2025.01.15

スイミングインストラクターとは?仕事内容や必要な資格、就職する方法をご紹介

スイミングインストラクターはスイミングが好きな方にとって、魅力の多い仕事の一つでしょう。スイミングインストラクターの仕事内容は、単に水泳の指導をするだけでなく幅広い業務があります。

この記事では、スイミングインストラクターの仕事内容や取得すると有利な資格などをご紹介します。

スイミングインストラクターとは

スイミングインストラクターは、主に生徒に泳ぎを教える仕事です。フィットネスクラブでは水中でのエクササイズを指導したり、スイミングスクールでは泳ぎ方や水中での運動を教えます。

スイミングは子供からお年寄りまで人気で、子供たちの趣味や高齢者の体力づくりに使われることが一般的です。

スイミングインストラクターは、レッスンの指導だけでなく、生徒の目標や年齢に合ったトレーニングやアドバイスを考える必要があります

安全に泳ぐための指導や、生徒たちが楽しみながら学べるように環境を整えたり、コミュニケーションを取るスキルも大切です。

また、正しい泳ぎ方や水中でのトレーニングを教えるために、専門的な知識も必要でしょう。

 スイミングインストラクターの仕事内容

水泳やエアロビクスの指導

スイミングインストラクターの主な仕事内容には、お客様への運動指導があります。お客様の体力や能力に合わせた泳ぎ方やエクササイズを、スクールのレッスンごとに実施します。

お客様の目的に合ったメニューを考え、効果の実感、目的が達成できるように指導します。

一緒に身体を動かしながら指導をするシーンもあるので、高いスイミングスキルや的確な指導力も求められます。

練習メニューの作成

練習メニューの作成もスイミングインストラクターの仕事の一つです。スイミングスクールでクロールの泳ぎ方を指導する場合は、以下のように段階的に進めていくことが大切です。

  1. ウォームアップと基本的な技術:ボードを手で持ち、キックの練習をします。
  2. 呼吸とリズム:クロールを泳ぎながら呼吸のタイミングを学びます。
  3. テクニックの向上:水中での姿勢や手のひらで多くの水をかき、スピードを上げるスキルなどを向上させます。

練習メニューを作成する際は、正しいテクニックを重視し、安全な練習環境を提供することが大切です。特に初心者には十分なサポートと指導が必要になります。

事務作業

スイミングインストラクターが四六時中プールの中で指導をしているわけではありません。担当クラスのレッスン以外に、顧客管理などの事務作業を行います。

顧客ごとの記録を残して次回のレッスンに活用することはもちろん、その他にも日報や連絡ノートの記録、案内の作成、レッスンメニューの作成や、プールの掃除など、必要な事務仕事は多岐に及びます

スイミングインストラクターの仕事には、指導以外の業務も含まれます。

監視業務

スイミングインストラクターは、指導以外にも監視員としての業務も行います。施設を利用している全員が、安全に水泳ができているかどうかに気を配らないといけません。

目を離している隙に水難事故につながる可能性があるプールでは、指導以外のシーンでも細心の注意を払う必要があります

施設管理・清掃

スポーツ施設では、いつも安全できれいな場所を提供するために清掃作業も行います。プールや更衣室などは床が滑りやすくなることがあるため、転んで怪我をしないよう隅々まで掃除します。

 スイミングインストラクターの年収・給与

正社員の場合

スイミングインストラクターは、スイミングスクールやフィットネスジムで正社員として働く働き方があります。

正社員として働く場合は、施設の条件や資格の有無によっても給与は変わってきますが、大体350万〜450万円が年収の相場となってきます。

体力が必要になる仕事でありながら、そこまで高い年収が見込めない点が特徴です。

フリーランス、アルバイトの場合

スイミングスクールなどで業務委託契約で働くフリーランスや、アルバイトとして働く雇用形態もあります。施設によりますが、大体の時給は2,000円〜3,000円程度とされています。

スイミングインストラクターとして働き始めて間もない20代では、30万円代を稼げる人はほとんどいないとされています。

しかし、資格や経験を積むことで、将来的な給与のアップは期待できるでしょう。

 スイミングインストラクターに必要な資格はあるの?

必須資格はないが企業により異なる

スイミングインストラクターになるためには、特に必要な資格はありません

しかし、専門性が高い水泳を指導するにあたり、勤務する企業によっては必要な資格もあるので就職する際には事前にチェックをしておきましょう。

中でも、「基礎水泳指導員」の資格は求められることも多く、公的なスイミングスクールでは取得することが基本となっていることが多いです。

基礎水泳指導員の資格は、スイミングスクールやフィットネスジムなどで水泳や水中歩行、アクアサイズを指導するための資格となります。

基礎水泳指導員の資格は、各都道府県の水泳連盟・協会で開催される講習会を受講することで取得できます。

スイミングインストラクターにおすすめの資格

専門スキルが求められ、かつ選手の育成や安全性にも関わる水泳の指導では、資格を持つことでより仕事の幅が広がります。

スイミングインストラクターが持っていて有利になる資格には、以下の9つがあげられます。

  1. 公認水泳教師
  2. 公認水泳上級教師
  3. アクアフィットネスインストラクター
  4. アクアダンスインストラクター
  5. メディカルアクアフィットネスインストラクター
  6. 水中運動士
  7. 水中運動指導マイスター
  8. AQW(アクアウォーキングエクササイズ)
  9. AQD(アクアダンスエクササイズ)

資格取得を目指す際には、取得を目的とするのではなく、資格で得たスキルをどのように業務で活かしていくのかを重要視しましょう。

 スイミングインストラクターに求められるスキル

コミュニケーション能力

スイミングインストラクターには「コミュニケーション能力」がとても大切なスキルです。時には一緒に泳ぎながらコミュニケーションを取り、指示を明確に伝えます。

生徒と会話をしたり生徒の質問に答えたりすることが、彼らが安心して学び楽しむのに役立ちます。

また、生徒たちが自信を持つことを助け、ミスを気にしないようにサポートする声掛けもコミュニケーション能力が必要です。

危機管理能力

もしもの時に備えるために「危機管理能力」は必要不可欠なスキルです。泳いでいる人が突然溺れたり、怪我をしたりした場合、スイミングインストラクターは冷静に対応しなければなりません。

例えば、溺れている人を助けるための手順を知っておくことや急病人に対応する方法を理解しておくことが大切です

生徒たちやプール利用者たちが安全に楽しめるように、危機管理のスキルを身につけておきましょう。

安全対策

プールで楽しく泳ぐためには安全が第一であるため「安全対策」はとても重要なスキルです。

スイミングインストラクターは、プールエリアを安全に保つために滑りにくい床を保つなどの対策を取る必要があります。生徒たちにも水の中での安全な行動を教え、監督します。

生徒が安心して安全な環境で泳ぐためには、スイミングインストラクターの安全対策のスキルが欠かせません

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スイミングインストラクターの活躍の場

スイミングインストラクターの活躍の場にはどのような場所があるのでしょうか。ここでは、主なスイミングインストラクターの活躍の場を2つご紹介します。

スイミングスクール

スイミングインストラクターの主な活躍の場の一つが「スイミングスクール」です。

スイミングスクールでは、子どもから大人まで様々なレベルやニーズに対応した水泳指導を行っています。初心者の基本的な泳ぎ方から上級者向けの技術向上まで幅広い指導を担当します。

また、スクールでは個別の指導だけでなく、グループレッスンや大会への参加をサポートすることもあります。

スイミングスクールの中には競技志向の選手を育成しているものもあり、選手層を対象にした専門的な指導が行われます。

成人向けにはフィットネスやダイエット目的のレッスンも提供されており、健康志向の高い人々にも需要があります。

スイミングインストラクターは、生徒一人ひとりに合った指導方法を工夫し、レッスンを通じて参加者の技術向上をサポートする重要な役割を担っています

プールのあるフィットネスクラブ・スポーツジム

「プールのあるフィットネスクラブ・スポーツジム」も、スイミングインストラクターの活躍の場です。

これらの施設には、健康維持や体力向上を目的とした会員が多く集まり、プールを使った水中運動や水泳のレッスンが提供されています。

スイミングインストラクターは、泳ぎを学びたい初心者向けから、フィットネス目的で水中エクササイズを行うグループレッスンまで様々なプログラムを担当します。

特に水泳は関節に優しく体への負担が少ないため、怪我のリハビリ中の人や高齢者にも人気です

また、プールで行うアクアビクスや水中ウォーキングなど、運動効果を高めるためのエクササイズ指導もインストラクターの重要な役割です。

フィットネスクラブやスポーツジムでは、個別指導やプライベートレッスンも行われるため、より細やかな指導が求められるでしょう。

スイミングインストラクターになるには?

ここからは、スイミングインストラクターになるための方法をご紹介します。

資格を取得する・勉強する

スイミングインストラクターになるためには、資格の取得と専門的な勉強が必要です。

日本でスイミングインストラクターに求められる資格には「公認水泳指導員」や「JATI(日本アスレティックトレーナー協会)の資格」などがあります。

上記の資格には水泳技術だけでなく、指導法や安全管理に関する知識も求められます。資格を取得することで指導力を証明でき、仕事の幅が広がるでしょう。

また、勉強は資格取得だけにとどまらず、インストラクションに必要な知識を深めることが重要です。

水泳に関する基本的な理論やテクニックはもちろん、子どもや高齢者への指導法、応急処置の方法や水中での安全管理技術も学びます。

インストラクターとしてのコミュニケーションの取り方やモチベーションの高め方も大きな学びとなるでしょう。

資格を取得し日々勉強することは、より質の高い指導を提供するために不可欠です。資格をもっていることで、参加者に信頼され、効果的なレッスンを提供できるスイミングインストラクターとして活躍できるでしょう。

スイミングスクールやフィットネスクラブなどで経験を積む

スイミングインストラクターになるためには、スイミングスクールやフィットネスクラブなどでの実務経験が求められることがあります。

資格を取得したあと現場で経験を積むことによって、実際の指導技術やコミュニケーションスキルが磨けます

初心者から上級者、子どもから高齢者まで幅広い年齢層やレベルの参加者に対応することで、柔軟な指導方法を身につけられるでしょう。

スイミングスクールやフィットネスクラブでは、最初はアシスタントとして指導に加わり、先輩インストラクターの指導方法を学びながら実際のクラス運営を経験することが一般的です。

その後、徐々に自分でクラスを担当したり、個別指導を行ったりする機会が増えてきます。

現場で経験を積むことで、レッスンの進行管理や生徒との信頼関係の築き方、安全管理の重要性についても実感できます。

経験を重ねることでスイミングインストラクターとしての自信を深め、より多くの生徒に対して質の高い指導ができるようになるでしょう。

スポーツ専門の就活・転職エージェントに相談する

スポーツ専門の就活・転職エージェントに相談するのも、効果的な方法の一つです。

スポーツ業界に特化したエージェントは、スイミングインストラクターとしての仕事に関する情報や求人を豊富に持っており、自分の希望やスキルに合った職場を見つけるサポートを提供してくれます。

就活・転職エージェントは、一般的な求人サイトに載っていないような専門的な求人情報も扱っており、より自分に適した仕事が見つけやすくなります。

アスリートエージェントもスポーツ専門の就活・転職エージェントの一つです。

アスリートエージェントは、求人紹介や就活サポートをするだけでなく、履歴書や職務経歴書の作成、面接のアドバイスや業界特有の情報も提供するため、転職活動をスムーズに進めることができます

さらに、スイミングインストラクターの資格や経験に応じた職場環境やキャリアパスを提案してくれるため、最適な選択肢が見つけやすくなります。

特に初心者や転職活動に不安がある方にとっては、専門のエージェントを活用することで、効率的かつ自信を持って転職活動を進めることができるでしょう。

 まとめ

今回は、スイミングインストラクターについて解説しました。スイミングインストラクターの仕事内容は、水泳の指導のほか、事務作業や監視作業などがあります。

公認水泳教師や公認水泳上級教師といった専門資格を取得しておくと、就職・転職の際に有利です。

また、スイミングインストラクターの仕事を探す際は、エージェントのサポートを受けるのがおすすめです。体育会学生やアスリートに特化したスポーツ経験者のための就職・転職エージェント「アスリートエージェント」は、実績に基づいたアドバイスや求人の紹介を行っています。

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