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2024.08.07
アスリートのSNS活用術!SNSを使うメリットやお手本選手を紹介
2000年代以降のスマートフォンの普及に伴い、SNSの利用者が世界的に増えています。スポーツ業界においても、チームやアスリート自身がSNSを活用して情報発信をすることが当たり前になってきました。
本記事では、アスリートがSNSを活用するときのポイントやメリット、注意点をご紹介します。
INDEX
そもそもSNSとは?

SNSとはSocial networking serviceの略称で、インターネットを通じて人と繋がりを構築できるサービスのことをいい、「ソーシャルメディア」と呼ばれることもあります。
月間利用者は世界で30億人(※)とされ、個人だけでなく企業や著名人の情報発信の手段としても利用されています。
SNSには、プロフィール機能やコメント機能、メッセージやチャット機能、友達紹介機能、コミュニティ機能といった様々な機能が付いています。
SNSの種類も、FacebookやX(旧Twitter)といった「交流系」、LINEに代表される「メッセージ系」、Instagramなど画像投稿に特化した「画像系」、YouTubeやTikTokといった「動画系」に区分することができます。
※参照:日本経済新聞
人気のSNS一覧
各SNSごとに特徴や強みが異なるため、自分の発信したい内容に合わせて使うSNSを選択するとよいでしょう。ここからは、アスリートたちにも人気のSNSをご紹介します。
X(旧Twitter)

140文字以内のテキストを投稿することに特化したSNS。今思っていることを素早く発信、拡散できるのが強みです。他のSNSと比較すると、匿名のユーザーが多いことがXの特徴です。
また、有料サブスクリプションサービスを利用すると、140字以上の投稿が可能になり、インプレッション数に応じて報酬を得ることができます。信用性の観点から有料プランを選ぶ企業や著名人が多いです。

2010年にリリースされた「好きと欲しいを作り出す」プラットフォームです。画像投稿に特化し、ハッシュタグを活用して他のユーザーの投稿を探したり、短時間だけ表示されるストーリー機能を利用できるのが特徴です。
文章で伝えるよりも視覚的に情報を伝えたい場合に有効なSNSといえます。美容やファッション、レジャーなど、視覚的に商材をPRする業界と相性がよく、各分野にインフルエンサーが存在しています。
TikTok

数十秒間の短い動画を共有するSNSです。おもしろ動画や音楽系のコンテンツが人気で10〜20代の若年層中心にユーザーが増えています。
専用アプリによる動画編集機能が豊富で、オリジナリティを出しやすいのが魅力です。
ただし、国によっては使用制限がかけられているため注意が必要です。米国では、2024年4月にTikTokを規制する法律が成立しました。
YouTube

Google社が運営する世界最大の動画共有サービス、YouTube。
コメントやアンケート機能、フォロー機能を活用してユーザーと交流できたり、自分の趣味嗜好に合った動画を自由に見られることから、幅広い年代の方々が利用しています。
投稿者はYouTuber(ユーチューバー)と呼ばれ、動画の再生表示回数によっては収益を得ることも可能です。Googleの傘下にあるためSEOとも相性がよく、様々な業界がPR目的で動画を投稿したり、広告動画を登録しています。

2004年にリリースされたFacebookは、世界的にもユーザー数が多いSNSです。
1人1アカウント制で、本名で登録しているユーザーが多いことが特徴です。広告のターゲティング精度が高く、インサイトも充実していて投稿の分析が可能です。
同級生や同僚などリアルな知人と繋がる場として活用される傾向が強く、XやInstagramと比較してフォーマルな雰囲気があるSNSです。
LINE

LINEは、メッセージや通話ができるコミュニケーションアプリです。日本では年齢を問わず利用されており、生活インフラの一部にもなっています。
企業アカウントとして運営することも可能で、友達登録してくれたユーザーに向けてメッセージを送ることが可能です。特定のユーザーを対象に情報発信ができるため、よりニーズに合ったPRをすることができます。
アスリートがSNSを使うメリット

ここでは、アスリートがSNSを使うメリットを4つご紹介します。
ファンを増やすことができる
テキストや画像、動画を用いて情報発信ができるところがSNSの強みです。
競技活動の様子やアスリートとしてのマインドを定期的に投稿することにより、自分やチームの存在を知ってくれる人が増え、試合を観に来てくれたり、グッズを購入してくれたりとプラスのアクションに繋げることが期待できます。
一方的に情報を発信するだけではなく、コメント機能やアンケート機能などを活用してコミュニケーションが取れることもSNSの魅力の1つです。双方向のやり取りを経て、ファンとより強固な関係を結ぶことが可能になります。
写真や動画で競技について知ってもらえる
アスリートの競技生活は一般の人々にとっては未知な部分が多く、現役アスリートが発信するリアルタイムの情報は貴重です。
SNSを使えば、練習や試合会場の様子を写真や動画で撮影して投稿したり、練習風景をライブ中継したりといったことが可能になります。
アスリートたちが「今日から合宿で◯◯に行きます」、「これから試合です!」といった投げ掛けをすることで、ファンも一体感を感じながら応援できるはずです。
他の業界と繋がる可能性がある

アスリートがSNSを利用することで、スポーツ以外の業界の人達と繋がりを持てる可能性があります。
アパレル業界の関係者と繋がったことで、スポーツウェアのPRの仕事が舞い込んだり、メディア関係者を通じて取材や番組出演の依頼がくるかもしれません。
そして何より、異業種の人々の情報をチェックする中で多くの学びを得ることができます。SNSでの交流を通じて、引退後のキャリアを考える際のヒントを貰える場合もあります。
収益化を期待できる
XやYouTubeなどでは、インプレッション数や動画の再生回数等に応じて収益を得ることができます。また、自分のアカウントのフォロワー数が多い場合は、PR案件の相談をされることもあります。
このように、SNSを発信の場として上手く成長させることができれば、収益源としても活用できるのです。収入が不安定になりやすいアスリートにとっては大きなメリットといえます。
しかし、アカウントを成長させるためには、長い時間をかけて魅力的な情報発信を続けていくことが重要です。SNSを使い始めてすぐに収益化ができるわけではないため注意しましょう。
アスリートがSNSを使うデメリット
魅力がたくさんあるSNSですが、デメリットも存在します。
練習時間を犠牲にしてしまう可能性がある

SNSの更新に力を注ぐあまり、練習時間を犠牲にしてしまう恐れもあります。アスリートの本分は競技活動であることを忘れず、SNSにかける時間や労力が多くなりすぎないように気をつけましょう。
炎上のリスクがある
投稿内容によっては炎上を招いてしまう可能性があります。アスリートである以上は、一定以上の影響力があることを自覚し、自分の発信内容がどのように捉えられるかを考えることが大切です。
SNSの種類によって、炎上のしやすさに差があります。匿名ユーザーの多いSNSはとくに炎上しやすいといわれているため注意が必要です。
情報漏洩などトラブルの種になりやすい
個人やチームの情報漏洩などのリスクがあります。例えば、自宅の付近で撮影した写真を投稿したところ、自宅の住所を特定されてしまうといったトラブルなどが考えられます。
一度拡散されてしまうと取り返しがつかないため、慎重に情報発信を行いましょう。
アスリートのSNS活用術

ここでは、アスリートがSNSを活用して成功するための活用術を5つご紹介します。
ファンのコメントには丁寧に返信する
コメント機能がついているSNSでは、ファンからコメントを貰うこともあります。ファンのコメントに対して丁寧な返信を心掛けていると、それを見た他の人が新たなファンになってくれる可能性もあります。
ただし、誹謗中傷や批判的な内容の扱いには注意しましょう。場合によっては個人で返信をせず、所属するチームに判断を委ねたほうが良いこともあります。
練習や試合の様子をリアルタイムで発信する

練習や試合の様子をリアルタイムで発信すると、多くの人々に自分やチームの努力している姿を見せることができます。
合宿があれば、1日ずつレポートを配信するのも良いでしょう。公表できる記録や結果を公開するのもおすすめです。
ショート動画の形にまとめて連続投稿している選手もいます。ショート動画は気軽に見ることができるため、1日に何本も投稿すると効果的です。
他のチームや業界の関係者に敬意を払う
リアルな世界ではもちろん、SNS上でも他のチームや業界の関係者には敬意を払うことが大切です。挨拶やコメントの返信なども、実際に対面しているときと同様に丁寧に行うようにしましょう。
SNSはテキストコミュニケーションが中心になるため、誤解が生まれやすいという特性があります。ネガティブな内容は悪い意味で反応が良く、瞬く間に拡散されてしまいます。
試合で思うような結果が出なかったり、ライバルチームに対してネガティブな想いを抱いたとしても、SNS上で文字にして発信してしまうと悪い方向に転じやすいです。
SNS上での関係性はリアルな場所にも反映されることを忘れないようにしましょう。
定期的にリアルタイム配信を行う

InstagramやYouTubeのライブ配信やXのスペース機能などを使って、リアルタイム配信を行うこともおすすめです。
視聴者から貰ったコメントにその場で答えたり、自分から視聴者に対して質問を投げ掛けることで、まるで会話をしているような臨場感を味わうことができます。また、視聴者に限定したお知らせなどを伝えることも可能です。
通常の投稿よりも、自分の人柄をリアルに伝えることができるのも配信の良さです。繰り返し実施することにより、ファンが増えるかもしれません。
複数のSNSを活用して連携させる
複数のSNSを使っている場合は、SNS同士を連携させてみましょう。
例えば、Xではテキストや画像メイン、Instagramでは動画メインと使い分けをして、「練習の詳しい情報が知りたい場合はXへ」「動画を見たい人はInstagramへ」と、リンクを貼って異なるSNSに誘導する手法があります。
相互作用させることでフォロワーが増えたり、より多くの人に拡散されたりといった効果が期待できます。
アスリートがSNSを活用する際の注意点

アスリートがトラブルなくSNSを活用するために、いくつかの注意点をお伝えします。
競技の時間とSNSの時間を切り分ける
SNSの更新に時間を費やしすぎて競技活動が疎かにならないように、SNSの時間と練習の時間を切り分けるようにしましょう。
SNSの更新は、「朝の6〜7時の1時間だけ」といったように決めて、ルーティンワークにしてしまうこともおすすめです。
基本的なインターネットリテラシーを守って運用する

インターネットリテラシーとは、インターネットを適切に使いこなすスキルや知識のことです。
例えば、以下のようなことが挙げられます。
- 思い込みの情報やデマを拡散しないこと
- コンピューターをウイルスから守る対策をすること
- 個人情報を安易に書き込まないこと
- 身内だけに向けたつもりでも悪口などを投稿しないこと
こういったことは、自分やチームを守るため、そしてファンからの信頼を損なわないために大切なことです。
肌の露出が多い写真をアップするときは要注意(水泳など)
肌の露出が多い写真や動画を投稿するときには注意が必要です。
競技者にとっては当たり前のことでも、そういった写真や動画を悪用しようと考える人は一定数います。特に、水泳など肌の露出が高い競技の場合は気をつけましょう。
個人で運営するよりもチーム全体で運営する

SNSを始めても更新が疎かになってしまったり、炎上や情報漏洩といったリスクを恐れて投稿しにくくなってしまうことがあります。
そういった問題を避けるために、選手個人ではなくチーム全体で1つのアカウントを運営するといった手法もあります。
アカウントの名前は所属チームの名前にして、更新は選手が交代で行うというものです。予期せぬトラブルが発生したときに自分1人で抱え込まなくても良いため、安心して使うことができます。
また、投稿内容を複数の目でチェックできるため炎上などのトラブルを防ぐことができます。
SNSを上手に活用しているアスリートの例
それでは最後に、実際にSNSを上手に活用しているアスリートたちの例をご紹介します。SNE活用の参考になるため、ぜひチェックしてみてください。
大谷 翔平選手(野球)
日本のプロ野球界で数多くの新記録を残した大谷 翔平選手。
野球に詳しくない人たちの間でも言わずと知れた存在です。そんな大谷選手のInstagramのフォロワーは現在800万人以上。WBCでの活躍やドジャース契約によって注目度が増し、フォロワーが急増しているようです。
練習や試合風景だけでなく、ストーリーズの機能を用いてプライベートな発信もしています。
篠原 枝令菜選手(体操)
新体操USA元ナショナルチームの篠原 エレナ選手は、TikTokで570万人以上、YouTubeで150万人以上のフォロワーを獲得。
新体操の実技やストレッチの動画を数多く投稿し、全世界から注目される存在になっています。
朝倉 未来選手(総合格闘技)
総合格闘家である朝倉 未来選手のYouTubeは、チャンネル登録者数330万人以上。
試合裏密着動画や格闘家同士の対談をはじめ、ユニークな企画動画を数多く投稿し、ファンたちを楽しませています。
大阪 なおみ選手(テニス)
プロテニスプレーヤーの大阪 なおみ選手のInstagramはフォロワー数281万人以上。
カメラマンが撮影した美しい写真の数々は、画像で情報を伝えるInstagramの世界観にぴったり。練習や試合風景だけでなく、ファッションの投稿も多く、スポーツ業界以外からも注目されています。
本田 圭佑選手(サッカー)
日本のサッカー界の中心的存在とも言える本田 圭佑選手は、XやInstagram、YouTubeなど複数のSNSを活用中。中でもXには168万人以上のフォロワーがついており、注目度の高いアカウントです。
マインドが詰め込まれた格言が呟かれることもあり、「本田選手の名言」として人気を集めています。
まとめ
SNSはアスリートたちの活動を盛り上げるための有力なツールです。上手に活用することでスポーツ以外の業界と繋がるきっかけになるでしょう。アスリート引退後のキャリア形成の一環として、SNSを使ってみるのもおすすめです。
セカンドキャリアやデュアルキャリアに興味がある方は、ぜひアスリートエージェントをご利用ください。専門アドバイザーが親身になってキャリアの相談に乗ります。
アスリートエージェントが過去の実績に基づき的確な面接対策や書類の添削も行うため、就活をスムーズに進めたい方はぜひご相談ください。
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