2024.12.22
キャディの年収を徹底解説!収入アップをねらうには?
ゴルフのキャディの年収は一体いくら?一口にキャディといっても、その働き方は様々です。働き方やスキルによって年収が変わり、キャリアアップもしやすい仕事でもあります。
ここでは、キャディの年収情報をはじめ、収入アップに繋がるお話を紹介します。
INDEX
キャディとは?

仕事内容
キャディとは、ゴルフプレーヤーのサポートをする人のこと。ゴルフ規則では「規則にしたがってプレイヤーを助ける人」と定義されています。
キャディの起源は18世紀のスコットランドで、プレーヤーのクラブやゴルフバックを運ぶ人として雇われていました。
また、それだけではなくキャディにはプレイヤーに助言をしたりモチベーションを上げるために鼓舞する役割もあります。
キャディの仕事内容は大きく分けて以下の3つです。
- (1)プレーヤーが安全・快適にゴルフを行えるようにサポートすること。
- (2)プレーヤーにアドバイスをすること。
- (3)ゴルフ場の整備や掃除。
キャディ自身がゴルフ経験者である必要はありませんが、ゴルフのルール、使用する道具、コースの特性などについて知識を有している人ほど優秀なキャディとして評価され、活躍の場が広がることは間違いありません。
就職先

キャディの主な就職先はゴルフ場になります。ゴルフ場の求人に応募し、正社員やパートとして働くのが一般的です。
また、キャディ専門の派遣会社に登録し、各ゴルフ場に派遣されるという働き方や、個人事業主として企業と業務委託契約を結ぶという選択肢もあります。
最も狭き門なのはプロキャディ。つまり、プロゴルファー専属のキャディです。プロゴルファーと直接契約をしてキャディとして働きます。
また、大会ごとに異なる選手と契約するプロキャディもいます。
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キャディの年収
平均年収
キャディの平均年収は379万円で、推移は345〜387万円です。月収に換算すると、およそ25万円になります。
プロゴルファーと契約したり、指名の多い人気のキャディになると、年収1000万円以上稼いでいる人もいます。
キャディの年収は、働き方や地域によっても金額差があります。以下、年収額を働き方別および地域別にまとめてみました。
<働き方別平均年収>
プロキャディ:480〜1000万円以上
正社員:238〜350万円
出来高制(1ラウンドごと):216〜288万円
アルバイト・パート:172〜212万円
<地域別平均年収>
北海道:378万円
青森:336万円
岩手:378万円
宮城:420万円
秋田:336万円
山形:378万円
福島:378万円
茨城:420万円
栃木:420万円
群馬:420万円
埼玉:378万円
千葉:420万円
東京:588万円
神奈川:462万円
新潟:378万円
富山:378万円
石川:420万円
福井:420万円
山梨:378万円
長野:420万円
岐阜:378万円
静岡:420万円
愛知:462万円
三重:420万円
滋賀:420万円
京都:420万円
大阪:504万円
兵庫:420万円
奈良:420万円
和歌山:378万円
鳥取:378万円
島根:378万円
岡山:420万円
広島:420万円
山口:420万円
徳島:420万円
香川:378万円
愛媛:378万円
高知:378万円
福岡:420万円
佐賀:336万円
長崎:378万円
熊本:378万円
大分:378万円
宮崎:336万円
鹿児島:378万円
沖縄:336万円
引用:平均年収.jp
給料の仕組み

キャディの給料の仕組みは、固定給(月収、時給など)と1ラウンドごとに発生する出来高制の二通りがあります。ゴルフ場に就職する場合は前者、個人事業主やプロキャディの場合は後者が一般的です。
ゴルフ場に就職した正社員の場合は月収20〜25万円ほど、1ラウンドごとに報酬が支払われる場合はお客様1人につき3000円程度が相場のようです。
キャディの働き方
キャディの働き方を分類すると「ハウスキャディ」「プロキャディ」「派遣キャディ」の3つに分かれます。働き方によって年収も異なるため、就職前にチェックしておいたほうがよいでしょう。
ハウスキャディ
ハウスキャディとは、特定のゴルフ場に勤めるキャディのことです。1つのゴルフ場だけで働いているため、コースの特徴や地形などを把握できることが強みです。
主に、一般のお客様を対象とし、安全にゴルフを楽しんでもらうためのサポートを行います。プレイヤーを迎えた後はゴルフクラブをカートに乗せたりホールの説明をします。
キャディはサポーターでありアドバイザーでもあります。ゲームがスタートしたら必要なクラブを手渡したり、池やバンカーの位置、旗までの距離などコースに関するアドバイスを行います。
ボールを拭いたりコースを整えたりするのも仕事のうちです。プレイ後はゴルフクラブを整え、お客様を見送ります。
ハウスキャディは未経験者から始める人も多く、パートや時短勤務などで勤めている人も多いです。働き方の選択肢を広く持てるのもハウスキャディとして働く魅力といえます。
プロキャディと比較すると平均年収額は落ちますが、安定収入を得ることができる働き方です。
プロキャディ

プロキャディは、プロゴルファーが出場する大会において選手をサポートするキャディのこと。
1人の選手と直接契約をする場合と、大会ごとに契約をする場合があります。後者の場合は大会ごとに担当する選手が異なります。
1人の選手と契約をしているキャディは、トーナメントに帯同するのが通例です。
拘束時間も長くなりますが、自分のサポートによって選手がよりよいプレーができた場合、それは大きなやりがいになるでしょう。
縁の下の力持ちとして、選手の活躍を支えたいという人は目指してみてはいかがでしょうか。
プロキャディになった人たちは、プロ選手から直接スカウトされるパターンが多く、ハウスキャディとして経験を積み、プロキャディに転身する人もいます。
プロのサポート役ともなれば、キャディとしてのスキルは高いほど有利になります。自身もゴルフ経験者であれば強みとして活かせるでしょう。
なお、選手の活躍に応じて報酬が支払われる可能性もあり、プロキャディの平均年収が高い理由でもあります。
派遣キャディ

派遣会社に登録してゴルフ場に派遣される働き方です。中にはキャディ専門の派遣会社もあり、そういった会社に登録すると選択肢はより幅広くなるでしょう。
様々なゴルフ場に足を運ぶため経験値が上がりやすく、キャディとして経験を深めたいと考える人には適した働き方かもしれません。
ただし、シーズンによって依頼が減り、収入が安定しないおそれもあります。安定収入を望むのであれば、ゴルフ場と契約するハウスキャディになったほうがよいでしょう。
キャディが年収をアップさせるコツ

講習会に参加してスキルアップする
キャディとしてスキルアップすることが、年収を高めるための近道です。
プレーヤーをサポートするキャディ自身もまた、ゴルフについての知識や、ゲームのルール、コースの特性などを習得する必要があります。
無資格でもできる仕事ではありますが、ゴルフに対する見識が深い人ほど昇給のチャンスを狙えるでしょう。
また、2023年に設立された一般社団法人ゴルフキャディー協会では、キャディの社会的認知獲得のために試験や講習を開催し、キャディの育成を行っています。
特別手当で稼ぐ

働く場所にもよりますが、キャディには特別手当があります。雨の日や早朝・夜間手当、重量のあるゴルフバッグを持ってコースを回る際の重量手当などが一例です。
一般的に、悪条件でのサポートになると手当がつく傾向にあります。相場は1ラウンドにつき1000〜5000円ほどのようです。
手当の有無をはじめ、条件や金額は就職するゴルフ場によって異なるため面接の際によく確認してみましょう。
教育担当やプロキャディを目指す

キャディとして経験を積んだあとは、新人キャディを教育する担当者として活躍できる可能性があります。役職に応じて給料が上がるため、年収アップも期待できるでしょう。
また、キャディの監督を行うキャディマスターという仕事もあります。ゴルフ場にはキャディマスター室という場所があり、キャディを統括するキャディマスターが常駐しています。
キャディとして経験を積んだ後、キャディマスターにキャリアアップする人が多いようです。
そして、さらに高年収を目指したい場合はプロキャディになるという選択肢も。プロキャディは担当する選手が試合に勝ち進むほど報酬が上がります。
高いスキルが求められますが、キャディの頂点を目指し、高収入を得たい人には憧れの仕事といえます。
副業をする

キャディの仕事をする傍ら、副業(ダブルワーク)をするという選択肢もあります。ゴルフ場のオフシーズンを狙って短期的に別のアルバイトをする人もいるようです。
デザイナーやプログラマー、ライター、SNS運用などWeb関係の副業であれば場所・時間を問わず行うことができ、キャディの仕事とも並行しやすいでしょう。
体力に自信がある方はスポーツ系やアウトドア系の副業をするのもよいですね。1月〜2月はゴルフ場の閑散期なので、その時期だけスキー場でバイトをしているキャディもいるようです。
年収アップにつながる資格

普通自動車免許
キャディはゴルフバック等を乗せたカートを運転します。ゴルフ場内は公道ではないため運転免許がなくてもカートを運転することは可能です。
多くのゴルフ場ではカートの操縦研修も実施しているようですが、自動車の運転に慣れている人であればカートの操縦にも早く慣れることができるでしょう。
自動車の運転免許を持っている人はぜひ就職の際にアピールしてみてくださいね。
一般社団法人日本プロキャディー協会認定資格
一般社団法人プロキャディー協会は、プロキャディーの資格認定を実施しています。
キャディはプロ・アマ問わず無資格でもなれる職業ですが、この資格を持っていることでキャディとしての基礎的なスキルを持っていることの証明になります。
取得条件や費用などは非公開となっているため、詳細は協会にお問い合わせください。
稼げるキャディの特徴

丁寧なコミュニケーションができる
キャディの仕事は事務的に荷物を運んだりボールを手渡したりするだけではありません。笑顔でお客様をお迎えし、その日のゲームを楽しんでいただけるようにすることが求められます。
お客様との適度な距離感を保ちつつ、おもてなしの心を持って接するのが大切です。
そのため、立ち居振る舞いや言葉使い、会話や雰囲気づくりなどのコミュニケーションスキルを高めるほど、キャディとして活躍の場は増えていくと予想できます。
これらは目に見えないスキルですが、経験を積むほどに磨いていくことができます。キャディの研修会などに参加するのもおすすめです。
体力があり力仕事が得意

キャディの仕事は体力勝負。夏も冬もお客様と一緒にコースを歩き、ボールを追ったりクラブを手渡したりします。
また、重いゴルフバッグを運ぶこともあるので、力仕事が得意な人のほうが有利でしょう。
どんなに体力を使っても常に笑顔を絶やさずにいることは、スポーツ未経験者にとってはハードルが高いかもしれません。
学生時代に体育会系の部活に所属していた人はその経験をキャディの仕事に活かせるはずです。
ゴルフの知識がある

自分自身もゴルフが大好きであることは、キャディの仕事をする上で大前提となります。さらに、ゴルフの基礎知識も欠かせません。
ゲームのルールやゴルフをする上でのマナー、コースの見方などは頭に入れておく必要があります。
そして、ゲームの途中でお客様が体調不良を訴える可能性もあるため、応急手当てなどの知識があると役立ちます。
お客様を楽しませるための知識と、安全にゲームを進めるための知識。両者を持っているキャディはキャリアアップも期待できるでしょう。
まとめ
プロキャディの働き方の選択肢は幅広く、キャリアアップおよび年収アップも見込める職業といえます。どのようなキャリア形成をしたいかをよく考えた上で就活に臨みましょう。
スポーツ関係の仕事を探している人は、アスリートエージェントがおすすめです。専属のキャリアドバイザーが面接対策や書類の添削も行うので、スムーズに就活が進みます。
理想の職場に出会いたいと考えている人は、ぜひ登録してみてくださいね。
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