2024.07.27
部活の退部経験は就活で不利?ESや面接のポイントを徹底解説
学生時代に体育会系の部活に所属していたけれど、途中で退部してしまった経験がある人もいるでしょう。
就活のときに退部について正直に話すべきかどうかは悩むポイントだと思います。
ここでは、部活を退部した経験が就活にどう影響するのかや、注意すべきこと、退部経験をESや面接で伝える際の例文などを紹介します。
INDEX
部活を退部したことは就活にどう影響する?
基本的には不利にならない
退部経験によって就活が不利になり、内定をもらいにくくなると心配する方は多いかもしれません。しかし、部活を退部した経験は、直接的には就活に影響しないことがほとんどです。
退部という言葉にはマイナスのイメージがあるかもしれませんが、実は伝え方次第で企業側に好印象を与えることだってできるのです。
ポイントは、企業側にネガティブな印象を与えないようにすること。
部活をやめた理由が前向きなものであったり、部活を退部した後も別の何かに打ち込んでいたり、そういった内容を伝えることで好印象を与えることができます。
退部経験を自分自身の成長に繋がるエピソードとして語るのもおすすめです。伝え方のコツや退部経験を綴った自己PRの例文は後述しますので、ぜひ参考にしてください。
理由や伝え方によっては不利になる可能性も
退部経験は就活で不利にならないとお伝えしましたが、理由とその伝え方によっては不利になってしまう可能性もあるので要注意です。
たとえば、以下のような内容です。
- 練習が忙しすぎてやめた。
- チームメイトと喧嘩をして嫌になりやめた。
- コーチが厳しすぎてついていけなくなった。
- 体力的に厳しくなった。
このようにネガティブな退部理由を伝えると、忍耐力やコミュニケーション、計画性がない人という印象を与え、不利になってしまう可能性が高いです。
企業に就職した後も組織の中で仲間たちとコミュニケーションを図り、目標に向かって邁進していくことが求められます。
学生時代にネガティブな理由で部活をやめた経験があるということは、社会人になってからも同じような状況になったら退職してしまうかもしれないと思われてしまうでしょう。
退部理由を伝えるときには、その内容がどのような印象を与えるか注意しなくてはいけません。
企業は部活を退部した人にどんな印象を持つ?
ただ「部活をやめた」という事実のみ伝えると、企業にマイナスな印象を与えることになります。具体的にどんな印象を与えてしまうのかまとめました。
忍耐力がない
忍耐力とは、苦しいことに耐え、目標に向かって粘り強く進んでいく力のこと。
たとえ思い通りにいかないことがあっても、それを乗り越えようと努力し、逃げない人というイメージです。
部活を退部した場合、苦しいことから逃げてしまう忍耐力がない人という印象を与えるかもしれません。
特に運動部の場合は忍耐力のイメージと結びつきやすく、企業の担当者に「ガッツが足りない」と思われてしまう可能性があります。
熱意が足りない
部活を途中でやめたということは、熱意が足りなかったという印象を与えることもあります。
好きで始めた部活のはずなのに、予想と違うことが起こり退部してしまったということは「その程度の情熱」と受け取られてしまうこともあります。
たとえ然るべき理由があったとしても「嫌になったら途中でやめてしまう人なんだろう」と思われる可能性も高いです。
企業が求めているのは、情熱を持って仕事に打ち込める人材です。熱意が足りないというイメージを与えないように気をつけたいものです。
コミュニケーション力が心配
部活をやめた原因が人間関係のトラブルだった場合、コミュニケーション力が足りない人なのでは?と不安を与えるかもしれません。
会社に就職した後も、組織で働く以上はコミュニケーション力が必要です。
意見がぶつかってしまったり誤解を与えてしまう場面があっても、落ち着いて話し合いをし、トラブルを解決に導くことが求められます。
人間関係に起因するトラブルがあった際に、逃げてしまう人よりも問題解決に導ける人を会社は求めるでしょう。
柔軟性、行動力を評価されることもある
退部経験がプラスに捉えられることもあります。
続けていた部活をやめるということは、柔軟な考えや行動力がある人なのだろうと思われるパターンです。
アイデア重視のベンチャー企業などではこういった人材が重宝される傾向にあります。
「合わないと思ったら潔く方向転換をすること」をよしとする社風もあるので、そういった企業に対しては退部経験を堂々と伝えるとよいでしょう。
部活を退部した人は就活のときどうするのが正解?
正直に伝えてプラスの印象を与える
体育会系の人材を募集している会社の場合は、過去にスポーツをしていた経験があることを知ってもらったほうが有利になる可能性があります。
そのため、退部経験があったとしても正直に伝えたほうがよいでしょう。
特に、面接の場で「過去に運動部に所属していましたか?」といった質問をされた場合には隠さずに退部のことを伝えるようにします。
その際はマイナスイメージを与えないように伝え方を工夫しましょう。ポジティブな伝え方のポイントについては後述します。
退部したことには触れない
退部したことについては触れないという選択肢もあります。基本的には面接官から質問されない限りは積極的に伝える必要はありません。
スポーツ経験についてアピールしたい場合は「学生時代に○年ほど野球をしました」とシンプルに伝えるだけでよいでしょう。
意図的に隠すのはよくありませんが、あえて触れないことによってマイナス評価がつくわけではありません。
ただし、「部活は何年くらい続けましたか」や「大会ではどんな実績を残しましたか」といったように、部活について掘り下げる質問をされた場合は、退部のことを隠さずに伝えたほうが印象はよくなります。
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嘘をつくと内定取り消しの可能性も
面接官に質問されない限り、部活を退部した経験を積極的に伝える必要はありません。
企業側はあなたが学生時代に何部にどれくらい在籍していたかを調べる術はなく、その情報は採用においてそれほど重視されません。
嘘をついてもバレる可能性が低いのであれば、退部せず卒業まで在籍していたことにしたほうが印象がよくなるのでは?と考えるかもしれませんが、嘘がバレたときのリスクを考えるとおすすめできません。
就職先の企業に学校や部活関係者がいないとは限りません。かつて試合相手だった学校の関係者に会う可能性もありますし、社内にいなくても取引先の企業に関係者が在籍している場合もあります。
面接官に質問された場合は、退部経験について正直に話したほうがよいでしょう。
退部をネガティブに捉えすぎない
自分自身が退部のことをネガティブに捉えすぎないようにしましょう。伝え方によっては、退部経験はあなたの強みとして会社にアピールすることができます。
退部をネガティブに捉えていることが企業側に伝わると、与える印象もマイナスになってしまいます。
企業が知りたいのはあなたの人間性や持っているスキルであり、部活での実績ではないことを念頭に置いて就活に臨みましょう。
OBのコネは頼れなくなる
体育会系の仕事では、OBのコネクションを頼って内定を得ることは珍しくありません。退部した理由にもよりますが、多くの場合、退部経験者はOBのコネを頼りにくくなるでしょう。
また、学校からの推薦を得にくくなる可能性もあります。
しかし、就職先の探し方はそれだけではありません。就職エージェントを活用したり、インターネットで求人情報を調べて応募することも可能です。
退部経験をポジティブに捉え、就活を有利に進めるコツ
挫折を乗り越えた経験としてアピールする
退部ではなく「退部した後」にフォーカスして話を組み立てましょう。病気やトラブルなど意に反して部活をやめなくてはいけなかったとしても、退部した後にその経験をどう活かしたのかが重要です。
例えば以下のような伝え方なら、辛いことを乗り越えて新たに頑張ってきた人という印象を与えることができます。
「2年生のときに大怪我をして退部したけれど、それ以降は勉強に打ち込み資格も取得した」とか「バスケ部を退部した後はしばらく落ち込みましたが、次は新しい分野に挑戦したいと気持ちを切り替え、海外で長期ボランティアに参加しました」
目標を達成することができなくても、視野を広く持ち再起してチャレンジする意欲があることをアピールしましょう。
退部の理由がポジティブなものだったら強みになる
勉強に打ち込むためや、資格取得のためといったように、退部経験が前向きなものであれば就活において強みになります。
丁寧に伝えないと「飽きやすい人」「気が変わりやすい人」と思われてしまう可能性もあるので、退部するまでの気持ちの変化や、退部してからの努力の経緯について詳しく伝えることがポイントです。
もしも退部の理由が人間関係のトラブルだった場合も、「新たなコミュニティに所属したくなり」などポジティブに言い換えれば印象はよくなります。
注意すべき点は、所属した部活やその関係者を貶めないことです。
たとえば「先輩の性格が悪くてついていけなくなり、部活よりも新しいことに挑戦したほうが有意義だと気づきました」といった伝え方をした場合、たとえ事実であったとしても「人間関係のトラブルに耐性がない」といった印象を与えかねません。
部活以外にも注力したことを伝える
退部経験のある人は、部活以外に打ち込んだことに重きを置いて話すとよいでしょう。
勉強やアルバイト、ボランティアなど自分を成長させてくれたエピソードなどは強みとしてアピールできます。
企業はあなたが「何をしたか」よりも「その経験を通して何を得たか」を重視しています。
そのため、成長のきっかけが部活であってもアルバイトであってもよいのです。自信を持って伝えていきましょう。
OBのコネではなくエージェントを頼って就活する
部活をやめるとOBや母校からの推薦での就職は難しくなりますが、選択肢はそれだけではないので安心しましょう。
「体育会系の就職先はコネクションがあったほうが有利」という説もありますが、アスリートエージェントなど、体育会系の仕事に特化した就職エージェントを活用すれば、スムーズに就活を進めることができます。
複数の選択肢を比較検討できることも、エージェントを利用するメリットです。
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ESや面接で退部について伝えるときの例文
怪我や病気による退部の例文
私を成長させてくれたきっかけは、野球部を退部した経験です。入部当初は卒業まで野球に打ち込もうと意気込んでいましたが、2年生のときに交通事故に遭い右足は思うように動かせなくなってしまいました。5ヶ月ほどリハビリに励みましたが、以前のように走ることは無理だろうと医師に言われ、野球の道を断たれてしまいました。とても悔しく、初めての挫折経験でした。しかし、恩師の助言によって新たな目標を見つけました。スポーツメーカーに就職し、野球をはじめ様々なスポーツ選手が使うアイテムを企画・開発する仕事をしたいと思うようになったのです。第一線で活躍する選手ではないけれど、彼らを下支えする存在になろうと決意しました。業界を知るためにスポーツアイテムショップでアルバイトをしたり、イベントスタッフのボランティアも経験しました。御社の一員になることができたら、これらの経験を活かし、スポーツ選手たちに本当に喜んでもらえる商品を作って業界を盛り上げていきたいです。
部活以外のものに注力した例文
大学3年生のときに半年間留学をした経験は、自分の視野を大きく広げるきっかけになりました。留学をしようと決意したのは大学2年生のときです。父の学生時代の留学経験の話を聞いたり、昨今の世界情勢を知るうちに、自分の足で日本以外の世界を見てみたいと思うようになりました。そして、せっかく海外に行くのであれば英語も勉強したいと思い、留学経験者の先輩にアドバイスをもらいながら計画を立てました。当時はバレーボール部に所属していたのですが、留学のために長期間チームに穴を開けるのは心苦しく、意を決して退部することにしました。バレーボール部で培った根性や忍耐力をベースに、新しい分野で挑戦しようと思い切ることにしたのです。留学先ではホストファミリーに恵まれ、語学以外にも現地の文化や歴史、芸術などたくさんのことを学ぶことができました。御社に入社した暁にはグローバルに活躍できる人材として、事業の発展に貢献していきたいと思っています。
体育会学生のESの作り方については、以下の動画でも詳しく解説しています。ぜひチェックしてみてください。
まとめ
部活を退部した経験は、伝え方次第では有利になります。どのように伝えたらよいかを考え、自分のプラスポイントとして企業にアピールしていけたらいいですね。
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