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金久保 武大 / Takehiro Kanakubo   元レスリング選手|現在:ライフプランナー(ソニー生命保険勤務)

決断力とは才能ではなく技術。自分で決めた道を信じ、進んでいく。

“〜しないといけない”。

幸せを得ようとしているのに
そう言っていることってありませんか?

「いい車を買わなきゃいけないなぁ。」
「そろそろ結婚しないとなぁ。」

それって本当に自らの幸せなのでしょうか。
自分で決めた、自分の幸せ……?

金久保さんはこう言います。

「みんながそうしていることを
幸せだと思い込んでしまうことがある。

でも、自分の人生を自らで決めていく。
それこそが人生じゃないですか。」

Profile

 

金久保 武大(かなくぼ たけひろ) 1986年7月生まれ

元レスリング選手。日本体育大学進学後からレスリングを始め、わずか3年5ヶ月で学生王座に到達し、4年2ヶ月で全日本優勝となる。引退後はソニー生命保険株式会社でライフプランナーとなり、お客さまのライフプランを日々親身に考えている。

  100人中100位からスタートしたレスリング人生

―― レスリング歴12年の金久保さん。その前は柔道をされていたんですね。

レスリングは大学1年生の18歳から30歳まで、柔道は中学高校の6年間やっていました。僕、小学生のときとても太っていたんです。クラスに一人はいる、ぽっちゃりとした陽気なムードメーカーみたいな。常に股ずれしている子どもでした(笑)。

中学生になって部活を選ぶとき、先生から「お前、体がでかいから柔道やってみろ。」と言われたのと、柔道部に入っていた友達が多くいたので、その流れに乗り、入部を決断しました。柔道を始めて2年ほどで横浜市の大会で優勝して、神奈川県内でもベスト3になったんです。

―― 2年ですでに結果が出ていたんですね。そのまま柔道の道へと進みそうですが……。

中学卒業後は、強豪と言われていた東海大付属高輪台(たかなわだい)高校に入学をしましたが、3年間ずっと国体にもインターハイにも出られませんでした。柔道は好きだし、自分でやると決めたことなので練習はキツくはなかったですが、朝から晩まで頑張っても結果が出ないことに挫折を感じてしまって。何もやりたくない、やる気が起きないという状態になってしまったんですね。

ちょうどアテネオリンピックが開催中で、テレビを見ていたらレスリングをやっていて、松本慎吾さんが出ていたんです。現日体大レスリング部の監督で、僕の恩師です。相手をぶん投げている先輩の姿がかっこよくて、僕もレスリングをやってみたい!と思いました。

調べてみたら、活躍している選手のほとんどが日体大出身だったんです。それから、日体大はどの大学より歴史も実績もあって、世界選手権の出場選手数もオリンピックのメダル獲得数も一番多かったんです。僕自身にはレスリングの実績はないけれど、絶対に強くなりますと当時の監督に伝え、お願いして入部させてもらいました。レスリング人生のスタートです。

―― アテネ五輪がきっかけだったのですね。そこからは順風満帆でしたか?

いえ、最初の2年間はまったく勝てませんでした。部員100人中100位ですよ(笑)。柔道でそれなりの成功体験を積んでいたので、レスリングも成功できるだろうとどこかで考えていたんです。根拠のない「自信」が行き過ぎて「過信」になっていたんですね。でも、ここで1位になれたら日本でも1位になれるという環境だったので、真面目にやっていました。

そうしたら、大学4年生のインカレで優勝して学生王者になれたんです。大学最後の12月に行われた天皇杯では、社会人も含めて全国のレスリング選手のなかで準優勝しました。大学院に進学してからも6月の全日本選手権で優勝。もしかしたらオリンピックに行けるかもしれないと初めて思えて、これがよく言う“夢から目標に変わった瞬間”かと。

レスリングを始めて学生王座に到達するまでの3年5ヶ月、全日本優勝するまでの4年2ヶ月という期間がとても短いということで、当時は、メディアに取り上げていただく機会もありました。

その後、2010年の世界選手権の実績を見てくださったALSOK(以下、アルソック)から、声をかけていただいたんです。レスリングは続けたいけれど、アルバイトしながら続けるのかな……と考えていたところでした。

オリンピック4連覇を果たした伊調馨選手をはじめ、
トップレベルの選手が所属する「アルソック」へ入社します。

  オリンピックの舞台に立つ。目標に向けて奮起する

―― アルソックでの練習環境はいかがでしたか?

とても良かったです。条件面も練習環境も。たとえば、練習場所もやり方も自分で決めていいんです。僕は、母校である日体大を拠点に練習させていただいていましたが、何ごとも自己責任で、その代わり結果がすべて自分に帰属するという感じでした。ほぼセルフマネジメントですね。

―― 結果が重要。オリンピックはますます近づいたのではないでしょうか。

ロンドン五輪にはいけるんじゃないかと自分でも思っていたんです。全日本選手権では優勝を7回、2010年の世界選手権では5位、ロンドンと同年の2012年アジア選手権でも準優勝だったので。メダルを取れると信じて取り組んでいました。

でも、最終予選で負けてしまって……。周りからの期待もあったので、日本代表としての責任をものすごく感じました。

―― そこで諦めず4年後のリオ五輪を目指されますが、どのような想いでしたか?

ロンドン五輪に出られないと決まって、もう引退するような気持ちだったんです。そうしたら、ずっとお世話になっていた先輩の松本隆太郎(まつもと りゅうたろう)さんのロンドン五輪出場が決まったので、練習のパートナーとして僕も会場に行かせていただきました。

結果、松本先輩が銅メダルを獲ったんです。その姿を間近で見ていてとても感動し、思わず鳥肌が立ちました。オリンピックという場の空気ってやっぱり違うんですよ。まったく違う。4年に一度にピークを合わせる難しさがあるからこそ懸ける思いも大きいですし、ダメだったらまた次でいいよねってそんな軽いものじゃないですしね。

僕もこの舞台に立ちたい、だからリオを目指してもう一度頑張ろうと決めました。結果として、ロンドンに続いて出場することはできませんでしたが、後悔はまったくありません。隆太郎先輩の姿を見て目指そうと自分で決めたことでしたし、4年間やる価値がありました。そして現役を引退しました。

―― 自身の決断に思いっきり挑まれたからこそ、後悔もないのかと思います。

年を重ねて80歳までレスリングを極め続けることは難しいけれど、ここから新しいことに挑戦してレスリングと同じくらい力を注げば、もうひと花咲かせられるんじゃないかと思いました。ひとつのことを突き詰めるという姿勢はレスリングと似ていますし、引退して頑張らなくなるわけじゃない。ターゲットが変わるだけなんです。

―― 引退に向けて行動されていたことはありましたか?

リオへの出場が100%無いと決まったことをきっかけに、競技続けながら一年ほどセカンドキャリアの準備をしていました。次の道を考えながら資格を取ったり人に会ったりしていたんです。

その頃、引退された先輩に公務員に転身された方が多かったんです。教員、消防、警察、市役所・区役所。しかし僕にとってはすべてピンと来ませんでした。そんなときに出会ったのが今の僕の所属している支社の営業所長だったんです。

そこで生命保険の仕事について詳しく教えていただいて、お話を聞いているうちに金融業界に非常に関心を持ったんです。もともと、お金の大切さは知っていましたので、不動産、保険、銀行、株式の4つの業界にまず興味がふくらみました。

金融業界への興味。そして今、ソニー生命保険にて
ライフプランナーとして仕事をされる金久保さん。

―― 今お勤めのソニー生命保険を選ばれた理由は何だったのでしょう。

人です。僕、いろいろな方に会わせていただいたんです。保険業界だけでも数社の採用の担当の方とお会いしました。不動産会社もいくつか受けました。そのなかでも僕の現営業所長の考え方が特に好きでした。そこから入社までに、ファイナンシャルプランナー、宅建と一気に資格を取りましたね。気合いと根性です(笑)。

  人生とは自分の感情と向き合い決断すること

―― 勉強はもともと嫌いというわけではなかったんですか?

うーん、まあ、好きでもないんですけど(笑)。ただ、目的や目標を決めて、達成に向けて全力投球できる能力がアスリートにはあるのだと思います。

僕、「決断」という言葉がとても好きなんです。何ごとも自分で決めることがすべてだと思っているので、目的や目標も自分で決めたふりをしているとダメじゃないかと。人に決められたという感覚だと、上手くいかないときにその人のせいにしますよね。

―― 意志を持って、何ごとも自分で決める。決断のために必要なことは何でしょう。

自分自身と、自分の感情と向き合うことです。

どんなことが楽しくて、喜びなのか。どんなことに怒り、悲しむのか。自分の気持ちの動きを分かっていないと、どんな道を歩んでいくことがハッピーなのか分からないし、進むべき方向を決められないじゃないですか。

世の中と照らし合わせて「こういうのが幸せでしょう?」っていう思い込みを、自分の幸せにしてしまっている人もいます。一軒家を買うこと、いい車を買うこと、みんなそうしているからそれが幸せだと思い込む。でも、自分が心からやりたいこと、本当に幸せなことを知っているほうがよっぽど大切だと思うんですよ。

しかし、いきなり大きな決断は難しい。筋トレをやったことのない人がいきなり重いバーベルを持ち上げられないし、マラソンを走ったことのない人がいきなり42.195kmも走れないのと同じことです。たとえば、学生の場合は「就職」が大きな決断だと思います。人生を左右する大きなものだから、これまで何も考えていなければ、決断も難しいですよね。

自分の人生を自らで決めていく。それこそが人生じゃないですか。

―― 自分自身で目標を決めて、それに向かっていく。スポーツもまさにそうですよね。

はい。決断のトレーニングとしてスポーツは最適だと思います。自分の望んでいる結果を得るために、成長するために、勝つために、ひとつひとつ決めていくので。決断力と目標達成力は、最初から人に備わっている「能力」ではなく、繰り返し練習して得られる「技術」だということを、僕はスポーツから一番学びました。

スポーツを通して決断する能力を身につけるためには、成功体験も重要だと思います。成功を積んでいくと、未来の自分の可能性を信じられるようになる。そうすると目標を立てられるようになって、達成に向けて決断ができる。その目標を達成すると、また新たな目標ができて、決断して……と、成功体験のよいスパイラルが起きるんです。すると「決める」ことがどんどん楽にできるようになります。

  相手の喜びを考えることが自身の成長につながる

―― お仕事で大変なこともあるかと思います。そのような時、自分自身を鼓舞するために、決めているルールなどありますか?

僕、この仕事が好きだからやっているんです。仕事の目的がしっかりしているので気持ちがブレません。だから、へこむこともやる気が出ないこともほぼ無いし、モチベーションなどはあまり意識していません。やりたいからやる。好きなことって無限にできるじゃないですか。……特別なことが話せなくてすみません(笑)。

―― では、ビジネスマンとしての目標は決めていますか?

生命保険の業界全体を、もっと盛り上げて変えていきたい、そういう目標というか、想いはあります。それから、スポーツの社会的な地位もさらに上げていきたいと考えています。僕を成長させてくれたスポーツへの恩返しとして。

スポーツをやっていてよかったなと思う人をもっと増やしたいんです。そのためにはスポーツの経験や結果がその後の人生に活きると実感できること。つまり、セカンドキャリアで活躍することだと思うんですね。

そのひとつとしてスポーツ選手のセカンドキャリアを支援していきたいと考えています。今、この仕事をしているなかで多くの方との出会いがあるので、そのご縁をアスリートの皆さんに繋げられるのではと思っています。今、僕が満足のいく仕事をできているのもやっぱり縁のおかげなので、(大山)峻護さんのようにアスリートたちに出会いを提供していきたいんです。

―― 現役のアスリートたちへ、ぜひアドバイスをいただけますでしょうか。

人に会うことです。どうしても現役時代は付き合う人が偏ってしまいがちなので、いろいろな人に会って、その人の価値観を知ることが一番だと思います。たとえば「夢」というたった一文字でも、その感覚ってそれぞれじゃないですか。眠りでみる夢、望みに近い夢、目標のような夢。人によってまったく異なるので、会って話して相手の価値観を知ることが大切だと思います。

やっぱり僕、人生は縁だと思うんです。現役のアスリートに対しては、競技以外のことを考える暇があるならトレーニングしろという意見もありますが、さまざまな価値観やモノを知ることは人として成長しますし、競技にも必ずいい影響を与えると思います。

僕自身、柔道、レスリング、アルソック、そして生命保険の営業マンと、すべてのステージに人との素晴らしい出会いがありました。ご縁に背中を押されてここまでの道を切り拓いてきましたし、上には上があること、世界って想像以上に広いことを人との出会いから学びます。素晴らしい人は競技の外の世界にもいくらでもいます。

それこそ今、ご縁をいただいていろいろな方に会うので毎日が勉強です。生命保険の仕事はお客さまの未来を本気で考えることですし、自分ひとりの喜びには限界があるけれど、周りの人の喜びは無限です。「自分のこと以上に嬉しい」という経験を重ねることで、感受性や価値観も広がっていることを実感しています。

他者のことをこんなにも死ぬ気で考えることって今までありませんでした。僕と関わってくださる方がみんな成功してほしい。今はそう願いながら日々仕事に励んでいます。

  取材後記

好きなこと、やりたい仕事をやりながら
幸せに生きている。

そんなふうに自由に見える人の裏側には
選択肢が多いという不自由があります。

その不自由のなかで勇気を持ち、
自分自身と向き合い、決めていく。

自由、そして自分にとっての幸せは
そうして掴みに行くものだということを
忘れないでいたいですね。

 

取材/アスリートエージェント 小園翔太
取材・文/榧野文香


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