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小坂 悠真 / Yuma Kosaka   元競泳選手|現在:取締役/広告ビジネス

挑戦と行動をしながら考える

Profile

 

小坂 悠真(こさか ゆうま)1989年8月生まれ

元競泳選手。幼少期から水泳に取り組む。高校進学後、2005年の第60回国民体育大会にて400メートル個人メドレーで優勝。翌年のインターハイでも個人優勝。その後もワールドカップの日本代表に選出されるなど、輝かしい功績を修める。2012年のロンドンオリンピック選考会をきっかけに現役を引退。現在は、株式会社LUPINUSと株式会社ネクスウェイにてビジネスを面白くしている。

成功したいならまずやってみる。動いて考える。

順風満帆に見えるアスリート生活は葛藤の日々

— 水泳をはじめたキッカケって何でしたか?

僕よりも先に兄貴が水泳をやっていたんです。幼稚園の頃に。 付き添いで行っているうちに母親から「あんたも入りなさい。」って言われて。僕、落ち着きが無かったらしくて(笑)だから自分の意思っていうよりも、気付いたらプールに入っていた感じですね。

少しずつ泳ぎが上手くなってクラスが上がっていって……。ある時、コーチに声をかけられたんです。「こっち来い」って。連れて行かれたのが選手コースで、テスト的に25mの潜水を何本かやりましたね。それで、気付いたら選手コースに入っていました(笑)

— その頃からすでに水泳の素質があったんですね。学生時代からご活躍されて、順調に進まれてきたのでしょうね。

いや、そんなことないですよ。周りからは順風満帆に見えるかもしれないけれど、僕自身はそんな風に思ったことなくて。実際、めちゃくちゃ順調っていうわけでも無かったです。

僕の同期には立石諒(たていしりょう)選手や葛原俊輔(くずはらしゅんすけ)選手っていうトップレベルの選手がいました。僕自身は高校2年で日本一にはなれたんですけど、高校3年のときに彼らはもう世界競泳に出場していたんです。僕はそこまで到達していなかった。

だからね、「日本一?ふーん。」みたいな感じなんですよ。全然すごくない。当時の環境だと日本一なんて当たり前だったし、日本一だけどコンプレックスでした。その他でも同期に入江陵介(いりえりょうすけ)選手がいましたからね。僕なんてたいしたことないなって本気で思っていました。

成功したいならまずやってみる。動いて考える。

楽しいものじゃなければ、自分で楽しくする方法を考える

— 素晴らしいライバル、トップ選手たちが常に近くにいたんですね。

そう、だからこそ順調なんて思ったことは無かったし、頑張ることが当たり前でした。努力することは普通だし、苦痛じゃないです。お腹がすいたらご飯を食べるように、成功したいなら努力する。自分のやりたこと、決めたことだから。その考え方は今になっても活きているかもって思います。

— とってもストイック。それが“普通”と言えることにアスリート魂を感じます。水泳を楽しいと感じるのはどういうときでしたか?

うーん……難しい(笑)ただ楽しいっていうのは、正直あまり無いんじゃないかな。

体育会はだいたいそうだと思うんだけど、毎日とにかく練習することって苦しい。僕の場合だと、ひたすら泳ぎっぱなし。で、フツーの高校生たちは遊んだりバイトしたり自由にやっているわけです。くそーなんだよーって思うこともあったなぁ。

だから、練習を楽しめるやり方をいつも考えて試していたんです。25m泳ぐときにタイムだけじゃなくて水をかく回数まで意識してみるとか。自分ルールをつくって単調にならないように工夫していました。練習って楽しいものじゃないから、自分で楽しくするものだって思っていましたね。

成功したいならまずやってみる。動いて考える。

自分の選択肢や将来のために甘えは捨てる

— 自分自身のやり方で、水泳に向き合ってきた小坂さん。「引退」というものを意識したのはいつ頃だったんでしょうか?

高校3年のときに『ユダヤ人大富豪の教え』っていう本を読んだんです。自分の納得いく収入と時間をバランスよく得られることが幸せだって、そんなことが書かれていて。

ああ、それを満たせるのって起業かもなって。もともと稼ぎたい気持ちもあったから。何をするかは決まっていなかったけれど、起業したい!社長になるぞ!って(笑)

— いつかはビジネスをやりたいって思っていたんですね。水泳だけをやっていくことはまったく考えていなかったんですか?

世界一を目指して頑張ってはいました。でも、心のどこかで「俺、北島選手みたいにはなれないな。」って思っていて。水泳選手としての大成功ってそのレベルまでいってこそ。でもそれって簡単なことじゃないし、もうちょっと現実的な目線を持っていたのかも。

あと、バカでいたらダメだって思っていました。正直、アスリートって勉強しなくてもいい風潮があるんです。スポーツさえ頑張っていればいいよっていう。

もちろん競技に全力投球するのは大切だけど、スポーツの先の人生だってあるし、それこそ引退したらその後の人生のほうが長いでしょう。甘えたり気を抜いたりして勉強をしないのは、自分の選択肢とか将来の可能性を狭くしちゃうな、と。

成功したいならまずやってみる。動いて考える。

とりあえず動いてやってみたらわかることがある

— 起業を決意し、引退を意識した時点ですでにやっていたことはありましたか?

僕、とにかく社長に会いに行きました。大学の頃ですね。 当時、流行っていたmixiで経営者っぽい人を見つけて連絡して。もちろんそれが正解かなんて分からなかったけど、とりあえず動いてみた。やってみたんです。社長になりたいなら、社長に会いに行くのが一番早いなって思いました。

あとは営業もやっていて良かった。電話で商品説明をしてアポイントを取るっていう営業の中で、仕事って何とかできるものだっていうことを学べたんです。状況に合わせて臨機応変に、どういう話し方がいいかを考えて……。自分で本を読んだりネットで調べたりもしました。マニュアルが無くても、仕事って自分次第で何とかできるんだって。

— 現在はどんなお仕事をされているんでしょうか?

今は、株式会社LUPINUSで取締役を務めながら、株式会社ネクスウェイでも仕事をしています。LUPINUSでは経営メンバーなので会社全体のことを見ながら、水泳に特化したウェブサイト『swim media』の運営など水泳関連の事業に携わっています。

ネクスウェイではデジタルサイネージという広告ビジネスを。主に、表参道などの有名美容室にてお客さま向けに動画広告を流すというものです。マネジメントをしながら、事業をどう成功させていくかに力を入れています。

成功したいならまずやってみる。動いて考える。

大切なことは「自責」自分で考えて行動すること

— やりがいに繋がること、大切にしていること、ありますか?

自分で考えたことがカタチになることはやりがいですね。あとはお客さんが喜んでくれることがやっぱり嬉しい。美容師さんからの「動画のおかげでお客さんとの会話が盛り上がります!」「広告で売上あがりましたよ!」とか。そういう声を聞けると、次もまた面白い事業をやろうって思えます。

大切にしているのは、「自責」。仕事って色んな人と関わるし、ぶつかることもあります。でも、相手のせいだって考えると、僕の人生を相手に振り回されているなって思うんです。自分の責任だって考えたら、すべて自分の判断と選択。だからノーストレス。

あなたがおかしいよって相手を変えようとしたこともあったけれど、それは違うなって。僕にはやりたいことがあるから、それならまず自分自身のプライドを捨てる。上手くいかないときは、自分のどこを直すべきか考える。その方が自分の気持ちもラクになれます。

失敗もたくさんあったから、人間的にはちょっと丸くなったかもしれません(笑)

— 相手を変えるよりも、自分が変わる。きっと成長にもつながることですね。小坂さんがこれから仕事を通して叶えていきたいこと、聞かせてください。

身近な人を幸せにしたいですね。自分を中心にしてぐるっと円を書いて、まずはいちばん近い円にいる人たちが幸せでいること。そうしてまた次の円を書いて……って広げていきたい。近くにいる人を幸せにできないのに、遠くにいる人を幸せにはできないから。だから、大切にしたい人たちのことは普段から意識しています。水泳界もそう。

成功したいならまずやってみる。動いて考える。

あとは、水泳を上手くビジネスにして、水泳業界をもっと盛り上げたいな。今って企業がスポンサーとしてお金を出してそれで終わりっていうのが多いから。そうなると子どもが勉強しなくなったり、甘えてしまったりする。すごくもったいない。いい環境をつくって、水泳に恩返しできればなって思っています。

勉強も努力も必要、迷っているならまずは行動することから

最後に、小坂さんがこんなことを伝えてくれました。

セカンドキャリアって“助けよう精神”じゃいけない。アスリートは甘やかされるべきじゃない。やりたいことがあるなら、勉強も努力もすべきだよ。

引退後に上手くいかなくても競技を頑張っていたから仕方ない、手伝ってあげるよ、それっておかしいよね。本人の努力が足りなかっただけで、そこから這い上がるべき。

このアスリートライブに出ている人に会いに行くのもひとつだよね。迷っているなら動いてみようよ。アクション起こしてみようよ。行動しないなら、そこまでの熱意だと思う。

成功したいならまずやってみる。動いて考える。

▲夢、限りなく大きく。そんな想いで『夢限大』と書いてくださいました。

取材後記

「強いな。すばらしいな。」小坂さんを取材している時間、ずっとそう感じました。でも、きっと、小坂さんだから強いのではありません。私たちがもし今より少し強くなりたいなら、できることがたくさんあるのだと思います。

たったひとつでもやってみる。さて、あなたは何からはじめてみますか?

 

株式会社LUPINUS
http://lupinus-ltd.com/

『swim media』
https://swim-media.com/

株式会社ネクスウェイ サイポ
http://si-po.jp/

取材協力:Co Learning Space みらい研究所
http://mirai-lab.org/

取材/アスリートエージェント 相原寛樹
取材・文・編集/榧野文香

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