2024.12.08

アスリートの引退後は?セカンドキャリアやスポーツ経験を活かす方法を徹底解説

活躍したアスリートも、いつかは必ず引退の日を迎えます。

スポーツ選手が引退後に考えるセカンドキャリアは人それぞれで、自分のスキルや強みを活かして新しい選択肢を見出します。

アスリートが引退した後のセカンドキャリアや、スポーツ経験を活かすための方法にはどのようなものがあるのか、本文で詳しく説明していきます。

アスリート引退の実情

アスリートが現役引退をする理由

アスリートが現役を引退する理由はさまざまです。

特に多い理由が、ケガの問題です。ケガによって現役を続けることが難しくなってしまい、引退を決心するアスリートが多くいます。

体力的に衰えを感じる年齢の問題や、アスリートとして第一線で活躍するためのモチベーションの維持が難しくなることも引退の理由となります。

また、収入面でも成績により十分な収入が得られないことで引退を決断する選手もいます。このように、アスリートが現役を引退する理由は多岐にわたります。

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アスリートの引退後の主な4つのキャリア

コーチや指導者

アスリートが引退した後のキャリアに、監督やコーチとなり指導者としての道があります。

自分が活躍してきたスポーツの知識や経験、スキルを活かせる仕事のひとつです。

選手は多くいるもののコーチや指導者の数は一握りなため、希望のチームの指導者になれるとは限りません。

スポーツ施設やアマチュアチーム、学生選手の育成など、指導するフィールドが幅広いのもまた事実です。

活躍した選手が必ずしも一流の指導者になれるとは限らないので、引退後に大学等でスポーツの指導法を学ぶ人もいます。

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ブロードキャスターや解説者のキャリア

スポーツ選手としての経験や知識を活かして、解説者になる道もあります。

一般の人々に、スポーツの魅力や選手の想いをより臨場感を持って伝えられるのも、アスリートの経験があってこそ。

人々の心を動かす解説により、そのスポーツのファンを増やせるという点でやりがいが感じられる仕事です。

ワールドカップやオリンピック、WBCなどスポーツ関係のイベントは多く、活躍できる場面が多い点でも期待が持てます。

スポーツ施設管理やイベントプロデュースの仕事

引退後もスポーツとより身近に関われる、スポーツ施設管理やイベントプロデュースの仕事があります。

スポーツ施設の管理をすることは、そこで活躍する選手を育成することにもつながります。

また、より多くの人がスポーツの魅力に触れられるようなイベントの企画ができるのもアスリートの経験があるからこそ。

活躍してきたスポーツの魅力をより多くの人に伝えられることに、働くことの醍醐味を感じられるでしょう。

スポーツ関連ビジネスの起業

アスリート時代に稼いだお金で、スポーツ関連のビジネスの起業をする人もいます。

スポーツパブなどの飲食店を経営するケースから、スポーツ教室やジムを開業するケースもあります。

開業自体は比較的安易にできますが、継続することに難しさを感じて失敗に終わる人も少なくありません。

起業には、マーケティングや財務、広報など経営の知識が欠かせません。

本格的に起業を志すためには、基礎的な経営学の学習から準備をすることが重要です。

継続的にビジネスを続けるためにも、資金繰りがきちんとでき、長く人が集まるように工夫や努力が必須となります。

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アスリートとしての経験を引退後に活かす方法

チームワークとリーダーシップスキルの活用

アスリートが自身の経験を引退後に活かす方法として、チームワークとリーダーシップスキルの活用があります。

どんなスポーツ競技でも必ずチームワークを活かし、自身のリーダーシップスキルを活かした場面があるはずです。

培ったスキルを活かすことで、仕事におけるプロジェクトをリードしたり、メンバーに対してリーダーとしての指導的な役割を果たすことができます。

また、その働きかけにより、多くの場面で周りから信頼を寄せられる一員になることにも期待が寄せられます。

セカンドキャリアで指導する立場に立つ際には、リーダーシップトレーニングやワークショップの講師として参加することも可能となるでしょう。

競技経験から得たメンタルトレーニングの知識

アスリートのメンタルは、自分ではあたりまえだと思っていても実はかなり強靭で知らず知らずのうちに鍛えられているものです。

競技の経験から得たメンタルトレーニングの知識は、他のアスリートやビジネスプロフェッショナルに向けたメンタルコーチングを提供する場面で活かすことができるでしょう。

スポーツ心理学の専門家としてコンサルティングにたずさわる事業に従事することも適うかもしれません。

ほかにも、ストレス管理、集中力向上、自己調整などのメンタルトレーニングプログラムを設計する際にも、自身の経験が生きる場面があるでしょう。

体験談を活かした講演や執筆活動

アスリートが積み重ねてきた経験や体験は大きな財産になります。

その経験や体験は、アスリートに限らず、多くの人々の心を支えモチベーションを高めるメソッドになります。

そのため、多くのメディアや出版社が、その体験を形にして世の中に発信したいと考えています。

アスリートは、競技人生を通して考えたことや体験したことをWebサイトや書籍に綴ることで発信することができます。

スポーツイベントや学校で講演を行い、成功や挫折の体験を共有することもあるでしょう。

引退後も自身の体験を発信することで、多くの人々の心を動かすことができる可能性を秘めています。

競技引退後のアスリートのセカンドキャリア事例

元箱根ランナー:柏原竜二氏

箱根駅伝では過去に3回の総合優勝に貢献し、大学卒業後は富士通株式会社で駅伝部に所属していた、元箱根ランナーの柏原竜二氏。

現在は、企業スポーツ推進室に所属しながら会社員として働くセカンドキャリアを歩んでいます。

元アスリートとして、スポーツイベントや陸上教室でゲストランナーとして活躍する他、講演活動などにも対応しています。

引退後2年間は、同社のアメリカンフットボール部のマネージャー&スタッフとしても活躍しサポートをしました。

選手としての経験を多くの人に伝えながら、自分の可能性も広げ続けている姿が注目されました。

柏原竜二氏のセカンドキャリアに関するインタビューについては、以下の記事で詳しく紹介しています。

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元プロサッカー選手:鈴木啓太氏

Jリーグの浦和レッズで活躍し、日本代表選手としても活躍を果たした元プロサッカー選手の鈴木啓太氏は、引退後のセカンドキャリアとして実業家の道を歩んでいます。

現在は、腸内環境の研究をベースに腸内細菌からコンディションを整える商品開発に携わり、会社を起こしています。

幼少期からコンディショニングで意識をしていた腸内細菌の重要性を、より多くのアスリートを支えることに役立てたいという想いから会社を設立。

アスリートの基礎になるコンディショニングを通して、アスリートだけでなく、たくさんの人々の健康をサポートしたいと日々向き合っています。

自身のアスリート時代に経験し考えたことが軸となり、セカンドキャリアに活かされている事例のひとつです。

元プロ野球選手:奥村武博氏

元プロ野球選手の奥村武博氏は、引退後に野球を離れて飲食店の経営に踏み切りました。

後に、難関資格である公認会計士の取得に向けて勉強を開始。資格試験サポートのTACに入社し、入社後には公認会計士試験に合格しました。

日本初の元プロ野球選手の公認会計士となる夢を実現した、選手時代の活躍から全く異なる分野へのセカンドキャリアを実現したひとりです。

以下の動画では、元プロスポーツ選手のセカンドキャリアについて対談を行ってます。ぜひチェックしてみてください。

アスリートの引退後の不安

輝かしい活躍を遂げているアスリートも、いつかは引退の時を迎えます。いくら豊富な経験やスキルがあっても不安はつきものです。

では、アスリートが引退後に抱えやすい不安は、具体的にどのようなものがあるのでしょうか。

ビジネススキルがない

競技に専念してきたアスリートが引退後に一般企業へ転身する際、仕事に必要とされるスキルや知識が不足していると感じることは不安の種になりやすいでしょう。

アスリートは現役時代、競技の練習や試合に多くの時間を割くため、ビジネスの現場で求められるスキル(例:パソコン操作、資料作成、交渉力、プロジェクト遂行能力など)を習得する機会が限られています。

そのため、引退後に就職や転職活動をする際、「自分の経歴をどのようにアピールすべきか分からない」「自信がもてない」といった不安が生じやすいのです。

特に競技外の環境に馴染むことに慣れていない場合、社会人として必要なマナーや、ビジネス特有のコミュニケーションスキルを身につけるのに苦労することもあります。

この不安を解消するには、現役時代からセカンドキャリアを意識し、必要なスキルを少しずつ学んでいくことが重要です。

スポーツ経験しかない

スポーツに特化した経験やスキルに集中してきたため、引退後に他の職業分野で活用できるスキルや知識、経験がないと感じることも不安要素の一つです。

そのため、競技引退後に就職や転職を考えたとき、自分の経験がどのように社会で評価されるのか、またどんな仕事ができるのかに不安を感じることがあります。

スポーツの枠を越えた新しい環境で、どのように自身の能力を発揮できるかイメージが湧かないことも、この不安を深める要因です。

しかし、アスリートには「目標達成に向けた努力」や「チームでの協調性」、「強いメンタル」など、他の業界で発揮できる強みがあります。

これらの強みを理解して適切にアピールすることで、不安を解消しつつ効果的に自分をアピールし、セカンドキャリアを切り開くことができるでしょう。

仕事の探し方がわからない

仕事の探し方が分からないことも、不安要素になりやすいでしょう。

アスリートは競技生活の中で特定の目標やスケジュールに沿って行動してきたため、一般的な職業への転身を考えた場合、どこから手をつければよいのか戸惑うことが少なくありません。

例えば、求人情報の探し方、履歴書や職務経歴書の書き方、企業との面接で何をアピールすればよいのかなど基本的な部分で不安を感じる場合があります。

さらに、スポーツの世界とは異なる業界の仕組みや求められるスキル、職種の多様性についての知識が不足していることも、仕事探しを難しく感じさせる要因です。

不安を解消するには、キャリア支援サービスを利用したり、引退後のためのセミナーや講座を受講したりして、具体的な方法を学ぶことが重要です。

引退前から少しずつ情報収集を行い、仕事探しの準備を進めることで、スムーズに次のステップに進むことができるでしょう。

アスリート引退後のセカンドキャリアは転職エージェントに相談しよう

引退したアスリートがセカンドキャリアを考える際、様々な不安や悩みがついて回ります。

せっかく競技者以外の第二の人生を進むのに、不安や悩みを抱えたままだともったいないですよね。そこで、セカンドキャリアを考えている人は、転職エージェントに相談することをおすすめします。

転職エージェントは仕事探しのサポートのほか、面接対策や条件交渉などのフォローに対応してくれるサービスです。

アスリートエージェントは、転職エージェントの中でもアスリートやスポーツ経験者に特化した転職エージェントです。

スポーツに打ち込んできた経験があるからこそ活かせる強みを引き出し、転職活動をより充実したものにできるようなサポートが受けられます。

アスリート引退後のセカンドキャリアは、ぜひアスリートエージェントにご相談ください。

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まとめ

アスリートは生涯現役ではいられないことを念頭に置き、長い目で自分のキャリアプランを見つめて具体的なセカンドキャリアについて視野に入れておくことが大切です。

引退後に新しいキャリアを見つけて仕事をする場合、事前に人脈を広げたりSNS活動を実施しておくことが新しいチャレンジをはじめるための鍵を握っているでしょう。

アスリートで引退後のキャリアについて相談したい人は、アスリートエージェントがおすすめです。
アスリートエージェントは、アスリートの転職活動をサポートしており、転職までのサポートだけでなく、転職が決まった後のサポートも手厚い点が特徴です。

転職におけるどんな小さな悩みでもお気軽にご相談くださいね。

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