2025.03.12

Bリーグで活躍する選手の平均年収はどれくらい?収入の内訳を解説

Bリーグ選手の年収は一般的に非公開とされていますが、推定することは可能です。また、B1・B2で最低年収や最高年収が設定されているのも特徴的です。

この記事では、Bリーグ選手の年収や内訳、NBAとの差、プロバスケ選手が年収を上げる方法も解説します。

Bリーグの年収は?

Bリーグ選手の平均年収

Bリーグで活躍するプロバスケ選手たち。彼らの年収(年俸)は一体いくら…?と気になる人も多いでしょう。

結論からお伝えすると、Bリーグ選手の年収は基本的には非公開とされています。そのため金額を知ることは難しく、多くのメディアでは「推定」という形で選手たちの年収が語られています。

また、他のプロスポーツ選手と同様、選手実績や知名度、チームの収益によって年収には大きな金額幅が生まれます。そのため、Bリーグ選手の収入の平均値を語ることは難しいのです。

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Bリーグ選手の最低年収・最高年収

Bリーグを運営する公益社団法人ジャパン・プロフェッショナル・バスケットボールリーグがホームページ上で公表している「選手契約および登録に関する規程」には、B1、B2クラブの選手たちの最低年俸と上限に関する決まりが以下のように明記されています。

  • B1:最低年俸は300万円(税抜)、新人選手のみ上限460万円(税抜)とする。
  • B2:最低年俸は240万円(税抜)、新人選手のみ上限460万円(税抜)とする。

また、「選手の技能その他の事情を勘案したうえ、当該選手の能力を最も発揮し得るように、選手の報酬を設定するよう努めなければならない。」とも定められています。

さらに、2026年からスタートする新たなリーグで導入される「サラリーキャップ(チーム総年俸の上限)」の詳細が以下のように決定しています。

  • Bリーグ・プレミア(現在のB1):上限8億円、下限が5億円(税込)とする。
  • Bリーグ・ワン(現在のB2):上限4億円、下限1.5億円(仮ライセンスの場合は、上限4億、下限1億円)(税込)とする。
  • Bリーグ・ネクスト(現在のB3):設定なしとする。

引用
公益社団法人ジャパンプロフェッショナルバスケットボールリーグ
選手契約および登録に関する規程 第10条〔選手の報酬等〕

スポーツ報知
「Bプレミア」サラリーキャップ上限は8億円

富樫勇樹選手はBリーグ初の年収1億円を達成

Bリーグ創設から3年が経過した2019年6月。千葉ジェッツは富樫勇樹選手と年俸1億円の契約締結を発表しました。

新潟県出身の冨樫選手は小学1年生でミニバスケットボールを始め、高校時代はバスケットボール男子日本代表候補に選出。

2014年に開催されたアジア競技大会では銅メダルを獲得しました。2019年にはBリーグ最優秀選手賞を記録しています。

日本ではサッカーや野球選手には1億円プレーヤーがいるものの、プロバスケ選手では冨樫選手が初めての1億円プレーヤー。プロバスケ界の新たな展望として、スポーツビジネス界でも話題になりました。

冨樫選手には年俸1億円に加え、出場給や勝利給、スポンサー契約料などが支払われるので、年収は「1億円以上」ということになります。

日本経済新聞の取材に対し千葉ジェッツふなばしの島田社長は「待遇や報酬は一番分かりやすい数字だ」と語り、その背景には事業拡大の成功があると続けました。

千葉ジェッツの1年目の事業収益は約10億円だったものの、観客動員数やファンクラブ収益、グッズの売り上げを着実に伸ばし、収益を拡大。

スポンサー契約にも成功し、数年を経て約20億円の事業収益を達成。これは日本のプロバスケットボール業界の成長の証であり、喜ばしいニュースとなりました。

ところで、先述している通りBリーグのクラブは選手たちの年収を公開していません。島田社長も記者会見で公表するかは迷ったと言います。

しかし、日本のプロバスケ界にスターを生むことを狙い、公表を決意したそうです。

冨樫選手の快挙はBリーグのチームや1人ひとりの選手たち、そしてこれからプロバスケ選手を目指そうとする若い世代にも夢を与えました。

1億円プレイヤーの選手を輩出するためには、選手1人の努力のみでなく、チームの経営力とファンの応援も必要不可欠です。

現在、冨樫選手は現役として活躍する傍ら、自身のSNSや公式ホームページを活用してバスケットボールやBリーグの魅力を発信しています。

参考:日本経済新聞

Bリーグ選手の年収の内訳

年俸

年俸とは、1年単位で固定された給与のこと。年収は「1年間に得た収入」を意味するので、両者は厳密には異なるものです。

年俸の額は選手が所属チームと契約して定められ、前年の成績などに左右されます。

選手によっては年俸1億円以上の場合もあります。さらに海外まで視野を広げると、年俸数十億円の選手も珍しくありません。

出場給・勝利給

Bリーグ選手は、年俸に加え、出場給や勝利給というものを貰えます。出場給は試合に出場したことでもらえる給料のことです。

Bリーグのレギュラーシーズンは60試合あるので、1試合につき10万円と仮定すると、1シーズンで最大600万円の出場給を貰えます。

そして、勝利給は試合に勝利した場合にもらえる給料のことです。出場給や勝利給は選手のキャリアによって金額差があるようです。

スポンサー契約料

スポンサー契約料とは、企業との契約料やメディアへの出演料のことを意味します。これらの金額は選手が有名になればなるほど高額になります。

スポンサー契約料はチームにとっても大きな収益源。

試合で実績を残し、名前が世の中に知られるほど大手企業とのスポンサー契約やテレビへの出演が増えるため、チームの運営サイドはスポンサー企業獲得のために営業に注力しています。

NBAの年収はBリーグより高い

NBA選手の平均年収

NBAとはNational Basketball Associationの略称で、アメリカのプロバスケットボールリーグのことを指します。

世界最高峰のプロバスケリーグとも言われ、実力のある選手たちが世界中から集まるリーグです。

そして、なんと言っても桁違いの年俸です。NBA選手の平均年俸は約9億円と言われています。選手の実力もさることながら選手たちの年俸の額も世界最高峰なのです。

日本代表の八村塁選手もNBAで活躍する選手の一人です。彼はレイカーズと3年で73億円の契約をしています。

参考
読売新聞オンライン
日本経済新聞
Sportico

NBA選手の年収が高い理由

NBA選手たちはなぜそんなに年俸が高いのでしょうか。その理由の1つは、「サラリーキャップ」という制度が存在するからです。

サラリーキャップとは、チームが選手に支払う総額(総予算)をリーグ全体の収入に基づいて調整し、上限を決定する制度のことです。

この制度があることにより、リーグ全体の収益をもとに年俸が決まるため、チームが選手に年俸を支払いすぎて破綻することを防げます。

また、シーズンごとにサラリーキャップは変わるため、NBAが盛り上がるほどサラリーキャップは毎年増えていきます。その結果、選手と高額契約をするチームが増えていくという仕組みです。

もう一つの理由は、NBAには「ラグジュアリータックス(贅沢税)」という制度があることです。

チームのサラリー総額が規定を超える場合、リーグがラグジュアリータックスを一旦徴収し、リーグはそれを収入の少ないチームに再分配すると言うものです。

さらに、日本のBリーグと同様、NBAにおいてもチケットやグッズの収入、スポンサー契約料、放映権などは重要な収益源です。特にNBAは放映権の契約料が高額です。

世界最高峰のプロバスケリーグということは、それだけ多くのファンが存在します。リーグ全体の資金がゆとりあることで、選手たちに支払われる年収もどんどん増えていくのです。

参考:BASKETBALL KING

プロバスケ選手が高い年収を得るためには

ご紹介したように、日本のBリーグとNBAは市場の規模が大きく異なります。日本人のプロバスケ選手が高収入を狙う方法として、以下の2つが考えられます。

海外で活躍する

NBAなど、海外のプロバスケリーグに進出するという選択肢です。

しかし、NBAは非常に狭き門。日本人選手では過去に八村塁選手、渡邊雄太選手、田臥勇太選手の三人のみがNBA入りに成功しました。

NBA選手になれたとしても、必ずプレーができるとは限りません。選手たちの入れ替わりも激しく、代わりがいればすぐに降ろされてしまう世界です。

成功すれば何十億円もの年俸を手に入れることができますが、そのためには確かな実力と運が必要でしょう。

副業で収入を得る

スポーツ選手として活躍しながら副業で収入を得るという方法もあります。以下は、スポーツ選手におすすめの副業になります。

  • Web制作
  • 動画編集
  • ブログ運営
  • 動画配信
  • SNS運営
  • ライティング
  • コミュニティ運営
  • グッズ販売

上記の副業は、インターネット環境とパソコンさえあれば場所を問わず、いつでもできる仕事ばかりです。

日々の練習や試合で忙しい中、アルバイト先までの移動時間と労力はなるべく節約したいもの。上述したような副業であれば、休憩中や移動時間中に少しずつ作業をすることができます。

副業による収入はスキルによっても変動しますが、積み重ねていくことで収入アップを狙えます。月に数万円程度の副収入があるだけで生活に余裕が生まれ、競技活動にも集中できるでしょう。

また、現役選手が引退後のキャリアを考える際にも、副業の経験は役に立ちます。特にWeb関連のスキルを持っていると転職先の選択肢も広がるでしょう。

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選手以外のバスケに関わる仕事や年収

バスケに関わる仕事は、選手だけではありません。監督やコーチ、審判、アスレティックトレーナーなどさまざまな職業があります。

バスケに関わる仕事の一例年収
監督約500万円〜数億円(プロリーグの場合)
コーチ約400万円〜数千万円
審判約300万円〜数千万円
アスレティックトレーナー約300万円〜1,000万円以上
通訳約300万円〜1,200万円
バスケ用品メーカー社員約400万円〜1,500万円

実際の年収は勤務するチームや企業、リーグの規模、契約によって大きく異なりますが、どの職業も、Bリーグ業界を支える大切な役割を持ちます。

バスケに関わる仕事に関しては、以下の記事もあわせてご覧ください。

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まとめ

Bリーグ選手の年収は、所属しているリーグがB1かB2なのかによっても異なります。BリーグはNBAよりも年収が低い傾向にありますが、1億円を達成した選手もいます。

プロバスケ選手をサポートする仕事に就きたい方はぜひアスリートエージェントにご相談ください。

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