2024.10.13

プロ野球選手をサポートする裏方の仕事16選|年収や必要な資格も解説!

プロ野球業界は、「監督」「選手」「ファン」だけでは成り立ちません。縁の下の力持ちである「裏方」の活躍があってこそ、各球界の運営が成り立っています。

監督や選手にスポットがあたる一方、裏方についてメディアが報道することは少ないため、裏方の仕事内容を知らない人も多いでしょう。

この記事では、プロ野球の裏方の全貌について徹底解説しています。「プロ野球の運営に裏方として携わりたい」と考えている方は、ぜひ参考にしてください。

プロ野球の裏方の仕事16選

プロ野球の裏方の仕事は、以下の10個があげられます。

  • スコアラー
  • バッティングピッチャー
  • ブルペン捕手
  • トレーニングコーチ
  • 広報
  • マネージャ―
  • スカウト
  • トレーナー
  • 通訳
  • 映像スタッフ

プロ野球の世界では、監督・選手が注目されていますが、実は裏で多くの人に支えられてプロ野球業界が成り立っています

ここでは、プロ野球において重要な役割を担っている「裏方の仕事」を10種類ご紹介します。

スコアラー

プロ野球のスコアラーとは、チームの勝率をあげるために必要な情報を収集・分析し、スタッフや選手に伝える仕事です。

例えば、相手のピッチャーの球種・速度・癖・メンタル面の分析などを行い、チームに共有します。また、スコアラーは以下の部隊に分類されます。

  • チーム付きスコアラー
  • 先乗りスコアラー

「チーム付きスコアラー」とは試合中にベンチに入り、当日の対戦相手の情報収集を行い、スタッフ・選手と共有する仕事です。

対して「先乗りスコアラー」は、チームとは別行動を取り、次に対戦する対戦相手の情報収集を行い、チームと共有する仕事です。

スコアラーの仕事は、スコアブックを付けるだけの仕事ではありません。選手一人ひとりの能力だけでなく、性格・メンタル面の分析まで行う必要があります。

また、選手の能力やメンタル力は日々変化していくので、一度分析して終わりではなく、常に情報をアップデートする必要があり、とても大変な仕事です。

​​バッティングピッチャー

バッティングピッチャーとは、試合前の練習や、キャンプなどで、選手のバッティング練習のために投手役を務める仕事です。

バッティングピッチャーは、プロ野球の投手を引退した人がほとんどでしたが、近年はアマチュア選手やコーチ・球団職員が務めることもあります。

バッティングピッチャーは、誰でもなれる仕事ではありません。スタッフや選手からのさまざまな要望に応じたピッチングをする必要があるので、プロ並みの技術が求められます。

「速いストレート」「変化球」「コントロール力」など、多くの能力を兼ねそろえたバッティングピッチャーほど、球団から重宝されます。

また、バッティングピッチャーは、時には1日300球ほど投げることもあるので、体力も求められます。疲労が蓄積すると、怪我に繋がり、仕事に影響するので注意が必要です。

バッティングピッチャーはチームの「選手」ではないので、基本的にトレーナーからの治療を受けることはできません。

​​ブルペン捕手

ブルペン捕手とは、主に試合中、控え投手が調整するために捕手として投手の球を受ける仕事のことです。

出番を控えた中継ぎ・控えの投手が「肩作り」をするために、ブルペンで投球練習するのを補助します。

技術的なアドバイスや、上手なキャッチング・ポジティブな声かけで、投手の調子を向上させるカウンセラー的な役割も求められます。

そのため、誰でもブルペン捕手になれるわけではなく、元プロ野球選手が務めていることが多いです。

ブルペン捕手も、バッティングピッチャーと同様、チームの「選手」ではないので、チームのトレーナーから治療を受けることは基本的にはできません。

疲労や炎症を蓄積しないよう、自身で定期的にメンテナンスを行う必要があります。

トレーニングコーチ

トレーニングコーチとは、プロ野球選手の競技力を高めるためのトレーニング指導・身体づくりを行う仕事のことです。

プロ野球の世界で結果を出し続けるには、理論に基づいた正しいトレーニング指導が必須です。

プロ野球は「結果」が第一の世界なので、「結果」が出せなければ契約解除になるうえ、ファンから心無い暴言を浴びせられることもあります。

そんなシビアな世界で戦い続ける選手の心身を支えるのが、トレーニングコーチの存在です。

選手のパフォーマンスを効率的にあげるトレーニング指導を行うことはもちろん、選手との信頼関係を築き、メンタルケアまで行えるとよいでしょう。

プロ野球のトレーニングコーチになるには、知識・スキルだけでなく、資格・実務経験・実績が必要になることがほとんどです。

また、プロ野球のトレーニングコーチになるには、野球経験があった方がよいでしょう。野球経験があれば、経験者にしか分からない技術面や、メンタル面の小さな変化に気づきやすいといえます。

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広報

プロ野球の広報は、将来的に集客につながるような認知拡大施策を行う仕事のことです。

プロ野球は、ファンの人に支えられてはじめて運営ができるため、広報担当のマーケティング・集客施策が非常に重要です。

結果にシビアな世界なので、広報として採用される場合は以下のようなスキル・経験が求められる場合が多いです。

  • 広告代理店での実務経験
  • プロスポーツチームでの広報経験
  • 野球に関する経験、興味関心
  • メディアに関する知識
  • コミュニケーション能力

また、広報の仕事に就く為には、まず「球団職員」として働かなければなりません。球団に所属し、さまざまな経験を積むことから始めてみましょう。

マネージャ―

プロ野球のマネージャ―の主な仕事内容は、チームのスケジュール管理です。選手がグラウンドで集中してプレーできる環境を整えます。

例えば宿泊・移動・荷物の手配や、選手との情報共有など、マネージャ―の業務は多岐にわたります。

例えば、宿泊の部屋割りや、座席決めに関しては、選手間の関係性を把握し、仲の良い選手同士を近くにするなど、細かな気配りも必要です。

プロ野球選手は想像を絶するプレッシャーのなかで戦っているため、試合以外ではストレスなく快適に過ごしてもらえるよう配慮するのがマネージャ―の大切な役割といえます。

こういった細かな配慮をするには、日ごろから選手一人ひとりとしっかり向き合い、性格・状態を把握しておくことが大切です。

スカウト

プロ野球のスカウトは、高校・大学・企業などさまざまなカテゴリ―から、有望な選手を見つけ出し、チームに勧誘する仕事です。ときには日本国内のみならず、海外にも行って選手を探します。

スカウトの仕事はシーズン中は特に激務となり、アマチュア野球であれば1日2試合〜3試合の視察は当たり前で、夏場は炎天下に、冬場は寒風にさらされます。

また、視察のための準備物(スピードガン、ストップウォッチ、ビデオカメラなど)が多いため、移動の際にも体力を消耗します。

慌ただしい日々を乗り越えられる体力・精神力が求められる仕事といえるでしょう。

ただし、一般人からスカウトの仕事に就くには、プロ野球・大学野球・社会人野球などのコネクションがなければ難しいといえます。

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トレーナー

トレーナーとは、プロ野球選手のコンディションの調整・怪我の予防などを専門とする仕事です。

アイシング・テーピング・疲労回復のためのマッサージ、鍼灸、健康管理など、選手一人ひとりの状態にあわせて、臨機応変にサポートできる能力が求められます。

プロ野球選手のなかには、肩・腰・肘などの慢性的な痛みに苦しんでいる選手がたくさんいます。

痛みがあると、動きに制限がかかり、思ったようなプレーができません。生活がかかっているため、無理をしてプレーを続けてしまい、より痛みが悪化してしまうケースも多々あります。

そんなときに、選手の心身の支えとなれるのが「トレーナー」です。困っている選手を助けられるよう、専門的な知識・スキル・資格を取得しておきましょう。

また、プロ野球のトレーナーになれば「日本プロ野球トレーナー協会」が主催する研究会に参加できる機会があります。

この「日本プロ野球トレーナー協会」とは、12球団の専属トレーナーが主体となり、各トレーナーの情報交換・研究会などで技術力向上を目指す組織です。

研究会では多くの素晴らしい発表があり、非常に貴重な経験ができるため、参加できる機会があれば、積極的に参加しましょう。

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通訳

通訳は、球団の外国人選手の通訳がメインの仕事です。

練習や試合での意思疎通に加え、メディアの対応、選手の日常生活のフォローなど、ただ通訳をするだけが通訳の仕事ではなく、幅広い対応が求められます。

外国人選手はアメリカ出身が多いため、英語が通訳の中心となりますが、近年は中南米の選手も増えているため、スペイン語も話せると貴重な人材として重宝されます。

裏方の仕事とはいえ、外国人選手の活躍は「通訳がカギを握っている」と言われるほど、重要な仕事です。

通訳ができることはもちろんですが、外国人選手とのコミュニケーション能力や、野球に関する経験があると良いでしょう。

プロ野球の通訳の求人は、求人情報誌や求人サイトに掲載されることはあまりありません。プロ野球チームの公式ホームページなどから応募が一般的です。

映像スタッフ

映像スタッフは、チームに関わる広告映像の制作進行管理やサポート行う仕事です。

各メディアへの各種記録映像・成果物・試合中継映像の素材管理や、各メディアとの電話対応やメール対応、その他成果物の文字校正や整合性チェックなどを行います。

制作進行管理が主な業務となるので、デザインソフトや編集ソフトなどのスキルは不要であるケースが多いですが、Excel、Word、PowerPointの基本的なスキルが求められます。

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スポーツ管理栄養士

プロ野球の裏方の仕事に「スポーツ管理栄養士」の仕事があります。

スポーツ管理栄養士は、体が資本であるアスリートのパフォーマンス向上や健康維持のために、個々の選手に適した食事プランを作成し、栄養管理や食事指導を行う仕事です。

栄養状態の評価、食事メニューの作成、サプリメントや水分補給のアドバイス、疲労回復やケガ予防をサポートする役割など、幅広い業務に対応します。

スポーツ管理栄養士になるためには、栄養に関する正しい知識があることを証明するために「公認スポーツ栄養士」や「管理栄養士」の資格を取得する必要があります。

選手やチームスタッフと連携し、食事を通じて選手の体調管理とパフォーマンス向上を支える、まさに裏方の仕事です。

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球団職員

「球団職員」はプロ野球チームを支える重要な仕事です。

主な業務内容は、以下のとおりです。

<球団職員の主な仕事内容>

  • 選手のスケジュール管理や用具の準備
  • 練習のサポートなど選手の全面的なサポート
  • 試合運営や球場でのイベント企画、広報活動

球団を維持するためのスポンサー獲得やグッズ販売など

野球の球団の裏方として野球チームが円滑に運営されるように、多面的にサポートする仕事です。

球団職員の求人は、一般的に職員の不足が出た時にしか募集がありません。募集の開始がすぐ分かるように、公式サイトの求人情報などをこまめに確認しておきましょう。

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公式記録員

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「公式記録員」とは、野球の試合でプレーの公式な記録を正確に残す専門職です。あまり聞き慣れない職業ですが、プロ野球のルールブック上に定義されている職業になります。

試合中に行われる全てのプレーをリアルタイムで記録し、公式データとして残す重要な仕事です。

ヒットやエラーアウトなど試合のプレーを記録し判定することが主な仕事ですが、試合後に公式な成績表を作成し、打率や防御率などの統計データを計算したり、微妙なプレー(ヒットかエラーかなど)の判定を行い公正な記録を作成したりすることも業務に含まれます。

試合結果や選手の成績を正確に記録することで、野球の歴史とデータを残す重要な役割を担う職業です。

データアナリスト

野球の「データアナリスト」は、選手やチームのパフォーマンスを向上させるために、膨大な試合データを分析し、その結果をコーチやフロントに提供する仕事です。

具体的な業務内容には、以下のようなものがあります。

<データアナリストの主な仕事内容>

  • 試合データの収集・分析:打撃、投球、守備などのパフォーマンスデータを収集し、統計や分析ツールを使って選手の強みや弱点を把握する
  • 戦略の提案:データを基に、試合で有利になる戦術や選手起用の提案を行う。(例えば、相手チームの弱点を見つけて攻撃・守備の戦略を立てる)
  • 選手の育成支援:選手個々のデータを分析し、技術向上やパフォーマンス改善のためのアドバイスを提供する

データアナリストは統計や分析技術を駆使して、チームの戦術や選手の成績向上をサポートする重要な役割を果たします。

取得が必要な資格はありませんが、統計学やプログラミング言語の習得やデータ分析に関する学歴があると就職に有利になることがあります。

ボールボーイ

野球の「ボールボーイ」とは、試合中に使われるボールや道具をスムーズに選手に提供し、試合の進行をサポートする役割を持つ仕事です。

主な業務内容は、ファウルボールの回収や新しいボールの共有、バッドや用具の管理などがあります。

ボールボーイは、試合の円滑な進行を支える大切な裏方の仕事で、選手や審判がプレーに集中できる環境を整える役割を担います。

そのため、野球のルールを理解していることや最低限キャッチボールができる能力が求められます。

ボールボーイのほとんどがアルバイトです。球団が直接募集しているケースもあれば、球場が募集しているケース、人材派遣会社が募集しているケースなどがあるため、気になる人は求人情報をチェックしてみましょう。

ウグイス嬢

野球の「ウグイス嬢」とは、試合中に球場内でアナウンスを担当する女性のアナウンサーのことです。試合を盛り上げるために観客に情報を伝えることが主な役割です。

まさに、「声」で選手の活躍を支える、プロ野球の裏方の仕事といえるでしょう。

業務内容は、打者の名前やバッティングアプローチ、守備位置、投手交代など、試合の進行状況をアナウンスして観客に知らせることが中心です。

また、応援歌やチャンスに応じたコールを行い、球場内の観客の応援を促すことや、球場内の特別イベントやスポンサーキャンペーンの情報がある場合はアナウンスをすることもあります。

ウグイス嬢は、試合をより楽しませるための重要な役割を担っており、観客の応援や試合の盛り上がりをサポートします。

プロ野球の裏方の仕事は意外に年収が高い?

プロ野球の裏方は球団にもよりますが、「年収は高い」といわれています。

実力主義の世界のため、成果を出した裏方とそうでない裏方では年収の幅は広くなると考えられます。相場以上の年収を得たい場合は、それ相応の成果が求められるでしょう。

また、専属で選手についたり、他の業務も兼任することで、年収をあげられるケースもあります。

「資格」よりも「経験」が重視される場合もある

プロ野球選手の裏方にはさまざまな職種がありますが、中には「資格」よりも「経験」が重視される職種もあります。

自身が就きたい職種は「何が必要か」を把握し、「努力で実現可能」か判断する必要があります。

特に「スコアラー」「バッティングピッチャー」「ブルペン捕手」などは、プロレベルの実力・経験が求められるため、なりたくてもなれないケースが多いといえます。

プロ野球選手の裏方の求人は球団サイトをチェック!

プロ野球の裏方の仕事はほとんどが球団サイトからの応募となりますので、定期的にプロ野球球団のサイトをチェックしましょう。

プロ野球球団に関わらず、企業から採用してもらう重要なポイントは「タイミングを逃さないこと」です。

球団が求人を募集し始めたタイミングでライバルよりもいち早く応募できるよう、気になる球団チームのホームページをブックマークしておきましょう。

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スポーツ専門の就職エージェントに相談するのもおすすめ

プロ野球の裏方の仕事に就きたい人は、スポーツ専門の就職エージェントに相談するのもおすすめです。

スポーツ専門の就職エージェント「アスリートエージェント」では、野球に関する仕事以外に、裏方で活躍したい人の就活支援や仕事紹介を行っています。

アスリートエージェントに相談することで、なかなか見つけることが難しい求人情報にも出会えるかもしれません。

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まとめ

この記事では、プロ野球の裏方の仕事について徹底解説してきました。プロ野球の「裏方」の仕事とはいえ、結果が求められる厳しい世界なので、採用は狭き門であるといえます。

しかし、それでもプロ野球業界の運営に携わる仕事に就きたいと考えている方は、本記事で解説した必要なスキル・知識・経験を身に付け、積極的にチャレンジしていきましょう。

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