【アスリート採用】体育会・スポーツ学生＆アスリート向けに働きながら競技を続ける方法を解説

「就職や転職を考えているけれど、今まで続けてきたスポーツを諦めたくない」「社会人と競技を両立させたい」とお考えの方もいるでしょう。

本記事では、働きながら競技を続けるアスリート採用について解説します。

さらに、アスリート採用を実施している企業をどのように探したらよいのかについても詳しくご紹介します。

アスリート採用とは

アスリート採用とは、アスリートが企業に所属しながら競技活動を続ける働き方のことです。

期間限定雇用や派遣社員という雇用形態ではなく、フルリモートで出勤しなくても働ける環境を用意するなど方法を考え、アスリートを積極的に採用する会社が増えてきました。

現役のアスリートはもちろん、引退したアスリートや指導者も採用をしている会社もあります。

バックアップ体制や、競技をやめた後も困らないようにキャリアを積むことができたり、双方でメリットのある働き方を作成しています。

アスリート採用とデュアルキャリア

仕事も競技も両方に臨み経験を重ねてキャリアを積んでいくことを「デュアルキャリア」ともいい、最近はスポーツ選手のデュアルキャリアへの希望が増えています。

デュアルキャリアとして就職し勤務することで、地域貢献・会社の広告・スポーツチームの応援やスポンサーにつながることから、会社とアスリート双方のメリットが大きいでしょう。

プロスポーツを実践する現役選手の中には、現役のうちから多方面でのつながりを基に新事業を展開したりベンチャー企業へ就職している人もいます。

「デュアルキャリア」を目指すのであれば、現役のうちからできることを進めておくことが大切です。

以下の動画でもデュアルキャリアについて詳しく解説しています。ぜひチェックしてみてください。

社会問題となっているアスリートのセカンドキャリア

アスリートは、基本的に競技だけに集中して取り組むことを求められがちです。しかし、アスリートが引退したあとの本人の生活はどうなるのでしょうか。

プロアスリート、または大会に出場するような企業アスリートの場合は、所属しているチームやスポーツ協会がアスリートの将来とセカンドキャリアについて考え、支援することが理想です。

しかし、日本ではまだまだアスリートの将来設計やセカンドキャリアについては本人任せであることがほとんどです。

多くの会社は、セカンドキャリアとしてアスリートを支援するという制度や知識にたいする認識不足であることが現状です。

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アスリート採用のメリット

アスリートを採用することには、アスリート側にも企業側にも両方にメリットがあります。ここでは、それぞれにどのようなメリットがあるのかご紹介します。

アスリート側のメリット

アスリートを採用することは、企業だけでなくアスリート側にも多くのメリットをもたらします。

1. キャリアの幅が広がる

アスリートとしての競技人生には限りがありますが、就職を通じて競技引退後の新たなキャリアを築くことができます。特に、スポーツで培ったスキルや経験を活かせる職場で働くことで、長期的なキャリアプランが描けます。

2. スキルを活かせる

競技生活で培ったリーダーシップ、チームワーク、目標達成力などのスキルは、企業でも高く評価されます。プレッシャーへの強さや忍耐力は、多くの業界で即戦力として活躍するための武器となるでしょう。

3. 安定した収入が確保できる

企業に雇用されることで、経済的な安定が確保できます。生活基盤が安定し、競技に専念できる環境が整う場合もあります。

4. 新たな人脈や経験を得られる

企業での仕事を通じて、スポーツ界以外の人々と交流する機会が増えます。競技生活では得られない新しい視点や経験を積むことができ、個人としての成長につながります。

5. スポーツの普及や価値向上に寄与できる

スポーツ関連のプロジェクトやイベントに関わることで、スポーツの普及や価値向上に貢献することができます。アスリートの経験を活かして、スポーツとビジネスの架け橋となる役割を果たすことも可能です。

企業がアスリートを雇用することで、アスリートのセカンドキャリア形成や競技生活のサポートを実現するだけでなく、競技以外のスキルや経験を磨く絶好の機会となるでしょう。

企業側のメリット

アスリートを採用することは、企業にとっても様々なメリットがあります。

1. 優れた精神力や目標達成力を持っている

アスリートは、競技を通じて目標を達成するための努力や粘り強さを培っています。この能力は、企業のプロジェクトや業務においても発揮され、高い成果を上げることが期待されます。

2. ストレス耐性が高く、困難に立ち向かえる

アスリートは、競技中のプレッシャーや逆境を乗り越える経験を持っています。ビジネスの厳しい環境でも大きな強みとなり、困難な状況でも冷静に対処できる人材として重宝されるでしょう。

3. 企業イメージやブランド力が向上する

アスリートを採用することで、スポーツや健康、チャレンジ精神を重視する企業としてのイメージが強化されます。また、採用したアスリートが活躍することで、企業の知名度やブランド価値の向上にもつながります。

4. スポーツを活用した社内活性化やCSR活動ができる

アスリートの経験を活かしてスポーツイベントや健康促進プログラムを社内で実施することで、従業員の士気や健康意識が向上します。

また、地域や社会への貢献活動（CSR）にもつながり、企業としての社会的責任を果たす場面が増えます。

5. 柔軟性や適応力が高い

競技の中で様々な戦術や状況に対応してきたアスリートは、新しい環境や仕事にも柔軟に適応できる能力を持っています。適応力の発揮は、変化の激しいビジネス環境で特に重要です。

6. 長期的な成長が期待できる

アスリートは、努力を積み重ねて成長していくことに慣れています。そのため、入社後も継続的にスキルを向上させ、企業にとって価値のある人材へと成長する可能性が高いです。

このように、アスリートの持つ特性や経験は、企業に新たな価値をもたらし、業務や組織全体の向上につながるでしょう。

アスリート社員はプロや実業団と何が違う？

会社からアスリート採用された社員と、プロ・実業団のアスリートとでは、働き方や会社員としての存在・待遇は全く違ってきます。

ここでは、働き方の違いについて見比べてみましょう。

一般採用（フルタイム社員）

フルタイム社員の場合は、80％以上が会社の業務に従事します。一般の社員とほぼ同等の扱いなので、アスリート手当などは支給されません。

練習時間は、就業後や休憩時間、休日にあてることがほとんどなので、競技に集中して練習することは不可能に近いでしょう。

練習時間の確保ができず苦しんでいるアスリートが多いようです。

アスリート採用（プロ＆セミプロ）

プロアスリートやセミプロアスリートは会社の広告塔として採用されているため、競技で注目を浴びたり成績を残すことがそのまま仕事となります。

そのため、ほかの働き方と違い、自分の競技の練習や大会参加に集中して臨むことができるのです。

ただし、成績がおもわしくないときや、競技を引退した際に活かせる「セカンドキャリア」がほぼ培われていないため、同期とは差が開き出世やキャリア構築には時間がかかることもあるでしょう。

アスリート採用（デュアルキャリア）

デュアルキャリアは、仕事と競技を同じくらいの頻度で臨む働き方です。

そのため、アスリートとしても会社員としても同じくらいキャリアを積み、アスリートとして活躍を終えても、社会人として通用する人材として活躍していけるでしょう。

引退後の社会での生き方に強みがあるため、アスリートの多くに注目されている働き方です。

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アスリート採用を行っている企業

実際にアスリート採用を行っている企業は、国内にどのくらいあるのでしょうか。ここでは、4つの企業をご紹介します。

株式会社IBJ

婚活サービス・マッチング事業を行っている会社で、業界としては老舗企業です。アスリート採用は、大会出場実績があるアスリートが応募対象となります。

• 正社員
• 競技内容、職歴、障害は問わず
• 職務内容：総合職(新規事業開発、イベント企画、営業、マーケティング、Webディレクター、財務・経理、人事、法務、IR、CS(カスタマーサポート)など。)

エントリー後、適性検査、面接を3回程度行った後、結果がでるようです。

参照：株式会社IBJ
参照：アスリート採用応募要項

株式会社 大松運輸

建築現場への建材配送、酒類運送・倉庫管理、住宅設備機器の施工取付など配送と管理をする会社です。

大松運輸ではバランスを考えたシフトを組み、生活と将来の安定を目指しています。

アスリート採用はもちろん、それだけでなく、文化芸能方面との両立をしたい方も対象です。

「自分のやりたいことをしながら働きたい」という人を応援してくれる企業です。

• 都合に合わせて休みが取れる・試合前は午前中に帰って練習・仕事が忙しいときでも調整可能と、スケジュールに関して柔軟な対応
• 運転免許がない場合も取得制度があるので心配なし
• トレーニングルームや食事の補助がある
• チームに負担をかけず暮らす地域が選べる・住宅家賃補助がある
• 遠征旅費の補助あり
• セカンドキャリアをサポート

参照：株式会社 大松運輸
参照：アスリート採用について

パソナグループ

創業1976年と老舗企業で、人材派遣を主とする会社です。

アスリート採用については、競技と仕事の両立と、競技引退後のセカンドキャリアの両方を視野に入れての採用をしています。

アスリート採用については、現役選手はもちろん引退後の選手やコーチを対象に、デュアルキャリアからセカンドキャリアまでサポート。

人材派遣会社ならではの幅広い業種と勤務地で活躍できます。

• 雇用形態：パソナグループの契約社員
• 勤務地：兵庫県淡路島、東京、名古屋、大阪など
• 日本創生大学校の研修カリキュラムより「アスリートキャリア支援プログラム」を実施
• 職務内容：企画業務、営業・マーケティング業務、BPOセンター業務 、管理部門業務など

参照：パソナグループ
参照：アスリート社員採用について

バリュエンスグループ

ブランド品などの買い取り・販売事業、不動産事業、スポーツ関連事業などの企業です。

アスリート採用については、セカンドキャリアだけではなく、早い段階からのデュアルキャリアを中心に現役のうちから二重のキャリア作りを行っています。

鑑定や販売士の仕事は98％が未経験者。1カ月間しっかりとした研修を行うため、自信を持って安心して業務に向かえるのだとか。

雇用形態は、正社員からアルバイトまで様々に選ぶことができ、アスリートとしての練習時間と勤務時間の両立が可能です。

可能な限り在宅勤務ができる環境も整えています。

参照：バリュエンスグループ
参照：アスリート採用

アスリート採用を行っている企業探しはエージェントにお任せしよう

アスリートエージェントは、体育会・アスリート人材の支援に特化している転職エージェントです。

体育会転職希望者、現役社会人アスリート、引退したプロアスリートを対象にしているスポーツ特化型の就職・転職エージェントです。

転職支援を受けたい体育会系の方、セカンドキャリアを視野に入れている方、デュアルキャリアを目指している方にもおすすめですよ。

希望の就職を目指すひと、ビジネス未経験のひとへも、マンツーマンで相談にのってくれます。

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まとめ

本記事では、スポーツ競技の現役選手として働きながら練習や競技を続けられる就職について解説しました。

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引退後も安心して社会で活躍できるよう、アスリート採用について前向きに考えてみませんか。