2024.12.02

【例文あり】体育会部活&スポーツ経験が効果的にアピールできるガクチカの書き方を解説

就活をしている方なら必ず耳にする「ガクチカ」。学生時代にスポーツを経験していた人は、どのようなポイントに気をつけてガクチカを作成すれば面接官に効果的にアピールできるのか気になりますよね。

今回は面接官に評価される「スポーツ経験を活かしたガクチカの作り方」について徹底解説します。

部活ごとの例文やガクチカを作成する際の注意点もご紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。

INDEX

そもそもガクチカとは?どんなことを書くの?

そもそも「ガクチカ」とはなんなのでしょうか。ここでは、ガクチカの内容や面接官がガクチカを聞く理由などについて解説します。

ガクチカとは「学生時代に力を入れたこと」

ガクチカとは「学生時代に力を入れたこと」の略称で、就職活動においてよく求められる自己PRの一つです。

企業の面接やエントリーシートでは、応募者が学生時代にどのような活動に取り組んできたかを聞かれることがあります。

ガクチカでは、その中でも特に力を入れた活動や成果を具体的に伝えることが重要です。

例えば、アルバイトやサークル活動、部活動、ボランティアなど、どの活動にどれだけ情熱を注いだか、どのような成果を上げたかを具体的に説明します。

また、その活動を通じて得たスキルや成長した点、問題解決能力やチームワークなどをアピールすることが求められます。

企業側はガクチカを通じて応募者の人間性や社会人としての資質を見極めようとするため、自分がどのような経験を積み、その結果何を学んだのかを整理して伝えるように工夫しましょう。

面接官がガクチカを聞く理由

ガクチカとは「学生時代に力を注いでいたこと」の略称で、面接やエントリーシートではおなじみの質問となっています。

面接官が必ずといっていいほどガクチカを質問する理由は、あなたがどのような人材であるかをより深く知るためです。

学生時代に力を入れていたことやそのエピソードを通して、あなたのスキルや会社にマッチする人柄であるかどうかを見極めようとしているのです。

スポーツ経験者であれば、目標に向かって努力や挑戦を重ねたエピソードが評価の対象となるでしょう。そして、努力の質や困難への立ち向かい方から入社後の姿を想像し、選考に繋げているのです。

ガクチカと自己PRの違い

ガクチカと同様に、自己PRも面接やエントリーシートでおなじみの質問です。

ガクチカと自己PRは似ている部分もありますが、企業側が見ているポイントが異なります。

ガクチカでは、就活生の物事への取り組み方や行動特性を見ています。つまり、物事に取り組んだ過程を重視しているということです。

一方、自己PRでは就活生の能力や強み、人柄などを見ています。

どちらも自分の経験をもとにエピソードを踏まえて作成する必要がありますが、基本的には違うエピソードにするのがおすすめです。

同じエピソードを使う場合は、アピールするポイントをそれぞれ異なる点にフォーカスして作成しましょう。

こちらはサッカー経験者のガクチカについてご紹介している動画です。参考にご覧ください。

体育会学生がガクチカでスポーツ経験をエピソードに用いるメリット

チーム・組織などチームワーク経験をアピールできる

体育会系の部活はチーム単位で結果を出すものが多いため、チームワークの大切さを理解した人材であるという印象を与えることができます。

実際、会社組織の中でもチームで培った能力を発揮する機会は多く、様々な部署での活躍が期待できます。

また、部活内で異なる学年や役職のメンバーと協力し合った経験も就活においては強みと言えます。

目標や目的を明確に伝えやすい

ガクチカでは目標や目的を分かりやすく説明することが求められます。

スポーツ経験者は「大会で優勝すること」や「レギュラーメンバーに選抜されること」といったように目標や目的を明確化しやすく、努力や困難のエピソードを交えたストーリーも作りやすいはずです。

体力がありタフなイメージをアピールできる

体育会学生の体力やタフさは、日々の厳しい練習を重ねてきたスポーツ経験者の強みの一つです。

特にフットワークが求められる営業職に好まれ、スポーツの経験が仕事に活きると期待できます。志望する仕事内容に合わせ、PRする内容を精査していきましょう。

挫折経験や、成功体験について書きやすい

困難を乗り越えたことや挫折の経験は面接官が特にチェックしているポイントです。難しい局面に立たされた時、その人がどのように行動するかを知りたいからです。

スポーツ経験者は挫折や成功の体験も豊富でガクチカを作りやすいというメリットがあります。

スポーツの経験を入社後の仕事にも活かしやすい

スポーツ経験は就活の際に評価されるだけでなく、実際に就職した後も仕事に活かすことができます。練習を通して研磨された身体能力やチームワークは一生の財産と言っても過言ではありません。

また、自分で目標を立てそれに向かって戦略的に行動した経験も、会社の中で成長していくための糧となるはずです。

 スポーツを通して養われる力

ここでは、スポーツ経験者がスポーツを通して養われる力について詳しくご紹介します。ガクチカでアピールする際は、ぜひ参考にしてみてください。

仲間と協力する「協調性」

チームで動くスポーツは高度なチームワークが求められます。一人ひとりに役割が与えられ、それぞれが最適に動くことでチーム全体の力を強めていくことができます。

こういった経験で得た協調性は会社の一員として働く時にも求められます。

厳しい環境にも耐える「ストレス耐性」

ストレス耐性が強いこともスポーツ経験者のアピールポイントとなります。組織に所属して仕事をしていると、多かれ少なかれストレスを感じる場面があります。

チームの中でコミュニケーションをとりながら困難に立ち向かってきたスポーツ経験者は、ストレスへの耐性が身についているといえます。

目標に向かって努力する「目標達成意欲」

「スタメンになる」「全国大会優勝」といった具体的な目標を持って部活動を頑張ってきた人は目標達成意欲が強く、入社後も同じように努力を重ねていける人として評価されます。

目標に向かってひたむきに努力した経験は自信を持って伝えていきましょう。

体育会学生の基本的なガクチカ構成

構成は、ガクチカの要ともいえます。せっかく内容がよくても構成を誤るとあなたの強みを面接官に伝えきることができず、勿体無い結果になってしまいます。

そのため以下のフレームワークをヒントにポイントを押さえ、効果的な構成でガクチカを作成しましょう。

(1)結論

学生時代に力を入れて取り組んできたスポーツの経験を伝えます。「全国大会で優勝しました」「マネージャーとして○年間取り組んできました」といった内容です。

詳細は後のパートで捕捉できるので、簡潔に分かりやすく伝えることを心掛けます。

(2)状況やその動機・理由

なぜその目標を立てたのかや、取り組んだ理由について説明します。面接官は行動の背景にあるものを知ることで、その人の人柄や価値観を見極めようとしています。

(3)困難や挫折

思い通りにいかなかったエピソードを交えることで、あなたの学びや強みに説得力を持たせます。

(4)目標を達成するための取組みや、困難を乗り越えるための工夫

(3)で伝えた内容に基づき、どのように行動したかやどんな目標を立てたのかについて伝えます。

「大会の直前に怪我をしたけれど、できる範囲で練習を継続した」「レギュラーメンバーになれなかった悔しさをバネに、倍の練習をした」といった内容です。

(5)取組みをした結果

(2)〜(4)の結果について伝えます。曖昧な表現を避け、具体的な数字を入れて明確に伝えましょう。

(6)この経験からの学び

まとめのパートです。経験からどのようなことを学び、成長したのかを書きましょう。会社が求めている人材にマッチするように書くことで、採用に近づきます。

 スポーツ経験をうまく伝えるガクチカの例文

ここでは、例として野球部とフットサルサークルの場合のガクチカをご紹介します。ぜひガクチカ作成の参考にしてくださいね。

野球部での活動をテーマにしたガクチカの例文

私は学生時代に野球部に所属し、大会での優勝を目指し練習を重ねてきました。大学時代の目標はレギュラーメンバーになることでした。高校時代まではレギュラーとして活躍していたのですが、大学に入学して初めての試合ではレギュラー入りを果たすことができなかったのです。悔しさが募り、レギュラー入りを目標に今まで以上の自主練習を始めました。毎朝500回の素振りに加え、5キロのコースをランニングしました。

決して楽な道のりではなく挫けそうになったこともありましたが、レギュラーメンバーになれなかった悔しさを思い出し、練習を継続していました。部活の中では率先して雑務も行うようにし、チームに貢献しようと努めました。

これらを継続した結果、練習でも成果が出るようになり、監督やチームメンバーにも認めてもらうことができたのです。そして2年生の春、念願が叶ってレギュラーメンバー入りを果たしました。
目標に向かって着実に努力を積み重ねることで結果を出せたのだと思います。この経験から学んだ絶えず努力をする大切さは社会人になってからも忘れないようにし、仕事の中でも活かしていきたいと思います。

フットサルサークルでの活動をテーマにした例文

私が学生時代にいちばん力を注いでいたのは、フットサルサークルでの活動です。このサークルのコンセプトは、性別や経験年数に関係なく誰でもフットサルを楽しむことでした。

しかし、実際は経験者と未経験者の実力差が激しく、経験者だけが楽しめる雰囲気になっていたのです。せっかく入った新入生が辞めてしまうこともあり、私はこの現状を変えたいと考えました。サークルのコンセプトに基づき、みんなで楽しめるサークルにしたいと思ったのです。

そこで、未経験者も交えて楽しむことができる大会を企画することにしました。この大会では、未経験者の入れたゴールは3倍の点が入るようにし、経験者と未経験者をバランスよく混ぜてチーム編成を行いました。大会を行うに際し、改めてこのサークルのコンセプトをみんなに伝えることもしました。

その結果、大会は予想以上に盛り上がり、未経験者からは「また開催してほしい」「以前よりフットサルが好きになった」という声を貰いました。私はこの経験から、状況に応じてルールを作り変えていくことの大切さを学びました。今後はフットサルで得たものを土台に、ダイバーシティの精神を大切にしている御社では社員一人ひとりが輝ける組織づくりに貢献したいと思っています。

 体育会学生がガクチカでスポーツ経験をアピールする際のポイント

続いて、体育会学生がガクチカでスポーツ経験をアピールする際のポイントをご紹介します。実際にガクチカを作成する際は、以下の点に注意して作りましょう。

実績や成績を述べるだけの文章にならないようにする

スポーツ経験者のガクチカでやってしまいがちなのは、事実や成績だけ述べた文章になることです。

「全国大会で優勝しました」という結果だけを伝えるのではなく、そこに至るまでのエピソードを詳しく説明するようにしましょう。

あなたが努力したことや挫折した経験を織り交ぜることでガクチカの印象が強まります。

結果でなく過程重視で書く

面接官が知りたがっているのは結果ではなく過程です。結果や学びに繋がるまでにどのような道のりを歩んだかによって、応募者の人柄が分かるからです。

あなたの良さが十分に伝わるように、過程の部分をしっかりとアピールしてください。

自身の行動に対して動機を述べ、「個性」を伝える

行動について説明したら、必ず動機もセットで述べましょう。なぜそうしたのか、なぜそれを選んだのかなど、ガクチカを作成する際には改めて自分と向き合うことが必要です。

行動の動機を伝えることであなたの個性が面接官に伝わり、会社とマッチする人材であるかどうかの判断材料にもなります。

トレーニング論を語りすぎない

スポーツを経験しているとついトレーニング論について語りたくなってしまうかもしれませんが、必要以上にトレーニング論を強調しないように注意しましょう。

面接官が知りたいのはあなたの人柄やスキルです。求められている回答とガクチカの内容がズレすぎてしまうとマイナスの評価を与えられてしまう可能性もあります。

学んだことや得たことを明確にする

学んだことや得たことは曖昧に表現せず明確に伝えましょう。

たとえば「自主練をたくさんし、以前よりも良い成績を残すことができました」という文章よりも「ランニングや壁打ちなどの自主練を毎日5時間行い、地区大会を通過することができました」のほうがより分かりやすいガクチカになります。

数値を交えて具体的に書く

練習時間や大会の成績、部員の人数などは数値を交えて書くことによって想像しやすくリアリティのあるガクチカになります。

「○秒早い記録を出しました」「飛距離が○cm伸びました」など、成果についても抽象的ではなく具体的な数値で伝えることをおすすめします。

専門用語を多用しない

体育会学生がガクチカでスポーツ経験をアピールする際は、専門用語を多用しないことがポイントです。

スポーツに関する専門的な用語や業界特有の言葉を使いすぎず、誰でも理解できるように簡潔かつ分かりやすく伝えることは、選考はもちろん社会に出てからも求められるスキルです。

面接官や企業の担当者は必ずしもスポーツに詳しいわけではないため、専門的な言葉を多用すると、伝えたい内容が伝わりにくくなり、逆に理解してもらえない可能性があります。

例えば、「コンディショニング」や「フィジカル強化」などのスポーツ用語を使うよりも、「体力作り」や「体調管理」といった一般的な表現を使うことで、誰にでもわかりやすく説明できます。

また、スポーツの成果や取り組みをエピソードを通じて伝える際には、相手にとって具体的で実感しやすい言葉を選ぶことが大切です。

スポーツ経験を通じて得たスキルや成長した点を、より効果的にアピールできるでしょう。

ガクチカにスポーツ経験を書くときのよくある質問

最後に、ガクチカにスポーツ経験を書くときのよくある質問をご紹介します。

Q.優秀な成績や特別な経験がないですが大丈夫でしょうか?

大会で優秀な成績を修めたり、華やかな経験をしていなくても心配することはありません。優秀な成績が面接での評価に繋がるわけではないからです。

それよりも目標に向かってコツコツと努力してきた姿や挫折を乗り越えようと頑張ってきたエピソードのほうがあなたの人柄やスキルを伝えることができます。

実績そのものよりも経験の内容の濃さで勝負しましょう。

Q.部活動やサークルで役職がなくてもガクチカをかけますか?

どんな役職についていたかよりも、部活やサークルの中でどんな経験をしたかのほうが重要です。

たとえ役職がなくてもあなた自身が経験し学びに繋がったエピソードをガクチカとして伝えてみましょう。また、選手ではなくマネージャーとして活躍していた経験もガクチカにすることは可能です。

Q.書くことが思いつかず、どうしたらいいかわかりません。

どんなことをガクチカに書いたら良いか分からないという人は、第三者の客観的な視点を借りてみましょう。

身近な友人や先輩、家族などに相談し、自分が学生時代に力を注いでいたことについてどう見えていたかを聞き出してみるのもおすすめです。

また、就職エージェントを頼るという選択肢もあります。エージェントは就活のプロであり、これまで多くのガクチカを就活生と共に手掛けてきました。

面接官の印象に残るガクチカ作りのアドバイスをしてもらうことができます。自分だけで悩まず、気軽に相談してみましょう。

 ガクチカの作成は体育会学生特化型の就職エージェントへの相談もおすすめ

学生時代にスポーツを経験していた人は、まずはどんなことをガクチカとして書けるか振り返って整理してみましょう。書き出してみると、大会や練習以外にもガクチカとしてアピールできることがあるかもしれません。

ガクチカは書き方次第で面接官の評価に直結するため、ぜひこの記事でご紹介したポイントを押さえ、あなたの魅力が伝わる内容を練り上げてください。

「一人で面接対策するのは不安」「企業に高評価をもらえるガクチカの書き方がわからない」という方は、ぜひ体育会専門の就職エージェント「アスリートエージェント」をご活用ください。

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