2024.10.14

子供にスポーツを教える仕事とは?仕事内容や資格の有無を解説

健康志向の高まりにより、子供にスポーツを教える場面は増えてきています。

子供が楽しく安全にスポーツができるように指導する仕事は多くあり、目的や競技により仕事内容も異なります。

本記事では、スポーツを子供に教える仕事について解説します。

子供にスポーツを教える仕事①キッズスポーツインストラクター

キッズスポーツインストラクターの仕事内容

キッズスポーツインストラクターは、幼児から小学生程度の子供に向けたスポーツの指導を行います。

子供がスポーツを楽しめるサポートをすると同時に、礼儀やマナーなどの道徳的な面でも指導します。

時には、子供に向けてだけではなく保護者にも参加をしてもらい、親子で触れ合いながらスポーツの楽しさを教えることもあります。

親子で楽しめるスポーツを提案し実践してもらうことで、健康な体作りと親子のコミュニケーションの場を提供します。

キッズスポーツインストラクターになるには?

実際のキッズスポーツ教室やジムには体育系学校の卒業生や専門学校の卒業生が多く働いているように、スポーツの基礎知識があることが前提になります。

「こどもスポーツ専攻」学科などでは、スポーツの基礎知識だけではなく、子供の心身の発達や心理学、食育など子供に特化した講義を受けることができます。

就職活動でも、子供の成長に関する知識を持っている人材の方が就職に有利に働くケースが多くあります。

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キッズスポーツインストラクターに必要な資格

キッズスポーツインストラクターになるためには特に資格は必要ありません。しかし、「ジュニアスポーツ指導員」の資格を持っていると有利でしょう。

日本スポーツ協会のジュニアスポーツ指導員の資格欄には、養成目的として以下の記載があります。

「子どもたちが運動遊び・スポーツを通して健康で文化的な生活を送り、生涯にわたって豊かなスポーツライフを継続する礎を築くことができるよう、ジュニア期の発育発達に応じた運動遊び・スポーツ指導を行える専門家の養成を目的とする。」

取得には指定時間以上の共通科目と専門科目の学習が必要となり、その後に提出する課題やテストで合格基準以上の評価を取得することで資格が取得できます。

参照:日本スポーツ協会 ジュニアスポーツ指導員

キッズスポーツインストラクターの仕事例

子供にスポーツを教えるキッズスポーツインストラクターの仕事例にはどのようなものがあるのでしょうか。キッズスポーツインストラクターの仕事例をピックアップしてみました。

スイミングコーチ(スイミング指導員)

スイミングコーチの仕事内容

スイミングコーチになるには、必ずしも資格が必要とは限りません。

資格がなくてもスイミングコーチになることはできますが、水中でのスポーツは常に危険と隣り合わせの競技なので、救急法などの応急措置の方法は身につけておきましょう。

スイミングスクールによっては、資格が求められることもあるので事前に確認をしておくと安心です。

スイミングコーチとして求められやすい資格には「基礎水泳指導員」「水泳教師」「上級水泳教師」の3種類があります。

子供にスポーツを教える仕事②スポーツクラブチームのコーチ

子供たちにスポーツを通じて成長の喜びや達成感を感じさせることができるコーチの仕事は、単なる技術指導を超えた重要な役割を担っています。

スポーツクラブチームのコーチは、個々の選手の才能を引き出してチームとしての協力やコミュニケーションスキルを育むほか、失敗から学ぶ姿勢や忍耐力を教える機会も提供します。

そんなスポーツクラブチームのコーチの仕事について、具体的にご紹介します。

スポーツクラブチームのコーチの仕事内容

スポーツクラブチームのコーチの仕事内容は多岐にわたり、技術的な指導だけでなく選手の成長やチーム全体の発展をサポートする役割を担います。

具体的な仕事内容は次の通りです。

  • スポーツ指導:基礎的な技術を教えることで、選手のスキルを向上させます。選手一人ひとりの能力に合わせたトレーニング計画も行います
  • チーム全体の構築:チーム全体の戦略などを考案して試合に向けたトレーニングを行います
  • 選手のメンタルケア:試合でのプレッシャーや失敗を乗り越えるために、選手たちのメンタル面のサポートを行います
  • 保護者や他クラブとの連携:保護者とのコミュニケーションを通じて、選手の成長や課題について共有します。またクラブ運営者や他のコーチと協力し、チームの発展や運営に関わる役割を果たします

スポーツクラブチームのコーチは、技術的な指導にとどまらず、選手の人格形成やチーム全体の発展など、非常に多面的で重要な役割に貢献する仕事です。

スポーツクラブチームのコーチになるには?

スポーツクラブチームのコーチになるには、スポーツ指導の経験が役立ちます。

クラブチームのアシスタントコーチやボランティアコーチとしての活動、そのスポーツをプレイしてきたプレイヤーとしての経験は大きな強みになります。

また、取得が必須な資格はないものの、日本サッカー協会(JFA)の指導者ライセンスや他のスポーツ協会の認定資格など、コーチングとしてのスキルの証明になる資格を取得することをおすすめします。

その他にも、子供たちや保護者と連携するためのコミュニケーション能力やリーダーシップやチームビルディングスキルなど、指導をするうえで役立つスキルを身につけることで、就活の際も有利にはたらくでしょう。

スポーツクラブチームのコーチに必要な資格

スポーツクラブチームのコーチになるために必要な資格は、スポーツの種類やチームのレベルによって異なりますが、一般的にコーチングの専門知識や技能を証明するための資格が必要です。

下記に取得がおすすめな資格をいくつかピックアップしてみました。

<スポーツクラブチームのコーチになりたい方におすすめの資格>

  • 日本サッカー協会(JFA)の指導者ライセンス:日本サッカー協会(JFA)が提供する指導者ライセンスで、ジュニアユースレベルからプロチームまで(C級~S級)レベルが分かれています。
  • 日本野球連盟の指導者資格:野球連盟が行う指導者研修を受けることで、少年野球や高校野球、社会人野球などの指導者として活動する資格を得られます。
  • JBA公認指導者資格(コーチングライセンス):公益財団法人日本バスケットボール協会の定める資格で、バスケットボールをはじめとしたスポーツの楽しさを広げる以外に、人間力や競技力の向上に寄与することを目的とした資格です。初級、中級、上級のコーチライセンスがあり、それぞれ指導するレベルに応じた資格が得られます。学校やクラブでの指導にも適しています
  • JRFUコーチング資格:公益財団法人日本ラグビーフットボール協会普及育成委員会が定める資格で、スタートコーチからS級コーチまで5種類の指導資格があり、それぞれ対象とする選手の年齢やレベル、カリキュラムに応じて資格が分かれています。
  • スポーツ指導者共通資格(JSPO):日本スポーツ協会(JSPO)は、公認スポーツ指導者資格として5つの領域にわたる19種の資格を設けており、スポーツの種類を問わず活用できる資格です。目的や競技に合わせた資格取得を選定しましょう

各種協会が提供するコーチングライセンスには、指導に役立つ資格も多くあるためチェックしてみましょう。

また、指導に加えて選手の安全を守るための救命技能や、栄養やメンタルに関する知識も役立ちます。

スポーツクラブチームのコーチの仕事例

スポーツクラブチームのコーチは、選手たちの成長を支え、チームとしての成功を目指して日々多くの業務に取り組んでいます。

技術指導だけでなく、選手のメンタルケアやチームワークの強化、保護者やクラブとの連携まで、幅広い役割を担います。

ここでは、スポーツクラブチームのコーチの仕事例をご紹介します。

サッカー指導員(コーチ)

サッカーコーチは、サッカーの楽しさや技術を教える指導者です。サッカーをする未就学児や中学生の指導をすることが多くあります。

サッカーコーチの種類もさまざまで、ボランティアとして子供たちを指導するコーチや、報酬をもらいながらプロのリーグで指導するコーチなどがいます。

サッカー指導員(コーチ)の仕事内容

サッカーコーチの仕事内容は、主に日々のトレーニングの指導です。

試合に向けたトレーニング計画を立て、当日までのサポートを行なったりもします。試合の日には監督としての業務も担うこともあります。

本格的にクラブチームやスクールに所属している場合は、指導のほかにも事務作業やイベント企画、集客などの対応をするなど、業務の幅はとても広いです。

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子供にスポーツを教える仕事③体育教師

子供にスポーツを教える仕事のひとつに、体育教師の仕事があります。体育教師の仕事内容や必要な資格などをご紹介します。

体育教師の仕事内容

体育教師の仕事内容は、単に運動やスポーツを教えるだけでなく、学生の体力向上や健康的な生活習慣の育成、そして協調性やリーダーシップの発揮など、子供を成長させるための重要な役割を担います。

以下は、体育教師の主な仕事内容です。

<体育教師の主な仕事内容>

  • 体育の授業の設計・実施:小学校、中学校、高校で、学年に応じた運動能力や体力を育成するための体育の授業を計画し、実施します
  • 指導要領に基づくカリキュラム作成:文部科学省の指導要領に基づいて、年間のカリキュラムを作成し、学生が段階的に技術や知識を身につけられるように授業を構成します
  • 健康や安全に関する指導:運動だけでなく、健康的な生活習慣や食生活、ケガの予防に関する指導も行います
  • 部活動の指導:多くの体育教師は、学校の部活動(例えば、サッカー部、バスケットボール部、陸上部など)の顧問やコーチを担当します。放課後や週末の練習、試合の指導を行い、競技力向上だけでなく、チームワークや精神的な成長も促します

その他にも、運動会や体育祭などの学校行事の企画や運営、授業や部活動での安全を確保するために、運動器具や環境の点検、事故予防の指導も行います。

さらに、学生一人ひとりの運動能力や得意不得意に応じた個別のフィードバックや指導など、業務内容はとても幅広いです。

体育教師になるには?

体育教師になるには、まずは教職課程のある大学や専門学校へ進学する必要があります。

教育学部以外にも、保健体育の専門知識が学べるスポーツコミュニケーション学部などに進学するルートもあります。

中学校の体育教師を目指すか高校の体育教師を目指すかで進学先は変わってくるため、事前に自治体の指定する条件をよく確認しておきましょう。

教員免許取得(または取得見込み)により、各都道府県の実施する教員採用試験の受験ができます。この試験に合格することで、公立学校の教員として働けます。

体育教師に必要な資格

体育教師になるために必要な資格は、主に以下の3つの資格に分けられます。目指す体育教師像に合わせて、必要な資格取得を目指しましょう。

<1.一種教員免許状>

一種教員免許状は、中学校や高校で教員として働くために必要な資格です。大学で所定の単位を修得し、教育実習を含む教職課程を履修することで取得できます。一般的に、より専門的な知識と技術が求められ、小学校教員免許や二種免許状よりも高いレベルの教育が可能です。一種教員免許状を取得することで、正規の教員として公立や私立の中学校・高校で教科指導を行うことができます。

<2.二種教員免許状>

二種教員免許状は、主に小学校や中学校で教員として働くために必要な資格です。短期大学や専門学校で所定の単位を修得し、教職課程を履修することで取得できます。一種教員免許状よりも基礎的な資格となり、特に初任者向けの教員免許とされています。公立・私立の学校で教科指導を行うために必要な最低限の資格を提供しますが、将来的に一種免許状にステップアップすることも可能です。

<3.専修教員免許状>

専修教員免許状は、教育現場での高度な専門性や指導力を持つことを証明する資格です。通常、一種教員免許状を取得し、さらに大学院での専門的な教育課程を修了し、実務経験を積んだ後に取得できます。この免許状を持つことで、高度な教育実践や教科指導、教育研究の分野で活躍できるようになります。

子供にスポーツを教える人の理想は体操のお兄さん・お姉さん

スポーツを教える仕事に求められるのは、TVに出ている体操のお兄さんやお姉さんのような人物像です。

楽しそうにニコニコと明るく、子供たちと一緒に楽しみながら体を動かす指導者だと、子供たちも純粋にスポーツを楽しむことができるでしょう。

しかし、実際は子供が安全にスポーツを楽しめるような細かい気配りも不可欠です。

「子供たちと一緒に楽しみながら」のスタイルは理想的ですが、指導者としての自覚と責任を常に持つ必要があります。

子供にスポーツを教える仕事に就きたい人はアスリートエージェントに相談を

子供にスポーツを教える仕事に就きたいと考えている人は、アスリートエージェントにご相談ください。

アスリートエージェントは、スポーツ業界に特化した就職エージェントで、子供にスポーツを教える仕事に就きたい人の就活をサポートします。

就活の進め方や選考対策以外に、スポーツクラブや教育機関などに精通した広いネットワークから、求人情報も入手しやすいでしょう。

アスリートエージェントに相談をすることで、効率的でより充実したキャリアを築く近道になるかもしれません。

子供にスポーツを教える仕事に就きたいと考えている人は、就活に関するどんな小さな悩み事でもご相談ください。

基礎知識や資格を取得し子供にスポーツを教える仕事に就こう

子供にスポーツを教える仕事には、水泳やサッカーなどさまざまな種類があります。

いずれも資格の取得が必須ではありませんが、資格を持っていることで就職活動に有利に働くことがあります。

資格の知識が、子供の安全を守ることや、より強い選手に育てることにもつながるでしょう。

子供にスポーツを教える仕事のご相談は、スポーツ業界に特化した就職エージェントの「アスリートエージェント」へご相談してみてはいかがでしょうか。

スポーツ業界とのつながりをもとに、状況に応じたアドバイスや企業紹介が受けられます。就職活動に関する小さな悩みも、アスリートエージェントに相談をしてみましょう。

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