2024.10.02

ソフトボール関係の仕事を徹底解説!選手以外の選択肢はある?

学生時代にソフトボールに注力していた人は、その経験を活かして就職することができます。

一口に「ソフトボール関係の仕事」といっても、競技に関わる仕事からスポーツメーカーでのデスクワークまで種類は様々です。

ここでは、ソフトボールに関連する仕事やなり方を徹底解説します。

ソフトボール関係の仕事とは?

学生時代にソフトボールに注力していた人の中には、その経験を活かせる職業に就きたいと考える人も多いと思います。

ソフトボール関係の仕事というと、まず最初に思いつくのはプロのソフトボール選手だと思います。

選手として活躍しながら生計を立て、実績を残せばメディアでも大きく取り上げられる華やかな職業です。

プロの選手はソフトボール業界の第一線で活躍する存在ですが、実は選手以外にも様々なソフトボール関係の仕事があることをご存知でしょうか。

試合に携わる職業では、監督や審判員などが挙げられます。また、選手たちを育てるトレーナーやチームを運営するスタッフの存在も欠かせません。

そして、スポーツ記者やスポーツメーカー の従業員も間接的にソフトボールに関わる仕事といえます。

ソフトボールに関するおすすめの仕事8選!

ここからは、ソフトボールに関連する代表的な8つの仕事について詳しく解説していきます。

選手

現在の日本では、男女共に活躍している選手がいます。

2022年には女子ソフトボールの「JD.LEAGUE」(ジャパンダイヤモンドリーグ)がスタートし、注目が集まっています。

プロになるには実業団に所属し、普段は企業の社員として働きながらソフトボールの練習や試合をする方法が一般的です。

その場合は所属する実業団のある企業から給料が支給されます。

実業団に所属してプロのソフトボール選手になる方法は大きく分けて2つです。

1つ目はトライアウトを受けて合格すること。多くの場合は実業団が募集するトライアウトに参加しますが、監督に相談して個別に実業団の練習に参加するといった方法もあります。

バッティングや守備、基礎体力といった試験をクリアした人がそのチームの選手になることができます。

2つ目は、学生時代に大きな大会で実績を残し、実業団のスカウトを受けること。

インターハイや国体といった有名な大会で実績を残すと実業団の目に留まり、スカウトされる可能性が高まります。

また、強豪校へ入学することです。実業団と関わりが深い強豪校もあります。そのためスカウトもされやすくなるかもしれません。

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監督

監督は選手の力を向上させる重要なポジションです。監督の技量によって、チームの運命が左右されるといっても過言ではありません。

選手1人ひとりの適性を読み取り、指導をしていくスキルが求められます。

全員に同じ指導をするのではなく、それぞれに合わせたアプローチがチーム力向上の鍵となります。

ソフトボールの監督になるためには、実業団のある企業、もしくはスポーツクラブやスクールに所属するという方法があります。

実業団は選手を、スポーツクラブやスクールは小学生〜高校生たちを指導するのでそれぞれ指導の対象が異なります。

監督になるために必須となる資格などはありませんが、ソフトボールの知識と技術は必要不可欠です。
ソフトボールの実績を持つ人ほど監督として活躍できる可能性が開かれているでしょう。

審判員

競技をする上で、審判もなくてはならない存在です。

審判の仕事をする場合は監督と同様、実業団の社員になるか、スポーツクラブやスクールに所属するという選択肢が考えられます。

審判になるためにも、ソフトボールの技術と知識は必要不可欠です。また、判断力や瞬発力が求められる役割でもあります。

無資格でも審判の仕事をすることは可能ですが、日本ソフトボール協会が認める審判員の資格を取得すると、協会が主催する大会において審判員を務めることができます。

資格の詳細や取得方法については後述します。

日本ソフトボール協会

日本ソフトボール協会は、1949年に設立された日本におけるソフトボール界を統轄する団体。ソフトボールの普及や振興を図ることを目的とし、活動しています。

下部組織に各都道府県のソフトボール協会が存在します。

ソフトボールの経験を活かして、ソフトボール協会の運営に携わるという道もあります。具体的な仕事は指導者や審判員の資格の管理や競技会の開催、代表選手の先行などです。

その他、広報担当者は協会機関誌の作成や発行にも携わります。

ソフトボールが大好きで、業界全体を盛り上げていきたい人や、ソフトボール界に貢献したいという強い思いを持った人にはぴったりの仕事でしょう。

参考:公益財団法人日本ソフトボール協会

チームスタッフ

ソフトボールチームのスタッフとは、実業団がある企業の社員のことを意味します。

監督や審判以外にも、マネージャーやコーチ、アナリスト、トレーナーなど様々な専門家がチームには所属しています。

また、広報やIT担当、デザイナーなどをチームスタッフとして雇い入れている実業団もあります。

各々の専門性を活かしながらチーム力を向上させ、選手たちを下支えするのが仕事内容です。直接的に競技に関わることはなくても、選手たちを支えるやりがいの大きな仕事といえます。

学生時代にソフトボールを経験した人は、ぜひ採用面接や履歴書でアピールしてみてください。ソフトボールへの熱意や専門知識を活かし、チームで活躍することができるでしょう。

トレーナー

トレーナーはソフトボール選手のコンディションを管理したり、リハビリのサポートを行う仕事です。

医学的診断を行うチームドクターや選手の指導を行う監督と連携しながらチームを支えます。主な就職先は実業団のある企業になります。

無資格でも働くことはできますが、スポーツ医学や応急処置、トレーニング理論などの専門知識をもとに選手を支える仕事のため、多くのトレーナーはスポーツ系の大学や専門学校を卒業しています。

また、公益財団法人日本スポーツ協会が発行するアスレティックトレーナーの資格を取得しておくと強みになります。

スポーツ記者、カメラマン

スポーツ記者(スポーツライター)は、スポーツの試合を取材したり選手にインタビューを行い記事を書くのが仕事です。

また、試合風景専門の写真を撮影するスポーツカメラマンもいます。

自分の書いた記事や撮った写真が新聞や雑誌に掲載されたり、テレビで紹介されることもあり、スポーツ業界と深く繋がり貢献できるやりがいの大きな仕事です。

就職先の選択肢は幅広く、新聞社や雑誌の編集社に就職する人もいれば、フリーランスで活躍している人もたくさんいます。

特定の競技に絞って記事を書いたり写真を撮ったりしている人もいるため、ソフトボール専門のスポーツ記者/カメラマンになることも可能です。

文章を書くことや写真を撮ることが得意な人、ソフトボールの魅力を世の中に広く知ってほしいという思いを持った人には向いている職業でしょう。

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スポーツメーカー

スポーツメーカーに就職して、ソフトボール関連のアイテムの企画、開発、製造、販売に携わるという選択肢もあります。

アメアスポーツジャパン株式会社株式会社エスエスケイ株式会社コントリビュートなどは日本ソフトボール協会推奨メーカーとしても紹介されています。

ソフトボールをする人が使用する道具やウェアやシューズなどの開発や販売に携わることになり、自身がソフトボール経験者であればその知識を仕事に活かすことができるでしょう。

また、コーディングやデザインなど専門的なスキルを持っている人はその力を活かすことができます。
メーカーによっては海外展開もしているため、英語に自信のある人はぜひアピールしてみてください。

直接的に競技に関わる仕事ではありませんが、ソフトボール業界を間接的に応援したい人に適した仕事です。

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持っていると有利な資格

ソフトボール関係の仕事をするときに、日本ソフトボール協会が発行する公認資格を所持していると有利になります。

2つの資格について紹介します。

日本ソフトボール協会公認コーチ

日本ソフトボール協会では、公認コーチ資格を発行しています。この資格を所持している人は、協会の公式試合に出場するチームで監督およびコーチを務めることができます。

公認コーチの資格は、指導を担当できる年齢別に以下の6つに分類されています。

  1. 公認ソフトボール・スタートコーチ
  2. 公認ソフトボールコーチ1
  3. 公認ソフトボールコーチ2
  4. 公認ソフトボールコーチ3
  5. 公認ソフトボールコーチ4
  6. 公認スタートコーチ(教員免許状保持者)

以前は「公認ソフトボール準指導員」という資格もありましたが、令和3年度をもって廃止となりました。

各資格試験は日本ソフトボール協会と日本スポーツ協会が共同開催しており、受講条件や登録料は資格の種類によって異なります。

また、これは令和5年度現在の情報であり、今後変更になる可能性もあります。資格に関する詳細は、各協会のホームページでチェックしてください。

参考:日本ソフトボール協会日本スポーツ協会

日本ソフトボール協会公認審判員

日本ソフトボール協会では、公認審判員の資格も発行しています。

協会ホームページに記載されている情報によると、資格には、第1種・第2種・第3種の資格があり、原則として第3種審判員は支部内大会(都道府県)、第2種審判員は地区大会(北海道・東北・関東・北信越・東海・近畿・中国・四国・九州の全国9地区)、第1種審判員は全国大会の審判員を担当することができます。

審判員の資格を取得するためには、まず第3種審判員の資格を取得し、1年の審判実務経験を積んだ後に第2審判員認定会に参加できます。

さらにそこから2年の実務経験を積み、第1種審判員の認定会に参加可能となります。資格は年度登録であり、所属支部に毎年度登録手続きを行う必要があります。

資格取得後は、「日本女子ソフトボールリーグ担当審判員」の試験や「WBSC(世界野球ソフトボール連盟)国際審判員」の資格取得も可能になります。

参考:日本ソフトボール協会

ソフトボール関係の仕事はどう探す?

ソフトボール関係の仕事はどうやって探したらよいでしょうか。一般的な4つの方法を紹介します。

エージェントの活用

就職・転職エージェントを活用すると就活がスムーズに進みます。

エージェントに登録すると、アドバイザーがその人に適した求人を紹介してくれます。

その他にも、応募書類の添削や面接対策などサービスは多岐に渡り、無料で登録・利用できることがほとんどです。

ソフトボール関係の仕事を探している場合は、アスリートエージェントなど体育会系の求人の特価したエージェントサービスを利用するのがおすすめです。

大会で実績を残す

全国大会レベルの有名な大会で実績を残すと、実業団のある企業からスカウトされる可能性が高まります。

プロを目指す人は、学生時代からコツコツと努力を重ね、大会で実績を残すことを目標にしましょう。

知人や母校からの紹介

知人や母校からの紹介でソフトボール関係に就職できる可能性もあります。

実業団チームのスタッフやトレーナーなどの仕事は、知人の推薦や紹介から採用に繋がるケースも珍しくありません。

学生時代からソフトボール関係の縁を大切にすることで、夢を叶えられるかもしれません。

企業のホームページをチェック

ソフトボール関係の企業やスクールの求人情報を探している人は、ホームページやSNSをこまめにチェックするとよいでしょう。

不定期で求人情報を出している企業もあるため、タイミングよく求人を発見できればラッキーです。
ただし、この方法だけに絞って就活をするのは労力と時間が必要です。

エージェントサービスを併用して効率よく就活することをおすすめします。

就活の注意点やポイント

最後に、ソフトボール関係の仕事に就くための注意点やポイントをまとめました。

自分のスキルをどう活かすか考える

まずは自己分析をして、自分にはどのようなスキルがあるかを整理しましょう。

データ分析が得意な人は、そのスキルを活かして実業団のアナリストを目指す……といったように、自分の得意なことと、その先の仕事内容を結びつけてイメージしてみましょう

また、必ずしもソフトボールの競技に関するスキルが必要なわけではありません。デザインやコーディングスキルを活かしてソフトボール関係の仕事に就く選択肢もあります。

ソフトボールにどのように関わっていきたいか整理する

「ソフトボール関係の仕事」といっても、選手や審判のように直接競技に関わる職業もあれば、メーカー勤務のように間接的に関わる仕事もあります。

自分がどのようにソフトボールに関わっていきたいかを決めて就職先を選ぶことで、その後にミスマッチを起こしにくくなります。

第三者の意見を参考に、視野を広く持つ

就活の準備をする際に第三者の意見を聞くこともおすすめです。

知人やエージェントのキャリアアドバイザーなどの客観的意見を聞いて、就活で有利になる自分の長所や短所、スキルなどを知りましょう。

また、面接対策をするときは二人以上で行うことで本番のイメージがしやすくなります。
就活生同士で役割を交代しながら面接の練習をすると、企業側の視点にも気づくかもしれません。

まとめ

自分の能力を活かして理想の職場で働くためには、丁寧な自己分析が必要です。アスリートエージェントは体育会学生の就活に特化したエージェントサービス。

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