ゴールに向けて最適なプロセスを考え行動し結果に繋げていく アメフト・電通キャタピラーズ 金子陽亮

Profile

金子　陽亮（かねこ ようすけ）

電通キャタピラーズ　ディフェンスライン

激しさと緻密さを兼ね備えたアメフトというスポーツ

―― アメフトを始めたきっかけは何でしたか？

学生時代に父がアメフトをやっていたこともあり、小さい頃から試合を見に行っていたこと、またフラッグフットボールのチームで活動していたことがきっかけです。

中学までサッカー部でしたが、タッチフットやフラッグフットも並行して続け、高校から本格的に部活動として始めました。

―― 金子選手が考えるアメフトというスポーツの魅力とは？

究極のチームスポーツであること。

激しさと緻密さを兼ね備えたスポーツであることです。

足が速い、体がでかい、捕るのがうまい、頭がいいなど、各々の長所を活かし補いながら、1つのチームとして戦うという点は他のスポーツにないアメフトらしさだと思います。

また、大きな男が防具をつけてぶつかりあう激しさの裏で、緻密な戦略立てや膨大なスカウティングが行われているという、二面性を持っていることも魅力だと思います。

―― 所属チームの特長を教えてください。

アメフト・仕事・プライベート全てにおいて全力なところです。

主体的に考えて動き、チーム目標に貢献する

―― では、現在のお仕事内容、会社での役割を聞かせてください。

広告代理店でビジネスプロデューサー（営業職）という職種についています。

担当クライアントさんのCM制作やイベント・キャンペーン企画からメディアプランニングなど幅広い業務に携わっています。

―― アメフト経験が仕事に活きていること、共通点などはありますか？

「準備」と「主体性」です。

アメフトは準備のスポーツであり、試合前の準備の差が他のスポーツよりも大きく勝敗の差を分けると思っています。

今の仕事においても、仕事上のゴールに向けて最適なプロセスを考え行動し結果に繋げていくという点では共通しているかなと思います。

また、どんなことにも当てはまることだと思いますが、究極のチームスポーツだからこそ誰かにぶら下がるのではなく、チーム内で個人がどう主体的に考えて動き、チーム目標に貢献するか。

その点において今の仕事にも通ずる部分があります。

現在の広告代理店での仕事もクライアントの課題に対して、社内外の様々な業種・部署の人の間に立ち自分の価値をどう出し、どう動かすか、というのは非常に大事なことなのでその点はアメフトで学んだことが活きているかなと思います。

―― ご自身にとってアメフトとはどういう存在でしょう。

一生関わり続けていくと思います。自分の生き方・考え方・価値観の土台をつくってくれたものであり、今までの、これからの経験・人間関係も含めて「アメリカンフットボール」は切っても切れない存在です。

また、今後は仕事としても何らかの形で関われたらと思っています。

目指すのは0から1。誰もやっていないことを成し遂げたい

―― アメフトや仕事において大切にしている考え方・行動とは？

アメフトも仕事も一緒で「楽観的に構想し、悲観的に計画し、楽観的に行動する」という考え方です。元々は京セラ創業者の稲森和夫さんの言葉なのですが、大学時代に先輩に教えてもらいました。

大きなこと・新しいことを成し遂げるためにはまず「こうありたい」という夢と希望をもって「楽観的」に構想すること。

そこからゴールに向けて起こりうるすべての問題を想定して対応策を慎重に考え尽くし「悲観的」になるまでに綿密に計画を立てること。

そしてやることを決めた後は、「必ずできる」という自信をもって「楽観的」に行動するのみ。という考え方であり、今も仕事・アメフトどちらでも信条としています。

―― 今後の目標を聞かせてください。

今季から務めるキャプテンとして、何年後になるかわかりませんがスーパー8にチームを昇格させることです。

そのために2019年シーズン、X1リーグ2年目としてチームの土台を築く「挑戦」の1年にしたいと思います。選手としてはまず去年以上のスタッツを残すことを具体的な目標としています。

仕事においては、【10→100】よりも【0→1】のような、今まで誰もやったことない新しいことをしたいです。

金子 陽亮 Yosuke Kaneko

現役アメフト選手
現在：電通キャタピラーズ

電通キャタピラーズ（Xリーグ公式サイト）
http://www.xleague.com/profile/dentsu.php