2024.10.12

スポーツトレーナーになるには?仕事内容・資格・スキルを徹底解説

スポーツ選手や一般の人々を対象にトレーニングやコンディショニング、リハビリまで幅広くサポートする「スポーツトレーナー」。

本記事では、スポーツトレーナーになりたい人に向けて、仕事内容や給与、資格について徹底解説します。

「スポーツトレーナーになるにはどうしたらいいの?」と気になっている方は、ぜひチェックしてみてくださいね。

スポーツトレーナーとは

スポーツトレーナーとは、プロのアスリートや一般の人々を対象に、技術指導を行う専門家のことです。

トレーニング対象者のコンディション調整を支え、能力を発揮できるようにサポートするのが仕事です。

また、スポーツトレーナーの仕事はトレーニングに関することだけでなく、リハビリや怪我予防なども含まれます。

ここからは、具体的な業務内容やスポーツトレーナーの種類について詳しくお伝えします。

スポーツトレーナーの業務内容

スポーツトレーナーは、指導対象者がパフォーマンスを高めていけるように、体質や体調を考慮した上で目標を設定し、トレーニングメニューを作成します。

スポーツによってトレーニングの内容はさまざまです。筋力アップや柔軟性アップなど、個々に応じて適切なトレーニングを提案します。

また、指導以外にも怪我の予防やリハビリ、日々の健康管理やコンディショニングを行うスポーツトレーナーもいます。

特に指導対象者がプロであるほど、コンディショニングは重要になります。

最高のコンディションで成果を出すことができるように、食事や睡眠、生活習慣、メンタルヘルスについて助言やサポートを行います。

スポーツトレーナーの種類

一口に「スポーツトレーナー」といっても、専門性によって名称が分かれています。代表的なスポーツトレーナーの種類を紹介します。

アスレティックトレーナー

アスレティックトレーナーは、プロのアスリートを対象に健康管理やスポーツ障害の予防を行う専門家。

また、ケガをした選手に対する応急処置やリハビリといったケアも担います。各スポーツに関する専門知識に加え、身体や健康に関する知識と技術が求められます。

主な就職先は整体院や鍼灸院などの医療機関やプロスポーツチームなどになります。

資格取得は必須ではありませんが、専門性の高い仕事なので就職の際は関連資格を取得するのが一般的です。

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メディカルトレーナー

メディカルトレーナーは、「メディカルスポーツトレーナー」とも呼ばれ、病気やケガをした人や高齢者などを対象に、運動機能の回復、心身の機能低下の予防のサポートを行う専門家です。

また、スポーツ選手を対象にトレーニングに関する助言やストレッチなどの施術を行うこともあります。

医療機関やスポーツクラブ、スポーツチームが主な就職先です。無資格でもメディカルトレーナーになることは可能ですが、理学療法士や柔道整復師といった国家資格を取得すると有利になります。

コンディショニングトレーナー

コンディショニングトレーナーとは、アスリートの体調管理やケガ予防を行ったり、一般の人々の健康管理やアドバイスを行う専門家のこと。

スポーツの現場やフィットネスクラブにおいて一人ひとりに合わせてコンディショニングのアドバイスを行ったり柔軟体操やトレーニングの指導を行います。

資格がなくてもコンディショニングトレーナーになることは可能ですが、スポーツ指導に関連する資格があると有利です。

主な就職先はスポーツ施設や医療機関、トレーニングジム、フィットネスクラブ、健康増進施設、リハビリ施設などです。

ストレングストレーナー

ストレングストレーナーは、「ストレングスコーチ」とも呼ばれています。アスリートの筋力トレーニングなどフィジカル面のサポートに特化した専門家のことです。

また、アスリートがケガをしないように指導・提案も行います。主な就職先はフィットネスクラブやスポーツチーム、医療機関になります。

資格取得は必須ではありませんが、NSCA-CSCSなどを取得すると有利になります。

フィットネストレーナー

フィットネストレーナーとは、フィットネスクラブやスポーツジムなどで一般の人々を対象に運動のサポートをする専門家のこと。

カウンセリングをもとに個々のニーズに合わせてメニューを作成し、指導を行います。就職先によっては接客や資料作成、広報活動なども業務範囲になります。

無資格でもフィットネストレーナーにはなれますが、スポーツ指導に関連する資格を取得しておくと有利です。

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スポーツトレーナーの年収

スポーツトレーナーの年収は働く場所や働く場所によって幅があります。

トレーニングの対象がプロなのか一般人なのか、自身の経験やスキル、そして社員かアルバイトかによっても異なります。

平均値を見ていきましょう。

プロのチームや選手と契約して働く場合:年収300〜1,800万円

スキルや経験によって数百万円単位で幅があります。
また、所属するチームの経営状況によってもトレーナーの年収相場は様々です。
強豪チームになれば年収1,000万円以上のスポーツトレーナーも珍しくありません。

参考:スポーツトレーナーの気になる?年収・給料・収入

スポーツジムなどで社員として働く場合:年収300〜400万円、月収18〜24万円

スポーツジムなどで社員として働く場合も、スキルや経験によって年収幅が存在します。勤務年数を重ねてスキルアップすることで昇給する可能性もあります。

参考:スポーツトレーナーの気になる?年収・給料・収入

スポーツジムなどのアルバイトやパートの場合:平均時給1,046円

アルバイトやパートの場合の時給相場はおよそ1,000円です。派遣社員として働く場合は、もう少し高い傾向にあります。働くジムの規模によって時給に差はあります。

参考:スポーツトレーナーの仕事の年収・時給・給料

スポーツトレーナーの需要

厚生労働省は2000年から「21世紀における国民健康づくり運動」の政策を実施し、生活習慣病の予防に関して目標を制定。

国民一人ひとりが主体的に健康づくりを行うことを目的とし、様々な啓発運動を行なっています。

そういった社会の風潮もあり、近年は健康の維持増進に高い関心を持つ人が増えています。

厚生労働省によると、現在の日本人の平均寿命は男性が81.05歳、女性が87.09歳。日本は世界的にも長寿国といわれています。

そのため、健康の維持増進に関してシニア世代の関心も高く、自分の体調に合わせた運動を取り入れたいというニーズが広まっています

生活習慣病予防や肥満の解消のためにジムやフィットネスクラブの需要が今後も高まっていくと予想されます。

そういった場面で活躍するのがスポーツトレーナーです。スポーツトレーナーの仕事は多岐に渡り、一般の人々を対象としたアドバイスや運動指導から、アスリート向けのトレーニング指導までさまざま。

今後は特に、一般層を対象としたサービスへのニーズの高まりが期待されています。

参考:日本人の平均寿命はどれくらい?

スポーツトレーナーとパーソナルトレーナーの違い

スポーツトレーナーとパーソナルトレーナーには、対象とするクライアントや役割の範囲に主な違いがあります。

スポーツトレーナーはプロやアマチュアのスポーツ選手、チームを対象に、選手の競技パフォーマンスの向上や怪我の予防、リハビリに特化したサポートを行います。

スポーツ医学やリハビリテーションの知識が必要で、各スポーツに応じたトレーニングを提供して、選手の身体機能を最適化することが求められます。

一方、パーソナルトレーナーは一般の個人を対象に、健康維持や体力向上、ダイエットなど幅広いニーズに応じたトレーニングプランを提供します。

個々のフィットネス目標を達成するための個別指導を行うなど、健康的なライフスタイルの実現をサポートします。

スポーツトレーナーは競技力向上や怪我のケアを重視し、パーソナルトレーナーは一般的なフィットネスや健康増進を重視している点が大きな違いです。

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スポーツトレーナーに向いている人の特徴

スポーツトレーナーに向いている人には、どのような共通点があるのでしょうか。ここからは、スポーツトレーナーに向いている人の特徴について具体的にご紹介します。

スポーツ選手を支える仕事がしたい人

スポーツトレーナーは、スポーツ選手の競技パフォーマンスを支えることに興味がある人に向いています。

選手がベストな状態で競技に臨めるよう、身体的・精神的なサポートを行う仕事に就きたい人にぴったりな仕事です。

選手の怪我予防やリハビリ、フィジカルコンディショニングを担当し、練習や試合前後のケアに積極的に関わることが好きな人にとってはやりがいを感じられるでしょう。

選手のニーズに応じたトレーニングプログラムを調整し、個々の体調や競技スケジュールに合わせた適切なサポートを行うことで、選手の成長や成果を間近で見届けられる点もスポーツトレーナーとして働くことの醍醐味です。

共に喜びを分かち合える責任感と献身性を持つ人こそが、理想的なスポーツトレーナーに向いているといえるでしょう。

スポーツが好きで、情熱がある人

スポーツそのものが好きで、競技への深い理解と情熱を持っている人も、スポーツトレーナーに向いています。

スポーツトレーナーは、選手の動きやパフォーマンスを細かく観察し、それを改善するために積極的に関わる姿勢が求められます。

トレーナーのサポートは選手の成績向上に直接影響するため、競技ごとの特性を理解し、その中で選手がベストを尽くせるよう、日々のトレーニングやコンディショニングに熱心に取り組む姿勢が必要です。

また、自らがスポーツに対して情熱を持つことで、選手とのコミュニケーションが円滑になり、モチベーションを高めるサポートもしやすくなるでしょう。

スポーツが好きで情熱を持つことは、スポーツトレーナーとして選手を成功へ導くために欠かせない要素となります。

コミュニケーション能力が高い人

スポーツトレーナーは、選手やコーチ、医療スタッフなど多くの関係者と円滑に連携するための高いコミュニケーション能力を持っていることが重要です。

トレーナーとして選手の身体的・精神的な状態を正確に把握し、その情報を適切に伝えることで、選手一人ひとりに向き合った最適なサポートをする能力が求められます。

また、選手と信頼関係を築き、選手が気軽に相談できる環境を作ることが大切です。

チーム全体と密接に連携し、競技スケジュールや選手のパフォーマンスを調整するためには、相手のニーズや意見を尊重しつつ、自分の専門的な意見を明確に伝える能力が不可欠です。

コミュニケーション能力の高さは、トレーナーとして選手の成長を支えるための鍵となります。

スポーツトレーナーになるには

特別な免許や資格は不要

スポーツトレーナーになるために必須の資格はありません。無資格・未経験でもスポーツトレーナーとして活躍することは可能です。

特に、正社員ではなくアルバイトスタッフであれば無資格・未経験者の求人も多くなります。

ただし、スポーツトレーナーの仕事はトレーニング理論や応急処置技術、1人ひとりに合ったコンディショニング方法などさまざまな専門スキルが求められます。

そのため、トレーニングやリハビリに関する国家資格・民間資格を1つでも所有しておくと現場に出たときに強みになり、顧客の安心感にもつながります。

就職活動の際にも資格があると有利になるはずです。

スポーツ系や医療系の学校に通うのが一般的

スポーツトレーナーとしての専門性を高め、第一線で活躍する人材になるためにはスポーツ系や医療系の学校に通うことが近道です。

特に柔道整復師やあん摩マッサージ指圧師といった国家資格を取得したい場合は大学や短大、専門学校に通う必要があります。

民間資格を取得したい場合は、大学や専門学校によってカリキュラム、取得できる資格が多岐に渡るため、自分の希望進路にマッチする学校をよくリサーチしてみることをおすすめします。

資格によっては学校に通わなくても講座を受講したり独学で試験に臨むだけで取得できるものもあります。

スポーツトレーナーになるのにおすすめの資格5選

理学療法士

理学療法士とは、怪我をした人や身体に障害のある人、障害が発生する可能性がある人に対して運動療法や物理療法を用いてケアをするリハビリテーションの専門職であり、国家資格になります。

起き上がることや歩行など日常動作を改善したり、痛みを軽減したりしながら、対象者が日常生活を送ることができるように援助します。

取得後は医療機関や介護保険関連施設、スポーツ関連施設、教育現場などで働く人が多いです。

【資格取得条件】

  • 4年制大学、短期大学(3年制)、専門学校(3年制、4年制)、特別支援学校(視覚障害者が対象)で3年以上学び、国家試験を受験する。
  • 作業療法士の資格を持っている人は、養成校で2年以上学べば受験資格が得られる。

引用元:理学療法士とは

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柔道整復師

柔道整復師とは、ほねつぎや整骨師、接骨師としても知られる国家資格。骨折、脱臼、捻挫、打撲などの施術・治療をすることができる専門職です。

患者に対し、整復や固定、後療法といった施術を行います。取得後は整骨院や接骨院などの医療機関で働く人が多いです。

【資格取得条件】

  • 養成校(大学、または専門学校)で3年以上学び、国家試験を受験する。

引用元:柔道整復師・整骨院・接骨院について

あん摩マッサージ指圧師

あん摩マッサージ指圧師は、東洋医学のあん摩、マッサージ、指圧の技術で肩こりや腰痛といった不調にアプローチする専門職です。

国家資格であり、取得後は医療機関や介護施設、スポーツ施設などで働くことができます。病院に勤務する場合は、医師の指示に従って施術をすることもあります。

スポーツ分野では、トレーニング後の不調に対応できる専門家としてあん摩マッサージ指圧師が活躍しています。

【資格取得条件】

  • 養成校(大学、または専門学校)で3年以上学び、国家試験を受験する。

引用元:あん摩マッサージ指圧師国家試験の施行

鍼灸師

Young woman undergoing acupuncture treatment, closeup

鍼灸師ははり師免許ときゅう師免許を持つ専門職。国家資格であり、鍼や灸を用いて体の不調にアプローチすることができます。

鍼灸師を名乗って仕事をするためには、はり師ときゅう師の2つの国家試験に受かる必要があります。

取得後は医療機関や福祉施設、スポーツ分野、美容分野においても需要があり、幅広く活躍できる可能性があります。

【資格取得条件】

  • 養成校(大学、または専門学校)で3年以上学び、国家試験を受験する。

引用元:公益社団法人 日本鍼灸師会

アスレティックトレーナー

アスリートのトレーニングメニューの作成やリハビリテーションに携わるアスレティックトレーナー。
スポーツ選手の健康に深く関わる仕事です。

アスレティックトレーナーに関連する主な民間資格は、以下の2つになります。

  • 日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー JSPO-AT(旧JASA-AT)
  • ジャパン・アスレチック・トレーナーズ協会認定 JATAC-ATC

資格の取得条件は主催団体ごとに異なりますが、多くの場合は団体が主催する講座を受講し、認定試験に合格することで資格を取得できます。

引用元:特定非営利活動法人ジャパン・アスレチック・トレーナーズ協会

スポーツトレーナーになるために必要なスキル

専門知識

スポーツトレーナーとして仕事をするときには、トレーニングに関する知識をはじめ、運動生理学やスポーツ医学、応急処置といった専門知識が必要になります。

対象者一人ひとりの体調や目標に応じたアプローチを実施し、安全にトレーニングを行うために正しい知識を持って現場に立つことが重要です。

独学、無資格でもできる仕事ではありますが、養成校などで専門知識を得てからスポーツトレーナーになる人が大半です。

コミュニケーション能力

コミュニケーション能力もスポーツトレーナーにとって必要不可欠な要素です。

トレーニングの対象者の悩みや目標に耳を傾け、より高いパフォーマンスを引き出していくためには、1人ひとりと信頼関係を構築できるかがポイントとなります。

相手に寄り添った言葉掛けや、モチベーションを維持増進するための励ましができるトレーナーほど、より多くのファンがつき成功する傾向にあります。

洞察力

スポーツトレーナーは対象者やチームの状況を正しく認識した上で、トレーニングの内容を考案する必要があります。

そのためには、深い洞察力が必要です。

フィジカル面、そしてメンタル面の変化に素早く気づき、正しい知識に基づいた提案を行うことで、より効果の高いトレーニングが実現できるでしょう。

決断力

スポーツトレーナーには決断力も必要であると考えられています。トレーニングの途中で、事故やケガが発生する可能性はゼロではありません。

そんなときは瞬時に決断、そして行動することが求められます。

また、リハビリのステップアップの決定や、選手の試合参加の可否など、スポーツトレーナーが重要な決断をする場面は多いものです。

責任を持って正しい決断をするためには、それらを下支えする専門知識や経験を豊かにしていく必要があります。

言語化力

トレーニングのメニューを提案したり、助言をしたりするのがスポーツトレーナーの仕事です。技術的なことや身体的なことを言語化する力が求められます。

感覚的に技術を習得することが多いスポーツの分野で、適切な言葉を用いて情報を伝えていくのは専門性の高い行為であり修練が必要です。

スポーツトレーナーの主な就職先

スポーツトレーナーは、スポーツチームやトレーニング施設以外にも様々な就職先があります。

スポーツトレーナーとして活躍できる就職先を知ることで、今後スポーツトレーナーを目指すうえで選択肢を広げることができるでしょう。

ここでは、スポーツトレーナーとして活躍が期待できる主な就職先をご紹介します。

プロスポーツチーム

スポーツトレーナーの主な就職先として、プロスポーツチームがあげられます。

プロスポーツチームの選手は競技レベルが高く、選手たちが日々のトレーニングや試合でのパフォーマンスを最大限に引き出すために専門的なケアが必要です。

プロスポーツチームで働くスポーツトレーナーは、選手の怪我予防やリハビリ、コンディショニング調整など、トレーナーが選手の健康管理を一手に担い、競技力を維持・向上させるために欠かせない存在となっています。

また、シーズンを通じて選手の体調や疲労度を見極め、個々に適したサポートを行うことが求められます。

チーム全体のパフォーマンスにも影響を与えるため、現場ではスポーツトレーナーの専門知識が特に重要視されます。

プロのスポーツ選手と個人契約を結ぶ

スポーツトレーナーの中には、プロのスポーツ選手と個人契約を結ぶことがあります。

活躍するプロのスポーツ選手が自身のパフォーマンスを最大限に引き出すためには、怪我を予防するために、専属のトレーナーによる個別のケアやトレーニングが欠かせません。

選手に寄り添い、個々の選手が抱える身体の特徴や弱点、競技スケジュールに合わせて、パーソナライズされたトレーニングプログラムを作成し、日常的にサポートします。

トップアスリートの場合、細かな調整や高度なケアが競技成績に大きく影響するため、信頼できるトレーナーと個別契約を結ぶことで、よりきめ細かいケアを受けられることが重要視されています。

フィットネス・スポーツジム

スポーツトレーナーの主な就職先にフィットネス・スポーツジムがあります。

フィットネスやスポーツジムは、一般の人々やアマチュアアスリートが体力向上や健康維持、競技パフォーマンスの改善を目指してトレーニングを行う場で、専門的な指導が求められます。

健康寿命が注目されつつある昨今、ますますフィットネス施設の利用者は増加傾向にあります。

ジムの利用者一人ひとりの体力レベルや目標に応じたトレーニングプランを作成し、正しいフォームや効果的なエクササイズの指導を行うことで、怪我の予防や効率的な運動効果の向上をサポートすることが主な仕事内容です。

利用者の体調管理やモチベーションの維持にも関わり、フィットネス施設はトレーナーが幅広い層に対して専門知識を活かせる場として重要な就職先といえるでしょう。

ヨガ・ピラティス

ヨガやピラティスのスタジオも、スポーツトレーナーの主な就職先としてあげられます。

ヨガやピラティスでは身体の柔軟性や筋力強化、姿勢改善を目的としており、個々の利用者に合わせた専門的な指導が求められます。

身体のバランスや軸の安定性を重視するため、利用者の身体の状態を正確に評価し、それに応じたポーズやエクササイズを指導して、怪我の予防や効果的なトレーニングを指導します。

また、ストレス緩和やメンタルの健康維持を目的とした指導も行うため、トレーナーは身体と心の両方にアプローチする姿勢も求められるでしょう。

病院

病院も、スポーツトレーナーの主な就職先の一つです。

怪我や病気からの回復を目指す患者に対して、専門的なリハビリテーションや身体機能の回復をサポートするのも、スポーツトレーナーの重要な役割です。

スポーツトレーナーは整形外科やリハビリテーション科に所属し、医師や理学療法士と連携しながら患者の身体状況を評価します。そして、患者個々に応じた運動療法やストレッチ、筋力トレーニングを行います。

特にスポーツ関連の怪我を受けた選手やアスリートに対しては、早期の復帰を目指すために専門的な知識と技術を活かし、回復を補助します。

病院はスポーツトレーナーが医療現場で専門性を発揮できる、重要な就職先といえるでしょう。

スポーツトレーナーの仕事を探す方法

スポーツトレーナーとして活躍できる場所は多岐にわたることを紹介しましたが、どのように仕事を探せばいいのでしょうか。

ここからは、スポーツトレーナーの仕事を探す方法についてご紹介します。

求人サイトを利用する

スポーツトレーナーの仕事を探す方法として、求人サイトを利用する方法があります。

求人サイト上にはスポーツトレーナーの職種を含む多様な求人情報が掲載されており、地域や希望する働き方、特定の施設に絞って検索することで、自分の条件に合った仕事を効率的に見つけることができます

求人サイトでは企業の詳細情報や職務内容、給与、応募方法なども確認できるため、事前に情報を集めやすく、応募に向けた準備をしっかり行うことができる点が最大のメリットです。

履歴書や職務経歴書のテンプレートが提供されていることもあるので、応募手続きをスムーズに進めたい人は求人サイトを利用することをおすすめします。

スポーツ特化型の就職・転職エージェントを利用する

スポーツ特化型の就職・転職エージェントを利用する方法もあります。

就職・転職エージェントには、職種やエリアに特化したものなど、様々な種類のものがあります。

中でもスポーツ特化型のエージェントでは、スポーツ業界に精通しているエージェントだからこそ、求人サイトに掲載されていないスポーツ関連の求人情報を紹介してもらえるケースがあります。

また、求人情報の紹介だけでなく、就活を進めるうえでのアドバイスも受けることができるため、就活を進めることに不安を感じている人も安心です。

スポーツトレーナーを目指している方は、スポーツ特化型の就職・転職エージェントに相談してみましょう。

まとめ

今回は、スポーツトレーナーになるにはどうしたらいい?という疑問にお答えしました。

さまざまな場所で活躍する「スポーツトレーナー」。

運動指導に特化した仕事もあれば、リハビリなど身体のケアに特化した仕事もあります。まずは、自分がどんな仕事をしたいのかを分析した上で、資格取得や勉強を始めましょう。

就職や転職活動の際は、体育会系の就活に特化したエージェントサービスを利用してみるという選択肢もあります。

「自分一人では不安がある」「何から始めたらよいか分からない」と感じている人は、ぜひお気軽にご相談くださいね。

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