2024.10.12
スポーツ栄養士になるには?仕事内容や向いている人の特徴、必要な資格まで詳しく解説
スポーツをする人に向けて栄養面でサポートする「スポーツ栄養士」。
今回は栄養の分野でアスリートを支える「スポーツ栄養士」の仕事に就く方法や仕事内容について詳しく解説します。
「スポーツ栄養士になるにはどうしたらいい?」「スポーツ選手を支える仕事に就きたい」とお考えの方は、ぜひ最後までご覧ください。
INDEX
公認スポーツ栄養士とは?

まず初めに、公認スポーツ栄養士とはどのような職業なのか?気になる役割から詳しく説明していきたいと思います。
公認スポーツ栄養士とは、プロやアマチュアのアスリート、スポーツをする人に対して栄養管理や食事指導を行う人のことを指します。
それだけでなく様々な専門家たちと連携することで、アスリートたちの栄養・食事に関する自己管理能力の向上を促し、栄養面から専門的なサポートを行うという大切な役割も果たしています。
公認スポーツ栄養士はスポーツ栄養学のスペシャリストであり、公益社団法人日本栄養士会および公益財団法人日本スポーツ協会の共同認定による資格です。
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スポーツ栄養士の仕事内容

スポーツ選手の食事管理・指導
1人1人のアスリートに適した食事メニューの考案・提案も仕事の1つです。
食事こそがアスリートの肉体を支えているため、炭水化物・タンパク質・脂質・ビタミン・ミネラルと呼ばれる5大栄養素が取れたバランスの良い食事メニューを考えることが重要になります。
食事と合わせて、アスリートがパフォーマンスを最大限発揮できるよう、コンディショニングの3本柱とも言われている「運動」「栄養」「休養」の3点のバランスを考えたプログラムの作成を行います。
スポーツ選手の栄養カウンセリング

食事指導だけではなく、アスリートが身体づくりをしていく上での悩みをカウンセリングしたり、栄養に関するマネジメントを行います。
こうしたカウンセリングを行うスポーツ栄養士の主な勤務先はスポーツジムや実業団チーム、大学などの教育機関が多く、幅広い層のそれぞれに合った的確なアドバイスが求められています。
栄養セミナーの実施や資料作成
スポーツ栄養士は栄養に関するセミナーを実施することもあります。
これはアスリートやその関係者たちに栄養がスポーツにおいてどれだけ重要なものなのか、食事の重要性を理解してもらうことを目的としており、セミナーを実施するにあたって必要な資料作成や準備もスポーツ栄養士の仕事になります。
スポーツ栄養士の給与・年収

スポーツ栄養士の明確な給与・年収は、各スポーツジムや病院、実業団、プロアスリートの担当栄養士など働く場所によって大きく変動するため、平均年収は約350万円程度であると言われています。
年収が低い理由としてはまだまだ職業として認知度が世間から低いことが挙げられますが、今後さらにスポーツ栄養士の需要が高まっていくことが予想されており、それによって認知度が上がれば平均年収が高くなる可能性は十分にあり得るでしょう。
スポーツ栄養士になるために必要な資格と手順

審査に必要な申請資格
スポーツ栄養士になるための審査に必要な資格は以下になります。
- 管理栄養士であること
- 公認スポーツ栄養士養成講習会への受講年度の4月1日時点で、満22歳以上であること
- スポーツ栄養指導の経験があること、またはその予定があること
- 日本スポーツ協会と日本栄養士会が認めた者
(※公益社団法人日本栄養士会HPより参照)
上記全ての項目が必須条件となりますので目指す方は注意しましょう。
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認定されるまでの流れ
スポーツ栄養士として認定されるまでの流れは以下になります。
- 日本スポーツ栄養学会が開催する、スポーツ栄養ベーシックコース講習会を受講
- 必要書類を準備して、日本スポーツ栄養学会へ提出
- 受講決定通知受領後、公認スポーツ栄養士養成講習会を受講
- 共通科目Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ検定試験を受ける
- 共通科目の検定試験に合格
- 専門科目集合講習会を受講
- 専門科目検定試験を受ける
- 「公認スポーツ栄養士」認定
(※公益社団法人日本栄養士会HPより参照)
資格の有効期限は認定日より4年であり、有効期限が切れる6ヶ月前までに研修会を受講し、更新の申請が必要になります。
スポーツ栄養士のやりがい

喜びを分かち合い、成長や勝利を共有できる
スポーツ栄養士は、アスリートや利用者と直接会って相談に乗り、成長していく過程を間近で見ることができます。
また自分のサポートによって担当するアスリートが功績を挙げたり結果を残した際に、一緒に喜びを分かち合うことができるのもやりがいに繋がるでしょう。
また、食事や栄養指導を行うことで利用者を健康に導き、自分が考案した食事メニューに対して「おいしかった」「次の食事が楽しみ」といったように感謝された時も喜びを感じることができます。
様々な分野の専門家と一緒に仕事ができる

スポーツ栄養士が仕事で関わるのはアスリートや利用者だけではありません。
監督やコーチ、トレーナー、スポーツ医学の専門家といった各分野のプロフェッショナルと連携してサポートを行う場面も多々あります。
様々な分野の人と関わる機会も多いため、知識を積み重ねることで自身のスキルアップにも繋がるでしょう。
スポーツ栄養士の主な就職先

スポーツ栄養士の就職先はスポーツチームや施設など様々な場所が考えられますが、主な就職先について具体的にご紹介します。
スポーツ栄養士を目指したい人は、就職先を探す際の参考にしてみてください。
プロ・アマチュアスポーツチーム

スポーツ栄養士の主な就職先の一つに「プロ・アマチュアスポーツチーム」があります。
プロ・アマチュアスポーツチームに在籍するスポーツ栄養士は、選手のパフォーマンス向上や健康管理のために、栄養指導や食事管理が主な仕事内容です。
栄養プランを作成し、試合やトレーニングに合わせた食事管理をするために、専属栄養士としてチームの合宿や試合に帯同することもあります。
栄養管理は日常的なサポートが必要になるため、常にチームと向き合う働き方が求められます。
プロ・アマチュアスポーツチームで活躍するスポーツ栄養士は、チームの成果に大きく貢献する重要な役割を担う点でやりがいが感じられるでしょう。
フィットネスクラブ・スポーツジム

スポーツ栄養士として、フィットネスクラブ・スポーツジムで働くケースもあります。
フィットネスクラブやスポーツジムでは、会員の健康や体力向上、ダイエット目的に応じた栄養指導や食事プランの提供を行い、トレーナーと連携しながら個別サポートを行うことが主な仕事内容です。
具体的には、会員個々人のニーズに対応するために、健康維持、ダイエット、筋力増強、パフォーマンス向上など、目的に応じた食事プランを提供します。
トレーナーと連携し運動と栄養のバランスを最適化することで、より効果的な成果が得られるようなサポートを行います。
また、時には栄養セミナーやワークショップを開催して、会員の食生活改善や栄養知識向上を図ることもあります。
研究・教育機関

スポーツ栄養士は、大学や専門学校、研究所などの教育・研究機関で、スポーツ栄養に関する学術的な研究や教育を行う働き方もあります。
研究機関では栄養がアスリートのパフォーマンスや健康に与える影響を科学的に分析し、新しい栄養戦略やサプリメントの効果を検証します。
また、将来の栄養士やトレーナーを育成するために、授業や実習を通じて専門知識を教えることもあります。
一般の人々やスポーツ業界関係者に対して、講演やセミナーを通じてより広く栄養に関する理解を深めるための重要な役割を担うのも、スポーツ栄養士の仕事です。
病院

スポーツ栄養士は、病院内でアスリートや一般患者のリハビリや体調管理を目的に、疾患予防や健康増進をサポートするための栄養指導を行うことがあります。
ケガからの回復期である患者や持病を持つ運動愛好者に対して、最適な栄養プランや栄養指導を提供する役割を担います。
患者の容態に合わせて、適切な指導をすることが求められるでしょう。
スポーツ栄養士になるにはどんな方法がある?

スポーツを食事・栄養の面からサポートするスポーツ栄養士になるためには、どのような方法があるのでしょうか。
スポーツ栄養士として活躍するための一歩を踏み出したい人は、以下で紹介するスポーツ栄養士になるための方法を参考にしてみてください。
求人サイトを利用する

求人サイトを利用して、スポーツ栄養士になるための求人情報を入手する方法があります。
求人サイトでは、スポーツ栄養士を募集している企業の求人情報についても確認することができます。
また、希望の年収や休日、福利厚生など条件を絞り込んで検索可能です。
希望する条件の就職先が見つけやすく、新着情報なども確認しやすい点は、求人サイトならではのメリットといえるでしょう。
求人サイトは一つだけでなく、複数のサイトに登録して利用することをおすすめします。気になる求人情報が見つかったら、積極的にエントリーしてみましょう。
アスリート特化型転職エージェントを利用する

スポーツ栄養士になるために、アスリート特化型転職エージェントを利用する方法もおすすめです。
アスリート特化型転職エージェント「アスリートエージェント」は、スポーツ業界に特化した就職サイトであり、スポーツに関する求人情報の紹介や就活の進め方のアドバイスを受けることができます。
特に「スポーツに特化した栄養士」を目指したい人は、より効率的に求人情報を見つけやすくなるでしょう。
おすすめの就職・転職エージェントは以下の動画でも詳しく解説しています。ぜひチェックしてみてください。
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まとめ
今回は「スポーツ栄養士になるにはどうしたらいいのか?」という疑問についてお答えしました。
スポーツ栄養士はスポーツ選手を支える大事な役割を持っており、やりがいも多い仕事です。
スポーツ栄養士を目指す場合は、スポーツ経験者に有利なスポーツ特化型の就職・転職エージェントに相談するのがおすすめです。気になる方は、ぜひアスリートエージェントにご相談ください。
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