2024.10.02
ラクロス関係の仕事ってなにがある?選手以外にも選択肢があるって本当?
これまでラクロスに注力していた人は、その経験を活かして就職したいと考えることもあるでしょう。しかし、ラクロス関係の仕事はどれくらいあるのでしょうか。
本記事では、ラクロス関係の人気の仕事や就活で役立つ資格などを紹介します。
INDEX
日本のラクロス業界の実情は?

北米インディアン発祥のスポーツであるラクロス。日本の競技人口は男子約5800人、女子約7,300人の合計13,100人(2022年時点)であり、女性を中心に小中高生の愛好者が増えています。
The World Games2022において、男子日本代表が世界大会で初となる銅メダルを獲得しました。男子・女子ともに全国大会、国際大会、国内リーグ戦など様々な大会で活躍しています。
しかし、世界各国と比較すると日本におけるラクロスの知名度はまだまだ低く、日本ラクロス協会が中心となってその魅力を伝える活動を進めています。
参考:日本ラクロス協会
ラクロス関係の仕事8選

ここからは、ラクロスに関係する8つの仕事についてご紹介します。
プロ選手
ラクロス選手を職業として生きていくためには、企業とプロ契約をする必要があります。
企業と契約することで、年俸をもらいながら競技に集中することができます。その企業の広告塔となってメディアに出演することもあります。
また、企業の従業員として働きながらラクロスをするという選択も可能です。その場合は年俸制ではなく、一般の従業員と同様に月給が支払われる仕組みです。
シーズン中は試合や練習に打ち込み、それ以外の時期は従業員として一般業務に従事します。
いずれも、企業にとってメリットのある存在でなければ契約が難しく、業績悪化に伴いプロ契約の更新が打ち止めになってしまうケースも珍しくありません。
また、海外リーグで活躍する選手もいます。本場アメリカでは、日本よりもはるかに高い年俸を得ることが可能です。しかし、国内でプロ選手を目指すよりもさらに難易度は高くなります。
こちらの記事もおすすめ
アスリートとは憧れの対象。だから、プロラクロス選手としてかっこよく生きていく。山田幸代
指導者(監督・コーチ)

ラクロス選手に対して技能指導を行ったり、戦略を練ったり練習メニューの作成を行う役割を担います。
日本ラクロス協会では、国内におけるラクロスの普及および、指導の質の底上げを目指し、指導者資格制度を採用しています。
B級、A級、S級と階級が分かれ、それぞれ可能となる指導範囲が異なります。上位資格であるS級指導者は日本代表クラスの選手に対する指導が可能です。
正社員で活躍する指導者は少なく、他の仕事を兼業していたり、フリーランスとして幅広く仕事をしている指導者が多いようです。
審判員
審判員は、競技をする上でなくてはならない存在です。
日本ラクロス協会は、公認審判員資格制度を設けています。国内外の主要大会で審判を務める場合は、審判員資格が必須となります。
指導者と同様、正社員の審判員は少なく、他の仕事と掛け持ちしている人が多いようです。
インストラクター

インストラクターとは、スポーツの技能指導に特化した専門職のことです。主に一般の人を対象に指導を行います。
ラクロス専門のインストラクターの求人はそこまで多くないものの、近年は習い事としてのジュニアラクロスに対する注目が高まりつつあります。
小中学生のジュニア世代に対して、ラクロスの基本の技術やルール、そして競技の面白さを伝えるインストラクターの仕事はやりがいも大きく、子どもが好きな人にもおすすめです。
スポーツ施設のスタッフ
地域のスポーツ施設や競技場など、ラクロスができる場所の運営に携わる選択肢もあります。直接的にラクロスに関わるというよりは、設備点検やお客様の案内、運営に関わる事務作業がメインになります。
必須となる資格はなくそこまで専門性は高くないため、アルバイトから仕事をスタートしたい方やブランクが長い方にもおすすめの仕事です。
また、ラクロス以外にも幅広いスポーツに関わる機会があるため、スポーツ全般が好きな方にもおすすめの仕事です。
教員

ラクロス部のある中学や高校に教員として就職すると、ラクロスの指導に携わることができる可能性があります。
ラクロスを含むスポーツ全般の楽しみを次世代を担う若者に伝えたいという想いを持つ方は、教育現場で力を発揮できるでしょう。
しかし、部活指導は教員の業務の中ではサブ的な扱いであり、授業や進路指導が主な業務となります。
ラクロスの指導に注力したいという方は、教員ではなくインストラクターやコーチを目指すのがおすすめです。
こちらの記事もおすすめ
体育教師になるには?流れや必要な資格について解説
スポーツジャーナリスト・カメラマン

スポーツ選手や試合を取材して記事にしたり、テレビや動画サイトなどでリポートをするスポーツジャーナリストやスポーツの現場を撮影して世の中に伝えるカメラマンも、ラクロスに関わる仕事です。
新聞社やテレビ局等に所属するか、フリーランスとして活動している人が多い業界です。
経験を積むことで、ラクロス分野に特化したジャーナリストやカメラマンを目指すことも可能です。文章を書くことやカメラが得意な人には向いている職業といえます。
こちらの記事もおすすめ
スポーツジャーナリストになるには?求められるスキルややりがいもご紹介
スポーツ用品メーカー関係

クロスパーツやヘッド、シャフト、スティック、グローブ、ヘルメットなど、ラクロスは使用する道具が多いスポーツです。
ラクロス関連の道具を製造・販売するスポーツメーカーに就職すれば、間接的にラクロス業界や現役選手たちに貢献することができます。
世界的に展開するメーカー「ナイキ」や、日本発のラクロスブランド「VASALLO」、女性や子ども向けのウェアを中心に扱うブランド「LENACOS」などがラクロスのアイテムを扱うメーカー(ブランド)としては有名です。
スポーツメーカーの中には、製造や販売以外にも、企画、デザイン、広報、IT、経理、法人営業といった様々な部署が設けられているのが一般的です。
そのため、自分の特性に応じて多様に活躍できるのが魅力といえるでしょう。
スポーツメーカーへの就職をお考えの方は、以下の動画もご覧ください。
こちらの記事もおすすめ
スポーツメーカーに就職するコツとは?主な職種や必要なスキルを解説
ラクロス関係の仕事に就くときに役立つ資格

ここからは、ラクロスの競技関係の資格を2つ紹介します。
日本ラクロス協会公認指導者
日本ラクロス協会が認定する指導者資格です。
階級が3つに分かれており、学生リーグのベンチにA級指導者がいればベンチ入りできる「B級指導者」、学生リーグの各試合のベンチメンバーにコーチとして登録できる「A級指導者」、日本代表とヘッドコーチ候補対象になれる「S級指導者」が存在します。
受講料や受講要件は階級ごとに異なります。
また、指導者資格制度の内容は改正が進んでいるため、今後、受講条件や認定条件などが変更になる可能性もあります。
気になる方は、日本ラクロス協会のホームページで最新情報を確認してください。
参考 :日本ラクロス協会
指導者制度の変更について
日本ラクロス協会公認審判員
日本ラクロス協会は公認審判員の資格制度を設けています。
審判部が実施する試験に合格し、資格取得に必要な講習会に参加すると審判部によって認可、付与される資格です。
階級と受験料は、下記の通り定められています。
- 男子 3 級および女子 4 級 1,500 円
- 2 級(男女共通) 2,000 円
- 1 級(男女共通) 3,000 円
(女子3級は受験料は無料)
海外および国内の主要大会で審判員を務める際には、審判員資格が必須となります。
参考:日本ラクロス協会
ラクロス関係の仕事に向いている人の特徴

ラクロス関係の仕事に向いている人には、どのような特徴があるのでしょうか。ここでは、ラクロス関係の仕事に向いている人の特徴をご紹介します。
常に勉強し新しい知識を身につけることができる
紹介したように、ラクロスに関係する仕事には様々な種類があります。
特に競技に関わる仕事であれば、資格制度などの要件が変更される可能性があり、常に勉強をして最新情報をチェックする必要があります。
また、間接的にラクロスと関わる仕事であっても、国内外の動向は常に変化します。市場やトレンドに関する情報を押さえておくことで、仕事にも役立てられるでしょう。
フィジカル面に自信がある

ラクロスはスポーツの中でも特に、心肺機能や柔軟性、持久力といったフィジカル面が重視される競技といわれています。
選手はもちろん、コーチやインストラクターをはじめとする指導者にもフィジカル面の強さが求められます。
常にトレーニングに励むことができる「忍耐力」や「計画性」が必要です。
スポーツ業界全体を応援したい気持ちがある
ラクロスに限らず、スポーツ業界全体を応援したい気持ちを持っていることが、ラクロス関係の仕事に就く前提となります。特にスポーツメーカーなどでは、ラクロス以外の競技にも目線を向ける必要があります。
また、高齢化に伴い国民の健康志向が高まる中、プロのアスリートだけでなく一般の人々もスポーツに強い関心を持っています。
多くの人がスポーツを楽しみ、健康に生きていくことに共感できる人であれば、スポーツに関連する業界でやりがいを持って働くことができるでしょう。
経験を活かしてラクロス関係の仕事に就くには

最後に、ラクロス経験者向けの就活のポイントをお伝えします。
ラクロスの経験で培った強みを明確にアピールする
ラクロスの経験がある人は、そこで培った要素が就職の際の強みとなります。
大会の実績に限らず、練習に励んだエピソードや、挫折から立ち上がったエピソードなどもアピールポイントとなります。
自己PRを考える上で、ラクロスの経験から学んだことや身につけたスキルを整理してみましょう。
以下の動画では、スポーツ経験者のアピールポイントについて詳しく解説しています。ぜひご覧ください。
こちらの記事もおすすめ
【例文あり】体育会学生が自己PRで使える部活経験の強みとは?書き方のポイントを紹介
自分の特性に合った仕事内容を探す

本記事でお伝えしたように、ラクロス関係の仕事には競技に直接関わる仕事もあれば間接的にアスリートを応援するものまで幅広く存在します。
また、メーカーのようにものづくりを主な業務とする仕事もあれば、一般の人々を対象にラクロスの技術指導を行う仕事もあります。
自分の好きなことや得意分野を活かし、やりがいを持って働くためにも、丁寧な自己分析が必要です。自分の特性を理解し、ポテンシャルを活かして働けそうな就職先を探しましょう。
こちらの記事もおすすめ
体育会学生の自己分析のやり方とは?就活に役立つ理由や具体例も紹介!
ラクロスの技能以外のスキルを身につける

ラクロス関係の仕事を目指す場合であっても、社会人としてラクロス以外のスキルを身につけておくことが重要です。
基本的なビジネスマナーや英語などは、どの業界でも活かすことができるスキルです。
これまでスポーツしかやってこなかったという人は、就活をスタートする前にビジネスで役立つスキルを習得したり資格を取得しておくと、自信を持って仕事を探すことができるでしょう。
まとめ
ラクロス関係の仕事は、競技に直接関わる仕事と、間接的に選手や業界を応援する仕事があります。自分がどのようにラクロスに関わっていきたいかについてよく考えてみると、就職時のミスマッチが起こりにくくなるでしょう。
アスリートエージェントは体育会学生の就活に特化したエージェントです。自己分析から就職先探しまで無料でお手伝いします。
一人ひとりのキャリアに合った求人情報も多数ご紹介可能です。まずは気軽に無料登録してみてください。
アスリートエージェントとは?
アスリートエージェントは、アスリート・体育会&スポーツ学生に特化した就職・転職エージェントです。
創業以来、
といった業界でも高い数字を出しているのが特徴です。
就職の知識が全くない方でも、元競技者であるキャリアアドバイザーが手厚くサポートいたします。
履歴書の書き方から面接のアドバイスまで、スポーツと同じように「勝つまで」全力で支援させていただくのがモットーです。
利用は完全無料です。私たちと一緒に就活でも勝利をつかみ取りましょう!
ARTICLE