2024.10.30
幼児体育指導員とは?仕事内容や必要な資格などを徹底解説
幼児体育指導員は、スポーツを通じて子どもたちの健全な育成をサポートする仕事です。
スポーツの技術的な指導だけでなく、友だちとのかかわり方やルールを守る大切さなどさまざまなことを伝えます。
この記事では幼児体育指導員の仕事内容や魅力、幼児体育指導員になる方法などをご紹介します。
INDEX
幼児体育指導員とは
子どもたちにスポーツを楽しく教える仕事の一つに、幼児体育指導員があります。
この仕事は、幼い子どもから小学校の低学年までを対象に、体育や遊びを教える専門家です。幼児の成長や発達に興味がある人や、子どもたちと楽しく過ごすことが得意な人に向いているでしょう。
年収

給料は働く場所や資格によって違います。
例えば、求人ボックスに掲載されているスポーツ教室の体操指導員なら、月給22万円〜となっています。幼稚園教諭やモンテ国内資格などがあると、資格手当が付与されます。※
働く時間は、担当するクラスや授業の数によって異なるでしょう。
幼児体育指導員の仕事をするのに、幼児体育指導者や保健体育の教員免許、保育士、幼稚園教諭などの資格が役立つことがあります。
これらの資格を持っていると、仕事を見つけやすくなり、年収をアップさせることが可能になります。
※参照:求人ボックス
幼児体育指導員の仕事内容

学生や大人にスポーツを教える時と違い、幼児にスポーツを教える際は気を付けるポイントがあります。
そのため、スポーツ指導だけではなく幼児との関わり方を心得ていることが大切になるでしょう。
一人ひとりに合った方法でスポーツを指導する

幼児は同じクラス・同じ年齢であっても、誕生した月によって成長に大きな差があります。また、運動能力や体力、言葉の理解力も一人ひとりに個人差があるものです。
さらに、言葉でやり方やポイントを説明しても伝わりにくいことがほとんどでしょう。
実際に見せて教えることになりますが、指導員のやっていることを見て真似て、子どもが再現するということは非常に難しいことなのです。
中には器用にできる子どももいます。ですが、一人ひとりの理解力や運動能力、力量に大変大きな個人差があるということを覚えておきましょう。
そのため、できれば一人で指導するのではなくサブ指導員も一緒に指導に当たることができると子どもも指導員も負担が軽くなり、子ども達にも力がついてくるでしょう。
スポーツを通じてルールや仲間の大切さなどを伝える

体の動かし方やスポーツのやり方のみを教え伝えるだけではありません。スポーツ以外では、以下のようなことについても教える必要があります。
- ルールを守る理由
- 人との関わり方
- できたことについて褒めること
- できない人には優しく励ましたり教えてあげること
- チームプレーで大切にしなければならないこと
- ケガにつながらないように準備をすることなど
大人にとっては当然の常識であっても、子どもは初めて聞くこと・やることばかりです。
分かりやすい言葉、年齢に合った言葉で、スポーツをする上で大切な心持ちや、スポーツマンシップ、人との関わり方を教えていくことになるでしょう。
保護者と協力し心のケアをする

幼児体育は、小さな子どもへの指導となるので、保護者との細かい連携や協力が必須となります。
幼児体育は、精神的成長や社会性を身に着けることを目的としているため、子どもが教室で上手く馴染めていない場合や楽しくないと感じてしまう前に素早く変化をキャッチし、保護者へ伝えられるようなスピード感も求められるのです。
また、自分の子どもにスポーツや運動をさせることに不安を持っている保護者もいます。
怪我させないようにどのような工夫をしているのか?怪我をしてしまった時の対処方法は何か?などのトラブルがあった際の対処法をしっかり決めておくといいでしょう。
保護者も子どもも安心して楽しく通える教室を目指すことで、子どもだけではなく保護者のケアにもなります。
様々なことを予測し行動できる能力は幼児体育の指導をするうえでかなり重要なポイントとなりますのでしっかりと準備しておきましょう。
野外活動やレクリエーションの場を提供する

幼児体育指導の仕事内容に野外活動やレクリエーションの場を提供するということも含まれています。
野外での活動は、子どもの成長を促すだけではなくストレス発散や想像力を伸ばすことにも繋がりますし、レクリエーションでは社会性を身に着けることができます。
川での水遊びや雪山でのスキーなど教室内では体験することのできない経験は子どもの記憶にも残りますし、成長にも繋がります。
幼児指導員は、スポーツを通して子どもの可能性を広げる事ができるやりがいのある仕事なのです。
幼児体育指導員の魅力
子どもたちの成長をサポートできる
幼児体育指導員は、子ども達の成長が身近に感じられる仕事です。
先週はできなかったことが今週になって急にできるようになっている、毎回新記録を出すなど子どもの成長スピードはとても早いので、一人一人の成長に合わせたサポートやスポーツ選定などが大切になってきます。
ただ、ずっと同じところでつまずいてしまう子どももいます。先程も述べた通りに子どもは成長スピードがかなり違ってくるので、できることだけではなく、できないこともサポートしてあげることが重要です。
できることがもっとできるようになった、できないことができるようになったなど子ども達の成長を身近に感じられる幼児体育指導員はとてもやりがいのある仕事と言えるでしょう。
スポーツ経験を活かせる

幼児体育における指導方法は一通り決まっています。しかし、自身がスポーツを経験したからこそ見えてくる視点や教え方などが存在するのです。
公式ルールやポイント以外にも自身が発見したそのスポーツのコツなどを分かりやすく伝えることで子ども達の成長にも繋がってきます。
例えば、「お団子サッカーを辞めようね」などという指導を聞いたことはないでしょうか。
これは、子ども達に「ボールを闇雲に追いかけるのではなく、パスを貰いシュートを打つこともできるよ」ということを分かりやすく言い換えたものになります。
これは、自身のサッカー経験を活かしたとても分かりやすい伝え方になるのではないでしょうか。
スポーツを通して培った経験を直接活かすことができる幼児体育指導員はスポーツを活かして働きたいという方にとてもおすすめの仕事となっています。
地域社会へ貢献できる

幼児体育指導員が指導する対象は、教室のある地域の子ども達になります。子ども達がスポーツを通して成長したり、教室が有名になると地域社会活性化に繋がります。
実際に、文部科学省は学校や地域等において、すべての子どもがスポーツを楽しむことができる環境の整備を図ることを目的として、スポーツの機会を増やしたり充実させることを推奨しています。
幼児体育指導員は、指導を通して子ども達の未来だけでなく地域や社会にも貢献できる仕事となっているのです。
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幼児体育指導員に求められるスキル

子どもの体育教育は、大人や高校生・大学生と違い、様々な注意点や心がけておきたいポイントがあります。
安全第一への配慮
一番大切なことは、安全に十分配慮し、ケガをさせないことです。無理をさせないこと、準備をしっかりすること、子ども一人ひとりの力量を見極めることが大切です。
また、できるだけ多くのスタッフがいることで安全面の配慮や危険の回避ができるでしょう。
保護者に不安や心配をかけないこと、子どもに恐怖心を与えないことが何より優先されることでしょう。
自分も一緒に楽しむ姿勢

ケガや事故に十分配慮した上で、更に大切にしたいことは「楽しい!」と子どもに思ってもらえることです。
子どもが「できた」と成功体験を重ねることはもちろんですが、少々難しい課題も与えそれを克服できた時の喜びは、さらに次のステップへの意欲を高めます。
声かけや表情を豊かに、そして、褒めたり励ます言葉を多くかけること、何より指導員自身が楽しむことが子どもの楽しさや挑戦へと繋がっていくでしょう。
子どもの気持ちを理解する力

子どもがうまくできなくても、更に挑戦しようとする意欲は、指導員とのこれまでの信頼関係が土台となります。
また、その子にとってどのような練習方法が良いのか、そしてどのようなアドバイスをすることで理解できるのかを考えることが大切です。
励ますだけではうまくいきません。具体的に子どもでもわかりやすい言葉で、できるコツについてどのように伝えるかが課題となるでしょう。
幼児体育指導員になるには?
幼児体育系の専門学校へ行く
幼児体育系の専門学校へ通うことでより本格的に勉強ができます。また、幼児体育の専門知識だけではなく就職先も見つかる場合があります。
専門学校では、スポーツを実践しながら運動の特性や指導方法などをかなり深く教えて貰えるだけではなく、選考が有利になる資格取得のサポートや就職先の紹介なども行っています。
また、演習なども組み込まれている専門学校もあるので、実際に子どもたちにスポーツを指導する体験もできるという点も魅力的です。
専門学校によってカリキュラムや卒業年数などに大きく差があります。キャリアプランや自分の学びたい分野が学べる専門学校を調べてから入学しましょう。
幼児体育指導者になるために有利な資格

幼児体育に関わる仕事をする上で、必要な資格や取得しておくと役立つ資格をご紹介します。
少年スポーツ指導者
この資格は「自発的にスポーツに取り組む子どもたちに対する責任と、スポーツ少年団の社会的な使命を果たす指導者・リーダーを育成すること」を証明できる資格になります。
子ども達にスポーツの楽しさを教えて成長を促すことが目的の幼児体育指導員にピッタリの資格です。
制度の改定や資格取得方法など詳細はJSPOのページに詳しく載っているので、目を通してください。
健康運動実践指導者

この資格は、公益財団法人健康・体力体づくり財団において、積極的な健康づくりを目的とした運動を安全かつ効果的に実践指導できる能力を有すると認められる者と定められています。
子ども達の成長を見守る幼児体育指導にとって、安全に効果的に実践指導することは必須になりますのでこの資格を取得しておくと選考が有利になります。
詳しい資格の取得方法は、公益財団法人健康・体力体づくり財団のページに載っているのでチェックしてみてください。
保育士資格

「保育士資格」は、保育士を養成する学校を卒業することで取得するか、通信教育などで自己学習し保育士試験に合格することで得られる国家資格です。
子どもに関するあらゆる学習を通し、子どもへの理解を深めることができ、実習を通して実際に子どもと関わり子ども本来の姿に触れることで更に学びを深めます。
幼稚園教諭

「幼稚園教諭」は、養成する学校を卒業することで取得するか、教員資格認定試験に合格することで取得できる免許です。
保育士と同様に子どもへの関わり方や子どもの基本的な知識を学び取得する資格であり、こちらも実習があるので幼児体育の指導に大いに活かせる資格です。
中高教員免許(保健体育)

中学校・高等学校教員(保健体育・保健)の教員の免許資格を取得することができる大学へ通うか、通信制の大学で学び、免許を取得します。
体育教育を学ぶことができるので、幼児への基本的な指導に活かせることでしょう。
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まとめ
幼児体育指導員は、幼稚園や保育園、スポーツ施設などで子どもたちにスポーツを教える仕事です。スポーツの指導だけでなく、心のケアやレクリエーションの場の提供などもします。
幼児体育指導員になりたい方、興味のある方はぜひアスリートエージェントにご相談ください。
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