2024.08.21

体育会・スポーツ学生のための就活完全マニュアル|就活で知っておくべき知識を網羅的に解説

「就活なにからやったらいいかわからない」「体育会経験を活かして就活したい」「部活もやりたいし、時間がない」

このような悩みを持つ体育会・スポーツ学生の方も多いのではないでしょうか。

本記事では、体育会・スポーツ学生が押さえておくべき就活のポイントについて徹底的に網羅して解説します。

下の目次から気になるトピックを選んで読んでもいいでしょう。あなたの就活の手助けになることを約束します。

INDEX

第1章:そもそも体育会・スポーツ学生は本当に就活に有利?

結論、体育会・スポーツ学生は就活に有利だと言えるでしょう。理由は後述します。

しかし、「スポーツ経験」をアピールするのではなく、「スポーツをやったことでどんな能力が身に付いたか」をアピールしないといけません。

部活やスポーツに取り組んでいる学生は、主に以下の特徴を身に着けているとされています。

  • 積極性がある
  • 協調性がある
  • 礼儀がある
  • 人脈がある
  • 計画を立てて行動できる
  • ストレス耐性がある

上記は、ビジネスにおいても十分に強みを発揮できる特徴です。

特に積極性や協調性などは、「非認知能力」とも呼ばれ、教育業界や人材(HR)業界でも注目を浴びています。「非認知能力」とは、学力テストなどで数値化できない能力のことです。

スポーツに長く取り組んできた学生であれば、積極性や協調性を意識したことに心当たりがあるのではないでしょうか。

上記の特徴を発揮したリアルな経験を言語化して自己PRやESに落とし込むことで、比較的有利にアピールできると言えます。

次の第3章を読んで自分の特徴や強みをあぶりだし、第4章を読んで具体的に言語化しましょう。

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第2章:体育会・スポーツ学生こそ意識したい「就活スケジュール」

就活スケジュールの実態

一般的に就活解禁日は大学4年生の3月1日からですが、就活はどんどん早期化しています。

第一志望に内定をもらえる学生の多くは、「大学3年生の4月から」、早い人は「大学1~2年生から」準備を進めています。

特に、試合や練習で忙しい体育会・スポーツ学生からは「なんでもっと早く始めなかったんだろう」と後悔の声がたくさん挙がっています。

とはいえ、上記は理想論であり、現実は大学3年生の4月から就活を始める体育会・スポーツ学生は少数でしょう。

「もう間に合わないかも」と悲観的になる必要はありません。就活を始めてから2週間で希望の企業の内定を獲得した先輩もいます。

自分の人生に真剣になるほど、就活中は気持ちが不安定になって当たり前です。まずはしっかりとした情報収集から始めましょう。

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インターンシップとは?

インターンシップとは、学生が企業や自治体で「お試しで働く」こと。

1日~1週間程度の短期のものもあれば、1ヶ月以上の中長期に及ぶものもあります。

時間がない体育会・スポーツ学生は短期のインターンシップを選ぶ人が多いです。

しかし、長期のインターンシップであれば給料が発生するものもあるため、アルバイトの代わりに長期のインターンシップを選ぶ人もいます。

大学3年生の夏~冬にかけて募集があるインターンシップは、明確に書かれていなくても、実は選考に直結しているものもあります。

また、選考につながっていなくても「インターンシップに参加して企業を理解している」という事実だけで本採用時のアピールにもなるため、気になる企業のインターンシップは積極的に参加しましょう!

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早期選考とは?

早期選考とは、大学3年生の冬までに内定をもらえる選考のこと。大手企業をはじめとする、さまざまな企業が早期に選考を行なうため、機会を逃さないようにしましょう。

早期選考に参加するためには、事前のインターンシップへの参加が必要な場合も!

早期選考を受けられなかった学生は、本採用の限られたポジションを争うことになります。

自分の目指す業界や企業がどのような選考方法を取っているのかを、自身で調べたり先輩に聞いたりして情報をキャッチすることが大切です。

まとまった時間が取りにくい体育会・スポーツ学生だからこそ、早いうちからコツコツ就活準備を進めることが大切ですね!

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第3章:自己分析はなぜ必要?

自己分析とは?

自己分析とは、自分の性格や考え方、価値観、長所や短所を正しく理解し分析すること。

「やりたい仕事が見つからない!」
「どんな企業が自分に合うのかわからない」
「自己紹介が苦手」

こんな人は、もしかしたら自己分析が足りていないのかもしれません。体育会・スポーツ学生の就活の最初の一歩は、自己分析からスタートさせましょう!

まずは、学生時代に一番時間をかけてきた「スポーツ経験」から振り返ってみるのがおすすめです。

体育会・スポーツ学生の自己分析のための自分を知る質問リスト

  • どんなことに感動するのか
  • どんなことに怒りを覚えるのか
  • チームメイトからよく言われること
  • なぜ練習を続けてこられたのか
  • 試合に負けたときにどうやって乗り越えてきたのか
  • リーダーシップを発揮できるタイプなのか
  • 尊敬している人は誰なのか

自己分析不足の体育会・スポーツ学生あるある?

ここで、面接官や人事から「自己分析が足りていないな」と思われてしまうNG例を見ていきましょう。

NG例①

学生「私はこれまでバスケットボールに打ち込んできたので、御社のようなスポーツメーカーで働きたいと思っています!」
面接官「バスケットボールの経験を活かして、スポーツメーカーではどんなことをやってみたいと思っていますか?」
学生「えーっと……どんなこと……」

NG例②

学生「つらい練習も持ち前のガッツで乗り越えてきたので、御社でも活躍できると思います!」
面接官「努力できるのは素晴らしいことですね。具体的にはどんな困難があってどうやって乗り越えてきたのでしょうか?」
学生「どうやって乗り越えたか……?えーっと……や、やる気で……!」

このように、自己分析が足りていないと「何となくそれっぽいこと」を語ることしかできず、あなたの本当の魅力が企業に伝わらないのです。

企業が知りたいのは事実だけでなく、事実に対してあなたが感じたこと・考えたこと・どんな行動を取ったのかということです。

これまでのスポーツ経験がどのように自分を作ってきたかを明確にし、それをアピールポイントに変えていくことが大切です。

自己分析を通して、自分の強みや弱み、チームワークやリーダーシップ経験などを具体的に伝える力を身に付けましょう!

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第4章:体育会・スポーツ学生の「受かる」ガクチカ・自己PR

ガクチカとは、「学生時代に力をいれたこと」です。エントリーシートや面接で必ずと言っていいほど聞かれる質問のため、特に気合いを入れて準備をしましょう。

ウケるガクチカ・自己PRのポイントは、「力を入れたこと(頑張ったこと)と挫折経験(失敗談)をセットにして、そこから何を学んだかをストーリーで語る」です。

目標に対して地道に努力する力困難をどのように乗り越えてきたかチームで活動した経験

体育会・スポーツ学生がアピールしたいポイントは、ずばり「部活」ではないでしょうか。

プレイヤーなら、継続的なトレーニングや試合での目標を設定し努力して達成した、トレーニング方法を改善した、チームの勝利に貢献するため周りに働きかけたり後輩指導をしたなど。

学生スタッフなら、部活運営サポート・幹部との連携・試合中の撮影や分析・スケジュール調整など。

もしあなたに役職(キャプテン・主務など)があるなら、役職ならではのエピソードをまとめましょう。

挫折経験(失敗談)の書き方例

プレイヤーの場合

  • レギュラーがとれなかったが、自分に何が足りてなくて何をすればいいかを戦略的に分析した
  • チームがなかなか勝てなかったが、チームの課題を考えて練習メニューを作成した
  • ケガをしてしまったが、できることを全力で行いチームに貢献した

学生スタッフの場合

  • 部活運営が上手くいかなかったが、チームメイトから意見を聞き課題を発見した
  • 予期せぬ事態が起きたが、次は何が起きてもいいように事前に準備した

アピールポイントの書き方例

  • リーダーシップ・・・率先して意見を出して場をまとめた
  • 責任感・・・試合や練習の計画や調整、チームの状況管理をした
  • チームビルディング・・・メンバー間の関係を築き、チームの一体感を高めた
  • 問題解決力・・・問題解決能力や判断力が向上し、困難な状況下で的確に対処した
  • コミュニケーション力・・・チームの雰囲気づくりのため積極的に声をかけた

体育会・スポーツ学生にありがちなガクチカ・自己PRのNG例

ここでは、具体的にガクチカ・自己PRのNG例とOK例を紹介します。

ガクチカのNG例

私は学生時代に陸上部に所属し、部長を務めていました。部長は代々陸上部の中で、最も「強い」選手が就任する流れがあり、私は陸上部の花形競技である100mの選手として、県大会に出場しベスト8という成績を残しています。部長として結果を残すことで、背中でチームメンバーにさまざまな影響を与えられたと思っています。

ここがNG!
  • 事実や成績しか述べていない「ベスト8はすごいけど、陸上選手になるわけじゃないよね?」
  • 考えや人柄が見えない「部長としての動機は?」
  • 自分ならではの工夫がない「結果を残すのは自分のためだよね?チームに貢献したことは?」
  • 学びがない「陸上部での経験から何を得たの?」
  • 就職してから活躍する姿が見えない「陸上部での経験をどうやって活かしてくれるの?」

改善するなら?ガクチカのOK例

私は学生時代に陸上部に所属し、部長を務めていました。陸上競技は個人種目が中心ということもあり、なかなかチームワークやメンバー同士のコミュニケーションが少ないと感じていました。
そこで、定期的にミーティングを行い全員の目標や課題を共有することで、メンバー同士がアドバイスや応援しあう環境を作りました。
陸上部史上初の試みとして、種目横断型の運動会を企画しました。親睦を深めることで「このチームならがんばれる」というモチベーション向上に貢献しました。
これらの取り組みの結果、私が引退する大会では、自己ベスト更新者と入賞者が過去最多の1.7倍の人数を記録しています。
個人の能力やモチベーションに左右されがちな競技でも、チーム全体に目を向けることで結果として一人ひとりの持っている力の底上げにつながることを学びました。
この経験を活かして、ダイバーシティの精神を大切にしている御社でも、社員一人ひとりが輝ける組織づくりに貢献したいと思っています。

自己PRのNG例

私は高校生から大学生までハンドボール部に所属しており、ハンドボール部で厳しいトレーニングや激しい試合に取り組んできました。だから、私には忍耐力があります。御社でもこの忍耐力を活かして、困難な状況におちいったときにも粘り強く考え、壁を乗り越えます。

ここがNG!
  • 強みに具体性が足りない「また“忍耐力”か、オリジナリティがないな・・・」
  • 強みを裏付ける具体的なエピソードがない「練習に一生懸命取り組むのは普通だよね?」
  • 強みをどのように活かすのかわからない「本当にうちで活躍できる?」

改善するなら?自己PRのOK例

私の強みは「目標達成に向けて粘り強く取り組む力」です。高校生から大学生までハンドボール部に所属しており、ハンドボール部で厳しいトレーニングや激しい試合に取り組んできました。
ハンドボールは連日の練習や厳しいフィジカルコンディションが要求されますが、トレーニングがすぐに結果につながらないこともあります。
県大会の予選会で破れてしまった際には、毎日の全体トレーニングに加えて、自主的に毎朝1時間のランニングと筋力トレーニングを実施することにしました。
困難な状況にもめげず、一つひとつの課題に忍耐強く取り組み続けることで、まわりのメンバーからの共感を得られ、気づけば毎朝一緒に練習をする仲間が増えていきました。
この結果、私個人の実力向上だけでなく、チームとして県大会で優勝するという成果を上げることができました。
プロジェクトや業務において、結果に結びつかないことがあった際にも、部活動経験で培った忍耐力を活かし、冷静かつ着実に解決策を見つけ出します。
目標達成に向けて尽力する姿勢を大切にすることで、まわりにも良い影響を与えられるビジネスパーソンとして御社で活躍する人材になります。

ガクチカ・自己PRでスポーツ経験をアピールするときは以下のポイントを意識してみましょう。

  • 事実や成績だけでなく、過程を具体的に記述する
  • 強みや経験を具体的に、仕事に活かせる形にアレンジする
  • ほかの候補者と差別化するために、独自の視点や解決力を強調する

これであなたのガクチカ・自己PRも改善されるはずです。

面接官からの深堀り質問を対策するコツ

あなたが伝えた自己PRやガクチカに対して、面接官が「ここもう少しどう思ったのか知りたい」という意図で深堀りした質問をすることがあります。

面接官の質問の意図を知り、自分自身の行動を振り返ってどんな深堀り質問も答えられるようになりましょう。

面接官からの深堀り質問の意図と対策

  • 〇〇を始めたきっかけは?・・・あなたの行動特性を見ています。人生の中で物事に取り組む際にどんなきっかけで行動していたのかを振り返りましょう。
  • なぜ〇〇という取り組みを続けることができたのか?・・・モチベーションの源泉を見ています。辛かったことや辞めたくなった時、なぜ続けられたのかを振り返りましょう。
  • 〇〇という課題に着目した理由は?・・・問題解決における思考力を見ています。課題を見つけるまでのプロセスを振り返りましょう。

もし不安な場合は、学生課の就職サポート係や就職エージェントに自分が書いた文章を見てもらうのも一つの手です。自分だけで悩まず、気軽に相談してみましょう!

第5章:行きたい業界・職種を見つけよう

メーカー、小売、金融などさまざまな業界がありますが、あなたが気になっている企業や職種はどの業界にありますか?

体育会・スポーツ学生にありがちなのが、「スポーツが好きだから、スポーツに関わる仕事に進もう!」という考え方。

しかし、進む業界によって10年後、20年後に選べるキャリアも絞られてくるため、業界は慎重に選びたいもの。

それぞれの業界で働き方や年収、休日、得られるスキルなどがまったく異なります。

企業であれば入社してから転職することもできますが、キャリアの途中で違う業界に移ることは簡単ではありません

今見えている業界だけでなく、以下のポイントを踏まえて業界を選んでいくことが大切です。

同じ職種でも仕事内容が違う?

業界を知る前に、まず「職種=仕事の種類」を知りましょう。

文系学生の場合は総合職で採用されても、新卒での配属先は「営業職」となることがほとんどです。

とくに、体育会・スポーツ学生の場合はハキハキとした態度やコミュニケーション能力を見込まれて「営業職」を務める先輩を多く見てきたはず。

ただし、「営業職」と言っても、小売業やIT業では「売るもの」も違えば「売り方」も違います。業界によって仕事内容や難易度が変わってくるのです。

業界別の特徴

業界ごとの仕事内容や求められるスキルを理解し、自分に合った業界を見つけていくことが大切です。

以下に業界別の「営業職」の一般的な特徴をまとめました。

あくまで一例ですが、これらの特徴を参考にしながら、自分の志向やライフスタイルに合った業界を見つけましょう。

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第6章:面接官が採用活動をする目的と気持ちを理解する

「何通もエントリーシートを提出して、ようやく面接までたどり着いた!」
「面接を成功させて内定をゲットするぞ!」

と意気込むそこのあなた!面接官の気持ち、本当にわかっていますか?

面接は少なくても2回、多い企業だと4~5回実施される重要な選考です。面接官側の気持ちを理解して、自信を持って面接に臨みましょう!

人事担当者は学生を「落とすため」に面接をするのではない

前提として、人事担当者は学生を「落とすため」に採用活動をするのではなく、「受からせたい/採用したい」から採用活動をしているということを忘れないようにしましょう。

人事担当者は「今年は何人採用することが目標」といった数字も追っており、採用できないと目標未達になり、自身の評価が下がるからというのも理由の一つです。

応募してくれた学生が中長期的に活躍してくれるか、を見極めようとしており、シンプルに会社が求めている人物像に合ってない人は採用したくありません。

人事側も判断を誤って採用してしまったがために、他部署から「なんであんな子採用したの?」と言われるのは嫌でしょう。

また、せっかく採用してもすぐに辞められてしまうと、せっかくコストをかけて採用しているのに回収できなかったと、上層部からお𠮟りを受けるかもしれません。

面接官が「即NG」と判断する学生の特徴

上記のことを踏まえて、面接官が「この子は採用できないな・・・」と一瞬で判断してしまう学生の特徴を3つお伝えします。

  • 会社が求めている人物像を把握していない
  • 最低限の企業情報を調べていない
  • 身だしなみやマナーができていない

内定への一歩は、まずマイナスポイントを徹底的につぶすこと。

会社の基本情報など、ネットで調べればすぐにわかるようなことは事前に把握しておき、わざわざ聞かないようにしましょう。

身だしなみに関しても、「スーツにシワがある」「靴が汚れている」など、自分は大丈夫と思っていても、きちんとしている人が多いビジネスシーンでは少しの乱れが目立ってしまうことも。

特に、部活の練習後に面接に参加する予定の学生は、汗や汚れにも気を付けてくださいね。

見た目の印象値を磨く

第一印象は見た目がとても重要です。清潔感のある服装や髪型を意識して「なんかいいね!」と思われる印象を目指しましょう。

心理学で有名な「メラビアンの法則」でも示す通り、人は圧倒的に「印象」で判断することが分かっています。

メラビアンの法則とは、アメリカの心理学者アルバート・メラビアンが提唱した、コミュニケーションにおいて相手に与える印象の割合を表します。

この法則によると、人に与える印象の割合は、視覚情報が55%、聴覚情報が38%、言語情報が7%とされています。

それは、あなたが話す内容よりもあなたの見た目の印象や声色で判断されてしまう可能性もあるということ。

次の章でメラビアンの法則に習って「視覚情報」「聴覚情報」「言語情報」の3つの視点から好印象につながる身だしなみとマナーをお伝えします。

第7章:面接での印象を最低限良くする身だしなみ・マナー

視覚情報から印象をUPさせよう

自然な笑顔の練習

面接はもちろんですが、人とコミュニケーションをとるときに最も重要なのは「笑顔」ではないでしょうか。

あなた自身、表情がない人と話してもいい気分にはならないと思います。

特にすべての会社が新卒に求めている「元気」「フレッシュ」なイメージを、一番手っ取り早くアピールできるのが「笑顔」です。

ですが、緊張する面接の場で自然な笑顔を作るのはなかなか難しいもの。以下の動画で笑顔トレーニング(顔の筋トレ)をして、自然な笑顔を身につけましょう。

適度な緊張感で面接に臨むためには、「ルーティン」を作るのもおすすめです。スポーツに携わっているあなたなら想像しやすいでしょう。例えば、以下のようなルーティンがおすすめです。

  • 自分を鼓舞する言葉を唱える
  • 気合の入る音楽を聴く
  • 元気になる動画を見る

以下の動画は筆者がおすすめのやる気がでる動画です。

身だしなみ(服装)を整える

スーツの選び方

業界的に就活しかスーツを着ないという場合や、スーツを買う前に試してみたいという方はリクルートスーツのレンタルもあります。

もし購入すると決めたら、一番早いのはスーツショップの店員さんに「黒か紺のリクルートスーツで、ジャケットは2つボタンでさわやかに見えるもの」を選んでもらうことです。

スーツのデザインよりもサイズが合っていることが大事なので、試着は納得いくまで行いましょう。

安価で間違いなく選ぶなら、AOKI、洋服の青山、スーツセレクトに行ってみてくださいね。

ワイシャツの選び方

清潔感のある印象を与えるため、白を選びましょう。インナーは透けないようにするため、ベージュがおすすめ。

迷ったらユニクロのエアリズム・ヒートテックのインナーがいいですよ!

ネクタイの選び方

特に指定がない限りは、以下の動画のような紺色のストライプ柄を選ぶのが無難です。結び方は事前に練習しておきましょう。結び目が甘いとだらしない印象を与えてしまいます。

靴の選び方

色は黒で、シンプルなデザインを選びましょう。革靴ならストレートチップ、パンプスならラウンドトゥかスクエアトゥがおすすめです。

カバンの選び方

色は黒で、シンプルなデザインを選びましょう。持ち手があり、丈夫で撥水性があるとよりいいです。

面接中に椅子の下に置くことがあるので、自立するタイプがおすすめ。

書類を持ち帰る可能性を考えて、A4サイズが入る大きさのバッグにしましょう。

髪型を整える

髪型はその人の印象を大きく変える重要なパーツです。よくわからない場合は、美容師さんに「就活なので、さわやかな感じでお願いします」と言ってみるのもおすすめです。

最低限、前髪が目にかかる髪型は控えましょう。スタイリングの仕方も忘れず聞いてくださいね。

絶対ではありませんが、可能な限り前髪を上げておでこを見せるとより印象UPします。眉毛も整えてもらうとさらにいいですね!

メイクの仕方

顔色をよくするため、最低限BBクリームでクマや肌あれをカバーし、眉毛を描いて唇にリップクリームを塗ってかさつきを防ぎます。

ネイルカラーは基本的にNGですが、業界や会社によっては問題ないでしょう。

その他

眼鏡をする場合はカラーレンズを避け、アクセサリーはしないようにしましょう。

バッグに入れておこう!持ち物リスト
  • ハンカチ
  • ポケットティッシュ
  • 汗拭きシート
  • マウスウオッシュ
  • ミンティア
  • 常備薬
  • 絆創膏
  • コンタクトの予備
  • 毛抜き
  • 爪切り
  • 現金
  • モバイルバッテリー
  • 未記入の履歴書
  • 証明写真の予備
  • 折り畳み傘

オンラインツールを設定する

事前に背景画像と署名を設定しましょう。きちんと準備をしている人だと思われますし、署名を設定することで常に名前を表示できます。

面接中の部屋は明るくしましょう。オンラインツールの設定で明るさを上げたり、顔の補正機能を使うのもおすすめです。

画面をのぞき込まないように、カメラと眼の高さを同じにして、表情はリアル面接より多少オーバーにしましょう。

聴覚情報から印象をUPさせよう

視覚情報と同様、聴覚情報も重要です。面接時の話し方は以下のことに気を付けましょう。

  • ゆっくりめに話す
  • 語尾まではっきり話す
  • 熱意を込めて話す

自分が話している姿を動画撮影してみるのもおすすめです。

なかなか普段自分の話している姿を聞くことはなく恥ずかしいかもしれませんが、自分の話している姿が好きになれるようになるまで練習しましょう。

言語情報での印象UP方法は、次の第6章で詳しく説明します。

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第8章:体育会・スポーツ学生の「受かる」面接

企業が行う面接のフォーマットは大体決まっています。毎回ほぼ同じ質問が来るので、部活と同じように練習しましょう。

面接でよく聞かれる質問リスト

  • なぜ弊社を選んだのですか?志望動機を教えてください。
  • 企業選びの軸は何ですか?
  • 弊社の課題や弱みを教えてください。
  • 学生時代にがんばったことは何ですか?
  • 部活ではどのような役割を担っていますか?
  • リーダーシップを発揮した経験を教えてください。
  • 長所と短所を教えてください。
  • 弊社でやってみたいことはありますか?
  • 将来実現したいことはありますか?

なんとなくいけるでしょと思って練習をせず、ぶっつけ本番で面接をし選考に落ちる人がとても多いです。

選考に落ち続けると人はだんだん自信がなくなり、表情や言葉に現れどんどん印象が悪くなっていきます。

印象が悪くなると、より選考に落ちやすくなるので、どこからも内定がもらえないという地獄のループに入ってしまいます。

とはいえ、親や友人に面接の練習相手になってもらうのは恥ずかしいと思うので、そんなときこそ就職エージェントのアドバイザーを活用しましょう。

面接官が「イマイチだな・・・」と感じる学生の面接回答例

イマイチな学生①「圧倒的な準備不足」

面接官 「なぜこの会社を選んだのか教えてください。」
学生 「サッカーが好きなので、サッカーに関わる仕事がしたいと思いました!」
面接官「サッカーに関わる仕事はほかにもありますよね。どうして弊社なんでしょうか?」
学生「えーっと……日本を代表するサッカー製品のメーカーだからです。」
面接官「では、そんな会社でどんなことをやってみたいと思っていますか?」
学生「新しい製品を作る、企画職にチャレンジしたいです!」
面接官「たとえば、何かアイデアはありますか?」
学生「いや……そこまでは……」

この学生は会社の理解が浅く、志望動機も薄いのがわかりますね。全体的に準備不足が目立つ回答です。

「なぜ?」に対する深掘りができておらず、面接官が求めるレベルまで答えられていません。

本当にその回答で相手を納得させられるのかを考え、考えや思いを「なぜ?」「どうして?」で深ぼっていきましょう!

イマイチな学生②「消極的な姿勢」

「声が小さい」「終始うつむいている」「質問への回答が短すぎる」など、受け身で消極的な姿勢は企業に対してマイナスなイメージを与えてしまいます。

とくに体育会・スポーツ学生には、面接官は前向きな姿勢を期待していることも。

企業が新卒に求めるものはずばり「新しい風」です。

無理に明るさを演出する必要はありませんが、いつもの会話よりも「ハキハキ」と背筋を伸ばして、相手の目を見て話すことを意識してみましょう。

緊張しても大丈夫です。面接官は、学生は緊張しているものとして接しています。

「受かる」逆質問

面接の最後に面接官から「最後になにか質問はありますか?」と聞かれるのが逆質問。逆質問の内容で選考に通るか落ちるかの大事な判断がされるかもしれません。

逆質問でするべき質問とそうでない質問を理解し、面接に備えましょう。

OKな逆質問例

  • 自己PRを補足する・・・私は、〇〇が強みと考えておりますが、〇〇職では、どのような能力が求められますか?
  • 企業理解をアピールする・・・御社の〇〇事業に興味があり、将来はぜひ関わりたいと思っているのですが、入社後の努力次第で関われるチャンスはありますか?
  • 入社意欲を伝える・・・〇〇職の1日の行動スケジュールは、どのような流れになっていますか?
  • 企業との相性の良さをアピールする・・・社員がポジションに関わらず、自由に意見を言える社風に魅力を感じました。現場では、実際にどのような取り組みをされていますか?
  • スキルをアピールする・・・〇〇のスキルがありますが、御社で活躍するために入社前に学んでおくべきことはありますか?

NGな逆質問例

  • 会社のコーポレートサイトで確認できること
  • 働く意欲や自信が疑われること
  • 面接官が既に説明したこと
  • 具体性のないこと
  • 給与・休暇・待遇に関すること

特に給与・休暇・待遇のような重要だけど面接官に聞きにくいことは、就職エージェントを使って聞くことができます。エージェントを使う大きなメリットですので、ぜひ利用しましょう。

第9章:忙しくても、就活に集中するべき理由

「今は部活に集中したいから、就活は4年生の引退試合が終わってから!」
「就活が大切とはいえ、売り手市場だからどこでも就職できるでしょ?」

このように考える気持ちもわかりますが、体育会・スポーツ学生の皆さんに私たちが伝えたいのは「忙しくても真剣に就活に集中しよう」ということです。

下記の2つが理由です。

  • 内定ゼロを回避するため
  • ブラック企業に入社しないため

内定ゼロを回避するため

大学3年生の体育会・スポーツ学生は、部活でも幹部を任されるようになったり、授業ではゼミが始まったりととにかく忙しくなってきます。

「今は忙しいから」と言い訳し、インフルエンサーからの「ぶっちゃけなんとかなるよ!」の言葉を信じて、就活を甘く見ていると必ず後悔します。

就活が本格化した4年生になってからでは、行きたいと思える企業からの内定がもらえなかったり、次の年の就活生に負けてしまったり・・・

しかし、むやみに1人で不安がる必要はありません。OB・OGや就活エージェントに相談し、まわりを頼りながら進めていきましょう。

ブラック企業に入社しないため

残念ながら世の中には、サービス残業を強いられたり、つらいノルマが課せられたりといった「ブラック企業」と呼ばれる悪質な企業がまだまだたくさんあります。

就活のタイミングを逃してしまったり、就活に集中できなかったりすると、内定ゼロの不安から「早く就活を終わらせたい」というマインドになってしまうことがあります。

その結果、「うちなら内定をすぐに出せるよ」といった怪しいうたい文句に乗ってしまったり、求人広告をよく確認しないまま内定承諾してしまったりと、ブラック企業へ足を踏み入れることにつながります。

自身が安心して働ける環境を選ぶことは、将来の幸福度に大きく影響するもの。適当な選択をせず、自分の価値観や将来のビジョンに合った企業を慎重に選ぶことが大切です。

就活は将来を左右する大切なステップ。まわりの力も借りながら真剣に向き合い、充実したキャリアを描けるよう一緒にがんばりましょう!

まとめ

体育会・スポーツ学生が確実に就活で勝ちにいくためには、事前準備が最大のポイントです。ガクチカ・自己PRを万全にして、アピールしたいポイントを伝えましょう。

就活に不安のある方は、体育会・スポーツ学生の就活に特化した「アスリートエージェント」がおすすめです。

もしあなたが就活に遅れた・・・と思っていても大丈夫!

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アスリートエージェントは、アスリート・体育会&スポーツ学生に特化した就職・転職エージェントです。

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就職の知識が全くない方でも、元競技者であるキャリアアドバイザーが手厚くサポートいたします。

履歴書の書き方から面接のアドバイスまで、スポーツと同じように「勝つまで」全力で支援させていただくのがモットーです。

利用は完全無料です。私たちと一緒に就活でも勝利をつかみ取りましょう!

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