2024.12.15
スポーツメンタルトレーナーの資格について徹底解説!なり方や費用など
スポーツメンタルトレーナーという仕事を知っていますか?スポーツメンタルトレーナーは、心理面からスポーツマンを支える縁の下の力持ち。
トレーニングジムなどに所属するスポーツトレーナーと比べて知名度が低いものの、近年は注目が高まっている職業です。ここでは、必要な資格や就職先などを解説していきます。
INDEX
スポーツメンタルトレーナーとは?
特徴
スポーツメンタルトレーナーとは、スポーツを行う人のメンタルサポートに特化したトレーナーのことです。
その対象は趣味でスポーツをしている人からプロのアスリートまで様々。時にはスポーツクラブに所属する子どもたちに対してアプローチをすることもあります。
スポーツメンタルトレーナーは、クライアントに対して精神的なサポートを行い、抱えている問題の解決や目標達成などを手助けする専門家。
特にプロスポーツの世界ではメンタルトレーニングは重視されており、多くのチームに専属のメンタルトレーナーやメンタルコーチがついています。
必要な資格

スポーツメンタルトレーナーになるために必要な資格はありませんが、大学や専門学校で臨床心理学やスポーツ心理学、カウンセリング技術などを学んでいるとより仕事に活かすことができます。
また、スクールで専門的に勉強し、スポーツメンタルトレーナーの民間資格を取得する選択肢もあります。
スクールや講座、資格などは複数あり、初心者向けの基礎的なものからアスリートのメンタルトレーナーを行うためのスキルを習得できる本格的なものまで様々です。
いずれにせよ、スポーツメンタルトレーナーの仕事はクライアントとの信頼関係が成功の鍵となります。そのため、自分のスキルを証明する資格の有無はとても大切です。
資格について気になった方は、ぜひ資料請求をして色々な資格を比較検討してみることをおすすめします。代表的な資格については後ほど紹介します。
なり方

スポーツメンタルトレーナーになるために必須となる学歴や資格はありません。そのため誰でもメンタルトレーナーを名乗ってフリーランスとして仕事を始めることは可能です。
しかし、プロスポーツチームや企業の内定を狙う場合、トレーナーとしての十分なスキルを証明できないと厳しいのが現実です。
大学や専門学校などの養成校で心理学やスポーツ分野のメンタルトレーニングについて学んだり、養成講座を受けて関連資格を取得することで、スポーツメンタルトレーナーとしての一歩を踏み出すことができるでしょう。
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スポーツメンタルトレーナーの関連資格4選

ここからは、スポーツメンタルトレーナーとして活躍する際に役立つ4つの資格について紹介します。
スポーツメンタルトレーニング指導士
スポーツメンタルトレーニング指導士は、日本スポーツ心理学会が認定する民間資格。選手の競技力向上のための心理的指導および相談業務に関する専門家としてのスキルを証明するものです。
資格取得後は認定証が発行され、スポーツメンタルトレーニング指導士名に登録されます。なお、資格の有効期限は5年間です。
<資格取得条件>
競技力向上のための心理的スキルを中心にした指導や相談を行う専門的な学識と技能を有すると同学会が認め、以下の3要件をすべて満たす必要があります。
- 学会の会員として2年以上在会していること(退会した場合は資格を失効する)。
- 原則として大学院でスポーツ心理学あるいは関連領域(体育・スポーツ科学、心理学など)を専攻し修士号を取得した人が対象。
- 学術上の業績5点以上、研修実績10点以上、指導実績30時間以上、本学会の講習会の受講、最終審査1回2時間以上を受けていること等。
<審査料>
新規審査料 10,000円
更新審査料 無料
引用:日本スポーツ心理学会
JTA公認 スポーツメンタルトレーナー

日本トレーナーズ協会(Japan Trainers Association略称JTA)が認定する民間資格です。メンタルトレーニングの基礎知識から実践法まで幅広く習得することができます。
格闘技、野球、サッカー、テニスなど種目別に実践的なトレーニング手法を学べるのもこの資格の特徴です。
養成講座を受講して試験に合格すると、JTA公認スポーツメンタルトレーナーを名乗って仕事をすることができます。
<資格取得条件>
性別、学歴問わず取得可能。書類審査と電話面接で合格した人のみ。
<費用>
受講料 37,800円
引用:日本トレーナーズ協会
アドラー流メンタルトレーナー資格取得講座
心理カウンセラーであり作家の中島 輝氏による「自己肯定感アカデミー」が主催する、メンタルトレーナー養成プログラムです。
アドラー心理学をベースとしたメンタルトレーニング術をわずか2日間で習得できるため、スポーツメンタルトレーナーに興味を持ち始めた人の入口にぴったりです。
また、スポーツ領域だけでなく、ビジネス領域や家庭の中でも活かせるコミュニケーションスキルを学ぶことができます。オンラインでも受講できるため、場所を問わず気軽に参加できることも魅力です。
<受講条件>
特になし
<受講料>
107,800円(税込)
スポーツメンタルコーチ

日本スポーツメンタルコーチ協会®︎認定の民間資格です。「チームメンタル資格講座」「プロフェッショナル資格講座」「スポーツメンタルコーチ資格講座」の3種類の講座があります。
チームメンタル資格講座ではプロチームを対象としたスキルを習得できます。チームのまとめ方やチームビルディングの基礎、組織心理学などを5日間で学べる講座です。
プロフェッショナル資格講座はプロアスリートを支えていくために必要な心構えやノウハウ、最先端の手法などを5日間で学べる講座です。
そして、スポーツメンタルコーチ資格講座はスポーツメンタルコーチングの基礎的なことを7日間で学べる講座になります。
<資格取得条件>
- 現在、精神的な病を抱えていない方、または克服している
- 事前の適正検査を合格した人
- スポーツメンタルコーチ資格講座を受講し卒業済み/予定(プロフェッショナル資格講座、チームメンタル資格講座の参加条件)
<費用>
- チームメンタル資格講座 39万8000円(税込)
- プロフェッショナル資格講座 39万8000円(税込)
- スポーツメンタルコーチ資格講座 344,000円(税込)
スポーツメンタルトレーナーの年収
スポーツメンタルトレーナーの平均年収はおよそ300〜500万円ほどと予想されています。
就職先や働き方、勤務年数によって異なり、就職する企業の規模が大きければ年収は高くなる傾向です。また、フリーランスなど独立開業の道を選べば自身の裁量によって収入は変動します。
また、プロスポーツチームのアスリートのメンタルトレーナーになった場合は年俸制の契約をすることが多いです。実力を認められれば年俸アップも期待できます。
参考:キャリアガーデン
スポーツメンタルトレーナーの将来性
近年はメンタルトレーニングの重要性が広く認識され、ストレスや不安といった心理面での課題解決に関心を持つ人も増えているようです。
スポーツの世界でも、パフォーマンス向上のためには技術面だけでなく心理面のケアも重視されています。
また、メンタルトレーナーはスポーツ領域だけでなくビジネスや教育の領域でも活躍できる職種です。
一般企業をはじめ、各種教育施設におけるニーズもあり、就職先の選択肢も幅広く存在します。
最近はオンラインプラットフォームやアプリを活用して、遠隔でメンタルトレーニングをする方法も注目されています。
個人のメンタルをサポートする専門家として、今後も活躍の場が拡大していくのではないでしょうか。
スポーツメンタルトレーナーの仕事内容

スポーツメンタルトレーナーの主な仕事は、スポーツ選手や指導者のメンタルトレーニングです。
スポーツトレーナーが身体面での指導を行うのに対し、スポーツメンタルトレーナーはメンタル面での指導を行います。
メンタルトレーニングを受けた人がパフォーマンスを高め、潜在能力を発揮できるようにするのが目的です。
指導と言っても、一方的に何かを教えるのではなく、クライアントに「気づき」を与えることを重視しています。
トレーナーは、アスリートが抱える怪我や人間関係、病気からの復帰、セカンドキャリアなどの悩みの相談に乗り、新しい道へ進みための手伝いをします。
その手法は目標設定やイメージトレーニング、情動コントロール、行動変容技法など様々。
また、クライアントの「思い込み」による制限を外すサポートも行います。
基本的には対面でメンタルトレーニングを行いますが、オンラインツールを活用して遠隔からサポートを行うトレーナーも増えています。
世の中の移り変わりに合わせて、スポーツメンタルトレーナーの仕事の方法も多様化しているのでしょう。
スポーツメンタルトレーナーの主な就職先と働き方
スポーツ関連施設
パーソナルトレーニングジムやフィットネスクラブなどで顧客に対しメンタルトレーニングを行います。
パーソナルトレーナーと比較すると求人数は少ないですが、本格的なジムなどではメンタルトレーナーを採用しているところもあります。
プロスポーツチーム
プロスポーツチーム専属のメンタルトレーナーになることもできます。正社員として採用されるケースもありますが、多くの場合は年単位の契約になります。
特定の選手につくこともあれば、チーム全体のサポートをすることも。後者の場合は、チームマネジメントの知識があると役に立つでしょう。
一般企業

一般企業では、役員や幹部のメンタルトレーナーを募集していることがあります。
特に新規事業の立ち上げの際など、メンタルの管理がビジネスの行方を左右する場面ではトレーナーの存在が重宝されます。
大きな企業であれば社内にトレーナーがいることもありますが、多くの場合は業務委託契約で依頼しているようです。
芸術・教育関連
芸術・教育分野でもメンタルトレーナーは需要があります。
タレント事務所や芸能人養成スクール、予備校などにおいて、対象となる人が本来の自分の力を発揮できるようにメンタルトレーニングを行います。
フリーランス
企業などに就職せず、フリーランスとして活躍しているスポーツメンタルトレーナーもいます。
その場合、スポーツ分野だけでなく、ビジネスや教育、婚活、パートナーシップなど様々な分野でトレーナーを兼任している人が多く、幅広く経験を積むことができます。
また、どれだけ収入を得られるかは自分次第なので、スキルによっては高収入を得ることも可能です。
スポーツメンタルトレーナーに向いている人
スポーツ経験者
自身がスポーツ経験者の場合、その経験と知識をトレーニングに活かすことができます。
スポーツをする上での悩みや課題に寄り添うことができ、クライアントとの信頼関係を深められるでしょう。
人の話を聞くのが好き

トレーナーといっても「教える」のではなく「聞く」ことを重視しているのがメンタルトレーナーです。
相手の悩みや相談に寄り添い、話を最後まで聞くことが得意な人に向いている職業といえます。
相手の立場で考えるのが得意
相手の立場に立って物事を想像できる人は、メンタルトレーナーとして働く上で強みになります。クライアントが自分の悩みをなんでも話してくれるとは限りません。
そんなときに相手の状況や心理状態を想像した上でアプローチしていくと、相手が本当に必要としていることや、達成したい目標などが見えてくるかもしれません。
人をエンパワメントする仕事がしたい
スポーツメンタルトレーナーはスポーツに関わる仕事ではあるものの、自分が第一線に立って結果を出したり、大勢の人から注目される仕事ではありません。
言わば、縁の下の力持ちです。人を陰ながら支えるのが好き、人の成功を喜べるという素質を持っている人には向いている職業です。
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求人が少ない
スポーツメンタルトレーナーは日本においてはまだまだ知名度が低く、スポーツトレーナーなどに比べて求人自体が少ないのが現状です。
今後、スポーツ人口が増えるに伴い需要が高まってくることが期待されますが、就活の際にはスポーツ分野だけでなくビジネス分野にも視野を広げて就職先を探すこともおすすめです。
実績重視

スポーツメンタルトレーナーの仕事は実績重視。特にプロスポーツチームのトレーナーともなれば、チームを勝利に導くことのできる高いスキルを持った人が求められます。
過去にトレーナーとして活躍してことがある人は、その実績を具体的に伝えるようにしましょう。
関連団体に所属して経験を積む
スポーツメンタルトレーナーの民間資格を発行している団体や協会などの会員になると、セミナーやイベントなどの最新情報を手にいれることができたり、就職先を紹介してもらえる可能性があります。
就職エージェントの活用

就職エージェントに登録すると、就活のプロであるアドバイザーがあなたの就活を全面サポートしてくれます。
面接対策や書類添削まで対応している会社も多いので、就活に行き詰まってしまった場合はぜひ活用してみてはいかがでしょう。
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まとめ
スポーツや芸術面で活躍する人々にとって、日々の心持ちはとても重要です。スポーツメンタルトレーナーは彼らの仕事を下支えする大切な仕事。
スポーツ関係の仕事を探している人は、アスリートエージェントがおすすめです。あなたに合った就職先をアドバイザーが無料で紹介!面接対策や書類の添削も行うので、スムーズに就活が進みます。
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