2024.07.29
バレーボール関係の仕事の種類と効率的に見つける方法
バレーボールが好きな人のなかには、バレーボールに関わる仕事に就きたいと考えている人も多いのではないでしょうか。
好きなことを仕事にすることで、知識を付けることが苦ではなくなるので、成長スピードが早く成果をあげやすいといえます。
この記事では、バレーボールに関わる仕事、探し方について詳しく解説しています。
INDEX
バレーボールに関わる仕事【実業団(Vリーグ)編】

バレーボール実業団(Vリーグ)の仕事は以下の7つです。
- バレーボール選手
- 監督、コーチ
- アスレティックトレーナー
- チームドクター
- チームアナライザー
- チームマネージャー
- チームスタッフ
詳しく解説していきます。
バレーボール選手
バレーボール選手として高い能力がある人には、Vリーグに参加している実業団チームに入るという選択肢があります。
実業団チームに入る方法は「トライアウトを受ける」「スカウトを受ける」「関係者の伝手で入る」の3つです。
実業団は大きく分けて以下の2つに分類されます。
- Vリーグ加盟チーム(企業)
- 9人制実業団リーグ加盟チーム(企業)
実業団選手の多くが、プロ契約ではなく、企業の「社員」として契約しています。
そのため、選手として活躍できなくても、引退しても、企業の社員として安定して給料をもらえるので安心です。
仕事内容や待遇は所属するチームによって大きく異なりますが、大会シーズン以外は会社の業務とバレーボールの練習を兼務することが多いです。
選手として知名度が上がると、メディアへの出演依頼や、スポンサーが付いてくれることもあるので、収入アップが期待できます。
また、日本トップレベルの実力を誇る石川祐希選手など、社員契約ではなく海外のトップチームと「プロ契約」を結んでいる選手もいます。
監督・コーチ
選手時代の「実績」「経験」が豊富な方であれば、実業団チームの監督・コーチになるという選択肢もあります。
実業団チームの監督・コーチになる方法は、「スカウトを受ける」「関係者の伝手で入る」の2つです。
実績のある選手が引退後に、関係者からスカウトを受けて就任するパターンが多いといえます。
監督・コーチに関しても、選手同様「企業の社員」として契約することが多く、結果が出せなくても安定した給料がもらえるので安心です。
なかには、別会社で働きながら、実業団チームの監督・コーチを務めている人もいますので、もしスカウトを受けた場合は契約内容をしっかり確認してから契約しましょう。
高いレベルのチームになるほど、選手やサポーターから求められるものは多くなりますが、その分、競技結果やコーチングで成果が出たときの喜びは格別です。
監督・コーチとしてベンチに入るには、「公認指導員」などの資格を取得する必要があるので、監督・コーチを目指す方は早めに取得しておきましょう。
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アスレティックトレーナー
アスレティックトレーナーとは、健康管理をはじめ、トレーニング、怪我に対する応急処置からリハビリまで幅広くサポートする専門家のことです。
リハビリを担当した選手が、怪我を乗り越え試合で活躍したときや、トレーニングの成果がチームの勝利に繋がったときなどに大きなやりがいを感じる仕事です。
アスレティックトレーナーになるための資格は不要ですが、資格を持っていない場合は「知識・技能の証明」ができないので、実業団チームのアスレティックトレーナーとして採用されることは難しいでしょう。
そのため、実業団チームにアスレティックトレーナーとして入りたい場合、資格は必須といえます。
アスレティックトレーナーの資格は以下の3つです。
このなかで最も有名な資格は、日本スポーツ協会が実施している「日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー(JSPO-AT)」です。
実際の受験者数、合格者数を公表していないので、正確な合格率は不明ですが、およその合格率が「10%」と呼ばれている取得難易度の高い資格です。
難易度が高い分、資格を取得すると採用される確率がグッと上がるので、実業団チームでアスレティックトレーナーとして働きたい方は、積極的に資格取得にチャレンジしましょう。
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チームドクター
スポーツによる怪我、健康管理に関するスペシャリストをスポーツドクターと呼び、チーム専属のスポーツドクターを「チームドクター」といいます。
多くの実業団チームには、チーム専属のスポーツドクター(チームドクター)が付いています。
チームドクターになると、遠征や合宿に帯同することも多く、さまざまな場面で臨機応変な対応が求められるので、「内科」「外科」「精神科」など幅広いジャンルの知識を付けておく必要があります。
スポーツドクターになるには、日本の医師免許と、以下いずれかの資格が必要です。
スポーツドクター・チームドクターになるのは簡単なことではありませんが、たくさんの人を助け、感謝されることも多いため、とてもやりがいのある仕事であるといえます。
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チームアナライザー
試合のデータを分析・解析する専門家のことを「チームアナライザー」と呼び、「チームアナリスト」とも呼ばれます。
「敵を知り、己を知れば、百戦危からず」という言葉があるように、自チーム・敵チームを徹底的に分析することで、チームの勝率は飛躍的に向上します。
実業団以上のチームには、チーム専属の「チームアナライザー」が付いていることがほとんどなので、チームの勝利にチームアナライザーは必須といえます。
チームアナライザーになるために必要な資格はありませんが、バレーボールの専用分析ソフト「データバレー」が使えることはもちろん、「バレーボール」を熟知している必要があります。
バレーボールは、データ(数字)だけでは決めつけることができないことも多いので、データと試合状況を総合的に見て、適切な指示・指導ができるアナライザーが求められます。
チームマネージャー
実業団チームのマネージャー業務は、以下があげられます。
- スケジュール調整、管理
- 備品の発注、管理
- ボール拾い、ボール出し
- 広報活動
- 遠征の手配、帯同
チームマネージャ―は、チーム運営全般に関わる業務を担当することが多いです。
スケジュール管理や、遠征の手配などは、ミスがあるとチーム全体に多大な影響を及ぼすので、責任感の強い人が向いているといえます。
大変な業務ではありますが、スタッフや選手と密接に関わる事になるので、とてもやりがいのある仕事であるといえます。
チームスタッフ
実業団のチームスタッフは以下の構成で運営していることが多いです。
- 部長
- 副部長
- ゼネラルマネージャ―
- 監督
- コーチ
- チームアナリスト(チームアナライザー)
- アスレティックトレーナー
- チームマネージャ―
- 広報
- 総務
- 通訳
- チームドクター
実業団チームを運営していくには、たくさんのチームスタッフの力が必要です。
チームを陰で支えるチームスタッフは、選手、ファンと一丸となって戦いに参加できるとてもやりがいのある仕事です。
上記のなかであなたが専門的に学んでいる分野があれば、バレーボールの実績がなくても実業団チームの運営に携わることは可能です。
バレーボールに関わる仕事【団体編】

バレーボール団体の仕事について詳しく解説していきます。
日本バレーボール協会員(JVA)
日本バレーボール協会とは、日本バレーの中枢機関のことです。日本バレーボール協会員の仕事内容は以下の通りです。
- 総務
- 経理
- 国際渉外
- 企画
- 事業
- 営業
- 広報など
仕事内容は一般の企業とほぼ同じで、仕事の対象がバレーボールというだけです。
そのため、日本バレーボール協会(JVA)に就職する条件に、バレーボールの経験・実績は必須ではありません。
過去7年間に採用された9名のうち、バレーボール部に所属していたのはわずか2名です。
ただし、スポーツ団体のため、スポーツに関心のない方は募集の対象外となっています。バレーボールの普及・発展に情熱を持っている人は、とてもやりがいのある仕事だといえるでしょう。
バレーボールに関わる仕事【民間企業編】

民間企業のなかで、バレーボールに関わる仕事は以下の3つです。
- スポーツメーカー
- マスコミ
- スポーツライター
詳しく解説していきます。
スポーツメーカー
バレーボールのスポーツメーカーであれば「モルテン」「ミカサ」が2大メーカーとなっています。スポーツメーカーの仕事内容は大きく以下に分類されます。
- 営業
- 開発
- 生産技術
- 購買
- 総務など
スポーツメーカーであっても、スポーツ関連事業の他にも自動車部品事業や医療機器事業などさまざまな事業に取り組んでいることが多いです。
そのため、あなたがバレーボールに関わる仕事に就きたいのであれば、面接でその意思をしっかり伝えましょう。
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マスコミ
マスコミとは、マスコミュニケーションの略で、テレビや新聞、雑誌などの媒体で多くの人に情報を届けることです。
マスコミの仕事内容は業界によって大きく異なりますが、以下が代表的な仕事内容です。
- 放送記者
- 放送技術者
- 新聞記者
- 編集者
- アナウンサー、キャスター
- TVディレクター、プロデューサー
- イベントプランナー
バレーボール業界では、日本文化出版株式会社が発行している「月刊バレーボール」が最も有名です。
全国のバレーボーラーに読まれている「月刊バレーボール」の発行に携われることになれば、大きなやりがいとなるでしょう。
スポーツライター
スポーツライターとは、新聞や雑誌、Webメディアなどでスポーツに関する記事を書くライターのことをいいます。
試合のレポート、選手やスタッフへのインタビューを元に記事を執筆することが、主な業務内容となります。
スポーツライターになるための資格は必要ありませんが、未経験で「段取り」「取材」「記事執筆」を行うことは難しいため、まずは新聞社や出版社に就職することをおすすめします。
バレーボール専門のスポーツライターになりたい場合は、コミュニケーション能力、取材能力はもちろん、「バレーボールに関する深い知識」も必須となるので、常日頃からバレーボールに関する勉強もしておきましょう。
バレーボールのスポーツライターになれば、実績のある選手やスタッフの話が直接聞けるので、多くの学びを得ることができ、やりがいのある仕事といえます。
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バレーボールに関わる仕事【指導編】

バレーボールの指導に関わる仕事について解説していきます。
部活動外部指導員
平成29年度から教員の業務負荷軽減の一環として、「部活動指導員」という制度が導入されました。
外部の方でも学校の正式な教員として報酬をもらいながらチームのスタッフになれるため、学生の指導をしたい方は応募してみてはいかがでしょうか。
部活動指導員になるための資格は各自治体が規定しているため、該当の自治体を確認してみましょう。
わたしたちはスポーツ経験を副業として中学生や高校生に教えたいと考えている方のために、「アスリートボックス」というアスリート人材シェアサービスを展開しています。
興味のある方は以下から求人を見てみてくださいね。
バレーボールに関わる仕事を探す方法

バレーボールに関わる仕事の探し方は以下の3つです。
- アスリート専門の支援エージェントへ登録する
- 知人に求人を紹介してもらう
- 協会、チームHPで採用状況をチェックする
詳しく解説していきます。
アスリート・体育会学生専門の転職・就職エージェントへ登録
スポーツ経験がある場合には、アスリート・体育会学生専門の転職・就職エージェントに相談してみましょう。
あなた専属のエージェントが、あなたの適性と希望に沿った企業を見つけるために全力でサポートしてくれます。
また、応募書類の作成のアイデア出しやあなたの強みの言語化など、受かるためのサポートも充実しています。
自らも部活やアスリート経験のあるキャリアアドバイザーが、豊富な転職・就職サポート経験を元にあなたの経験や価値観を理解し、最適なキャリアプランを一緒に考えます。
少しでも気になる方は、下のボタンから今すぐ会員登録してみましょう!
アスリート・体育会学生専門の転職・就職エージェントについては以下の動画でも詳しく解説していますので、ぜひチェックしてみましょう!
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知人に紹介してもらう
バレーボール関係者に知人がいれば、求人がないか聞いてみるのも良いでしょう。求人サイトやSNSに掲載されていないだけで、実は求人を募集しているケースも珍しくありません。
また、実業団チームの選手・スタッフになりたい場合、チーム関係者に伝手があると採用が有利になることが多いです。バレーボール関係者の知人に聞いて回ることも意識してみましょう。
協会・チームのHPで採用状況をチェック
バレーボール協会や、企業チームのHPに採用状況が掲載されていないか定期的にチェックすることも大切です。
入りたい企業に入れるかどうかは、あなたの知識・経験はもちろん「タイミング」も重要です。
採用枠が埋まる前に、いち早く応募できるよう、定期的に採用状況をチェックしましょう。
まとめ
この記事では、バレーボールに関わる仕事・探し方について詳しく解説してきました。
バレーボールに関わる仕事はたくさんあるので、あなたにバレーボールの技術がなくても諦める必要はありません。
これまで紹介してきたバレーボールに関わる仕事のなかで、あなたの「得意分野」であったり、「やってみたい」と思えるものがあれば、ぜひチャレンジしてみましょう。
一人で就活・転職活動を進めるのが不安…といった方は、ぜひ「アスリートエージェント」にご相談ください。あなたの就活・転職活動を全力でサポートいたします。
アスリートエージェントとは?
アスリートエージェントは、アスリート・体育会&スポーツ学生に特化した就職・転職エージェントです。
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といった業界でも高い数字を出しているのが特徴です。
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