2024.08.14

部活で得た「責任感」を自己PRでアピールするポイントを解説!上手に伝える例文も紹介

責任感の強い人はリーダーに向いているといわれており、仕事をする上でとても重要な強みです。

部活経験で得た責任感を上手にアピールして、「責任感のある人」という印象を企業に与えましょう。

本記事では、自己PRの例文を交え、責任感について伝えるときのポイントをお伝えします。「責任感」を上手くアピールしたい方は、ぜひ最後までご覧ください。

「責任感」とは?

責任感とは、自分がやるべきことを途中で放り出すことなくやり遂げる気持ちのことをいいます。ビジネスの場において責任感は必要不可欠です。

責任感がない人はクオリティの低い成果物を提出したり、納期に間に合わせなかったりと周囲に迷惑をかけてしまうことが多々あります。

責任感とは、相手や会社に対して真摯に向き合う姿勢ともいえます。責任感がある人は周囲から信頼され、大きな仕事を任される可能性が高いです。

仕事に誠実に向き合うことや、トラブルがあっても乗り越え任務を完遂しようとするのも責任感の表れです。

また、たとえ自分と関わりのないプロジェクトであっても自分事として捉えたり、協力するといった姿勢も責任感の強い人の特徴の1つといえるでしょう。

しかし、責任感が強すぎることがマイナスに働く場合もあります。

例えば、ミスをしてしまい目標を達成できなかった場合、「自分が悪かった」と自責の念に駆られることがあります。

また、部下の失敗の責任を持ち、謝罪するといったこともあるでしょう。

こういった姿勢もビジネスにおいて重要視されますが、自責傾向の強い人は精神的に疲弊してしまうこともあるため注意が必要です。

時間や約束を守り誠実である姿勢は大切なことですが、自責しすぎないようバランスを取ることが大切です。

ビジネスの場面で責任感が求められる理由

どんな仕事においても問われる「責任感」ですが、なぜ責任感がビジネスの場で求められるのでしょうか。ここでは、ビジネスの場面で責任感が求められる理由についてご紹介します。

時間や期日を守る必要があるため

ビジネスの世界では、時間や期日に関する正確性が求められます。

決められた時間や期日を守らないと相手に迷惑をかけ、企業にとっても損失を生む結果になってしまいます。

たとえば、顧客との約束の時間を忘れてしまったり遅れてしまったりすると、会社のイメージが落ちてしまいます。

それが大切な取引であった場合、損害賠償を求められるといった可能性さえあります。

時間や期日を守ることを徹底し、もしもスケジュール通りに進行できない場合は早めに相手に伝えることが大切です。

辛いことがあっても立ち向かえるため

責任感のある人は、担当する仕事の途中で予想外の出来事やトラブルが発生した場合も投げ出さずに向き合うことができます。

このように逆境を乗り越える力を心理学の用語で「レジリエンス」と呼び、ビジネスの世界でも注目されています。

一般的に、人はストレスを感じると意欲を失ってしまいがちです。

しかし、レジリエンスの高い人はストレスによる負荷を最小限に抑え、逆境に立ち向かうことができるとされています。

まさに「悔しさをバネに」ということです。ストレスを跳ね返し、困難を乗り越える力は、企業を成功に導くと考えられています。

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計画性を持って行動できるため

目標に向かって適切な計画を立てられることも責任感の強い人の特徴です。

目標を達成したいという強い志を持っていたとしても、計画性がなければ到達することはできません。

また、計画を立てるだけで終わらず、立てた計画の通りに物事を実行していける力も求められます。

ビジネスの世界でよく用いられているのはPDCAサイクルです。

Plan(計画)、Do(実行)、Check(測定・評価)、Action(対策・改善)を循環させ、品質管理を向上させていきます。

目標や改善へのアクションを明確にしていくことで、本来達成すべき着地点とのズレを減らしたり、筋道を立てて問題解決に取り組むことができると考えられています。

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企業が求める「責任感がある人」の特徴

「責任感がある人」には、特徴があります。ここでは、企業が求める「責任感がある人」の特徴についてご紹介します。

報連相を欠かさず行う

報連相(報告・連絡・相談)はビジネスを正確かつスムーズに進めるための基本であり、会社の血液ともいわれています。

相手の都合を確認したり、自分の憶測等は避けて情報を伝えるスキルも必要であり、特にミスやトラブルが発生した場合はただちに上司や先輩に報告しましょう。

場合によっては口頭よりも文書で報告や相談をしたほうがよいこともあります。その際は適切な資料等を添えるなど、相手に分かりやすくするための工夫が望まれます。

正確で丁寧な報連相ができる人=責任感の強い人として認められる傾向にあり、言葉遣いが丁寧であったり、連絡する順番を正確に判断できる人は社内においても信頼されるでしょう。

約束を守る

約束を守ることはビジネスをする上で欠かせない要素です。

当たり前のことかもしれませんが、約束の時間や書類提出の期日などビジネスの中には様々な約束事があり、しっかりと意識を持たないと約束を破ってしまうことになります。

責任感のある人は、約束を守るための努力ができる人です。必ずメモを取ったり、約束の時間を守れるように余裕を持って計画を立てたりすることで、約束通りに行動することができます。

しかし、電車の遅延や急な体調不良などやむを得ない事情により約束を守れないこともあるでしょう。

そういった場合でも、「やむを得ない事情なんだからしょうがないじゃないか」と開き直るような態度は禁物です。

どんな事情があったとしても約束を破ってしまったという事実に対して謝罪をすべきです。迷惑をかけた相手へ誠意を持って対応することも責任ある行動といえます。

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間違いを認められる

自分が間違っていることに気づいたときに誤りを認めることは、大人になるほど簡単なことではないかもしれません。

どんなに優れた人物や大きなプロジェクトを一任されたリーダーであれ、間違いを起こすことは必ずあります

間違いを是正せずそのままにしておくと、プロジェクトが予定通りに進まなかったり、設定した目標に到達できなかったりする恐れがあります。

また、企業や個人の信頼に関わってくることもあるのです。

間違いに気づいたらすみやかに認めて是正できる人ほど仲間に信頼され、会社の発展に貢献できる素質を持っているといえます。

リーダーの素質がある

責任感の強い人は、リーダーとしての素質を高く持っています。

自分だけがよければOKという姿勢ではなく、常にチーム全体のことを考えるのが理想とされるリーダーです。

リーダーは様々な役割を担っています。目標を設定したり、メンバーのモチベーションを上げたり、情報収集と共有、メンバーの育成などです。

また、自分自身がメンバーにとって模範的な存在となることが望ましく、リーダーの姿勢によってメンバーの心構えも変わってくることでしょう。

これらの業務を遂行し、チーム内の成果を出せるリーダーはメンバーから尊敬され、みんなを上手にまとめ上げることができます。

特に体育会系の部活に所属していた人は、理想とするリーダー像を明確に持っていることが多いです。

また、自分自身が部活でリーダーを経験したことがある人は、胸を張ってその経験やスキルをビジネスに活かしてください。

リーダー経験のエピソードによって責任感を伝える自己PRの作成方法は後述します。

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当事者意識を持っている

当事者意識とは、自分がその物事に関係すると認識していること。

ビジネスの場面で当事者意識を持つということは、自分が企業の一員であることや、責任を伴う仕事を任されているという自覚しているという状態を意味します。

当事者意識のない人は、トラブルがあったときに原因を他者に求めたり、学ぶ姿勢が欠落していたりする傾向にあります。

その結果、組織内のモチベーションを下げてしまい企業にとってもデメリットになるでしょう。

責任感を持って仕事を担い、目的達成に向けて邁進したり、周囲の状況を把握しながら動くことはとても大切なポイントです。

面接やESの自己PRで責任感をアピールするときのポイント

では、実際に面接やESの自己PRで責任感をアピールするときのポイントについて解説していきます。

要点を最初に伝える

自己PRをする際は、最初に要点を述べましょう。要点を述べた後に、根拠やエピソードを付け加えて情報を補足します。

責任感をアピールするのであれば「私の強みは部活で身につけた責任感です」と一文目で伝えるとよいでしょう。

最初に要点を述べることで、相手が話の主旨を理解しやすくなります。

企業の担当者は応募者の自己PRを大量に目にしているため、まどろっこしい内容の文章を読み飛ばす傾向があります。

魅力的なエピソードが綴られていたとしても、書き出しが分かりにくいと弾かれてしまうこともあるので注意してください。

具体的なエピソードを盛り込む

自己PRに具体的なエピソードを入れることで、オリジナリティを加味できます。エピソードによって人柄がよく伝わり印象的な自己PRになるというメリットもあります。

「自慢できるような体験がない」という方も心配ありません。企業は大会の順位やリーダー経験の有無などは重要視していないのです。

また、ありきたりなエピソードでも問題ありません。その経験の中で感じたことや学んだことを上手にアピールすることが大切です。

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仕事でどう活躍できるかを伝える

「強みである責任感を仕事にどう活かしていきたいか」まで伝えると、企業にとってより魅力的な人材になるでしょう。

「御社に入社後は○○のプロジェクトでこの能力を活かしたい」といった具体的な意志を添えるのがおすすめです。

具体的に伝えるためには、企業研究も重要です。会社の理念や事業内容をよく調べ、その企業にマッチした「長所の活かし方」を述べましょう。

その企業が求める人材をイメージする

その企業がどんな人材を求めているかをイメージします。業種によって、求める人物像は様々です。

販売業なら「サービス精神」、金融系なら「緻密性」、クリエイティブ系なら「柔軟性」といったように、その職業にマッチする素質を持った人物を採用したいと思うでしょう。

それらを理解した上で、効果的な自己PRを作成しましょう。

上手な自己PRの作成方法については、以下の動画でも詳しく解説しています。ぜひチェックしてみてください。

部活で身につけた責任感を自己PRするときの例文2選

大体言いたいことは決まってきたけれど、うまく文章にできる自信がない方というもいるでしょう。ここでは、部活で身につけた責任感を自己PRするときの例文2選をご紹介します。

ぜひ、自己PRを作成する際の参考にしてみてくださいね。

(1)リーダーとしてチームを導いたエピソード

私の強みは責任感の強さです。大学時代は水泳部に所属し、部長を務めてきました。

最初の頃は「自分にリーダーが務まるのだろうか」と悩んでいたのですが、メンバーや顧問の力を借りながら、チームをまとめられるように試行錯誤していました。

特に大きな自信に繋がったのは、怪我をしてリハビリ中の後輩を支えた経験です。その後輩は入部してすぐに交通事故で怪我を負い、2月間に渡るリハビリをしていました。

「自分はもう水泳ができないんじゃないか」と落ち込む彼に「絶対に諦めるな。一緒に半年後の大会出場を目指そう」と励まし、復帰後は自分の練習の傍ら毎日彼の練習にも付き合いました。

リーダーとして、彼に水泳の道を諦めてほしくないという思いがあったのです。

そして迎えた半年後、なんと彼は地区大会を1位で通過し、全国大会出場を叶えました。

自分自身も一緒に全国大会に出場しましたが、正直なところ自分の結果以上に彼が大会に出場できたことのほうが嬉しかったです。彼にも「先輩のおかげで、まだまだ水泳を頑張ろうと思えました」という言葉をもらいました。

チームメンバーを支えたいという思いと責任感は人一倍あります。御社に入社後は、自分のためだけでなくチームのメンバーとも協力し、事業の拡大に貢献していきたいです。

(2)裏方としてチームを支えたエピソード

私は学生時代に野球部のマネージャーとして活動していました。その経験から、自分は責任感が強いと自負しています。

朝練や土日の試合、遠征や合宿にも同行し、練習中のボール拾いやボール渡し、試合会場のセッティング、ドリンク作りや食事の準備などを行います。

想像以上にハードスケジュールで、勉強との両立が大変だと感じたのも正直な気持ちです。

しかし、在学中に介護士の資格取得を目標としていた私は、勉強も部活もどちらも諦めたくないと志を固め、両方にバランスよく注力できるようにスケジュールを立てました。

朝と夕方は野球部の活動に徹し、授業中や休み時間は勉強に集中するようにしました。また、試合や練習の予定がない土日は図書館にこもって資格試験の勉強をしました。

野球部のメンバーからは「資格の勉強を優先していいよ」とも言われたのですが、私が抜けるとメンバーに負担がかかることは分かっていたし、何よりもみんなと一緒に全国大会優勝を目指したかったので、マネージャー業に手を抜くことはしませんでした。

結果、野球部は目標とする全国大会へ出場。優勝は叶いませんでしたが、好成績を残すことができました。そして自分の夢だった介護士の資格取得も叶い、御社へ志望することができました。

「やり抜くと決めたことは責任を持ってやり抜く」という自分の強みを介護職に活かしていきたいと思っています。

部活で身につけた責任感を自己PRするときの注意点

自己PRで、部活動の経験を活かした「責任感」をアピールする際に気をつけたい注意点をご紹介します。これから自己PRを作成する人は参考にしてみましょう。

自己分析を怠らない

自己PRで「責任感」をアピールするためには、自己分析を怠らないようにしましょう。

自己分析を徹底することで、たくさんの経験の中から具体的なエピソードをピックアップできます。

エピソードをもとに役割や行動を分析することで、結果としてどのような影響を与えたのかどうかの深掘りにつながります。

例えば、「部活動でのキャプテンとしての経験を通じて、強い責任感を身につけた」内容をアピールする場合は以下のようにまとめます。

「試合の前日に主力メンバーが怪我をした際、私は率先してトレーニング計画を見直し、他のメンバーを励ましながらチーム全体をまとめました。その結果、全員が一丸となり、試合に勝利することができました。この経験から、責任を持って行動することの重要性を学び、他の活動でも積極的にリーダーシップを発揮するようになりました。」

具体的なエピソードとその結果、どのように自分が成長したのかを明確に盛り込むことで、説得力のある自己PRが生まれます。

体育会学生の自己分析については、以下の動画でも解説しています。自己分析をする前に、一度目を通してみてください。

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「責任感」を別の表現に言い換えてみる

「責任感」という同じワードが重複すると自己PRの文章がしつこい印象になってしまいます。目安として、500文字の中で同じワードを使用する場合は1〜2回にとどめておきましょう。

以下は、責任感と同様の意味を持つ表現です。言い換える際の参考にしてください。

<責任感の別の言い方>

  • リーダーシップがある
  • 粘り強さがある
  • 真面目である
  • 使命感がある
  • 義理堅い
  • 貫く力がある
  • 真摯に取り組む力がある

就職エージェントに相談する

自己PRをより具体的で伝わりやすいものにするために、就職エージェントに相談することをおすすめします。

自己PRは自分自身をアピールするものになるため、自分だけの目線ではなく客観的な意見も非常に重要です。作成した自己PR文が、独りよがりになっていないかを確認しましょう。

スポーツ専門の就職エージェントのアスリートエージェントは、自己PR作成はもちろん体育会学生の全面的な就活サポートを行っています。

「部活動の経験が十分に盛り込まれているか」「伝えたい内容が伝わる文になっているか」などを確認しながら、ブラッシュアップしていきましょう。

自己PRの作成で悩んでいる人は、ぜひアスリートエージェントにご相談くださいね。

まとめ

今回は、部活で得た「責任感」を自己PRに盛り込む方法をご紹介しました。責任感は、社会人になってからも重視される要素なため、ぜひ就活でもアピールしましょう。

「責任感をアピールした自己PRの作り方がわからない」「一人で自分の強みを見つけるのが難しい」という方は、アスリートエージェントにご相談ください。

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