、その他にも数多くのスポーツが世界には存在します。

近年ではオリンピックやパラリンピックを始め、多くのスポーツの国際大会の開催が予定されているためスポーツに関するニュースが多くなることが予想されます。

これからもスポーツライターの需要は益々高まっていくことでしょう。

ただ、それに伴い求められるレベルが高まることが考えられますので、スポーツライターとしての専門性の高い知識を身に着け、常にスキルアップしていくことが必要になります。

スポーツライターを目指すならスポーツ専門就職エージェントに相談しよう

スポーツライターを目指したい人は、スポーツ専門の就職エージェントに相談することがおすすめです。

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まとめ

スポーツライターになるには、スポーツの知識や文章を書く力が必要不可欠です。

未経験でもスポーツライターを目指せますが、スポーツが好きな人、スポーツ経験者は有利になるでしょう。

スポーツライターになりたい人、自分に向いているか気になる人はぜひアスリートエージェントでプロのアドバイスを受けてください。

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