自分が今できることに全力を尽くす アメフト・アサヒ飲料クラブチャレンジャーズ 巽 豊

Profile

巽 豊（たつみ ゆたか）

アサヒ飲料クラブチャレンジャーズ　ランニングバック

全員が試行錯誤し、より良い結果を目指すチャレンジャーズ

―― アメフトを始めたきっかけは何でしたか？

小学校から高校までずっとサッカーを続けていたのですが、大学進学時に違うスポーツに挑戦してみたいという思いがあったので、いくつか候補がある中でアメフトを選びました。

当時はそこまでの知識がなく、防具をつけて、いろいろな役割の選手がいる、程度の認識でした。

ただ、役割がたくさんある分、自分に合ったことができるのではないかという思いもありました。

―― 巽選手が考えるアメフトというスポーツの魅力とは？

競技をする上では、それぞれの役割がきちんと決まっていて、その役割が重なり合うことでゲームが成立することだと思います。

一人でできることは限られているので、お互いが信頼し合ってプレーすることがより求められることが魅力です。

スポーツとしては、通常ではありえないような人と人とのぶつかり合いや、緻密に練られた作戦、最後までどうなるか分からないゲーム展開などが魅力だと感じています。

―― 所属チームの特長を教えてください。

チャレンジャーズは、クラブチームとして運営をさせていただいているので、練習は仕事が終わってからの平日や週末と限られた時間となっています。

その中で、全員が試行錯誤し、より良い結果が得られるように取り組んでいます。

チームの構成として、25歳以下の選手が半数を占めています。

そのため、勢いのある若手が多く、精力的に活動しているところがチームの特長だといえます。

綿密な準備と、互いの共通理解を図るアメフトが仕事に活きる

―― では、現在のお仕事内容、会社での役割を聞かせてください。

小学校教員として、現在は6年生の担任と、所属校の体育行事の主任をしています。

担任として40人近い子どもたちと日々関わりながら、成長する手助けをしています。

体育の主任としては、たとえば体育大会などで企画を行い、当日まで様々な面で準備を進め、子どもたちが思いっきり力を発揮できるように環境を整えるといった仕事をしています。

また、所属校では経験の浅い方が多いので、その先生方に向けて研修を行うなどして、お互いを高め合うことができるように取り組んでいます。

―― アメフト経験が仕事に活きていること、共通点などはありますか？

試合に向けて綿密な準備をし、その実現に向けてお互いにコミュニケーションを取りながら共通理解を図っていくプロセスを日々経験していることが、仕事に活かされていると感じています。

学校現場においても、1人の担任だけではなく、学年全体で、そして学校全体で相互にコミュニケーションを取りながら共通理解を図って、学校全体で実践することが必要だと感じています。

その際、コミュニケーションを取り合って1つのものを形作っていくという点で共通点があると実感しています。

―― ご自身にとってアメフトとはどういう存在でしょう。

自分自身が成長するためになくてはならないものです。

試合をする度、練習をする度に課題が生まれるので、それを克服にするために試行錯誤することが必要となり、その経験が自分自身をより成長させてくれています。

また、普段の生活では味わえないような極限の状態をもたらせてくれたり、チームでの活動をすることで、チームの方々との大切な時間を与えてくれたりする存在だとも感じられています。

「これからどうしていくのか」。未来に目を向けて行動する

―― アメフトや仕事において大切にしている考え方・行動とは？

どちらにも共通することですが、目の前のことをやりきることを大切にしています。

中途半端にするのではなく、目標の実現に向けて自分が今できることに全力を尽くすことが良い結果につながると考えています。

また、アメフトで言うと、1プレーごとに気持ちを切り替えるように、仕事でも終わったことに時間をかけすぎるのではなく、これからどうしていくのかに目を向けて行動するように心がけています。

―― 今後の目標を聞かせてください。

アメフトでは、良い結果を残せるようにチーム一丸となって、今まで以上に全力で日々取り組むことが目標ですね。

仕事では、携わる子どもたちが将来素晴らしい人生を送れるように、ほんの些細なことでも関わって、寄り添っていくことが目標です。

巽 豊Yutaka Tatsumi

現役アメフト選手
現在：アサヒ飲料チャレンジャーズ

アサヒ飲料クラブチャレンジャーズ（Xリーグ公式サイト）
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