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北村 雅史 / Masashi Kitamura   アメリカンフットボーラ―|現在:フリーランス/インスタグラマー

ポジティブ精神で未来を切り開く

北村さんはこんな人

「マジで楽しいんですよ!」「ほんとヤバいんですよ!」
にかっと笑って何度もそうおっしゃるので、こちらまで楽しい気分になるんです。周りにパワーを与える存在。だから、どうしてもみんな目を離せなくなる。

Profile

 

北村 雅史(きたむら まさし)1985年5月生まれ 現在は、フリーランスとして活動

アメリカンフットボール現役選手。ノジマ相模原ライズ所属。小学生で野球を始め、桐蔭学園高校にて4番バッターとして活躍。大学からアメフトに転向後もオールスターに選ばれるなどして注目を浴びる。
現在は、フリーランスとして活動。クレイジーパパのインスタグラム(@crazypapa.tv)はフォロワー約4万人。

夢中になれるものを見つけて挑戦していく

 北村さん、小学生の頃は野球をされていたんですね。

お兄ちゃんがやっていたので、その影響です。中学は東京の硬式野球クラブチームで全国大会に出て、高校は推薦で桐蔭学園に入学して、1年生からすでに試合に出ていました。秋の神奈川県大会では4番を打っていたし、関東大会にも甲子園にも出場して。

 プロ野球選手を目指していたんでしょうか?

当時はプロ野球選手になりたいというよりも、桐蔭学園の野球部という素晴らしい環境で、志の高い仲間たちと切磋琢磨する毎日が本当に楽しくて。

ただ、夢中になってボールを追いかけていたので、気付けばプロ野球選手を目指すレールには乗っかっていました。このままいけばプロになれると思っていたから、最後の試合で横浜高校に延長戦の末に敗れても涙は流しませんでした。負けた時点で未来を見ていたんです。

その試合、横浜のピッチャーは現プロ野球選手の成瀬投手。僕は5打数3安打で、絶対にプロになるんだと思っていました(笑)

夢中になれるものを見つけて挑戦していく

 活躍ぶりが評価されて、立教大学に野球で指定校入学。でも、入学前に退部されたそうで……?

そうなんです(笑)入学前の3月にはもう寮に入って野球をやっていたんですが、面白くなくなってしまって。野球は楽しかったですが、きっと、愛せてはいなかったんですね。

それと、その頃は読書にハマっていて、本から色んな刺激を受けていて。外の世界に飛び出してみたかった。親、監督、同期にも引きとめられたけど、3月31日、入学前にスパッと部を去りました。寮から荷物も出してね。

 なかなかワイルドですね。次に何をしようか考えていたんですか?

何も。どうしようかなぁって。普通に入学式に出て、サークルとか部活の勧誘を受けて。ウケるでしょ(笑)そうしたら、「アメフトっていいらしいよ。野球部からアメフトに転向して日本代表になって活躍している人がいる。」っていうのを教えてくれた人がいたんです。「日本代表!?アメフト!?何だそりゃ!?」って心を掴まれて(笑)

ちょうどキムタク主演のアイスホッケーのドラマが流行っていたので、「アメリカンスポーツかぁ。かっこいいな!」みたいな(笑)興味ありますって自分から言いに行って入部しました。アメフト人生のスタートです。僕、身体能力はものすごく高かったから、19歳以下の日本代表に、2年生では関東のオールスターにも選ばれて、どんどん実力をつけていきました。

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 日本代表にも選ばれましたね。ポテンシャルがすごすぎます(笑)

代表はね、もう、人生が変わりましたね。最初は嫌だったんです。僕なんてアメフト素人だから。身体はめちゃくちゃ動くけれど、アメフトのことなんて分かんないし。まるでスラムダンクの桜木花道ですよ(笑)

ただ、代表メンバーにはフットボールに命をかけている奴がいた。意識高い同期がたくさんいた。世界に出てみると、日本人がどうにもならないくらいの身体能力やスキルを持っている選手がいた。「ああ、やべぇな。もっと極めたい、もっと上手くなりたい。俺もすごくなりたい。」って燃えました。

代表の経験はものすごく刺激的で、ますますアメフトに夢中になっていきました。そうして、アメリカンフットボールという競技を心から愛していったんです。野球の時とは違った感情でした。

3年生のときに単位をすべてクリアしたので、4年はとにかくアメフト。キャプテンやってました。今じゃ考えられないですが、闘将だったんです。毎日グラウンドで燃えて、両足を疲労骨折もして。ありえないですよね(笑)パフォーマンスの観点からするとバカだったなって振り返るけれど、それくらい人生かけてやっていた。アメフト、愛していたんです。仲間とともに強くなりたかった。

夢中になれるものを見つけて挑戦していく

 骨折まで!それだけ夢中になっていたんですね。卒業後はやっぱり実業団や社会人チームに入られたんですか?

いえ、就職してサラリーマンになりました。チームの誘いもありましたが、両足を骨折するくらい学生時代に燃え尽きました。完全燃焼です。次戦うフィールドはグラウンドではなくビジネスの世界。愛したアメフトに別れを告げてビジネスパーソンとしてプロを、一流を目指そうとしました。

新卒で入社した会社は、経営コンサルティング会社のリンクアンドモチベーション(以下、リンク)。就活中にアメフトを通じて運命的に出会って。「ひとりひとりの本気がこの世界を熱くする」っていうコーポレートキャッチに一目惚れして。

人と組織を事業、経営につなげて、会社を成長させていく。当時キャプテンとしてチームを率いていた僕もまさに同じことを考えながらやっていました。ひとりひとりの本気がチームを強くする。そして何よりリンクには到底超えられないような志の高い優秀なビジネスパーソンがたくさんいた。

 プロのビジネスパーソン。理想像はありましたか?

無かったですね。とりあえずコンサルってかっけぇなって(笑)だって、ずっとスポーツしかしてなかったですから。何がいいとかどこがいいとか、分かんないですよ。だからこそ自分の直感と本能を信じて、ビジネスパーソンとしての人生をスタートさせました。

夢中になれるものを見つけて挑戦していく

 力を注ぐ対象を「競技」から「仕事」にシフトしていったんですね。ただ、あれだけ熱中したアメフト。もう一度やりたくなってしまいそう。

当たり!(笑)社会人2年目の春、ノジマ相模原ライズでプレーしていた大学の先輩に練習見学に誘われたんです。興味本位で行ってみると、「何だ、このチームは!」って感動して。

日本一を経験しているメンバー。そしていい大人が少年のようにアメフトを愛している姿。仕事じゃ得られないわくわく感がそこにはありました。このチームで、愛するフットボールで、日本一になる!って。アメフト人生再開です(笑)

トップリーグ初戦が2012年9月。相手はオービックシーガルズ。最強のチーム。会場は東京ドーム。もう、興奮する要素しかないですよね。グランドに立った瞬間「ああ、この世界に戻って来られたんだ。俺、仕事している場合じゃない!」って思って、それで、

 もしかして、会社を……?

辞めました。すぐに。それが26歳の9月末。それから3ヶ月はとにかくアメフトにのめり込んでベスト4まで進みました。

あと、この時から個人として仕事を依頼されていました。個人としてビジネスの世界で成果を発揮できれば、会社に属さなくても“北村雅史”として仕事ができる。いち個人としてもプロのビジネスパーソン人生のスタートでした。

- そうして、フリーランスとして数々の活動をされるようになった北村さん。今、最もパワーを注いでいるのが“クレイジーパパ”としての発信。

未来をつくる子どもたちに夢と希望を与える存在として人気急上昇中。なんと、インスタグラムのフォロワー数はおよそ4万人。

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 クレイジーパパ、とてもインパクトがあって面白いです!これをやろうと思ったのはどうしてですか?

動画メディアがジワジワと流行ってきた頃に、これを『子育て』でやったら面白いかなぁって思ったんですよ。何よりかっこいいパパ、大人が増えれば世の中もっとハッピーになるなって思っていて。子供のために自分を犠牲にしているとか、仕事で疲れ切っているとか、クールじゃない。

それじゃあ未来をつくっていく子どもの希望になれない。子どもにとって一番身近なパパこそ自分の夢とか目標に向かって、リスクを負ってでもたくましい背中を見せるべき。その姿を間近で見るからこそ子どもは羽ばたいていく。そういうパパを世の中に発信していこうってことで、クレイジーパパを始めたんですよ。

 息子さんが生まれたのも、きっとキッカケのひとつですね。

そうっすね!うちの子、めちゃくちゃ可愛いですよ。完全に親バカですね(笑)公園で遊んだり、いっしょに鍛えたりして、クレイジーパパは子育ても全力でやっています。

夢中になれるものを見つけて挑戦していく

 インスタグラムの動画、ついリピートして見てしまいます(笑)クレイジーパパとしてSNS発信の他にどういった活動をされているんですか?

企業とのコラボ、プロモーションやマーケティングのお手伝いですね。最近だと、デンマークの子ども向け家具の日本展開のサポートをしています。某大手メーカーのプロモーションムービーにも主役で出演予定。他にも、中国、韓国、スウェーデン、イタリアの企業など、クレイジーパパは世界に飛び出しています。

クレイジーパパには「こうあるべき」っていうルールも「こうなるべき」っていうゴールも無い。今を一生懸命に全力で生きています。今までにないファミリーコンテンツを作り続けていきたいし、新しい家族のカタチを提案していきたい。

あと、僕、35歳でアメフトを引退して、家族で世界中を旅しながらSNSやブログで新しい家族の生き方を発信していきたいんです。35歳だからあと3年かぁ。いけると思います。クレイジーパパに出来ることは無限だから。9月には待望の次男、第二子、クレイジーブラザーも誕生します!

 野球やアメフトの経験が仕事において活きたことはありますか?特に、ビジネスマンとしてまだまだ未熟な若手のときに。

うーん……若手のときに活きたこと、あったかな。正直、そんなに無かったかも。だって、ビジネスの世界ではまたド素人だから(笑)役に立ったといえば、素人からの這い上がり方だね。

アメフトで出会って人生が変わりました。18歳の頃、勇気を出して選んだアメフト。愛しているアメフト。アメフトを起点にフリーランス、クレイジーパパ、そして世界に。僕の可能性を広げてくれているんです。

夢中になれるものを見つけて挑戦していく

プレー中にいつも考えていることは「複雑な相手の戦略を読み取って、それを自分のプレーにデザインして、誰も予想できない、想像できないプレーをすること」。その思考がビジネスでも活きているなって。膨大な情報をひとつにまとめてデザインして、誰も思いつかないアイディアを創りあげること。ビジネスの世界では毎日その繰り返しだから。

アメフトで出会ったフットボーラーも僕にとって財産。魅力的な人が本当に多い。優秀な人も。あと、経営者も。チームをまとめて戦略を描いて相手を倒しにいくっていう、ビジネスの要素が詰まっている競技だからかもしれないですね。

 仕事に取り組んでいるうちに、少しずつスポーツ経験が活きていくと。

そう。慌てず、自分のやってきたことを信じていれば大丈夫。

 現役アスリートたちに、先輩として伝えたいことはありますか?

3つあります。

まずは、目の前のことを全力でやれ、ですね。シンプルです。今ってネット社会じゃないですか。情報で溢れているから、みんな色んなものに目がいっちゃう。で、結局すべてが中途半端になっていることが多い。そうなっちゃうくらいなら、まずは目の前の部活や仕事を死ぬ気でやるべきだと僕は思っていて。そこから見えてくる世界が必ずあるから。

夢中になれるものを見つけて挑戦していく

2つ目は、視野を広げること。「安定したい」っていう理由で大手企業だけを選ぶ人がいますよね。確かに体育会出身であれば大きい企業も狙いやすい。ただ、重要だと思うのは、会社の規模でも安定でもなく、自分の直感。脳が震えるくらい情熱を注げるか。そんな会社や仕事に出会って欲しいんです。選択肢を広げるのも狭めるのも、自分次第。

最後に。他の競技でもいいですし、まったく違う世界の事でもいい。自分の競技に活かせそうなら、自分の競技以外のことにも貪欲に挑戦して欲しいと思います。たとえば、陸上の練習をすることでアメフト選手も足が速くなるかもしれない。ヨガの世界に触れることで集中力や想像力を高められるかもしれない。これがクレイジーパパ流の全力です。

 アドバイスありがとうございます!最後に、現在もアスリートとして活動されている北村さんがこれから実現したいこと、聞かせてください。

今所属しているチーム、ノジマ相模原ライズでアメフト日本一ですね。5万人のファンで満員になっている東京ドームをイメージするんです。スタンドにはクレイジーパパのファンもいて。日本一になって両手で子ども二人を抱えて、となりには奥さんもいて。後ろではファンのみんなが喜んでいる。もう、最高っすね。クレイジーパパ、勝利!夢達成!ですよ。そして世界一周旅行に旅立ちます!

 クレイジーパパに繋げますね(笑)

僕、元気と感動を届けたいんです。日本中のみんなに。

クレイジーパパ、企業の役員、顧問、アメフト選手、大学高校でのキャリア講師、あとは息子のお父さん。今、気付いたら7つくらい顔があるんですよね(笑)ただ、どれもめちゃくちゃ楽しくて。そして全部繋がっている。何となく生きるよりも、夢中になれるものを見つけてどんどんトライしていく。そうすると点と点がしっかりと線になっていって、自分の理想に近付いていくことができる。僕がまさにそうだから。

夢中になれるものを見つけて挑戦していく

世の中には“楽しいこと”なんて無い。北村さんとお話している間、そんなことを考えていました。目の前の出来事を、楽しむのか、楽しまないのか。きっと、ただそれだけ。

取材後、ふと、crazy(クレイジー)という単語を調べてみました。そこには、北村さんにぴったりのフレーズ。私たちもこんな風に、キャリアを重ねて生きていきたいですね。

“夢中になる”。

 

クレイジーパパ(crazy papa)インスタグラム
@crazypapa.tv

北村雅史 ホームページ
http://www.athletepreneur.net/

取材/アスリートエージェント 小園翔太
取材・文・編集/榧野文香

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