2024.08.22

アスリート社員として働く魅力を解説!募集している企業はどこ?

「アスリート社員(デュアルキャリア)」という言葉をご存知ですか?

「現役のまま競技を続けながら、企業に就職してビジネスもしたい」そんなアスリートのニーズを満たす新たな働き方について解説します。

アスリート社員として働くメリット・デメリットや、募集している企業も紹介しますので、就活の参考にしてくださいね。

アスリート社員(デュアルキャリア)とは

アスリート社員とは、企業の社員として働きながら競技活動をするアスリートのことです。

以前はアスリートを採用するのは企業の広告塔にするためや社会貢献の一環というイメージが強かったのですが、近年は組織の主戦力としてアスリートを積極的に採用する企業が増えています。

スポーツで培った能力や精神性をビジネスに活かすことができるのが、アスリート社員の強みです。

企業の一般業務と競技活動の両立を図りながら、組織に貢献する人材として期待されています。

また、こういった働き方は「デュアルキャリア」とも呼ばれています。

アスリートの引退後のキャリアを意味する「セカンドキャリア」とは異なり、競技活動と一般業務の両方を同時進行する働き方を意味します。

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企業がアスリート社員を採用する理由

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企業はなぜアスリート社員を採用するのでしょうか。企業側がアスリート社員を採用するメリットについて解説します。

企業のブランディングになるから

アスリートを採用することで、企業のブランド力を高めることができます。

例えば、メーカー企業が知名度の高いアスリートを採用した場合、消費者は「あの選手の会社の商品だから使ってみたい」と購買意欲を刺激されます。

その結果、会社の売上や知名度がアップします。

また、アスリートを雇用することで、多様な人材が活躍できる明るく健全な組織のイメージを世の中に広められるメリットもあります。

社内のエンゲージメント向上のため

アスリートを採用することで、社内のエンゲージメントを高める効果もあります。

アスリート社員が試合に出るときに社員が一丸となって応援したり、アスリート社員の存在を中心に据えた新たなプロジェクトが立ち上がったりと、社員1人ひとりが組織に愛着を持つきっかけが生まれやすくなるのです。

企業によっては、アスリートと他の社員の交流の機会を積極的に設けているようです。

アスリート社員の採用は、社外だけでなく社内向けのブランディング戦略としても有効といえます。

他社と連携しやすくなるから

アスリートが社内にいることで、他社と連携するきっかけが生まれるメリットもあります。

アスリート採用を実施する企業同士で合同のスポーツイベントを開催したり、アスリート社員の競技活動を通して自社とスポーツ業界が連携しやすくなったりします。

アスリート社員が異なる企業や業界同士の架け橋となり、企業の可能性を広げていくことができるのです。

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アスリート社員になるメリット

では、アスリートたちにとってのメリットはどんなことが考えられるでしょうか。

働きながら競技を続けられる

アスリート社員になる最大のメリットは、仕事と競技活動を両立できることでしょう。

ビジネスの経験を積みたいから競技活動を諦めることも、競技活動に専念したいからビジネスのキャリアを諦めることもしなくてよいのが、デュアルキャリアの魅力です。

試合や練習の時間をしっかりと確保しながら、ビジネスマンとしてのキャリアも積めるため、競技を引退する日が来てもキャリア形成に関して悩みにくくなるメリットがあります。

金銭的な余裕が生まれる

現役アスリートの大半が不安定な経済状況の中で競技活動を続けています。

競技の傍らアルバイトを掛け持ちするアスリートも多く、安定的に収入を得られないことはストレスの原因にもなり得ます。

アスリート社員になれば、固定給が発生します。(※)そのため、競技活動を続けながら安定収入を得ることができ、金銭的な余裕が生まれます。

また、経済面の不安から開放されるため日々の練習にも打ち込みやすくなるでしょう。もちろん、アルバイトを掛け持ちして生活費を稼ぐ必要もありません。

(※)一部の企業や契約の内容によっては異なる場合もあります

遠征費の補助を期待できる

アスリートたちは日々の練習や試合以外にも、遠征や合宿に参加することがあります。その際の交通費や宿泊費は大きな負担となります。

アスリート社員を採用する環境が整った企業では、支援の一環で遠征や合宿の費用を補助する制度があります。そのため、遠方での試合や長期合宿にも安心して臨むことができます。

ビジネススキルを身につけることができる

企業の社員として業務に従事する中で、情報収集力やスケジュール管理力、パソコンスキル、コミュニケーション力といったビジネススキルが身につきます。

スポーツ経験だけでは身につけることが難しいスキルを習得できるため、アスリート社員になることで人としても成長することができます。

アスリート社員になるデメリット

様々なメリットがあるアスリート社員ですが、デメリットも存在します。働き方を検討する上で、長所だけでなく短所も把握しておきましょう。

競技一本の生活ではないため練習時間が短くなる

競技活動と仕事を並行できる点が魅力である反面、練習時間が限られてしまうというデメリットがあります。

「競技活動だけしていれば好きなだけ練習に打ち込めたのに…」とフラストレーションを抱える人もいるかもしれません。

就職してから後悔しないためにも、競技と仕事のバランスについてよく考えておくことをおすすめします。

体力や精神力が必要になる

仕事をしながら競技活動を続けるため、通常よりも体力や精神力が必要になります。

ハードな練習が続いて疲れているところに、ビジネスの大切な打ち合わせが入ってしまうといったことも起こり得ます。

競技と仕事を同時進行するためには、精神面の切り替えも必要です。

自由時間が削られる

自由時間が削られてしまいプライベートを充実させるのが難しい点は、アスリート社員として働くデメリットといえます。

多くのアスリートたちは出社前や退勤後、休日にも練習に打ち込んでおり、競技生活一本のときよりもさらに忙しくなります。

リフレッシュの時間を確保するためには「この時間(日)は絶対に休む」と決めて、意識的にスケジューリングをすることがポイントです。

アスリート社員の求人に応募する前に知っておいたほうがよいこと

アスリート社員の求人に応募する前に、企業の中でアスリートを雇用する体制がどれくらい整っているかを調べることをおすすめします。

その中でも特に、競技と仕事を両立するための仕組みについては必ず確認しましょう。

試合の日は業務を休むことができるのか、試合前には練習を優先できるのかなど、組織としての体制が整っていないとアスリート本人に大きな負荷がかかる恐れがあります。

また、トレーニングルームや遠征費用の補助といったアスリートに特化した福利厚生の有無も就職先を選ぶ上での検討ポイントとなります。

アスリートの競技活動を尊重している企業では、競技生活が豊かになるためのサポート体制が整っています。

そして、競技活動を引退する時期が来たときのサポートの有無も重要です。

引退後も雇用を継続できるのかや、怪我や故障で引退を余儀なくされた場合のサポート体制についても把握しておくと、より安心して働けるでしょう。

アスリート社員を採用している企業の一例(2024年6月時点)

ここでは、実際にアスリート社員の採用に力を入れている5つの企業を紹介します。

なお、以下に記載する情報は2024年6月執筆時点のものです。最新の募集内容を知りたい場合は、各企業のホームページをチェックしてください。

JAL

日本航空株式会社、通称「JAL」は、東京都品川区に本社を置く日本の航空会社です。JALグループではオリンピック選手や日本記録保持者など多くのアスリートたちを社員として迎え入れています。

現役アスリートとして活躍しながら、オフシーズンはJALの業務にも従事します。アスリート社員の主な業務には、社員の健康増進を目的位としたWellness活動や、各競技団体と連携した交流イベントや活動などがあります。

アスリート社員たちは競技で世界トップを目指しながら、JALの中でさまざまなスキルを学べます。

参考
JAL アスリート社員
実はJALでこんな仕事をしています! 東京2020オリンピック競技大会に出場したアスリート社員にインタビュー

ANA

全日本空輸株式会社、通称「ANA」は、東京都港区に本社を置く日本の航空会社です。

ANAは、公益財団法人日本オリンピック委員会(JOC)が行っているトップアスリートの就職支援ナビゲーションである『アスナビ』を通じ、現役アスリートたちを社員として採用しています。

ANAのアスリート社員たちは競技活動に多くの時間を割くことができ、現役引退後も引き続き社員として活躍することが可能です。また、アスリート社員が担う役割の一つに、スポーツコミッション活動による地域創生の取り組みがあります。

参考
ANA アスナビ採用社員・社員アスリート紹介
活躍する元「アスナビ」社員アスリートBMXレーシング選手 松下巽さんに聞く
スポーツコミッション 天草市でスポーツを活用した地域創生

INPEX

株式会社INPEXは、東京都港区に本社を置く石油開発企業であり、スポーツチームやイベントへの協賛も積極的に行っています。

「大好きなことにのめり込み、世界トップレベルを目指すアスリートを応援します」という企業メッセージの通り、2024年現在は4名のアスリートが社員として在籍しています。

参考
INPEX アスリート社員紹介

PASONA

株式会社パソナは、東京都港区に本社を置く人材派遣事業などを展開する企業です。

パソナは競技活動と仕事を両立する「ハイブリットキャリア」のアスリートや、現役を引退して「セカンドキャリア」を志すアスリートやコーチを社員として迎え入れています。雇用形態はパソナグループ各社の契約社員となります。

アスリート社員の主な業務内容はスポーツ関連事業の企画・運営をはじめ、営業、マーケティング、サービス業務といった一般業務です。

パソナでは、仕事だけでなく健康面やキャリアの悩みを相談できる「ワークライフファシリテーター」を配置し、社員をサポートする制度が整っています。

参考
パソナ アスリート社員

大松運輸

株式会社大松運輸は、神奈川県横浜市に本社を置く運送会社です。

運送業界としてアスリート社員の採用を積極的に行なっている会社は珍しく、スポーツで培ったフィジカル面の強さを運送業務に活かすことができます。

トレーニングルーム完備や食事補助、遠征費補助といったアスリートの競技活動を支援する福利厚生が充実しているのも大松運輸の特徴です。

競技活動の都合に合わせて休みを取れるため、仕事と競技をバランスよく続けることが可能です。

また、引退後にはそのまま雇用を継続することができるため、将来設計にも困りません。

参考
大松運輸 アスリート採用

アスリート社員の求人の探し方

現在、国内におけるアスリート社員の求人数はそこまで多くありません。そのため、求人サイトや求人誌を使って探すのは難しいのが実情です。

アスリート社員の求人を探すときは、以下の2つの方法がおすすめです。

転職エージェントを利用する

転職エージェントとは、企業と求職者の間にアドバイザーが入り就職活動をサポートしてくれるサービスのこと。

就職や転職に関することを1対1で相談でき、書類作成や面接対策もサポートしてもらえるので、スムーズに就職・転職活動を進めることができます。また、非公開求人を紹介してもらえるのも、転職エージェントを使うメリットの1つです。

アスリート社員の求人数は国内でもまだ数が多くなく、実際の求人に自力で辿り着くのは至難の業。

アスリートや体育会系学生の就職活動に特化したエージェントサービスであれば、アスリートを積極的に採用している企業の情報を持っているため、強い味方になってくれるはずです。

「競技活動と並行したい」「遠征が多く収入面が不安」といったアスリートならではの悩みにも理解があるため、より希望に合った提案が期待できます。

アスリートに特化した転職エージェントの利用を検討している方は、アスリートエージェントがおすすめです。

「何からすすめていいかわからない」「競技以外で自分のやりたいことがわからない」こんなお悩みをお持ちでしたら、弊社のエージェントが企業選びから内定までフルサポートいたします。

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【公式】アスリートエージェントが選ばれる理由は?サービス内容と強みを徹底解説

企業のプレスリリースをチェックする

企業はアスリート社員を募集するときに、プレスリリースを使ってPRすることがあります。

また、アスリート社員の採用を報告するプレスリリースのログもネット上で確認することができます。プレスリリースをチェックすれば、過去にどの企業がアスリートを雇用していたかを知れるでしょう。

就職先を探す際は、企業のホームページやSNSだけでなく、ぜひプレスリリースまでチェックしてみてください。

参考
PR TIMES

まとめ

アスリート社員の求人数は以前と比較して増加傾向にあることから、アスリートたちは今後もより幅広いキャリアプランの選択肢を持てることが期待できます。

スポーツ関係の仕事を探している人は、アスリートエージェントがおすすめです。あなたに合った就職先をアドバイザーが無料でご紹介いたします。

面接対策や書類の添削も行うため、就活がスムーズに進みます。理想の職場に出会いたいと考えている人は、まずは気軽に登録してみてください。

アスリートエージェントとは?

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