2024.12.26

プロ野球選手の年収は?高収入の選手になるポイント

プロ野球選手の年収はどれくらいかご存知ですか?一般的に、プロ野球選手は高収入なイメージがありますが、実際の平均値はどれくらいなのでしょうか。

本記事では、代表的な球団の平均年俸や、年収の高い選手の特徴などをお伝えします。

プロ野球選手とは?

仕事内容

プロ野球選手とは、日本野球機構に所属する球団とプロ契約を結ぶ選手のことを指します。

プロ野球選手の主な仕事内容は、公式戦に出場することです。優勝を目指して日々練習やキャンプ、自主トレーニングを行います。

プロ野球選手としてデビューできたとしてもすぐにレギュラーになれるわけではありません。まずはベンチ入りをして、次にレギュラーに選ばれることを目指すのが通例です。

出場した試合で良い結果を出せば、レギュラー入りできる可能性が高くなります。反対に、結果を出せなければ試合に出場することができなくなってしまう可能性もあります。

プロ野球は実力勝負の世界であり、トップに上り詰めるのは決して簡単なことではありません

試合に出場する以外にも、ファンに向けたイベントに参加したり社会貢献事業を行うことも。有名な選手になればメディアに出演することも珍しくありません。

なり方や難易度

プロ野球選手を目指す場合、高校生ならば各都道府県の高野連へ、大学生は所属する大学野球連盟へプロ野球志望届の提出が条件となります。応募条件は各球団ごとに異なります。

身長や年齢などが細かく定められているため、気になる球団があればチェックしてみるとよいでしょう。

プロ野球選手になるための一般的な方法は、毎年1回開催されるドラフト会議で指名されることです。12球団のうちのいずれかから指名されると、プロ野球選手として活躍する道が開かれます。

そのためには、高校野球や大学野球で活躍し実績をつくり、各球団のスカウトの目に留まる必要があります

各球団のスカウトは、高校野球、大学野球、社会人野球の選手たちをチェックし、活躍ぶりが期待できそうな人物を指名します。

また、各球団が毎年実施しているプロテストに合格してプロ野球選手になるという道のりもあります。

試験内容は身体検査、体力テスト、打撃や守備といった実技になり、合格するとその年のドラフト会議で指名されます。

プロ野球選手の年収

平均年俸(年収)

日本プロ野球選手会が発表した2023年シーズンの年俸調査結果によると、12球団の支配下登録714選手の平均年俸(平均年収)は4,468万円でした。

前年と比較すると156万円増加しており、原稿調査が始まった1988年以降、過去最高を達成。

年俸の中央値は1,600万円で、前年よりも100万円増加しています。2023年の12球団の年俸合計は約319億円です。1993年は151億円だったので、この30年で平均年俸が約2倍となっています。

ポジション別の平均年俸は、投手が5,637万円、捕手が4,280万円、内野手が8,684万円、外野手7,755万円でした。

平均年俸の推移を見ていくと、1986年には1,000万円を超え、94年には2,000万円台に突入、98年には3,000万円台を記録しています。2000年に入ってからは横ばいでしたが、2020年には4,000万円を突破しました。

参考:公益社団法人ニッポンドットコム

給料の仕組み

日本のプロ野球選手の給料は年俸制です。各球団は、毎年のペナントレースが終わる11月頃に選手たちの活躍に応じて次年度の年俸を決めています。

試合で良い結果を残し、球団に貢献できた場合は年俸アップを見込むことができます。逆に、活躍ができなかった場合は次年度の年俸が減額されます。

なお、ドラフトで指名された新人選手の年俸は1,500万円が上限となっています。

また、外国人選手とFA(フリーエージェント)権を獲得している選手は年俸が高い傾向にあります。年俸の金額は、出場試合数や打率、個人タイトルの獲得、関連グッズの売れ行きなどによって左右されます。

プロ野球12球団の平均年俸を徹底比較!

プロ野球12球団の平均年俸を2023年の年俸調査結果をもとに紹介していきます。

1位 巨人 6,807万円
2位 ソフトバンク 6,763万円
3位 楽天 5,353万円
4位 ヤクルト 4,797万円
5位 西武 4,579万円
6位 DeNA 4,399万円
7位 阪神 4,345万円
8位 広島 3,819万円
9位 オリックス 3,525万円
10位 ロッテ 3,485万円
11位 中日 3,383万円
12位 日本ハム 2,569万円

平均年俸は巨人が6,807万円で4年ぶりに12球団トップとなりました。過去3年トップだったソフトバンクは6,763万円で第2位に。2023年に日本一になったオリックスは3,525万円で9位でした。

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参考:日刊スポーツ

プロ野球の市場規模。米国と日本を比較すると

プロ野球選手は国民に夢と感動を与える仕事です。しかし、そのバックグラウンドには様々な課題もあります。

日本のプロ野球(NPB)は米メジャーリーグ(MLB)と比較すると市場規模が小さく、収益が赤字の球団も少なくありません。

実際、日米のプロ野球選手の年俸には大きな差があります。日本のプロ野球選手の平均年俸が4000万円代半ばである一方、米国は平均5.6億円

米国の球団経営は収益を出して企業価値を高めることを最大の目標としているため、業績不振になればリストラを行い、野球に絡めた新たなビジネスを次々と生み出しています。

また、IT戦略の巧みさや放映権の金額、各種ライセンスなど、球場以外のビジネスで収益をあげているという背景もあります。

日本の球団の多くは親会社の支援がなければ成り立たず、収益性が見込めないのが現状です。言うなれば、米国ほど冒険をせず昨年対比100%以上の収益を保てればよいという姿勢なのです。

ただし例外もあります。広島東洋カープは唯一親会社のない独立採算制をとっています。また、DeNAはプロ野球を事業の中核に据えて積極的なビジネス展開をしています。

市場規模を比較すると米国には敵いませんが、2022年のNPBの観客動員数は2万4558人。MLBは1万8651人なので観客数は日本のほうが多いことになります。

近年は日本のプロ野球を経由せずに米国のMLBを目指す方が増えており、MLB入りを目指すための野球教室も登場しています。こういった海外への人材流出も日本のプロ野球界の課題といえるでしょう

今後、若い野球選手たちの視線が国内を向くか国外を向くかは、球団の体制、そしてNPBの構造体制によって大きく変わってくるのではないでしょうか。

参考:PRESIDENT Online

年収の高い選手の特徴

交渉力がある

ドラフト会議で指名されていよいよプロ野球選手としてデビュー。次に待ち受けているのは、契約交渉です。プロ野球選手は各球団と契約をする個人事業主。契約内容はキャリアやお金を左右します。

そして、ルーキーイヤーを終えて毎年秋には契約更新が行われます。球団幹部と交渉をして、次年度の年俸が決まります。

米国では代理人をつけて球団と交渉を行う風潮がありますが、日本ではまだ浸透していません。そのため、交渉力に長けた選手ほど年収が上がりやすくなります

ベテランが多いチームに所属している

ベテラン選手が多く在籍するチームに所属すると、高い年俸を得られる可能性があります。ベテラン選手は精神的支柱としてもチームにとって欠かせない存在。

また、ベテランが揃うことでチーム内の育成力が高まり、試合の結果に反映されます

2023年シリーズに出場した40歳以上の選手はセリーグ・パリーグ合わせて9名。若手を鼓舞し、チームのまとめ役としても期待されています。

海外で活躍している

近年、プロ野球界のスター選手たちが次々とMLBの球団に移籍しています。

10年7億ドル(約1015億円)というプロスポーツ市場最高額でドジャースに移籍した大谷翔平選手のニュースは記憶に新しいかと思います。

世界最高峰のプロ野球界で活躍することで、日本では得られない巨額の年俸を得ることができます

まとめ

プロ野球選手を目指している人にとって、年収は気になるポイントかと思います。プロ野球選手の年収は、球団や活躍する国によっても差があります。

情報は常に更新されているので、定期的にチェックしてみてください。

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