2025.01.13
体育会学生採用のコツは?メリットやスケジュールをもとに役立つポイントを解説
部活・スポーツ経験から豊富なスキルやノウハウを身につけている体育会学生は、多くの企業が採用したい人気の人材です。
体育会学生を採用するには、就活の動向やスケジュールに紐づいた採用活動をおこなうことが効果的です。
本記事では、体育会学生の採用に役立つ情報をご紹介します。優秀な人材を採用したいとお考えの方は、ぜひ最後までご覧ください。
INDEX
体育会学生とは?

「体育会学生」とは、大学や高校において体育会(運動部)に所属し、競技スポーツに積極的に取り組んでいる学生のことです。
体育会系クラブや部活動に所属し、高い競技レベルや厳格な規律、努力を求められる環境で活動しているのが特徴です。
その他の主な特徴として、以下のようなものがあります。
<体育会学生の特徴>
- 競技スポーツへ熱心に取り組むことで競技力向上に努めている
- 規律や礼儀が養われている
- 時間管理能力が高い
- チームワークとリーダーシップを発揮しやすい
これらの特徴から、体育会学生は社会的にも「努力家」「粘り強い」などのポジティブなイメージを持たれることが多く、就職活動でもこれらの特性をアピールするケースがよく見られます。
企業が体育会学生を採用するメリット
体育会学生を採用するメリットとはどんなものがあるのでしょうか。ここでは3つご紹介します。
規律やルールを守る意識が高い
体育会学生は、先輩との上下関係やスポーツマンシップにのっとったマインド、スポーツに順じルールを守る意識など、規律を守る意識が一般の学生より高い傾向にあります。
挨拶を礼儀正しくきちんとする姿勢も、社会人として評価されやすいポイントとなっています。
コンプライアンスの問題が発生した場合には、企業イメージの損失や経済的ダメージも計り知れないため、近年企業のコンプライアンスがより重要視されるようになってきています。
そうした背景からも、コンプライアンスに順ずることができる社員は企業の求める人材となっており、体育学生はより注目されています。
勝負心があり結果にこだわる

体育会学生にはスポーツを通して、いかに負けないように戦略を立てるか、日々絶え間ない努力を重ねるかを常に意識してきた積み重ねがあります。
勝つことへのこだわりの強さは、社会人になってからもノルマや結果にこだわる意識の高さに直結します。
また、そのこだわりは、自ら考えて結果を生み出す行動にもつながります。
その結果、企業への生産性向上にも寄与して今後の企業の繫栄に貢献することが期待できます。勝負心の強さは、目標に向かい努力し続けられる体育会学生ならではのメリットと言えるでしょう。
チームワークや仲間を大切にする

体育会学生は部活動を通して、声をかけ合って士気を高めたり、ミスを皆でカバーしたり、組織の中でひとりひとりが助け合うことで結果を出す経験をしています。
すでに組織の中での自分の役割を理解しているケースも多いでしょう。
会社も、社員個々人が求められる役割を理解して能力を発揮することで組織として機能しています。
部署やグループを超えた協力が、大きな成果を生むこともあります。
体育会学生の採用により、チームワークを重視した働き方の実現が期待されています。
企業が体育会学生を採用するデメリット
続いて、 体育会学生を採用するデメリットをご紹介します。すべての体育会学生にあてはまるものではなく、苦手な人もいるという程度にご参照ください。
上司や先輩を敬いすぎて意見を鵜呑みにしてしまう
体育会系の部活動の多くが、先輩を尊重し上の人の意見を重んじる傾向にあります。
特に厳しい上下関係の中で育った体育会学生の多くが、なかなか上の人に対して自分の意見を主張することに苦手意識を感じています。
また、チームワークを大切にしてチーム内ではなるべく良好な人間関係を保ちたいという意識も、自分の主張を心の中に留めてしまう理由になっています。
上司や先輩を敬い意見を鵜呑みにしてしまうようでは、指導をする上の立場の人が間違った指示をした際にそのまま進んでしまう危険性があります。
目上の人に対してもきちんと主張ができる人物なのかを、選考では見極める必要があります。
自ら新しいルールを生み出すことが苦手

体育会系の部活動は、決められたルールの中で規則を正しく守る行動に徹するケースが多いです。
そのため、既にあるマニュアルを遵守することに関しては一般の学生よりも高い能力を持ちますが、自分自身が主体となって新しいルールを生み出すことへの苦手意識が強い傾向にあります。
組織の中で働くうちに、自分で新しいルールを作り業務効率化や生産性の向上に努めなければならないこともあるでしょう。
入社後に指導をすることで改善することが期待できますが、体育会学生の特性として理解をしておくことが大切です。
体育会系の学生ならではのスケジュールで就活が進む

競技により部活動を引退するシーズンが異なり、就活のスケジュールが一般的な学生と異なる点も体育会学生の採用のデメリットです。
部活動に所属していることでインターンに参加できない、就活の準備が間に合わないなど、就活の出遅れを実感する学生も多くいます。
採用担当側は、一般の学生同様のスケジュールで採用活動を進めると、期待している体育会学生の採用ができない可能性があります。
体育会学生ならではの就活スケジュールを把握したうえで、特殊なスケジュールに沿って採用活動を進めましょう。
体育会学生の就活の動向
続いて、体育会学生の就活の動向をご紹介します。体育学生に人気な職種や業界について触れますので、ぜひチェックしてみてください。
志望業界や志望職種
2021年のアスリートプランニングの調査では、体育会系の学生の多くが、「食品・飲料」「不動産・建設」「金融」業界を希望している傾向にあることが分かっています。
その他にも、「商社」「IT」などの業界も上位となりました。
引退後もスポーツに関わりたいという意識から、スポーツ関係の業界を志望する学生もいるようです。
近年の新型コロナウィルスの影響を受け、旅行業やホテル、外食関係の業界は減少傾向にあります。
志望職種については、「営業職」「事務系総合職」が多くの割合を占める結果になりました。
一般の学生同様に、志望する業界にはばらつきがありますが、成果主義であり実力で結果が数値や給与に反映されやすい営業職は人気の傾向にあるようです。
企業選びの軸

企業選びの軸も学生によりさまざまですが、「安定性」や「社会的交流性」を重視している結果が多い傾向にあります。
「安定性」に関しては、体育会系の学生に限らず学生全般が重視する軸となりつつあります。
チームワークなどを重視する「社会的交流性」も、チームの中で成果を求めてきた体育会系の学生ならではが求める軸のひとつであると考えられます。
アスリートプランニングが実施したアンケート調査では、2019年よりも2021年の方が「社会貢献」「誰かの役に立つ」の軸が増加傾向にあることが分かっています。
社会の変化等により、学生の考える企業選びの軸も数年で変化してきていることが分かります。
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体育会学生の就活スケジュール
体育会学生の就活スケジュールは、一般の学生とすこし異なる場合があります。ここでは、体育会学生の就活スケジュールについて見ていきましょう。
就職活動開始時期
体育会学生の多くが10月、11月頃に就活を開始しています。
野球部やラグビー部などの中には11月、12月頃まで大会がある学生もいるので、オフシーズンになった時期に就活をスタートしているようです。
多くの体育会学生が、遅くとも3年生の冬頃に引退することから、12月頃から採用を強化することがおすすめです。
中には、一般の学生同様のスケジュール同様に早いタイミングで就活を開始する体育会学生もいるので注意しましょう。
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インターンシップの参加時期

体育会学生は、就活を開始する12月〜2月の冬期インターンシップに参加する傾向にあることが分かっています。
一般的には、夏休みの期間を使った夏期に開催されることが多いインターンシップですが、体育会学生にアプローチする場合には冬期にも開催しましょう。
短い準備期間であらゆる就活準備を進める体育会学生向けの1日限定開催のインターンシップは気軽に参加してもらえます。
単日で企業のことを理解してもらえる「社会見学型」や「アドバイス型」などの種類をベースに、開催に向けて準備を進めましょう。
内定承諾時期

アスリートプランニングの調査では、体育会学生が1社目の内定を獲得した月は1月が最も多く、2月時点で内定を保有している学生は全体の9.6%となりました。
就活の終わりは内定の獲得が理由になることは少なく、納得のいく企業からの内定が出た時点で終了となります。
特に、大手企業を受ける学生の場合内定承諾時期はもう少し後ろ倒しになる傾向にあります。
目標に向かい努力する体育会学生は、最終的に納得のいく結果が入手できるまで就活を継続させる可能性があります。
体育会学生を採用する方法

採用することのメリットが多い体育会学生ですが、企業はどのように体育会学生を採用したらよいのでしょうか。体育会学生を採用する方法について、詳しく見てみましょう。
インターンシップを開催する
体育会学生を採用する方法に、インターンシップを開催する方法があります。競技スポーツに励む学生を対象に、企業が職場や業務の体験機会を提供する方法です。
体育会学生は部活動などで多忙なため、短期集中型や休日開催、オンライン形式のインターンシップを導入することで、参加しやすい環境を整えるとよいでしょう。
多くのインターンシップでは、リーダーシップやチームワーク、忍耐力といった体育会学生特有の強みを発揮できるプログラムが組まれることが多く、企業側はこれらのスキルを直接観察し、適性を判断する機会を得ることができます。
また、業界や企業文化への理解を深めるため、社員との座談会や体育会出身社員の講演を交えることも効果的です。
インターンシップを実施することは、体育会学生と企業の相互理解を促進し、採用競争を有利に進める手段として注目されています。
インターンを採用活動と連動させることで、早いタイミングで優秀な人材の確保につなげることができるでしょう。
合同企業説明会や個別説明会を開催する

合同企業説明会や個別説明会を開催するのも、体育会学生を採用する方法の一つです。
企業が体育会学生向けに説明会を企画し、直接接点を持つことで採用につなげられます。合同説明会では複数の企業が集まり、学生は効率的に多くの企業情報を収集できます。
一方、個別説明会では、企業が独自に開催し、会社の特徴や体育会学生向けのサポート体制を詳しく伝えることで、深い理解を促します。
部活動で忙しい体育会学生に配慮し、オンライン形式や短時間での開催により、より多くの学生が参加できるようになるでしょう。
合同企業説明会や個別説明会の開催は、企業と学生が直接コミュニケーションを図り、理解を深める場として有効といえます。
体育会系専門のエージェントを使う

体育会専門のエージェントを使うのもおすすめの方法です。体育会系専門のエージェントは体育会学生特有の能力や特性を理解しており、企業の求める人材像に合致する候補者の紹介を受けられます。
エージェントのネットワークや専門的なサポートを活用することで、時間や労力を削減しながら優秀な体育会学生と出会えます。
アスリートエージェントは、体育会系専門のエージェントの一つです。
競争が激しい体育会学生の採用市場で、効率的かつ的確に採用活動を進める手段としてアスリートエージェントを活用してみてはいかがでしょうか。
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まとめ
体育会学生を採用するには、体育会学生の動向やスケジュールを把握したうえで採用活動に取り組むことが大切です。
採用活動の際には、体育会学生専門の就活エージェント「アスリートエージェント」がおすすめです。これまでの多くの実績から、希望の採用に結びつけるサポートを行います。
体育会学生の採用をお考えの人事担当者の方は、ぜひアスリートエージェントの利用を検討してみてください。
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