- TOP
- 社会人アスリートの転職
- 社会人野球選手になるには?チームへの入団方法やプロとの違いを解説
2024.08.07
社会人野球選手になるには?チームへの入団方法やプロとの違いを解説
給料を貰いながら野球選手として活躍する「社会人野球選手」。プロ野球選手を目指す過程で、社会人野球選手を目指す人もいるでしょう。
そこで今回は、「社会人野球選手になるにはどうしたらいい?」という疑問について社会人野球チームの種類や入団方法をご紹介します。
プロ野球選手との違い、引退後のキャリア形成などについても解説していますので、ぜひ最後までご覧ください。
INDEX
社会人野球とは、一般社会人でチームを構成する野球のこと

社会人野球とは、一般社会人で構成されたチームで行う野球競技のことを意味します。
日本における社会人野球の起源は、明治11年に鉄道関係者たちによって結成された社会人野球チームが始まりでした。
その後、企業が社会人野球チームを持つようになり、全国で様々な大会が行われるようになります。
世の中に社会人野球の認知が広まるにつれて、統括する組織の結成を求められ、昭和24年に「日本社会人野球協会」という統括組織が誕生しました。
社会人野球の選手は、基本的に企業と雇用契約を結んでいます。一般業務と競技活動を並行して行いますが、中には競技に100%打ち込んでいる選手もいるのが現状です。
また、社会人野球は企業の活性化や社員のモチベーションを高める効果があると期待されています。試合があれば社員が一丸となって応援に出かけることもあります。
こちらの記事もおすすめ
野球と仕事は両立できる?両立させるためのポイントやメリットを解説
社会人野球選手とプロ野球選手の違い

社会人野球選手はあくまでもアマチュアであり、プロ野球選手とは異なります。プロ野球は、日本野球機構(NPB)によって統括されているプロ野球リーグのことを意味します。
社会人野球選手とプロ野球選手の大きな違いは、収入の形態です。社会人野球の選手は企業の社員であるため、企業から固定給を受け取るのが一般的です。
一方、プロ野球選手は実績に応じて所属チームから年俸を受け取ります。
社会人野球選手の場合はプロ野球選手のように高額の収入を得ることはできませんが、安定収入を得られることが強みです。
引退後のキャリアにおいても、社会人選手は雇用契約をしている企業にそのまま残り、業務に従事できる可能性が高いです。
雇用形態によっても事情が異なりますが、引退後の進路で悩みにくいことは社会人野球選手のメリットといえるでしょう。
プロ・アマチュアという違いはありますが、社会人野球はプロ野球の登竜門ともいわれています。プロを目指す過程で社会人野球選手になる人は多いです。
社会人野球のチームは大きく分けて2種類

社会人野球のチームには大きく分けて「企業チーム」と「クラブチーム」の2種類があります。ここでは、それぞれの特徴を解説していきます。
企業チーム
企業チームとは、同じ会社の社員で構成されたチームのことを意味します。上述した通り、選手は企業の社員という立場のため、決まった額の給与が支払われます。
また、競技活動をしながらその会社の一般業務に従事する場合があります。
日本野球連盟の発表によると、346の加盟チームのうち、97チームが企業チームになります。専用球場を持っているような大きなチームや、強豪の大半が企業チームになります。
クラブチーム
企業チームの他にも「クラブチーム」というものが存在します。日本野球連盟に加盟する346チームのうち、249チームがクラブチームです。
このデータからも分かるとおり、クラブチームは社会人野球の中でも多数派ということになります。
クラブチームは会社や地域、出身校などの仲間で結成された有志のチームである場合が多く、個人の会費や自治体からの支援などによって運営されています。
企業チームのように競技活動をしても給与は支払われることはなく、多くの選手は競技活動の他に仕事をしています。そのため、仕事のない土日や夜間に練習をすることが多いようです。
また、クラブチームの中には、企業が地域の中で選手を募集して結成された事例もあります。
チームへの入団方法は?

ここからは、企業チームとクラブチームそれぞれのチームへの入団方法について解説します。
企業チームへの入団方法
企業チームへ入団する方法は、「スカウト」や「推薦」が一般的です。そのため、希望すれば必ず入団できるわけではなく、企業チームへの入団は狭き門といえるでしょう。
高校野球や大学野球で実績を残した選手は企業から声を掛けられやすく、入団テストを受けて合格すれば、晴れて企業と雇用契約を結び、チームメンバーになれます。
一般社員のように求人から応募したり、ESや面接で内定が決まるわけではないため注意しましょう。
企業はスカウトする選手を早い段階でマークしており、優秀な選手であれば高校3年生、大学生なら2年次くらいから声が掛かる可能性があります。
企業チームにスカウトされる選手の中には、本当はプロ野球チームを志望していた人も多く、プロと比較しても遜色ない実力者であることも珍しくありません。
また、元プロ野球選手が社会人野球選手に転向するケースもあります。
戦力外通告を受けた選手のセカンドキャリアとして企業チームへの入団が選ばれることが多く、元プロ野球選手は1チームに3人までという人数制限もあります。
企業チームは毎年数名しか野球選手を採用しておらず、基本的にはかなりレベルの高い選手しか雇用しません。
難易度は高いですが、安定性の観点から見ても、企業チームの選手になるのは魅力的な選択肢でしょう。
クラブチームへの入団方法

企業チームとは異なり、有志が集まって結成されたクラブチームは比較的入りやすいといえます。入部を希望する場合は、直接チームへ問い合わせをするのが基本です。
チームによっては住まいや出身校などの条件を設けている場合もあり、チームごとに条件も異なります。クラブチームへの入部を検討している人は、事前に条件などをよく確認することが大切です。
また、自分でクラブチームを主催する場合は、日本野球連盟へ加盟登録することで社会人野球の大会へ出場することができます。各都道府県の管轄連盟(協会)に申請し承認を受けると、加盟が完了します。
社会人野球選手の給料事情は?

社会人野球選手の給料は、チームの種類や雇用形態によって大きく異なります。
まず、クラブチームに所属する場合は給料は発生しません。そのため、野球の他に本業を持つ必要があります。
また、活動費も選手たちが自分で支払うことが基本なため、財政面で運営が厳しくなってしまうクラブチームは決して少なくないのです。
ただし、企業が運営するクラブチームであれば、給料は発生しないものの活動費は保証してもらえる可能性が高く、競技活動に打ち込みやすい環境といえるでしょう。
一方、安定した給料を見込めるのが、企業チームの選手です。特に企業チームの正社員であれば、賞与や退職金なども支払われるため、収入面で大きな悩みは抱えなくて済むはずです。
ただし、同じ企業チームの選手であっても、雇用形態が契約社員の場合は注意が必要です。
契約社員の場合、プロと同じように年俸制で契約する場合も多く、成績に応じて年俸が減額したり、契約を打ち切られてしまったりする可能性もあります。
社会人野球選手を目指す人は、それぞれの給料事情も視野に入れた上で進路を決定できるとよいでしょう。
以下の動画では、野球関連の仕事について解説しています。野球好きの方はぜひチェックしてみてください。
こちらの記事もおすすめ
プロ野球選手の年収は?高収入の選手になるポイント
社会人野球選手の引退後はどうする?

野球選手である以上、いつか引退のタイミングが訪れます。アスリートの引退は、一般企業の定年退職の年齢よりも早く訪れるため、引退後のキャリアを考えておくことが大切です。
社員として企業に残る
企業チームの正社員である場合は、引退後も社員として一般業務に携わったり、指導者として後進の指導にあたることができる可能性が高いです。
そのため、引退後の進路で悩む必要がありません。
引退後の配属先に希望がある場合は、早い段階で人事に相談しておくとよいでしょう。
再雇用という形で企業に残る

企業チームの契約社員である場合は、引退と同時に契約終了してしまうケースが多いです。
しかし、再雇用という形でそのまま企業に残ることができる可能性もゼロではありません。一度は退職し、改めて正社員として雇用されるパターンです。
企業との関係性や選手の実績に応じて決まることもあるので、引退後の進路に不安を感じたら早めに相談・確認をしておきましょう。
こちらの記事もおすすめ
プロ野球選手の引退後は?セカンドキャリアについて徹底解説
エージェントサービスを利用して転職先を探す

選手を引退した後に、別の業界へ転職するという選択肢もあります。
アスリートの特性を活かして働ける業種は数多く存在しますが、「スポーツ以外の世界を知らないから」「ビジネススキルがない」といった理由で希望の業種を諦めてしまうアスリートも多いようです。
まずは何から始めてよいか悩んでいる人や、転職活動でつまずいてしまった人は、スポーツ選手に特化したエージェントサービスの利用をおすすめします。
社会人野球選手の経験やスキルを活かして働くことができる転職先が知りたいという方は、ぜひスポーツ特化型のエージェントサービスを利用してみましょう。
スポーツ特化型のエージェントサービスについては、以下の動画で詳しく解説しています。
まとめ
今回は、社会人野球選手になるにはどうするべきかという疑問について解説しました。
社会人野球選手は、正社員・契約社員といった雇用形態によって引退後のキャリア形成の難易度が変わってきます。いずれにせよ、早期から引退後のキャリアを考えておいたほうが安心です。
アスリートエージェントは、スポーツ選手や体育会系出身者の就職・転職のサポートを行うエージェントサービスです。
アドバイザーが親身になって悩みに寄り添います。社会人野球選手を目指している方や、引退後のキャリアで悩んでいる方は、どうぞお気軽にご利用ください。登録・利用ともに無料です。
アスリートエージェントとは?
アスリートエージェントは、アスリート・体育会&スポーツ学生に特化した就職・転職エージェントです。
創業以来、
といった業界でも高い数字を出しているのが特徴です。
就職の知識が全くない方でも、元競技者であるキャリアアドバイザーが手厚くサポートいたします。
履歴書の書き方から面接のアドバイスまで、スポーツと同じように「勝つまで」全力で支援させていただくのがモットーです。
利用は完全無料です。私たちと一緒に就活でも勝利をつかみ取りましょう!
ARTICLE