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2024.11.14
アスリートのデュアルキャリアとは?メリットや両立する方法をご紹介
アスリートのデュアルキャリアとは、競技と仕事の2つを両立しながらキャリアを積むことを指します。企業側とアスリートの双方にメリットがある働き方です。
本記事では、デュアルキャリアを実践するポイントたセカンドキャリアの違い、アスリートがデュアルキャリアを選択するメリット・デメリットなどをご紹介します。
INDEX
デュアルキャリアとは「競技」と「仕事」を両立すること

「デュアル」とは、「二重」という意味があります。
スポーツ選手として活動をしながら社会人として仕事の経験を重ねていくことを「デュアルキャリア」と言います。
今や、スポーツ選手にとって仕事を持ちながら選手活動をすることは珍しくない時代となりました。
ですが、選手は何らかの形でスポーツに一生たずさわれたとしても、第一線で活躍することが難しくなります。
そこで、企業に就職したり、起業したり、様々な資格を取得して多方面で活躍の場を広げるなど、競技での活躍後の場でのキャリアを積む必要があります。
アスリートとしての人生を諦めることなく、企業人・社会人としても働くことを目指す「デュアルキャリア」について、さらにイメージを深めておきましょう。
現役アスリートが抱える問題点

生き生きとスポーツに取り組んでいる現役アスリートも、悩みや問題を抱えているものです。現役アスリートが抱える問題点について具体的に見てみましょう。
経済的な不安
現役アスリートが、経済的な不安を抱えているケースは少なくありません。
これは、競技活動を続けるために必要な資金を確保するのが難しい状況を指します。
特に収入源が限られているアスリートは、トレーニング費用、遠征費、用具の購入費、医療費など、競技にかかる多額の費用を自己負担しなければならないことが多く、スポンサー契約や賞金が主な収入源になるため、不安定な収入状況に直面します。
また、引退後のキャリア形成にも不安を抱えることがあり、競技生活中に安定した収入が得られないと、将来の生活設計にも支障が出る可能性があります。
社会経験・ビジネススキルがない

社会経験・ビジネススキルが得られないことも、現役アスリートの大きな問題です。
競技に専念するあまり、一般的な職場での勤務経験やビジネスに必要なスキルを得る機会が限られることを指します。
結果的に、引退後に就職や転職をする際に、競技外での実務経験やビジネス知識の不足が障壁となり、新しい職場環境への適応やキャリア形成が難しくなるケースがあります。
競技生活中に社会経験を積む時間が少ないことこそ、引退後の不安を増大させる要因にもなりうるでしょう。
デュアルキャリアとセカンドキャリアの違い

アスリートのキャリアにおいて、デュアルキャリアよりもよく知られているのが「セカンドキャリア」です。
これは、競技生活をファーストキャリアとした際の、競技終了後の新たなキャリアを指します。
セカンドキャリアとデュアルキャリアの違いは以下の通りです。
セカンドキャリア | アスリートとしてのキャリアの「その後」 |
デュアルキャリア | アスリートとしてのキャリアと「仕事を両立させる」 |
どちらもアスリート以外のキャリアを追求する共通点がありますが、違いは時間的な関係性にあります。
セカンドキャリアは、競技とビジネスを完全にわけたもので、デュアルキャリアは競技とビジネスの両方に本格的に取り組むことです。
スポーツ選手の場合、現役選手としての役割と社会人としての役割を同時に果たすことになります。
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デュアルキャリアにおける企業側のメリット
デュアルキャリア採用をする企業側は、どのような考えで実施しているのでしょうか。
企業の広告塔になる可能性がある
スポーツ選手を採用し、選手が活躍することで、会社の知名度は上がるでしょう。
業務と競技活動の両立をしていくことで、会社の広告効果になるというメリットがあります。
また、選手の活動を通してスポーツチームの応援や地域貢献活動にもつながるでしょう。
優れた人材を確保できる

アスリートが競技と仕事を同時にこなすことで、高い目標達成能力やストレス耐性、協調性などの優れたスキルが身につきます。
企業がアスリートのデュアルキャリアをサポートすることで、競技を通じて培ったリーダーシップやチームワークの経験を持つ優れた人材を獲得し、組織の競争力を向上させることが期待されるでしょう。
アスリートも気持ちよく競技活動ができるよう仕事も努力するため、会社の利益につなげられるでしょう。
スポーツ業界を支援できる

アスリートが社会人としても活躍することで、企業は多岐にわたるスポーツ関連のスキルやネットワークを取り入れるチャンスが広がります。
アスリートと企業のこの関係性により、企業はスポーツ業界への理解を深め、アスリートは企業での経験を通じて新たなスキルを磨くことが可能です。
また、企業は社内外でのスポーツ活動を通じて従業員の健康促進やチームビルディングにも活かすことができるでしょう。
さらに、スポーツ大会や地域交流イベントの開催など地域(地方自治体)との連携が取れるとスポーツを通じた地域貢献にもつながります。企業のブランディングにもなるでしょう。
アスリートがデュアルキャリアを選択するメリット
新たな人脈が構築できる
デュアルキャリアとして活躍する選手同士の人脈が広がることはもちろん、競技者以外との関わりが広がり、様々な考え方に触れることで視野が広がるでしょう。
競技や練習に対する考え方が広がったり、社会人としての様々な考え方を知り、知見やスキルが広がります。
また、応援してくれるファンやスポンサーが増えるかもしれません。
スポーツ・ビジネスの両面でスキルが磨ける

アスリートがデュアルキャリアを持つと、スポーツとビジネスの両方でスキルを得ることができます。
例えば、スポーツでは協力やリーダーシップ、時間管理やストレス管理、メンタルトレーニング、そして自分を良く表現する方法を学べます。
これらのスキルはビジネスでも役立ちます。デュアルキャリアの選択をすることで、アスリートはスポーツとビジネスの成功を両立させるための幅広いスキルと経験を得ることができます。
この経験は将来のキャリアにおいて大いに有益でしょう。
経済面での安心感が得られる

会社員としての職務経験を積むことで、競技を続ける際の資金はもちろん、競技引退後の生活面も不安を抱くことなく収入を得られます。
社会的な将来の安定・安心も得られるので、安心して競技生活を続けられるでしょう。
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スポーツ経験をビジネスに活かせる

競技で培ったリーダーシップや協調性、ストレス耐性などのスキルは、ビジネス環境でも十分に活かすことができます。
競技において養った目標達成への行動力や継続力、モチベーションの維持も、仕事において成果を上げる大きな要因となります。
また、スポーツコミュニティのネットワークやイベント企画・運営の経験も、ビジネスでの人脈構築やプロジェクト管理に役立つでしょう。
アスリートは独自の視点とスポーツ経験で得たスキルを発揮することで、職場での価値を高めることができるはずです。
引退後の不安を軽減できる

競技引退後は、これからの生き方や働き方について悩んだり、夢中になることやすべきことが見つからず、燃え尽き症候群に陥る人もいます。
ですが、競技とビジネスを同時に行うことで、競技生活後のセカンドキャリアについて悩むことなく、ビジネスマンとして培った経験を仕事に活かすことができるでしょう。
また、会社やスキルが自分の居場所となり安心した生活を送ることができます。
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アスリートがデュアルキャリアを選択するデメリット・注意点

時間が足りなくなる可能性がある
デュアルキャリア就職をすることで、日々競技だけに専念することは難しくなるでしょう。練習時間は勤務時間の一部や休日だけになる可能性も。
プロ選手よりも練習や活動時間が少なくなることもデメリットの一つです。
キャリア構築が遅れる可能性がある

競技を続けながら会社員として所属する場合、与えられる仕事について取り組む時間が限られるため、一般入社した同期に比べて中途半端になる可能性もあります。
これは後々の出世やキャリアに影響がでることがあるかもしれません。
急遽の予定が入ることが多い

大きな大会への参加意外にも、海外への遠征や練習会、その他の大会への参加などが急に決まることがあります。
デュアルキャリア就職はそういった点も配慮のある会社も多いのですが、有給休暇を使って参加することになる場合もあるでしょう。
アスリートがデュアルキャリアを実践する際のポイント

それでは、デュアルキャリアにトライするには、どのようなことにポイントを置くと良いのでしょうか。
長期的な視点で将来を考える
選手活動をしながらその会社で長く働くのか、また、将来的には独立・起業するのか、また、スポーツ関連の仕事に就くなど、将来の自分をしっかりとイメージしておきましょう。
企業選択は慎重に行う

選手活動は、長くても30代までではないかといわれています。
選手活動を終えた後でもその企業で自分自身が成長しキャリアを積める環境にあるのか、よくリサーチし見極めておくことが大切です。
自己分析は入念に行う

選手としての活動と一般的な仕事を両立させるのは、想像以上に努力が必要で苦労することも多いでしょう。
自分は両立が可能なのか、そして長く続けられるのかをよく見極め、自己分析が大切です。そうでなければ、どちらを優先させたいのかをしっかり考えた上で判断しましょう。
アスリートのデュアルキャリアを支援している企業例
実際にアスリートを雇用している企業についてご紹介します。
以下で紹介する他にも、アスリート雇用を積極的に推進する企業は数多く存在するため、デュアルキャリアを考えている方は、就活エージェントに相談してみることも一つです。
バリュエンスホールディングス
バリュエンスホールディングスは、ブランド品や貴金属、骨董品・美術品のリユースを手がけ、これらを様々な販売経路を通じて提供している企業です。
消費者から買い取ったアイテムは、国内外のオークションで販売されています。
バリュエンスホールディングスは「大切なことにフォーカスして生きる人を増やすこと」をミッションとしており、その一環として、アスリート雇用に重点を置き、「アスリートのデュアルキャリア採用」を導入しています。
サッカー選手やバスケットボール選手など多岐にわたるアスリートを採用しており、職種や雇用形態も様々です。
未経験からでも安心して働けるよう、1ヶ月間の研修実施や柔軟な働き方をサポートしています。これにより、アスリートたちは限られた時間で自らの能力を発揮し、現場で活躍しています。
セールスフォース・ジャパン
セールスフォース・ジャパンは、より多くの商談を成立させ、想像を超えたサービス体験を提供するためのクラウド型ソフトウェアを提供している企業です。
セールスフォース・ジャパンが大切にするコアバリューの1つに、「平等(イクオリティ)」という言葉があります。
従業員やパートナー、お客様とのエコシステム全体で協力し、進歩を促し、ビジネス価値を高めることを大切にしています。
車いすバスケットボール選手やパラテコンドーの選手などパラアスリートの選手も採用しており、職種や雇用形態も様々です。
セールスフォース・ジャパンの社員としてアスリートと仕事をプロとして両立し、自分のやりたいことに挑戦し続けることができる環境があります。
さらに、誰もが平等に新しいスキルを学べるオンライン学習サービス「Trailhead」を無償で提供しており、アスリートを含め、新たなDXの仕事にチャレンジするすべての方々のリスキリング(学び直し)を支援しています。
株式会社Maenomery
株式会社Maenomeryは、スポーツに打ち込んできたアスリートのための教育サービス「HEY!」を運営しています。
HEY!はスポーツ以外の知識を提供するため、デュアルキャリアの形成に大きく役立ちます。
実際に、ブランディングやマーケティング、商談スキルやプレゼンスキルを習得することで新たなフィールドに活躍を広げたアスリートも。
セールススキルやPCスキル、ビジネスマナーなどのスキルを得ることで、ビジネスシーンで即戦力になる人材の獲得を目指している企業です。
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まとめ
アスリートがデュアルキャリアを選択することで、スキルアップができたり、将来への不安も軽減できたりするメリットがあります。
注意点や実践のポイントをしっかり把握し、デュアルキャリアへ挑戦しましょう。
アスリートがデュアルキャリアに挑戦する際は、ぜひアスリートエージェントにご相談ください。
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